酷暑の日々、、、相変わらず業務の負荷の海をマグロの様に泳いでいる寅でごわす。。。
今夏は例年と違った夏を迎え、、、寅も毎年恒例の夏のバカンスを中止してひたすら業務に勤んでおりました。。。
したっけ、、、来るわ来るわ「エアコンが効かないんです。。。」系の問合せが。。。
原因は様々で、、、エアコン制御系のトラブル、冷媒循環系のトラブル等々、、、それこそ電話やメールで症状だけ言われても診なけりゃ分かんねーよって内容が99%、、、一見さんにあっては100%だったわな。。。
エアコン制御系のトラブルであってもエンジンの不調が起因していたり、昔バカな車屋が考えた「高速電動補助ファン早回しの術」の為に取付けた水温センサーのソケットに抵抗器を挟んで「水温信号騙しの術」が起因してA/Cコンプレッサーが突然切れるって話も。。。
理由は以前にも解説したのでココでは割愛します。。。
中でも「水温信号騙しの術」の呪いがかかった個体には水温センサーに挟まれた抵抗器をニッパーで切断摘出して、、、「お客さん❗️治ったよ❗️コレで乗って帰って未だ問題が解決してなかったら今度は本チャンに制御系ユニットトラブルの可能性があっからその時は連絡頂戴❗️」で、、、その後は静寂を保っている。。。
こうやって現車を素直に弊社に持ち込んで診断をするのが一番手っ取り早いが、、、中には電話やメールだけで此方から情報を引き抜いてDIYで何とかしようとする愚か者も実際に居る。。。
酷いのになると「ネットでエアコンガス注入用のマニホールドゲージを買ったけど目盛りの見方が判らないし、ガスの注入の仕方も判らないから教えて❗️」などと実に図々しい問合せも実際にある。
勿論、「そんなモン、素人さんが勝手にやって事故にでもなったら此方では責任が取れないので教えられません❗️」と、キッパリ‼️
すると「❤️い〜じゃ〜ん。❤️」などと猫撫で声を出して此方からタダで情報を引き出そうとするお馬鹿さん。。。
勿論、その時点で電話をガチャ切りです。相手にするだけ時間が勿体無い。
エアコンに対する知識やスキルがあってDIYをするのは勝手だが、ズブの素人の知識不足な趣味の話に付き合ってはいられない。
エアコンではないが先日もあった。
DIYを趣味とする190Eのユーザーさんから速度計のODO＆TRIPが不動になったと。。。
コレをDIYで修理出来ないかと言い出したモンだ。。。
勿論、ウチの答えは「NO❗️」
素直にこのユーザーさんはウチにお任せ戴いたので地獄に嵌る事無く凌いだ。。。
機械式の速度計だから内部は速度ワイヤーの動力を変換してギヤーの噛み合わせで動作している。
その中のギヤーの一部に不具合が生じている可能性が高い訳だ。
ギヤー自体の欠けやシャフトの脱落。。。樹脂製筐体の劣化破損等々色々考えられる。。。
仮に単にシャフトが脱落していたとして再び挿入すればいいってモンじゃない。
一回脱落したって事は再び脱落する可能性が高いって事である。
すると、樹脂製筐体の交換やら部品の交換も必要になる。
この世代のメルセデスは年式型式によって内部のギヤ比が異なる事が多く更に欠品も多い。
現状手に入る部品でギヤ比を改めて算出して組み合わせると言ったスキルも必要だ。
組み合わせたら40km/hの回転動力を速度計ワイヤー接続部に与えてODO＆TRIPが10Sで110mの積算をするか実際に試す事が必要である。
最終的に倍の速度の回転数にして100Sで2200mの積算となるかを確認する。
更に言えば速度計の分解にあたって速度計針の抜き差しは素人には絶対に奨めない。
機械式の速度計にあってはゼロ位置を割り出すスキルなど素人には絶対に望めないからだ。
コレで精度を出せなければ車検時の速度計検査もアウトになる。。。
ウチらはコレでおマンマを食っているのだから素人如きに簡単に出来てたまるものかと言うのが本音である。。。（笑）
W126やW124のV8モデルに採用されている電気式速度計に至っては素人の余計なDIYでトドメを刺しているケースも実に多く粗悪な交換部品も多く流通しているので注意が必要です。
更に、メーター修理業の看板を掲げて粗悪な修理を施しクレームはスルーして丸儲けな馬鹿不良粗悪業者も多いのでご注意を❗️
まあ、何事も簡単じゃないし素人が幾ら気張ったって所詮は素人レベルの仕事になってしまうと言う事を肝に命じて欲しいですな。。。
素人が散々弄り回った個体を持ち込まれて弄られた箇所のトラブルシュートや修理を行う方が大きな手間ですからね。。。
勿論、ウチでは相応の処置費用を御請求させて戴きますけどね。。。（笑）