今晩も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-Ⅴにハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の32日目。
今晩は、妥当性と信頼性の章の4日目。
様々な研究が、虐待やネグレクトにあっている子ども達に生じる生物的な変化に対応する、対人関係の症状について研究してきました。マリー・クローズら(2008)によれば、虐待やネグレクトを経験すると、コルチゾールの日中変動が鈍化しても、子どもたちの攻撃性が弱まりません。チチェッティとロゴシュ(2007)によれば、朝にコルチゾールが低いと、虐待やネグレクトを受けている子ども達は、レジリエンスが弱くなり、感情のコントロールが出来ないことが増える、とされます。ハートとガナーとチチェッティ(1995)によれば、虐待やネグレクトを受けた子ども達は、コルチゾール反応が鈍いことが分かりました。コルチゾール反応が鈍いと、対人関係が上手く出来なくなる場合がおおいのでした。チチェッティとロゴシュ(2001)によれば、虐待やネグレクトを受けた子ども達で、抑制タイプになったり、抑制タイプと脱抑制タイプが一緒にあったりする場合、虐待やネグレクトを受けていない子ども達に比べて、コルチゾールが多量に分泌されます。
虐待やネグレクトは、ヒドイ経験ですから、ストレスホルモンである、副腎皮質ホルモンでもあるコルチゾールが、赤ちゃんの時から多量に分泌され続けることになります。そうすると、様々な生物学的な変化があり、脳が上手く成長しないようですね。すると、攻撃性が強まる、対人関係が上手にできない、感情がコントロール出来ないなど、人として非常に強いハンディを背負い込むことになります。
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