先週の木曜日(十八日)、入院見舞いを兼ねて訪ねてくれたとき以来、三か月ぶりに友がやってきました。
夕方には到着していたのですが、私は仕事があったので、夜七時半過ぎに友が逗留する柏駅前の三井ガーデンホテルを訪問。
木曜から日曜まで三泊四日の予定ですが、木・金は私の家に近い新松戸のホテルが予約できなかったので、柏泊まりとなったのです。
あまり行かないので、柏の街はよく知りません。連れ立って西口~東口と駅前を徘徊しましたが、空腹を満たし、喉の渇きも満たし、かつまたゆっくりと久闊を叙し、なおかつ静かそうな店……というと、なかなかありません。
東口にイタリアンの店(二階)があったので、入ることにしました。
食事を済ませたあと、暗い路地を選んで歩いていたら、こんな店が見つかりました。
最近はかなり鈍っていると思いますが、かつては店のつくりを見ただけで、勘定がいくらぐらいなのか、大体想像ができて、あまり間違ったことがありませんでした。久しぶりの勘働きでしたが、この店の支払いもほぼ値踏みどおり。
ジャズがかかっていました。見ると、CDではなく、レコードです。
ブラック・ブッシュというアイリッシュウィスキーがあったので、ダブルで一杯もらいました。
私はあまりジャズは聴きませんが、嫌いではありません。
ウィスキーにはジャズがよく似合う。本格的なジャズバーのように、陶酔しているふりをする「したり顔」の客がいないのもいい。
大体、客は先客が一組とあとから一組だけ。
雰囲気のよい店でゆったりとした時間を過ごすのは無上の幸せです。時が過ぎ去るのも早い。ふと気づいて時計を見ると十一時でした。友を迎えた第一日はここでお開き、としました。
じゃが芋料理とポテトチップスが大好物の私への、友の手土産です。重くはないかもしれないが、さぞ嵩張ったであろうに……。わざわざ500キロも離れたところまで持ってきてくれました。
さらなる土産は、詳しく記すと友の居住地を特定することになるので、詳しくは書かないけれども、今年限定の、あるキャラクターの携帯電話用ストラップ。
それから、京都・永観堂でもらってきたという石蕗(ツワブキ)の種。
永観堂は三千本といわれる紅葉と見返り阿弥陀像で高名なお寺です。
恐らく紅葉の季節には石蕗など誰にも顧みられないであろう花、というのがつむじ曲がりの私には気に入りました。
しかし、見る人は見ているのです。京都のタクシー会社の観光案内には、紅葉と一緒に石蕗の写真が載せられていました。
http://homepage2.nifty.com/cub/niwa/eikando.htm
翌日も柏のホテルで会って、夜の街を歩きました。昼間、勤め先の目を盗んで、インターネットでよさそうな店を物色。
柏駅西口に一軒見つけていたので、地図をプリントして持って行きましたが(そこに名前とメールアドレスを書いて行くと、10%割引とあったので)、現地に着いてみると、なかなかわかりづらい。一画には三菱東京UFJ銀行があったのですが、私が持って行った地図にはその銀行が載っていませんでした。
地理不案内にもかかわらず、もがいている私に痺れを切らした友がジモヤンらしき青年に声をかけました。
……五分ほどの長きにわたったでしょうか。青年は地図を見ながら、「このへんのはずですよね」と一所懸命に頭をひねってくれましたが、結局わからない。
青年が立ち去ったあと、私たちはもう一度だけそれらしき区画を一周。すると、あった、あった。
電飾の袖看板が出ていたのですが、アルファベットで書かれた店名が私たちの見上げる方向からは逆になって見えたのでした。
やっと見つけたと思ったのに、入口は重そうなスチールの扉で閉ざされていました。
金曜日の夜八時。飲食店なら稼ぎ時のはずです。
結局、私たちには縁のない店だったのだとさっさと退散。
その夜も東口を歩いてこんな店に入りました。
前夜、イタリア料理店に入る前に、外面を見ただけですが、入ろうかと思った店。
二十人も入ればいっぱい。辛うじて空席があってもぐり込みましたが、料理の出てくるのがなかなか遅い。一時間少々いただけですが、せっかちな私は焼酎のダブルを三杯も呑んでしまいました。
まだるっこしい料理の出方に、何かを食べたという気がしなかったので、店名標示のない立ち食いそば屋に入りました。
友は関西モンらしく、ケツネうどん。私は力うどん。
最後はまた昨夜のバーへ。
しかし、金曜日の夜ということを忘れていました。前夜とはガラリと雰囲気が変わって、♀スズメどもの煩いこと、煩いこと。でも、アイリッシュウィスキーは美味しかった。
※画像はお店のホームページから拝借しました。ちゃんとレコードのターンテーブルが写っています。
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