以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

デイープな修復作業。。。

2020-12-09 19:52:00 | 日記
さて、リフレッシュ作業中のW124 E320T君。。。

冷間時始動時に結構大きなバラつき振動と言う症状を抱えてました。。。

先ずは電圧降下の大きいKAE製のOVPリレーを弊社製純正品ベースの無接点OVPリレーに交換。


コールドスタート時の燃料噴射量過多、点火コイル入力電圧の降下による点火不良が疑われるがブローバイからの生ガス臭がそれ程多くない事から燃料噴射量はそれ程過剰になっていないと判断。。。

よって、HFM内部のイグナイター周りを重点的に補修を加えてE-GASモジュールのEFP基盤周りも重点的に補修。。。

そして、現車に搭載。。。




搭載完了後、仮にエンジン始動。。。

最初は一瞬グズったが、次第に学習してアイドルも安定。。。

アクセルフィーリングは確実に向上しているので詳細なデータ取りはひとまず後回しにして怪しい指示をしているメーターAssyをO/Hの為に取り外し。。。


で。。。

何故か速度計下部の外気温度計Assyが装着されていない。

オーナーによると中古車で購入した時点から装備されていなかったそうだ。。。

確かにこの部分は新品で99,000円の代物なので高価なのは分かるが前オーナーがリペアなどの修理代をケチって取り外したのか、それとも外気温度表示がされないモンだから中古車販売業者が外してそのままにしたのか。。。

そりゃ、外気温度計ユニット自体が無ければ外気温度計の表示不良も無いわな。。。
業者としては最初から無いモノについては保証せんでもええわな。。。

でもさ、、、外気温度計ユニットを外したらモロに画像の様に空洞になってみっとも無いし貧乏臭いやん。。。
W201は外気温度計無し仕様があるから外気温度計部分にメクラがあるけど。。。

外気温度計を外すなら外気温度計無し風にメクラにしとけよって感じ。。。

今回はウチの秘蔵品のリビルト外気温度計Assyを引っ張り出してオーナーにお奨め致しましたところ気持ち良くお買上げ戴けるとの事でしたので外気温度計ユニットを追加装着する事で話がまとまりました。

さて、明日はメーターAssyのO/H作業。。。

今日はココまで。。。

To Be Continued......


目下、リフレッシュ作業中〜。。。

2020-12-09 01:45:00 | 日記
先日からリフレッシュ作業で色々とメンテナンス中の1995年式 W124 E320T君。。。


フロントブレーキ周りはフルコースの部品交換作業になりました。。。









パッドもローターも磨耗しまくり〜。。。

4ポッドキャリパーもピストンの出方がバラバラなので同時にO/H。。。


♪やっぱり新品は気持ちエエですなあ〜。(笑)

と、まあその他エンジンマウント、タイロッドL,Rを新調してお次はウチのお家芸の電装部分のメンテナンスへ。。。

先ずは現車に装着されていたOVPリレーとF/Pリレーを撤去。

個人的に画像のKAE製のOVPリレーが物凄く気に入らない。。。

このOVPリレーはモトロニックインジェクションの電力をON-OFFする謂わばイグニッションスイッチの役目も果たしているのでコレが不調だと当然エンストに繋がる。
更に内部のリレー接点の劣化による電圧降下は使用時の温度上昇によって大きくなるので結構なエネルギーロスとなるが、流石は低コスト生産の社外品だけあってリレーの劣化スピードも著しい。つまり純正品と比べて劣化によるエネルギーロスも大きく、耐久性にも劣ると言う訳だ。。。
リレー内部での電圧降下も著しく果てはエンジンの不調にも繋がりかねない。
それも常に体感出来る不調では無く、時たま発生するブルブル症状だったりブローバイガスの生ガス臭だったり。。。
ところがコレでエンジンが掛かってしまうし、取り敢えずは乗れちゃうから整備工場では特に疑う事無く他の箇所に目が行ってお決まりの部品を一通り交換するも肝心な電力供給部分が改善されぬまま放置。→工場ではお得意のセリフ「旧いから仕方がない。」→オーナーさん諦めモード。。。ってパターンが多い。。。

其処でウチの手に掛かったらタダで済む訳もなく。。。(笑)
ウチ独自のリーサルウエポン(最終兵器)の発射〜❗️😂


FETスイッチング仕様の無接点OVPリレーに換装。

コレならリレー接点も無いので接点トラブルも無いのでOVPリレーによる不調は殆ど回避出来ちゃいます。
既に発売後10年以上が経つウチの独自商品でごわす。。。(笑)

更にF/Pリレーもこの車種では鬼門の部品。。。
F/Pリレーの不良でエンスト。。。最悪はエンジン始動不能に陥ってしまうから恐ろしい。。。しかもその事象は時と場所を選ばないから正にホラー❗️😱
雨の夜の高速道路で喰らったら乗り越えられる自信のあるユーザーさんなら特に何も言いませんけど、考えてもみて下さいよ❗️
同じ年式の国産車でF/Pリレーが逝って動けなくなった何て話が多いですか⁉️
有り得ませんよね。。。まあ、JAPAN製の電磁式リレーは品質も良いですからですけどね。。。

だからウチではコレも半導体スイッチング仕様にして無接点化。。。
コレで接点不良による故障とはおさらば。。。👋

一部のエンスーを気取るユーザーや神様気取りの工場主からは意味不明な根拠の無い「邪道だ❗️」「車が壊れる❗️」だののバッシングを受けまくった当社製品ですが有りもしない事象を虚為風説流布として世間様に吹いて回られただけに過ぎず、勉強しない、出来ないの馬鹿ばっかの車屋業界のあるある話の渦中に陥った当社製品ですが実際には事故も無く、使用されたユーザーからは高評価を戴いております。(笑)




で、、、現車にもFET仕様の無接点F/Pリレーを装着。。。

更に、旧いコンピューター類のリフレッシュ作業。。。




先ずはHFM。。。

内蔵される点火系のイグナイター基盤のマザーボードとの接続部分の劣化などを一箇所一箇所丁寧に補修して行きます。

と、まあこの個体にあってはASR装着車両なのでE-GASコンピュータの分解点検と基盤補修、ABS/ASRモジュールの基盤補修を行なって三大ブレインの修復を行います。


因みにABS/ASRモジュールの基盤上の電源回路の100μの電解コンデンサーは。。。




容量測定の結果。。。



公称値100μFに対して実測容量は161.4μFと5割以上も容量オーバーして既に役を成さない状態でした。。。

要するに新車時から既に25年経過していて手つかずのモジュールなどはマトモに動く方が不思議って訳で。。。

こんな不調はピンポイントで故障箇所に繋がる情報が診断機にも出て来ないから整備士レベルで解決は難しいと言えますね。。。

と、、、まあ今宵はココまで。。。

次回はこのモジュール類を現車搭載して学習させて、メーターAssyのO/H作業です。。。

To Be Continued.......