桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

今年の猩々草(ショウジョウソウ)

2023年08月02日 18時03分00秒 | 風物詩

 一昨年十一月、火事のもらい火に遭い、一駅隣りの街に引っ越して迎える二年目の夏です。
 引っ越す前は毎月二十七日がくると、東漸寺という浄土宗のお寺に欠かさず参拝に出向いていたのですが、引っ越したあと、新しい住処から東漸寺まで歩いて行くと、所要時間は二十六~七分……。往復一時間近く。
 遠くなってしまったのと、去年九月には脊柱菅狭窄症という病に見舞われてしまったので、歩いて行くことはとてもできぬ。電車で行くとしても、歩く距離はあまり変わらぬ。よって、毎月行くことは叶わぬかもしれぬが、七月二十七日だけは万難を排して行かねばならぬ、と決意を固めていました。
 昨年の七月二十七日は病に見舞われる前であったので、無事参拝を終えています。
 なぜ二十七日、とりわけ七月二十七日なのか……というと、七月二十七日は私の誕生日、毎月二十七日というのは月命日ならぬ月誕生日だからです。

 我が干支の守り本尊は阿弥陀如来。いくつか持病を抱えながらも、曲がりなりにも日々健康で暮らせるのは、阿弥陀様のご加護があるから……。そのように考えるので、二十七日は阿弥陀様を本尊としている東漸寺にお礼参りに行こうと決めたのです。

 ところが、万難を排してでも行かねばならぬはずの、先月二十七日の我が地方は最高気温37・2度という猛暑日。日中を避け、夕方に参拝に出る、という策がなかったわけではないが、日中の暑さに耐えているだけで体力を消耗してしまっていたので、わずかひと駅といえど電車に乗って出かけようという気力が湧かず、已む無く参拝を諦めたのでした。
 それなら翌日……と考えましたが、翌二十八日も35・0度という猛暑日。二十九日(34・4度)、三十日(35・2度)、三十一日(34・5度)と揺るぎない暑さが続いて、身体も気力も日増しに衰弱。
 昨八月朔日は七月九日以来、二十三日ぶりという雨が降って、ほんのちょっとだけ涼しくなりました。そして今日二日、午前中は気のせいか、涼しさが尾を曳いています。
 で、遅ればせながら腰を上げました。
 じつは毎月通うかかりつけの内科の病院が東漸寺のすぐ近くにあって、薬が切れるので、腰を上げなければならなかったのです。
 診察を終えたあと、勇躍東漸寺へ……。



 旧水戸街道に面する東漸寺の入口です。



 門前に掲げられた標語。



 総門。



 涼し気な参道の彼方に山門。阿吽の仁王尊が睨みを効かせています。



 中雀門。これより本堂。



 本堂手前左には観音堂。



 そして本堂です。本尊・金色の阿弥陀如来坐像が祀られています。
 持病は多々あって、この日の通院を含め、通う病院・クリニックは三つもあれど、曲がりなりにも健康な生活を送れるよう、お守りくださっているのは、私の干支の守り本尊である阿弥陀様のお陰であろうと改めて感じるので、感謝のお賽銭をあげて参拝します。



 本堂参拝のあとは開山の経譽愚底上人(?-1517年)の墓所に参拝します。



 その墓所のあちこちにあるのがショウジョウソウ(猩々草)です。誕生日のお礼参りで楽しみにしているのは、この紅色の葉。ポインセチアの仲間です。



 紅い花が開いたように見えますが、紅いのは葉っぱ。真ん中に開きかけの花があります。

 

 手持ちの野草図鑑には草丈50~100センチとありますが、東漸寺のショウジョウソウはせいぜい15~20センチ程度です。秋になると、花が黒い実に姿を変えます。今秋、もしくることができたら、実をいただいて、我が庭に播こうか、と。