「人間を上下2つにわれるウソ」は、ウチ(内人)とソト(外人)を分けて考えやすい日本人が陥りがちなウソなんですね。
The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p49の最終行から。
しかし、ついでに、あらゆる発達が展開する際に、なくてはならない性質を、もう1つ申し上げなくてはなりません。遊び相手をする人たちの範囲が増すにつれて、発達する子どもが、だんだん広範な人々の集団で、新しい役割をするようになるにつれて、最初の2項関係や3項関係にような根源的な人間関係のバターンが、大きくなった後も新しい形で現れるようになる、と言う点です。このことは何も、最初の共生関係にこだわりがあるだとか、退行するだとか、いう印としてふたたび登場すると考えるのが、別に証拠はないけれども、正しい、ということじゃぁないんですね。そうじゃなくて、これは、ライフサイクル・モデルの中での、1つの繰り返しなんですね。その繰り返しとは、(単なる繰り返しではなくて、)より良く成長した発達のレベルでの繰り返しで、しかも、高度なレベルでコントロールする原理と心理社会的なニーズとに見合った繰り返しなんですね。
ライフサイクル・モデルにおいては、繰り返しに見えることも、幼児退行だとは、必ずしも見ませんね。退行の場合もあるけれども、人生の中で繰り返されることは、螺旋階段のように、次第に高度なものとなると考える訳ですね。ですから、うまくすれば、根源的信頼感は、その年齢にふさわしい役割のために、根源的で、建設的な役割をなします。逆に、下手をすれば、根源的不信感は、年齢が高くなっても、根源的に、破壊的な役割を繰り返すことになる訳です。
恵みと幸い、その秘密は、ここにあり。
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