世界にいっそうの自由をもたらす<新しいヴィジョン> 身代わりとしての患者
2013-08-28 02:00:39 | エリクソンの発達臨床心理
患者のヴィジョンは、集団のヴィジョンを超越している、ということは、極めて大事な視点です。その患者のヴィジョンこそ、私どもが1つの人類、本物の平和を実現するために、必要不可欠なものなのです。そういう意味では、患者になっている人はすべて、私どもが人間的な暮らしを実現するために、身代わりに苦難を担当してくださっている、と言って間違いありませんね。
少数意見がなぜ大事なのか?
それは、昨年の今日のブログに出てきます。少数意見は、多数派の意見では見落とされている部分、弱い立場の見方が示されている意見です。逆に申し上げれば、その少数意見を主張する人たちは、多数派の人々から、大なり小なり、無視されるか、排除される貸している集団になります。
当面は、その多数派は、多数意見に従って生きることができるでしょう。その多数派に属する人が、ずっとその多数派でいられれば、それでもいいのかもしれません。ですけれども、病気ゃ怪我や、不慮の事故や、何らかのことが契機になって、その多数派に元々属していた人も、少数派になる場合が少なくない。いや必ず、図らずも、少数派になることもある。すると、多数派だけが生き延びることができる社会よりも、少数派も等しく生き延びることができる社会の方が、「人間らしい暮らし」という観点で、優れている、ということができますね。
でも理屈じゃない。理屈を超えて、全ての人、全人類を包み込み、お互いに仲良くできる方がはるかに「人間らしい暮らし」だと、私は直感しますよね。
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