エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

良い関わり 悪い関わり

2016-06-17 02:19:05 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 

 

 
悪い良心+情報操作=厳罰主義+権力に対するザル法
  小学校の校則が、小学生の自由を認めない、厳罰主義ですと、自ずから、刑法においても、市民の自由を認めない、厳罰主義になります。別に「風が吹くと、桶屋が儲かる」話じゃぁ、な......
 

 

 発達トラウマ障害(DTD愛着障害の子どものジャスティン。ブルース・ペリー教授はお腹を空かせたジャスティンの眼の前で、美味しそうにマフィンを食べてみせます

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.131の第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 「うーん、とっても美味しいよ、ジャスティン。欲しいでしょ」。私は話しながら、手を前に伸ばしました。私はだんだん近づいていました。実際、ジャスティンに近づいて、私の手とマフィンが、ジャスティンの出が届くところまでに近づきました。私は静かに立ったまま、軽口を続けて、マフィンをジャスティンの方に向けて「ほらね」という感じに持っていました。それは何時間にも感じましたけれども、実際は30秒もすると、ジャスティンは、ためらいがちに小屋から手を伸ばすと、マフィンに届く寸でのところで腕を止めて、腕を引っ込めました。ジャスティンは固唾を呑んでいるように見えました。それから、ジャスティンはマフィンを鷲掴みにすると、自分の小屋に引っ張り込みました。ジャスティンは大急ぎで奥の角に走り込み、私を見つめていました。私はと言ったら、同じ場所に立って、微笑んで、出来るだけ明るい声で、「いいぞ、ジャスティン。それは君のマフィンだよ。それでいいんだ。良く出来た」といいました。

 

 

 

 

 

良い関わりの典型です。肯定的な言葉、陽気で楽しい雰囲気、それから、笑顔

それに反して、悪い関わりは、否定的な言葉、陰気で不機嫌な雰囲気、それから、アザケリと不安の往復

  

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