最近、W124の後期モトロニックインジェクションモデルのエアコンリレーの仕業のエアコン制御不良の問合せを結構頂戴してます。。。
気温の高い日にエアコンをかけて走行中、いきなり車内の吹き出し口から温風が。。。
ヒーターバルブの不良と判断してヒーターバルブを交換したが症状が改善しない。。。
トラブルシュートしてみるとエアコンをかけ始めは普通に吹き出し口から冷風が出て冷えるが、暫く経つとエアコンコンプレッサーのクラッチが突然切れてエアコンコンプレッサーがOFFのままになって終了。。。
吹き出し口からは温風が出て二度と冷風が出て来ない。
エンジンを止めて再始動したらまた冷風が出て来た。。。
この場合はエアコンリレーユニットの制御不良であることが多いですね。。。
このリレーユニットにはマイコン基盤が組み込まれていて主にエアコンコンプレッサーのクラッチのスイッチングを行う機能を担っています。
このスイッチングの指示を行うマイコン基盤の不良という原因が大変多くなっています。
この基盤不良には基盤修理で対応が可能なのでエアコンリレーは一回修理しとけば故障知らず対策も併せてお奨め致しております。
エアコンリレーは基盤以外の故障でリレーユニット内のリレーも接点の劣化が著しく断続不良が始まっているモノも多いので弊社ではリレーユニットのO/Hと同時にリレーを撤去して弊社のお家芸の無接点化基盤を搭載して接点故障の無い仕様に改良しています。
因みに、、、低速補助電動ファンが回らない、高速補助電動ファンも回らないといったケースの判断は下記の様になります。
普通はこんな話はしませんけどちょいとトラブルシュートのお話を。。。(笑)
(1)低速補助電動ファンが回らない。
暑い日にエアコンの効きが良くない。そしたら低速電動補助ファンがエアコンONの状態で回ってねー!
よくあるお話です。。。
低速電動補助ファンはノーマルのW124ではエアコンの冷媒経路の高圧側が20bar.に達さないと回転しません。だから冬の気温の低い日にエアコンをかけて低速電動補助ファンを確認しても回転しない場合がありますが異常ではありません。。。これから夏日の環境であってもエアコンスタートで直ぐに低速補助電動ファンが回転しない事もありますがこの場合は冷媒漏れ等の冷媒不足のケースもあるので以下では電動補助ファン単体の電気のお話に留めておきます。御了承下さい。
ヒューズBOX奥の手前から奥に三つ目の青いリレーを抜いて挿入されている15Aヒューズの断線確認を行なって問題いか確認。ヒューズが切れていたら電動補助ファン自体の不良です。
純正品との交換を推奨致します。社外電動補助ファンはモノによっては燃えます。。。(笑)
で、、、リレーのヒューズが問題なければリレーを横に置いといて。。。
車台側ソケットの30番と87番を太めのリード線で一瞬直結してみる。
低速で補助電動ファンが回ったら再度リレーを元の位置に挿入する。
万が一回らない場合には、、、
今度は左ヘッドライト後方にまわって。。。
先ず最初にファンレジスターの接続端子の腐り等による断線が無いかを確認しましょう。。。
続いて左ヘッドライトを外してテスターでファンレジスターの導通を検査。
数オーム程度の抵抗値ならばOK。。。
今度は低速電動補助ファンリレーの車台側ソケットの30番と87番を再び短絡してファンレジスターの出力側に+12Vが来ているかを測定する。
ココで電圧が来ている場合は電動補助ファンと接続されている2Pソケット部分の電圧を測定する。
コレで電圧が来ている場合は電動ファン自体に問題があると考えられる。。。
リレーソケット短絡で低速電動ファンが回転する条件であることを前提として、、、
エアコンの赤い圧力SWの端子を二本抜いて、車台側のメス端子をリード線で短絡し、イグニッションSWをONにする。
コレで電動ファンが低速で回れば赤い圧力スイッチの不良。又は冷媒不足。
この場合は現状の冷媒圧力をマニホールドゲージで測定して、過去頻繁にガスチャージをしている様であれば冷媒経路の冷媒漏れが疑われるのでエバポレータやコンプレッサーの検査を要します。。。
冷媒圧力が適正の範囲であれば赤い圧力スイッチの不良になりますが、交換には冷媒を抜かなければならないのでDIYでは止めるのが賢明です。
特別な知識とスキル、ツールを持っているのならば構いませんけど。。。
もっとも、どうせ冷媒を抜くのであればコンプレッサーコントロール用の圧力スイッチもリキタンもエキパンもコンデンサー側のホースも同時交換するべきだし、旧い車なのだからエバポレータもコンプレッサーも覚悟するべきでしょうね。。。(笑)
話が横道に逸れましたが、圧力SWの端子短絡でもリレー周りからカチカチ音もせず、電動補助ファンが回転しない場合は、、、
エアコンリレーのマイコン基盤の動作不良やエアコンパネル自体の不良が疑われます。
リレーがカチカチ音をしている場合にはリレー自体の故障も疑われます。
そうすると、、、中古品を買って来て闇雲に交換される方が多いですが、、、中古品も壊れているリスクがあることをお忘れなく!
