エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

トイレの面接室

2015-06-05 07:52:21 | アイデンティティの根源

 

 悪い良心、恐るべし。

 Young Man Luther 『青年ルター』p204の第4パラグラフ6行目途中から。

 

 

 

 

 

シェールによれば、この資料はもともと、1532年の『卓上談話』の写本に遡ります。1532年は、ルターが言ったと言われているのは、「Dise Kunst hatt mir der Spritus Scanctus auff diss Cl. 聖霊が私に下さったのが、まさにClでもらった、このやり方です」なんですね。ローラーは、非常に批判的なシェールが、1番信頼した最初の写本作者ですが、このClは、cloacaトイレだと写本に残しています。

 

 

 

 

 

 ルターが回心した場所は、トイレだった。ルターを権威づけたい人にとっては、あまりありがたくないエピソードですね。でもね、聖霊は、場所を選ばないのでしょう。

 精神分析的には、興味深い。トイレは「出す」場所だから。面接室も「出す」という意味では、トイレと同じです。面白いでしょ。

 

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