~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

「九成宮」の泉

2009年05月20日 | 日々徒然
今日は、日差しが強いです。
これからどんどん暑くなりますねぇ~~~。
爽やかな五月の緑の風をどのくらい感じられたでしょう。
新型のインフルエンザの情報が気持ちの上で、爽やかな空気をどんよりさせているようでもあります。

おはなし会へ行った先の中学校で、子どもたちが「修学旅行がなくなるかも・・・」と浮かない顔で話してきました

今日の中学校訪問は、1.2時間目に中学3年生のクラスをまわって、
『虔十公園林』宮沢賢治作を語りました。
私の賢治作品の中でも特に大好きな作品です。
杉にちなんで、故郷栃木の日光の杉並木の話をしたら、小学校の修学旅行の話になり、思い出を語ってくれているうちに、そんな話になってしまいました。

そんな残念なことになってほしくないです。
京都・奈良・大阪方面への修学旅行、様々な文化にも触れられ、三年生のメイン行事ですものね。

最後に、賢治の
「雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫なからだをもち~」
と、ガッツポーズをしながら笑顔で語りました。

来月の訪問では、修学旅行の楽しい思い出話を聞きたいです。
新型インフルエンザの流行は本当に心配ですが、
よい食事をして、よーく眠り、ほどよく運動して、悪いものが入っても、それを自力で追い出してしまえるようにしたいですね


さて、こちらは、
どんよりな気持ちも透き通ってしまうほどの
完璧な美しい字

 「楷法の極則」といわれる歐陽詢の『九成宮醴泉銘』から

すっきりと引き締まった、端正な字。
「泉」と一字を見ただけで、気持ちが瑞々しく、それでいてしゃきっとしてくるようです。
この泉の水を飲めば悪い毒素もきれいになってしまいそう・・・。

今、お手本にして習っています。
「四十の手習い」は造語かな・・・今流行の大人から始める習い事になるのでしょうか、長年の想いからこの春から始めています。

非常に難しいですが、心を洗うように一画一画向き合って丁寧に書く練習をしています。
書のことはまだ、何も語れませんが、今日のような暑さも、墨の香りや呼吸を整えるそのひと時に、ひんやりとした気持ちのよい風が顔をかすめる様に思います。

「泉」という字、実は一番好きな字なのです
先生知ってたのかな??まさかね。

でも、臨書の最初の字がこの字とは嬉しい
『九成宮醴泉銘』を全臨すること
新しい夢がひとつ増えました










最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。