打越通信

日記ふういろいろ

愛犬クー

2017-02-07 22:21:59 | 愛犬(Qoo)
正月からそんなに時間が過ぎてはいないと思う。
熊本の自宅に帰るのも月に一度あるかないかだと思う。
震災からすると随分と町の様子も落ち着いては来ているが、まだまだブルーシートに覆われた家があちらこちらに見える。
一階が完全に押しつぶされたマンションもまだ手つかずの状態だったり、広く空き地になった場所もそのままの姿が見える。
熊本城も少しずつではあるが石の組み上げ作業が続いていた。
久しぶりにジローさんと道端で話し込んだ。
テラのオヤジ夫婦と一緒だった。
ジローちゃんはこの団地に入ってからの付き合いでもうかれこれ30数年来の友だ。
親の転勤で幼馴染(竹馬の友)がいないと私が彼に言たったら、今からでも竹馬の友になれるよ、と声をかけてくれた、その時からの付き合いになる。
彼に引きずられ町内会に入り、町内活動をそれはそれは一生懸命にやってきた。
おかげで町内の人たちとも顔見知りになり、だいたいの人とは知り合いになった。
団地のオヤジたちとも我が家に集まっては飲んだくれていた。
病気になり長期入院を送り、酒をやめた。
同時にそんな集まりも自然にお開きになったようで、一方私は孤独な日々を送ることになった。
自分を振り返るような日々だった。
孤独はつらいという言葉を聞くが、孤独に浸るという言葉もある。
どちらかというと後者の方で、ひとりでいる時間がとても落ち着いて好きだった。
音楽を聴き、本を読んで、晴れた日にはカメラを担いで散歩をする。
そんな気楽さが素晴らしく思えた。
今まで気が付かなかった自然の移り変わりに生きている実感を感じていた。
雲の動きや風の香、草花の息吹や生命力を目を見張るように感動してみていた。
そんな過去を思っても仕方がない。
現実の生活は再び始まった。
立ち話をしていると、我が家の前のご主人がつい最近亡くなられたと聞いた。
正月には奥さんと長々と立ち話をしたばかりだった。
品位のあるご主人だった。
歳は私たちより2回りばかり上の方だった。
我が団地も高齢化は進んでいて、あと数年すれば幽霊団地になるのではないかとの声も上がる。
同い年のジローちゃんや年下だがいつも元気なグッチ、一回り上のテラちゃんやケイのオヤジ、みんな同じように歳をとっていく。
「博多から帰ってくるまで、みんな元気でいろよ」
と言った先から時間は動いているのだからどうしようもない。
今日は愛犬クーの誕生日だった。
2009年の2月7日生まれ。
私たちと暮らしたのが5年くらいだった、亡くなってもう5年が過ぎる。
今でも彼の仕草を鮮明に思い出す。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