エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ: 荒(すさ)んじゃった?

2016-09-27 07:12:33 | 間奏曲

 

 
楽しいファンファーレ
 ルターは、自分の役割を意識して、務めを果たすようになりました。 Young Man Luther 『青年ルター』p.229の第2パラグラフ、下から6行目途中から。 ......
 

 今朝は、心が荒(すさ)んでしまう原因を考えます。なぜ、自分の心は荒んでしまうのでしょうか? それについて、『霊躁』において、イグナチオ・ロヨラが教えてくれているところです。

 

 

 

 

 
 われわれが霊的務めに生温く、熱意なく、不忠実であるからである。

 

 

 

 

 「霊的務め」と言われても、「霊」から懸け離れた暮らしをしている、一般的なニッポン人には、「何それ?」でしょう。でも、「荒(すさ)み」、「荒んでる」と言われたら、その方はなんとなくわかるかもしれませんね。

 自分や自分の組織を超えている存在、価値を実感できず、自棄(ヤケ)になっている状態、あるいは、「世の中は、そんなもん」と諦めている状態だと考えていただいて、大過ないと私は考えますね。

 その原因は、社会や組織の無責任のせいにしていたら、ますます荒んできますでしょ。でも、社会や組織が無責任だから、自分が荒んでしまう訳でない、と言うのがロヨラの見方です。

 

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