以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

最悪の展開。。。

2021-03-08 00:19:00 | 日記
さて、昨日入庫のW124 E320T君。。。

モジュール類の修復作業も終わってスロットルアクチュエータのチェックをするも。。。

スロットルアクチュエータのハーネスもポテンションメータも逝ってる。。。

スロアク同時交換をしないとまた再びT/LLRモジュールが逝く。。。

と、言う事でお客様の御判断を戴く為に取り敢えず保留。。。

で、、、昨日の懸案事項になっていた室内イルミネーション、メーターイルミネーション不灯の修理。。。

先ずは昨日の診断結果からヘッドライトスイッチの交換。。。

運転席膝上カウルを外してヘッドライトスイッチ周りのパネルを外す。。。

ヘッドライトスイッチをダッシュパネルから外してスイッチが挿入されているソケットを抜いてヘッドライトスイッチを外す。。。

ココで嫌な展開のプロローグが。。。

車台側ヘッドライトスイッチソケットのK30端子、31番端子、K端子周辺に過熱の痕跡が。。。

取り敢えずスイッチを新品にしてスモールをON❗️

パチン❗️と言う音と共にボンネット内のヒューズBOXのF3が見事に飛んだ。。。

何じゃこりゃあ〜❗️と、不吉な出来事のスタート。。。😱

切れたヒューズを交換して配線図面を片手に負荷を解放してヘッドライトスイッチの「K」の出力をチェックするもスイッチONで出力が無い。。。

この車。。。立派なクリフォードセキュリティが装着されているがダッシュパネル内はセキュリティ屋が弄りまくった痕跡があった事が非常に気に入らない。。。

で、、、室内イルミ電源はナンバー灯に分岐しているが当然にこの状態だとナンバー灯も点灯しない。。。

各負荷の回路チェックを行うも全く異常は見られない。。。

で、、、まさかと思いながらヘッドライトスイッチに挿さるソケットの各端子の行き先のチェック。。。

すると31番端子(ボディアース)がボディアースに落ちていない。。。

反対にK端子が負荷解放にも拘らずボディアースに落ちている。。。

イルミ電源&ナンバー灯電源になるK30番端子に至っては何故かスイッチをパスして常に負荷に入っている。。。

で、、、禁断のヘッドライトスイッチソケットの分解。。。

すると、、、配線図面と電線の色指定を頼りにソケット端子を見てみると、、、31番端子、K端子、K30番端子がてんでデタラメな位置に挿入されていた。。。
危ねえよ❗️😡
そりゃソケットが過熱してスイッチ内部の端子も溶けるわな。。。
一歩間違えりゃあ車両火災やで。。。

恐らくセキュリティ屋が図面も無しにイルミネーション電源線を探した挙句に分解しちゃならね〜ヘッドライトスイッチソケットを分解しちまったか。。。
このソケットを分解する意味が理解出来んよ。
分解して復帰させるのは結構至難の技。。。

で、、、多数の端子がバラバラになって感覚でソケット枠に端子を挿入してナイナイ。。。

オーナーさんがイルミネーション電源が点灯しない事をセキュリティ屋に相談しても結局すっとぼけられて終了だったらしい。。。

車屋も馬鹿ばっかだけどセキュリティ屋だのオーディオ屋も危険な仕事をする輩が多いわ。。。wwwwww.......

問題のヘッドライトスイッチのソケットを適正化して純正新品ヘッドライトスイッチに交換。。。


純正品はスイッチ背面にキチンと部品番号が入っています。

社外コピー品は何の刻印も無い、のっぺらぼう。。。

今回はスイッチの耐久性とはおよそ関係の無い人為的デタラメ配線によるスイッチ端子のショートによる損傷でした。。。

何を目的としてスイッチソケットを分解したのかが全く不明。。。

だから社外セキュリティが装着された個体が多くの修理工場で嫌われる所以である。。。
純正の配線図面の何処に何を潜らせているのか全く不明な取付が基本なのがセキュリティ装置だから、セキュリティ装置のトラブルによる誤動作や車台側ヒューズのいきなりの溶断何かが発生すると事態は最悪。。。

まあ、今回は相応の配線図面とオイラの野生的感覚があったのでビンゴとなった訳でして。。。😅

だけどこんな話で6時間もハマったのは久しぶりだが相変わらず他人のやらかした仕事のオイタを探し求めるのは結構痺れる。。。
まあ、これにて室内イルミネーションも復活。

後はスロアク交換ですな。。。😓