[タヌキ]2008.6.8
上の画像は2006年の猟期にイノシシのワナにかかってしまって困っているタヌキの兄ちゃんです。殺して脂をとるには小さかったので、ワナをはずして逃がしてあげました。
タヌキは「いたずら者」で「働き者」、「驚異の胃袋」の所有者でもあります。蜜柑・柿・梨・ブドウなどよく盗み食いをします。ミカンなどは畑の近くの山林での獣道には点々とミカンの皮が落ちています。一個は口に銜えて、両脇に一個ずつ抱えて道すがら食べながら帰っていくのだろうか?なんて思うこともあり、なぜかクスリと笑ってしまいます。この獣道のミカンを食べた犯獣はタヌキではなくハクビシンかもしれません。また、大丈夫だろうかと心配するような動物の腐乱死体をよく食べて始末をしています。そのせいでしょうか。タヌキの腹部は臭いです。良く昔話にタヌキ汁がでてきますが、料理をするともう食べる気がしません。鼻栓をしたくなります。
おとぎ話にもでてくると書きましたが現代でも東京の有名獣肉専門店でもだされているそうです。ある時、ラジオで聞いた事でしたが、1杯2000円を超す値段にびっくりしました。紹介ではやはりかなり強烈に「独特の臭い」があるためか非常に小さい肉片が少量入っているだけのようです。
ちなみに「ウィキペディア」をみてみると(参考: 『あやしい探検隊焚火発見伝』 椎名誠、林政明 共著)
からの紹介として『タヌキの肉は非常に獣臭いため、そのままではとても食べられたものではない。臭みを消すためには、肉を稲ワラで包んで1週間ほど土中に埋め、さらに掘り出した肉を2時間ほど流水にさらす必要がある。古い文献でも、酒で煮たりショウガやニンニクを多用するなど臭みを抜く調理法が見られる。たぬき汁は臭みを消すため、味噌味にすることが多い。』とあります。
これはヘンです。ケモノ一般の臭いではありませんし、北国の極寒の地以外ならこれでは肉は確実に腐ってしまいます。
続いて「ウィキペディア」では
「一方、アナグマの肉はたいへん美味であり、ヨーロッパや中国でも、古くから食べられているという。『大草家料理書』という文献でも、「(狸汁は)むじな汁の事」となっている。栃木県のある猟師が、キジ猟で偶然タヌキを獲ったので、老人にたぬき汁の作り方を聞いて作ってみたところ非常にまずく、翌日老人に文句を言ったところ、「これは『ムジナ』でねえか。たぬき汁は『タヌキ』の肉で作らんと、食えるわけねえべ」と言われた、という話もある。
つまり、アナグマとタヌキがしばしば混同されることを踏まえると、いわゆる「たぬき汁」は、特に美味なものとして伝えられる場合は、実はアナグマ汁である可能性が高いと考えられる。(参考: 『同じ穴のムジナ』 柴田哲孝)
なお、江戸期において「たぬき汁」はタヌキの肉ではなく、コンニャクを入れた汁のことをいった。」
アナグマは上記のように美味しい肉の持ち主ですがタヌキと比べてとても気が荒く、力も強く危ない動物です。ただ、決してアナグマのほうから攻撃をしかけてくることはありません。
タヌキはここ数年(2003年頃から)当地では数が激減していました。伝染病の蔓延だと聞いたことです。昨年(2007年)から少し回復基調かな?とおもうように出会いや交通事故死体との遭遇が増えてきました。見えないと寂しいですが、増えすぎると少し困ります。作物の盗み食いがけっこう激しいのです。
3段目の画像は2005年10月に撮影した溜糞で右の方の黒いつぶつぶはアケビの種、下段の画像は2003年2月に撮影、黒いつぶつぶはアケビの種。
