日本水仙。
可憐ですっとして、その小さな微笑みが可愛いですね。
お散歩途中に見つけました。
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今朝の語り塾で、宮沢賢治の『水仙月の四日』をテキストに新たに朗読が始まりました。
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受講生のTさんは、もう10年以上素語りで子どもたちにお話を語ってる方です。とても落ち着いたいい声で語られます。
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今年から新たに朗読もやっていきたいということで、今日二作品持ってきてくれました。
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季節柄、ちょうど今の頃は、賢治の言う『水仙月』。まずこちらから始めましょうとなりました。
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私もまたこの傑作とじっくり向き合える機会を得ました。感謝です。
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賢治作品とは長い間向き合ってきていますが、時を経れば経るほど、賢治の描く物語の自然への畏敬の念、自然の美しさ脅威、生きとし生けるものの共存、私たちの周りの、宇宙から、神様から与えられたような美しい贈り物のの数々、その世界の尊さや驚きや迫力がひしひしと伝わってきて、そう簡単には読み進められなくなってきています。
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何度語っても、新たな感受性が生まれ、まだまだまだまだと掘り下げることになり、考えることも多くなります。
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今日からまた考える日々です。嬉しい時です。
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今日、Tさんの読みを聞きながら、見えない景色、感じてほしい色合い、音の気配やリズムなど、登場者の設定など、次から次へと自分の前に浮かび上がります
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冒頭からとまりとまり丁寧に読んでもらいました。今日は1ページちょっとしか進めませんでした。
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細かすぎてごめんね。と、時々謝ることもあります。
でも、止めた後は、さすがTさん、言葉が膨らんで粒立ってきて、Tさんの声がだんだんその情景にマッチして、朗読が輝き出すのです。
うわぁなんて良い響きだろう。活字と言葉がぴったりと合って、聞いててとても面白くなっていきます。
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今日は声のための身体作りを1時間ほどかけたのですが、声が出しやすいとお顔も良い表情で、やはり朗読に活きてます。
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この賢治の物語で、また新たな新鮮な感覚に出会える楽しみが増えました。
じっくりやっていきたいと思います。次はぐーんと進みそうです。
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次回の語り塾は1月30日(土)13時〜です
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コロナ対策し、少人数で行います。
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