~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

火曜の会便り♪

2013年06月25日 | おはなし会・語りの会
第4火曜日は、「火曜の会」

文学語りの会です

3月から読んでいるのは、山本周五郎『柳橋物語』
きょうから、中篇に入りました。1~4章まで読みました。

大火で祖父と、幸太を失い、
うろうろ赤子を抱き、さ迷うおせんは、自分が誰かも、何があったのかもわからず白痴のようになっています。

勘十とお常の夫婦は、そんなおせんを、大火で亡くした妹と重ね、
可哀そうに思い、自分のところへ住まわせ、面倒を見てくれます。

そうしている間に徐々に記憶も取戻し、
契りを交わした庄吉、自分を助けてくれた幸太、助けた赤子のこといろいろ思い出していくのです。
しかし、そんなおせんにまた辛いことが起きます・・・。

中篇の途中、次回は5章からです。


しかし、読んでいて一番思うのは、
「人情」「生命力」ということです。
文章に直接なくても、この「人情」が浮かび上がってくるのです。
辛いことばかりの連続だけれど、
人の呼びかう言葉からも、また、どんなところでも生き延びようとするたくましい生命力が
あちこちから湧いて出てくるようです。

辛く切なくなりながら、強い生命力に惹かれるように読み進めているような想いです。

朗読しているのでその息遣いに自分も耳澄ますことができ、
江戸にタイムスリップした楽しさも感じます。
小説と朗読のいいところでしょう。


次回は、また心揺さぶられることが・・・!!
お楽しみに

次回は7月23日(火)14:00~です。
『柳橋物語』中篇5章~


今日いただいた水ようかん。
2時間語った後、口に含むひんやりがすーっと、喉を潤してくれます。

上品でさらっとしておいし~~




水ようかんがおいしい季節ですね

水ようかんと『柳橋物語』合う~~~



読後の余韻は、人情だなぁ、このことば。

「何をするもんだおたがいさまさ」(本文より)

こんな気持ちをいつも持っていたい



久しぶりに、水ようかん流してみよ














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