火曜の会は、女性ばかりの会なので、
顔を合わせ挨拶すると、それぞれの近況報告がそれぞれの語りになり、
本題に入るまでにずいぶん時間が押してしまいます。
でも、月に1度のこうした報告会は、
みなさんが元気にお過ごしだったと知ることができる喜びの日でもあり、
楽しい話のおすそ分けは、本当に嬉しいものです。
さて、この半年、井上靖『あすなろ物語』を語って参りましたが、
いよいよ最終章「星の植民地」。
敗戦直後の焼野原、廃墟の中で、新聞記者鮎太はどのように生きたか。
他人の土蔵で商売を始める熊さん夫婦の仲裁役に、
若い奔放な女性オシゲとの付き合い、
学生の頃の同級生犬塚山次との関わり、
みな、切なくて、いじらしくて、とりとめなくて、優しくて、勝手で、頼りなげ。
でも、決断する人たちと触れ合っていく。
鮎太自身も揺れ、そして受け入れる。
鮎太と長い付き合いの私たち火曜の会も、時代を感じ、井上靖の描く人間愛の世界にうなづき、しばし黙ってしまった。
この物語の中に、悪人はいなかった。
思い返せば、やっぱり、時代に生きる人々、必死に生きる人々、善き人たちだ。
生きていれば人生の中で出会っていく人たちだ。
そう思う。
「みんな、あすなろう」ってぽつりとこぼれそうな読了だった。
2月から新作です
芥川賞の田中さんの話もかなり弾みましたが、
さて、何の作品にしましょうかね。
坂口安吾と言ったら、みなさん、どうでしょうね。
火曜の会は、毎月第4火曜14:00~です。
文学語りの会、火曜の会にぜひ、どうぞ
顔を合わせ挨拶すると、それぞれの近況報告がそれぞれの語りになり、
本題に入るまでにずいぶん時間が押してしまいます。
でも、月に1度のこうした報告会は、
みなさんが元気にお過ごしだったと知ることができる喜びの日でもあり、
楽しい話のおすそ分けは、本当に嬉しいものです。
さて、この半年、井上靖『あすなろ物語』を語って参りましたが、
いよいよ最終章「星の植民地」。
敗戦直後の焼野原、廃墟の中で、新聞記者鮎太はどのように生きたか。
他人の土蔵で商売を始める熊さん夫婦の仲裁役に、
若い奔放な女性オシゲとの付き合い、
学生の頃の同級生犬塚山次との関わり、
みな、切なくて、いじらしくて、とりとめなくて、優しくて、勝手で、頼りなげ。
でも、決断する人たちと触れ合っていく。
鮎太自身も揺れ、そして受け入れる。
鮎太と長い付き合いの私たち火曜の会も、時代を感じ、井上靖の描く人間愛の世界にうなづき、しばし黙ってしまった。
この物語の中に、悪人はいなかった。
思い返せば、やっぱり、時代に生きる人々、必死に生きる人々、善き人たちだ。
生きていれば人生の中で出会っていく人たちだ。
そう思う。
「みんな、あすなろう」ってぽつりとこぼれそうな読了だった。
2月から新作です
芥川賞の田中さんの話もかなり弾みましたが、
さて、何の作品にしましょうかね。
坂口安吾と言ったら、みなさん、どうでしょうね。
火曜の会は、毎月第4火曜14:00~です。
文学語りの会、火曜の会にぜひ、どうぞ
火曜の会は、いつも楽しそうで、一度参加したいと思いながら足があまり良くないもので、記事を読んで楽しませていただいております。
また、ぜひ、こちらの方で講座を開いていただきたいです。
先生の他の一葉作品、太宰作品聴けることを楽しみにしています。
ブログ読んでくださってありがとうございます。
また、講座が開かれることを願っています!
みんなで、つよ~くリクエストしてくださいね。
次は、「にごりえ」がいいですね。