今日はサントリーホールへ、辻井伸行さんのピアノリサイタルに行ってきました。
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初めて、辻井さんの生の演奏を聴きました。
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プログラムは、ベートーヴェン『テンペスト』、リスト『巡礼の年』より、ラヴェルは3曲、『水の戯れ』は大好きで、心が浄化されたように潤い満ち満ちました。カプースチンの8つのエチュードは、ラテンのリズムやジャズの即興のようで、バラエティーに富んで大変楽しかったし、辻井さんかっこよかったです!
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とにかく素晴らしく豊かなプログラム。そして、まるで辻井さんの中に音楽の神様が宿ってるんじゃないかと思うようなピアノ。
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聴こえない音が聴えてくるような、囁き声やまるで天使がどこかで歌ってるんじゃないかと思うような美しい響きが、ピアノの奥の方から、天からも地からも重なって聴こえてくる。聖なる音が辻井さんから湧いてくるような音色、響きです。
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もう、体の底から感動し、魂も震えました。
ピアノの音だけれど、何か、美しくこんこんと湧き上がる泉のようです。
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ホールは嵐のような拍手に包まれました。
みんなの感激の言葉が聴こえてくるようなものすごい拍手でした。
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そして、そこからのアンコールがまたすごい。
5回だったか6回だったか。
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そして曲は4曲も弾いてくれました。
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1曲目 バッハ:主よ、人の望みの喜びよ 天からの祈りが聞こえてきて、そこに何人の祈りが幾重にも聞こえてきました。
2曲目リスト:コンソレーション第2番
慰めと明日への希望を語りかけられているようでした。
辻井さんの声がピアノの声かという具合に。
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3曲目 グリーグ: 小人の行進 (抒情小曲集より) 祈っても祈ってもそれでもさ、色々あるよ。明るく行こう!楽しいことあるからさ、みたいな。
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何度も何度も拍手に応えてくれて、何度も何度も深々とおじきをなさって、
最後は リスト:ラ・カンパネラ!
それは美しくて、誰もが、その時、ダイレクトに、心が救われたんじゃないかと思います。あれだけのプログラムの最後に、カンパネラを弾いてくれる辻井さん。本当に涙がじわっときました。
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それにしてもやはり生の演奏は本当に生き物のようで素晴らしいです。
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音の感触まで伝わってきます。
辻井さんのピアノは、ホール丸ごと一帯になるような、私たちの心を吸い上げて全部豊かな音に変えてくれるようでもあり、辻井さんのピアノと私たちの心がぴったりつながり、素直に感動や喜びに包まれました。音楽から愛をいただいた。まさにそれです!
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帰りは、月が頭上に輝き美しく澄んでいました。本当にいい夜でした。
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今日は国際女性デーなる日。今日の辻井さんのチケットは、パパさんがミモザの花束代わりに、私と娘たちにプレゼントしてくれました。そんなことで、家族揃って辻井さんの演奏を聴くことができました。
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一緒に今日の感動や喜びを分かち合えたことはとても幸せなことです。いつまでも語り尽くせない素敵な夜になりました。
パパありがとう。感謝です。
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