さて3日目の朝は十和田湖畔の散策で始まった。勿論その前に早朝の露天風呂を楽しんで。ここは私の携帯は圏外。ホテルの方に尋ねるとそうとのこと。今、お願いしてあるのですが・・・と。まあ、携帯なくてもいいかと思ったり。ただ夫のは大丈夫だったから娘達に連絡だけしておく。
散策は約1時間、往復2km歩く。前夜に自然観察員の方を予約。これまた少なく、もう一組のご夫婦と私達だけ。トリカブトがたくさんあるのに驚く。怖いぞ~。二輪草の白い可憐な花はいい。延齢草、桂の木・・・いろいろな植物、自然がいっぱい。十和田湖の風を受けて、そのあとの朝食がおいしかったのは言うまでもない。
そして、奥入瀬渓流。ちなみに今日は17名であるという。昨夜、別なお宿をとった方々ともお会いする。なんかしばしの友だちのよう。
奥入瀬渓流は今回の目玉。緑がやっぱりきれいだった。この写真はその奥入瀬渓流の一部。14kmもあるという。石ケ戸の岩に驚く。その上に木があるのにまた驚く。
緑と川の流れ、滝を楽しんで、バスは今度は八甲田山へ。これは一つの山かと思いきや、八つの山から連なる山々をそう呼ぶという。どうしても小説「八甲田山」のイメージが先行する。ロープウエイで10分かけて登ったのだけど、その山々の素晴らしさ、自然の大きさに感動。雪がたくさんでさすがに山頂は寒い。岩木山がうっすらと見えてきれいだった。
そのあと、雪山から緑の里へ。今度は青森を代表するねぶたの里へ行く。
お祭りのお囃子を聞け、ねぶたを引き、「ラッセッセ、ラッセッセ」という踊りに参加する。体を動かすのはいいなあ。これを2時間もやるなんて・・・これをやったらやせるだろうなと本気で思った。夫は体重の気になる息子と毎日踊ればと言う。楽しかった。
そして、今度は夫の一番の希望の「三内丸山遺跡」に行く。ここでもガイドがつく。
感動するなあ。縄文時代、ここにたくさんの人が住んでいたこと。6本の栗の木の根っこが残っていて建物を想像して作ってある。
海も近かったという。夫とじっくり見て回る。女性の今でいうイヤリングやペンダントもあり、昔から女性は美を求めていて素敵だなと思う。青空がとても広かった。
そして、私達は青森駅へ。青森駅は私は独身時代以来。いい所だなと思ったことを思い出す。バスを下りる時、今夜は浅虫温泉に泊まる方々に「楽しい旅を・・」と挨拶して下りる。拍手などしてくださる。
今回、年配の方が多かったけど、皆様、礼儀正しく、温かく、ご夫婦の方々は仲がよく、とてもいい旅だった。そう意味でもとても学ばされたと思う。
青森駅では、レストランで青森ならではのメニューを尋ねる。ホタテの味噌仕立てとか・・。おいしかった。係りの女の子、横浜には修学旅行で行ったことがあるという。
また来ていた若い女の子達がノースリーブだったのには驚いた。暑いのね。
林檎を思い出にと買ったらおまけしてくれる。「このことは忘れないなあ」とお礼を言う。
帰りは特急で八戸へ。車窓からの民家、私のふるさとと同じ。玄関は違う。二重玄関になっている。でも、冬は雪で大変だろうなと思う。レストランでも思ったのだけど、以前からも思っていたのだけど、青森の言葉と鹿児島の言葉のアクセントは似ている。北と南は船で交流があったのではと思う。岩手も似ていた。
そこから新幹線。東京を経て横浜。これまた友人と食事してきた娘と待ち合わせて、心優しき息子の車で我が家に無事帰りつきました。
今回の旅、岩手がこんなに素晴らしいとは思っていなかった。岩手の方々、ごめんなさい。
新幹線を使えば近くなった。今回、ガイドさんがついて、なんだか知識が増えた気がする。車で、自分達だけで行けば、サァーと説明を読んでおしまいだけど、その土地の言葉、人に触れてよかった。昔、テープレコーダーを持って山里のお年寄りに話を聞くことをしたいと思っていた。そのことを思い出してしまった。
我が家あっての旅、一度きりの人生、楽しく過ごそう。
経済基盤を作らなきゃと思うことでした。
そうそう、ロサンゼルスの娘から三内丸山遺跡にいるときに電話あり。
便利な世の中です。なんだか嬉しく思いました。
夫に感謝です。ありがとう