桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

アメリカフウ(モミジバフウ)

2022年06月01日 21時16分31秒 | つぶやき

 知人・友人たちの訃報に接することが多くなりました。つい最近も二人。一人は私が初めて社会に出たときの先輩。私より二つ年上に過ぎなかったのに、死因は老衰。えっ、七十代なかばなのに老衰、と皆が驚いていましたが、詳しい事情のわかる者はいないので、そのまま受け止めるしかありません。
 もう一人は鉄道会社の元社長会長。旧国鉄が民営化される際、改革三羽烏の一人、ともてはやされて、エネルギッシュで元気な人でしたが、八十一歳で死去。日本人男子の平均寿命(81・6歳)を全うしたのですから、天寿を全うといえるのかもしれませんが、エネルギッシュなころを知っているので、早いと思ってしまいました。

 我が庵近くに「あめりかふう通り」という街路があります。街路樹にアメリカフウが植えられているのでこの名がつけられています。いまの住処に引っ越してくるまで知らなかった木ですが、毎日間近で眺めるようになって、その旺盛な生命力に驚かされることしきりです。連れて、人の命の儚さに想いを馳せてしまう、というわけでもあります。

 アメリカフウはモミジに似た葉をもつフウの木(楓の木)の意味から、「紅葉葉楓」とも呼ばれます。高さは20~25メートルほどになるそうですが、街路樹なので、毎年秋口には枝落としが行なわれ、樹高の高い姿を見るのはむずかしそうです。原産地のアメリカでは50メートル近い巨木になるのだそうです。

 

 原産地ほどではなくても、20メートルという高さまで伸びたのではいろいろ困ることがあるのでしょう。毎年秋がくると、枝を落とされ、てっぺんを伐られてしまうので、代わりに幹の色々なところから葉を出します。



 前の画像を撮影したときからおよそ五週間後、ほぼ同じアングルを心がけて撮影に及びました。

 二つの画像では葉の茂り方に大きな違いがあるのは当然ですが、私が目を見張ったのは根元です。遠目で見たときは、なんという草なのか、随分下草が生えたなぁと思って近づいてみると、下草ではなく、アメリカフウの新芽だったのです。

 

 日ごとに新しい葉が顔を出し、中には毛むくじゃらのムック(ガチャピン&ムックの)のような様相の一木も現われました。舌を巻いてしまうような生命力です。



 近くの公園にも植えられていて、こんなにたくさんの実を落としていました。



 根木内歴史公園の湿地帯で見かけたミクリによく似ています。



 しばらく置いたままにしていたら、焦げ茶色に変色してきて、粉がいっぱい出てしまいました。
 乾燥させたものはクリスマス飾りに用いられたりするので、売る人がおり、買う人もいます。ネットショッピングを視ると、一個あたり¥100ぐらいで売られています。

 

 こちらはあめりかふう通りと交差するゆりのき通りのユリノキです。



 一本だけアメリカフウに負けず劣らず小枝を繁茂させている樹がありました。