
パラシュートリパック研修会のため三重県・・・じゃなくて、正確には県境の岐阜県・海津市・南濃町へ。岐阜県と愛知県でパラやハングの教員をしている10名ほどのメンバーが受講し、先生は紀ノ川のハングのTさんと鳥取のパラのKさんという顔ぶれの研修会です。
体育館の中で資料やテキストを読みながら午前中は座学講習を聞いて、午後からは各自が持参したパラシュートで実際にリパックを行い、最後に学科試験をやって合格すればOKという内容です。実技では先生が私のリパックの悪い点を丁寧に指摘して修正してくださったのが参考になり、やはり参加してとてもよかったのでした。
いつもは作業スペースの都合でリパックはテーブルの上でしていますが、やはりこういう広い床の上で広げてやったほうが自由度があってやりやすいなー。インナーコンテナを思いっきり投げて、パラシュートがコンテナから出るのかも試せるし。
最後の学科試験もおかげさまで合格できたので、後日にJHFからリパック資格認定証を送ってもらえるそうです。というわけで、次回からは私がリパックしたパラシュートには『何年・何月・何日にリパックしました』と記入したタグを着けて依頼者にお返しすることになります。確かにこの方が持ち主も「そういえばこのパラシュート、最後にリパックしたのいつだっけ?」ということがなくなって、定期的にリパックをする習慣ができるかもしれません。
今回も話題に出ましたが、多くの人は「パラシュートを開く機会は自分にはない」と思っていてリパックをしない人もいるけど、空中接触は自分だけ注意していても避けられない場合があるので、やはりリパックは定期的にするよう啓蒙すべきだ、というのがありました。なかには「もう10年以上リパックしてない」とか「一度もリパックしたことない」なんて人もいるので、そういうのはマズイ・・・というか、パラシュートの寿命は8年ほどといわれているので、10年モノはリパック以前に新しいパラシュートに換えないといけないですね。そういえば私のパラシュートも約8年たってるから、そろそろ換えないと人にエラそうなこと言えませんね、うん、今年は換えるか。
パラシュートはハーネスのコンテナの中で位置がずれたり回転したりして、ハンドルを引いても引っかかって出せないことがあるので、リパックというのはたんにパラシュートを畳みなおすだけでなく、そういった異常を点検するためにも行うべきというのがありました。コンテナの大きさに対してパラシュートが小さい場合やハンドルの取り付け位置が悪い場合に多いトラブルですが、この点にも注意して必要ならスペーサーを入れるようにしようと思います。これまでもあまりに隙間が大きい場合はスポンジやプチプチクッションを入れて調整することもありましたが、やはりサイズのアジャスト・フィッティングはパッキングに必要なことのようです。
近頃パラシュートリパックをしてない人はやりましょうね。10年ほど経過したパラシュートは新しいものに交換しましょう。パラシュートは最後の頼みの綱ですから。