エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

心はいつも光に向かって

2015-10-02 15:09:38 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 圧倒的な、天にも昇るような悦び。ヌミノース。それを携えるようなお母さんであってほしいですね。

 The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』p79の第2パラグラフ、6行目途中から。

 

 

 

 

 

その圧倒的な悦びであるヌミノースが取る形は、中ほどの段階ではいろんな形になりますが、結局は、究極的な段階では、どんな高貴な形であれ、他者なる神と向き合うことになりますし、ほとんど失ってしまったパラダイスをずっと取り戻せるだろうというおぼろげな約束に至るんですね。同じように、やり取りの中で、自分の感じに従っていもいい感じと意志は、やり取りの中で、自分の感じを上手く出すことができる感じと目的と同様、遊びであれ、おままごとの仕事であれ、自分の経済的時代、文化的時代、歴史的時代に開かれた未来に方向付けられています。

 

 

 

 

 いつの段階でも、未来に開かれていることが必要です。赤ちゃんの頃の根源的信頼感は、未来の見通しに光があると信頼することのはじめですから、その後も光を求め続けることができます。心の本来の向きは、オリエントされているからです。すなわち、日が昇るオリエントに向くようにできてするわけです。光が見えないときには、心の向きがねじ曲がっている証拠です。

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