(2)高速電動補助ファンが回らない。
高速ファンは水温が107℃に達すると回転するシステムです。
110℃を越しても高速電動補助ファンが回転しない場合にはシステムの不具合が考えられます。
先ずはヒューズBOX奥の手前から2番目のリレーを抜いて低速側リレーと同じくヒューズの点検、リード線による短絡でファンが回転するか確認しましょう。
30番と87番の短絡で回転することを確認したらリレーを元に戻して、イグニッションキーをONにしてエンジンのサーモ近くにある上部が水色の水温センサーの二極カプラーを抜いて高速ファンが回転するか確認します。
コレで高速電動補助ファンが回転したら先ずは疑わしきは水温センサーだと考えがちですが、水温センサー不良の場合の多くは水温センサーの断線による抵抗値∞Ω現象であり、この場合は高速ファンが全開回転しっ放しになるのでこのケースの「回転しない。」の疑いからは外れます。。。
水温センサーの2Pカプラーを抜いてファンが回転する様であればエアコンリレーのマイコン不良やエアコン操作パネル不良が考えられますが、この場合の特定はケースバイケースなのでDIYではよっぽどの知識とスキルが無ければ不可能と判断します。
又、水温センサーの2Pカプラーを抜いても電動補助ファンが高速回転しない場合もエアコンリレーの不具合やメインハーネスのショート等が考えられますがハーネスの地絡検査等のスキルをお持ちでない方の原因特定は不可能となります。
と、、、言うわけでこの手の故障は特に一筋縄でいかない場合も多いので一般的にDIYではリレー等のチェックが限界かと思われますので深みに嵌る前にプロの判断に委ねるのが賢明な選択でしょうね。。。
尚、上記のトラブルシュートに関する問合せや配線図面の要求等には一切応じておりませんのでご了承下さいませ。
メールや電話で問合せを戴きましてもお答え出来ませんので宜しくです。
お金を掛けたくないのならば乗らないのが賢明です。。。(笑)
気温の高い日にエアコンをかけて走行中、いきなり車内の吹き出し口から温風が。。。
ヒーターバルブの不良と判断してヒーターバルブを交換したが症状が改善しない。。。
トラブルシュートしてみるとエアコンをかけ始めは普通に吹き出し口から冷風が出て冷えるが、暫く経つとエアコンコンプレッサーのクラッチが突然切れてエアコンコンプレッサーがOFFのままになって終了。。。
吹き出し口からは温風が出て二度と冷風が出て来ない。
エンジンを止めて再始動したらまた冷風が出て来た。。。
この場合はエアコンリレーユニットの制御不良であることが多いですね。。。
このリレーユニットにはマイコン基盤が組み込まれていて主にエアコンコンプレッサーのクラッチのスイッチングを行う機能を担っています。
このスイッチングの指示を行うマイコン基盤の不良という原因が大変多くなっています。
この基盤不良には基盤修理で対応が可能なのでエアコンリレーは一回修理しとけば故障知らず対策も併せてお奨め致しております。
エアコンリレーは基盤以外の故障でリレーユニット内のリレーも接点の劣化が著しく断続不良が始まっているモノも多いので弊社ではリレーユニットのO/Hと同時にリレーを撤去して弊社のお家芸の無接点化基盤を搭載して接点故障の無い仕様に改良しています。
因みに、、、低速補助電動ファンが回らない、高速補助電動ファンも回らないといったケースの判断は下記の様になります。
普通はこんな話はしませんけどちょいとトラブルシュートのお話を。。。(笑)
(1)低速補助電動ファンが回らない。
暑い日にエアコンの効きが良くない。そしたら低速電動補助ファンがエアコンONの状態で回ってねー!
