打越通信

日記ふういろいろ

必見

2019-03-18 23:33:39 | イベント
博多座に初めて行った。
歌舞伎と聞いても、そうねあまり興味もわかないけど何事も必見かも知れないな、そんな感じだった。
息子夫婦が久しぶりに遊びにやってきた。
それがきっかけだったわけだ。
タクシーに乗り(これもあまり我が家にない光景だが)博多の街中に筋を通すような事だ。
歩いてもそれほど遠くない道のりだが、まるで人力車で演劇でも見に行く雰囲気だ
博多座は、入るなりその光景というか雰囲気に違った世界観を感じた。
まず匂い、これまた昔風の感じで懐かしい落ち着いた、土の匂いのような感じを受けた。



そして昔風の賑わいを演出した出店だった。
演劇場とはこういうのもかとふと昔を思った。
学生時代に歌舞伎を一度か二度ほど見に行ったことがある。
もう何十年も前の事なので、当然昔の歌舞伎座という事になる。
銀座の少し外れた場所にあったと思う。
そのころ確か歌舞伎がブームで連れの連中に腕を引かれていった記憶がある。
演目(あらすじ)も役者が誰かも覚えていない。

演劇場はすでに入るなりその世界が広がっていた。
福岡の天神やキャナルでは見かけない世界だった。
まず誘導されるのは料理だった。



逆らうこともなく料理を注文して劇場に入る。
今回は通し狂言なので長い演目なので途中に30分ほどの時間が出来る、その間に昼食をとるようになっている(ようだ)。



演目は「鯉つかみ」という題目で博多座開場20周年記念の演目とのことだった。
えっと思った、博多座が出来て20年にもなるのだ。
新幹線が全線開業して8年(これは東北大震災と同じだから覚えているが)、博多座が20年、そんなになるのかびっくりだった。



幕が開くと色とりどりの舞台、そして派手やかな役者の登場、後ろのほうから屋号を叫ぶ声が飛び交う。
うるさいなと思いながらもだんだんと引き込まれていく。
学生時代に見た時と違い、筋もわかるし言葉も理解できる、
それよりも仕草や間合いといったことがなんとも素晴らしい。
太鼓や三味線、長唄、これにやはり興味を持った。
歌舞伎役者のすごさもわかったが、わき役たちのしっかりしたところが素晴らしい。
すべてが完全に出来上がった(練りこまれた)領域だった。
歌舞伎のすごさを感じた。
日本舞踊、長唄や浄瑠璃、三味線や太鼓などすそ野の広いその頂点のようだ。
何事も必見のようだ。