漸成説の表は、単純だからこそ、実際の心理的支援に役立ちます。
The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の第4章、「自我と人品 : 結びの覚書」p94の、表から。
1 2 3
Ⅲ |
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倫理的 |
Ⅱ |
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価値的 |
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Ⅰ |
道徳的 |
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このように、道徳的なもの(表の1―Ⅰ)には、様々な倫理的な特性や価値の特性を育む、様々な可能性もあります。それはちょうど、価値的なもの(表の3―Ⅲ)にも、様々な道徳的な特性や倫理特性を育む、様々な可能性があるのと同じです。ですから、倫理的であることの位置づけ(表の3―Ⅲ)において、道徳的なやり方や価値のやり方は、決して「幼稚な」残り物や「青臭い」残り物などではありません。それは、その時代の歴史的相対性の中で、世代と世代がやり取りする中に次第に統合されていく可能性が残る限りそうなんですね。
幼稚に見える道徳的なやり方も青臭い価値的なやり方も、世代と世代がやり取りしている場合は、倫理的な態度になる可能性があるのでいい。
日本を見る時、この世代と世代のやり取りが、非常に貧弱です。大人はみんな長時間労働に疲れ切ってますからね。世代と世代のやり取りが非常に乏しい。ですからね、何度もこのブログで取り上げてます、ウソとゴマカシだらけの態度って、極めて幼稚な段階に多くの日本人がとどまって、大人のなれてないことの何よりの証拠です。
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