今宵の聖書の言葉は,立つこと,ἀνάστασις アナスタシス。
岩手県大船渡の医師,山浦玄嗣さんによれば,ἀνάστασιςは,横になっているものが,縦になることを言うそうですね。ですから,本でも,電柱でも,何でも,横になっているものが,縦になれば,ἀνάστασιςです。
しかし,眼に見えないものも,横になっている感じだったのが,死んでいる感じだったのが,縦になる,生きている感じになることも,ἀνάστασιςです。
それにはどうすればいいんでしょうか? 本田哲郎神父様も,エリック・エリクソンも,そして,私も,同じことを言っていますよ。「自分の感性」,「≪本当の自分≫という感じ」,「あなたが楽しいな,好きだな,いいなぁって感じること」…,それをハッキリ意識して,肯定することから,ἀνάστασιςは始まりますね。
不思議なことに,赤ちゃんが立って,歩き出す頃の発達課題が「自分の感性に従って善い感じ」(a sense of autonomy)になっているのは,偶然ではないのです。
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