~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

ぽかぽか

2008年03月19日 | 日々徒然

日中は本当に春のぽかぽか陽気になってきました。

もう少したつと・・・春眠暁を覚えず・・・なんていう風になりますね。

この眠り姫は洋書です。
何年か前の誕生日に友人からいただきました。
春先から初夏にかけて私は、グリム童話をよく語ります。
3月眠り姫、4月森の家、5月ラプンツェル、6月ヘンゼルとグレーテルなど。
私の中に持つグリムの色は緑。森の色。深い森の中で語り継がれてきた物語。
不思議で瑞々しい感覚が沸き起こります。
だんだん街も色づいてきますね。お話も衣替えです。

4月のシルバーの方向けのお話会の作品は藤沢周平の「山桜」です。
私はこの作品がとても好きです。
この作品の中に出てくる情景が、お墓参りへの山桜咲く山道、田んぼの土手、家屋の様子、まるで、私の記憶の景色なのです。作品の中にすっぽり入ってしまいます。
懐かしく初々しい気持ちになります。
そして、この作品を語る時は、決まってある曲が私の中に聞こえてきます。
「庭の千草」と「宵待草」この曲は小さいころから大好きで小学校の音楽の先生がピアノで弾いてくれたのが最初で、その音色は今でも覚えています。
この主人公野江の足跡を踏んでいけそうな思いがします。

藤沢さんの作品はどれもわかりやすい。人も景色も、人情や優しさ哀しみも胸にピクンと響きます。風の音や雨の音、街の中を行きかう人の声、日常の音。いきいきと聴こえてきます。

「山桜」の季節がやってきました。
物語を聴いて楽しむ。じわっと静かに楽しむ。
そんな時間なかなかいいですよ


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