日本の財政赤字、いまや1,000兆を超えたと言います。国民一人に換算すると、あなたも私も1人800万円の借金をしていることになるそうです。財政赤字の累積を見ると、バブル崩壊時は200兆程度だったことを考えると、この「失われた20年」で、借金が5倍位に跳ね上がったことになりますね。
先日の朝日新聞(2014,12,13)の記事。上掲の写真がそうです。社会保障がますます必要な時代です。子どもが減って、社会が衰退していくことを防ぐためには、本気で子育て支援を制度化しなくてはなりませんが、そのためには、学校並み(「学校が足りにないから、入学を待って」と言われることがないでしょ?)に保育所の整備が必要です。また、きめの細かい子育て支援策が必要です。しかし、それを支える相当な財政支出も、同時に必要です。また、当然増える高齢者の福祉サービスを、従事者の低賃金・長時間労働と、エンドレスの入所待機者と言う名の犠牲を無視したまま放置する訳にもいかない現実もあります。
重たい負担を覚悟しつつ、より良い福祉・医療サービスを実現するために必要事。神野教授によれば、それは「支え合い」の思想になると言います。損得勘定で考えたら、そんなサービスは要らない、ということになりかねませんからね。そういう考えの人は高所得で、公共の福祉・医療サービスに頼らずとも、良質の福祉・医療サービスを買うことができるからですね。
「支え合い」を可能にする価値観は、社会連帯思想です。そして、この社会連帯思想を支える心理を、心理学的に申し上げれば、根源的信頼感なんですね。ですから、子どもを献身的に世話すること、すなわち、、日常生活の中で、子どもの礼拝の司式をすることこそ、根源的信頼感を育むことになりますから、将来の充実した社会保障をも基礎づけるものなんですね。
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