よくあるお話です。。。
低速電動補助ファンはノーマルのW124ではエアコンの冷媒経路の高圧側が20bar.に達さないと回転しません。だから冬の気温の低い日にエアコンをかけて低速電動補助ファンを確認しても回転しない場合がありますが異常ではありません。。。これから夏日の環境であってもエアコンスタートで直ぐに低速補助電動ファンが回転しない事もありますがこの場合は冷媒漏れ等の冷媒不足のケースもあるので以下では電動補助ファン単体の電気のお話に留めておきます。御了承下さい。
ヒューズBOX奥の手前から奥に三つ目の青いリレーを抜いて挿入されている15Aヒューズの断線確認を行なって問題いか確認。ヒューズが切れていたら電動補助ファン自体の不良です。
純正品との交換を推奨致します。社外電動補助ファンはモノによっては燃えます。。。(笑)
で、、、リレーのヒューズが問題なければリレーを横に置いといて。。。
車台側ソケットの30番と87番を太めのリード線で一瞬直結してみる。
低速で補助電動ファンが回ったら再度リレーを元の位置に挿入する。
万が一回らない場合には、、、
今度は左ヘッドライト後方にまわって。。。
先ず最初にファンレジスターの接続端子の腐り等による断線が無いかを確認しましょう。。。
続いて左ヘッドライトを外してテスターでファンレジスターの導通を検査。
数オーム程度の抵抗値ならばOK。。。
今度は低速電動補助ファンリレーの車台側ソケットの30番と87番を再び短絡してファンレジスターの出力側に+12Vが来ているかを測定する。
ココで電圧が来ている場合は電動補助ファンと接続されている2Pソケット部分の電圧を測定する。
コレで電圧が来ている場合は電動ファン自体に問題があると考えられる。。。
リレーソケット短絡で低速電動ファンが回転する条件であることを前提として、、、
エアコンの赤い圧力SWの端子を二本抜いて、車台側のメス端子をリード線で短絡し、イグニッションSWをONにする。
コレで電動ファンが低速で回れば赤い圧力スイッチの不良。又は冷媒不足。
この場合は現状の冷媒圧力をマニホールドゲージで測定して、過去頻繁にガスチャージをしている様であれば冷媒経路の冷媒漏れが疑われるのでエバポレータやコンプレッサーの検査を要します。。。
冷媒圧力が適正の範囲であれば赤い圧力スイッチの不良になりますが、交換には冷媒を抜かなければならないのでDIYでは止めるのが賢明です。
特別な知識とスキル、ツールを持っているのならば構いませんけど。。。
もっとも、どうせ冷媒を抜くのであればコンプレッサーコントロール用の圧力スイッチもリキタンもエキパンもコンデンサー側のホースも同時交換するべきだし、旧い車なのだからエバポレータもコンプレッサーも覚悟するべきでしょうね。。。(笑)
話が横道に逸れましたが、圧力SWの端子短絡でもリレー周りからカチカチ音もせず、電動補助ファンが回転しない場合は、、、
エアコンリレーのマイコン基盤の動作不良やエアコンパネル自体の不良が疑われます。
リレーがカチカチ音をしている場合にはリレー自体の故障も疑われます。
そうすると、、、中古品を買って来て闇雲に交換される方が多いですが、、、中古品も壊れているリスクがあることをお忘れなく!
(2)高速電動補助ファンが回らない。
高速ファンは水温が107℃に達すると回転するシステムです。
110℃を越しても高速電動補助ファンが回転しない場合にはシステムの不具合が考えられます。
先ずはヒューズBOX奥の手前から2番目のリレーを抜いて低速側リレーと同じくヒューズの点検、リード線による短絡でファンが回転するか確認しましょう。
30番と87番の短絡で回転することを確認したらリレーを元に戻して、イグニッションキーをONにしてエンジンのサーモ近くにある上部が水色の水温センサーの二極カプラーを抜いて高速ファンが回転するか確認します。
コレで高速電動補助ファンが回転したら先ずは疑わしきは水温センサーだと考えがちですが、水温センサー不良の場合の多くは水温センサーの断線による抵抗値∞Ω現象であり、この場合は高速ファンが全開回転しっ放しになるのでこのケースの「回転しない。」の疑いからは外れます。。。
水温センサーの2Pカプラーを抜いてファンが回転する様であればエアコンリレーのマイコン不良やエアコン操作パネル不良が考えられますが、この場合の特定はケースバイケースなのでDIYではよっぽどの知識とスキルが無ければ不可能と判断します。
又、水温センサーの2Pカプラーを抜いても電動補助ファンが高速回転しない場合もエアコンリレーの不具合やメインハーネスのショート等が考えられますがハーネスの地絡検査等のスキルをお持ちでない方の原因特定は不可能となります。
と、、、言うわけでこの手の故障は特に一筋縄でいかない場合も多いので一般的にDIYではリレー等のチェックが限界かと思われますので深みに嵌る前にプロの判断に委ねるのが賢明な選択でしょうね。。。
尚、上記のトラブルシュートに関する問合せや配線図面の要求等には一切応じておりませんのでご了承下さいませ。
メールや電話で問合せを戴きましてもお答え出来ませんので宜しくです。
お金を掛けたくないのならば乗らないのが賢明です。。。(笑)