2007年10月13日、直前の市議会で穴内保育所廃止条例が否決され喜びの中で運動会を行いました。
いま日本全体で人口が減少し、高齢化が進んでいます。国を挙げて少子化対策が強調され手厚い子育て支援が求められています。
私は山村農業を営んでいますからよく見えるのですが、農村地域を見てみると、独身が多い、後継者がいないため廃業農家が激増といという大きな問題をかかえています。まったく先の展望が見えない状況です。このことは農業政策の無策、貧困が最大の大元であり、農業への評価、農家の地位がどういうものかが見えます。その現れが食料の自給率が4割を切るという現実で、恐ろしい事態になっています。
我が穴内地区は農村地域で広い面積に897人の人口を持ちます。2008年4月現在、安芸市の人口は20442人です。人口比では4.3%ですが、安芸市の最大の産業である施設園芸が盛んな地区でその経営戸数は市全体の15%あまり、栽培面積でも約15%を占めています。
安芸市の財政状況と将来を見る時、最大の産業である施設園芸農業地域の発展を図る事こそ重要なことではないでしょうか。また、幾つもの小さな集落が山里でなんとか頑張って里山の農業を守っている現在、そこに暖かい支援と将来の展望を示す事が自治体の使命ではないでしょうか。
入所児童が減った、コストが掛かりすぎるので保育所をつぶす。
いきなりこれでは、穴内地区はたまったものではありません。
子供たちの笑い声が聞こえる保育所や学校は地域の宝物であり心の拠り所です。
安芸市当局は地域に失望を与え、希望を奪うのではなく、今こそ地域を盛り上げる施策に取り組み入所児童が増えるような対策に早急に取り組むことこそが、自治体のやるべき仕事だと思います。
松本市長、地域住民とともにどうぞこの方向で頑張ってください。