エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

聖書の言葉: 立つこと,≪本当の自分≫の初め,自由の始め

2017-03-10 02:33:35 | 聖書の言葉から

 

 

 

 
いつでも、やり直しが出来る
   満月の夜にも不思議な出来事  渡り鳥のやり取りは、いろんな気持ちを引き出してくれます。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心......
 

 今宵の聖書の言葉は,立つこと,ἀνάστασις アナスタシス。

 岩手県大船渡の医師,山浦玄嗣さんによれば,ἀνάστασιςは,横になっているものが,縦になることを言うそうですね。ですから,本でも,電柱でも,何でも,横になっているものが,縦になれば,ἀνάστασιςです。

 しかし,眼に見えないものも,横になっている感じだったのが,死んでいる感じだったのが,縦になる,生きている感じになることも,ἀνάστασιςです。

 それにはどうすればいいんでしょうか? 本田哲郎神父様も,エリック・エリクソンも,そして,私も,同じことを言っていますよ。「自分の感性」,「≪本当の自分≫という感じ」,「あなたが楽しいな,好きだな,いいなぁって感じること」…,それをハッキリ意識して,肯定することから,ἀνάστασιςは始まりますね。

 不思議なことに,赤ちゃんが立って,歩き出す頃の発達課題が「自分の感性に従って善い感じ」(a sense of autonomy)になっているのは,偶然ではないのです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 現世考: 読書はなぜ大事な... | トップ | DSM-5は,デッチアゲ? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