溜糞:タヌキは同じ場所で糞をします。便所をもつわけです。まあ、何といいましょうか、すこし上品?と言えるかともおもいます。夏場はすぐに糞に群がるムシたちによって何が何だか分からなくなりますが、冬場はさすがにムシも少ないようで食べたものが良く判別できるような糞が残っています。多い時には、一抱えもあるような糞の山になります。こんな大きなてんこ盛りの糞の山を見るとワクワクするのは私だけでしょうか?見つけると私はしゃがみ込んでウンコ座りをしながら観察します。良く判るのが写真のようなアケビの種やセンダンの種などです。近くに米ぬかを餌にした、イノシシ捕獲用の檻などがありますと、ウンコはヌカばっかりということもあります。また、ミカン畑の近くの糞ですとオレンジ色の糞です。椎やドングリなどの殻もよく見ます。黒っぽいねっとりした艶のあるウンコは獣の死肉やミミズ、カエルといった動物のことが多いようです。
上の画像は2006年の猟期にイノシシのワナにかかってしまって困っているタヌキの兄ちゃんです。殺して脂をとるには小さかったので、ワナをはずして逃がしてあげました。
タヌキは「いたずら者」で「働き者」、「驚異の胃袋」の所有者でもあります。蜜柑・柿・梨・ブドウなどよく盗み食いをします。ミカンなどは畑の近くの山林での獣道には点々とミカンの皮が落ちています。一個は口に銜えて、両脇に一個ずつ抱えて道すがら食べながら帰っていくのだろうか?なんて思うこともあり、なぜかクスリと笑ってしまいます。この獣道のミカンを食べた犯獣はタヌキではなくハクビシンかもしれません。また、大丈夫だろうかと心配するような動物の腐乱死体をよく食べて始末をしています。そのせいでしょうか。タヌキの腹部は臭いです。良く昔話にタヌキ汁がでてきますが、料理をするともう食べる気がしません。鼻栓をしたくなります。
おとぎ話にもでてくると書きましたが現代でも東京の有名獣肉専門店でもだされているそうです。ある時、ラジオで聞いた事でしたが、1杯2000円を超す値段にびっくりしました。紹介ではやはりかなり強烈に「独特の臭い」があるためか非常に小さい肉片が少量入っているだけのようです。
ちなみに「ウィキペディア」をみてみると(参考: 『あやしい探検隊焚火発見伝』 椎名誠、林政明 共著)
からの紹介として『タヌキの肉は非常に獣臭いため、そのままではとても食べられたものではない。臭みを消すためには、肉を稲ワラで包んで1週間ほど土中に埋め、さらに掘り出した肉を2時間ほど流水にさらす必要がある。古い文献でも、酒で煮たりショウガやニンニクを多用するなど臭みを抜く調理法が見られる。たぬき汁は臭みを消すため、味噌味にすることが多い。』とあります。
これはヘンです。ケモノ一般の臭いではありませんし、北国の極寒の地以外ならこれでは肉は確実に腐ってしまいます。
続いて「ウィキペディア」では
「一方、アナグマの肉はたいへん美味であり、ヨーロッパや中国でも、古くから食べられているという。『大草家料理書』という文献でも、「(狸汁は)むじな汁の事」となっている。栃木県のある猟師が、キジ猟で偶然タヌキを獲ったので、老人にたぬき汁の作り方を聞いて作ってみたところ非常にまずく、翌日老人に文句を言ったところ、「これは『ムジナ』でねえか。たぬき汁は『タヌキ』の肉で作らんと、食えるわけねえべ」と言われた、という話もある。
つまり、アナグマとタヌキがしばしば混同されることを踏まえると、いわゆる「たぬき汁」は、特に美味なものとして伝えられる場合は、実はアナグマ汁である可能性が高いと考えられる。(参考: 『同じ穴のムジナ』 柴田哲孝)
なお、江戸期において「たぬき汁」はタヌキの肉ではなく、コンニャクを入れた汁のことをいった。」
アナグマは上記のように美味しい肉の持ち主ですがタヌキと比べてとても気が荒く、力も強く危ない動物です。ただ、決してアナグマのほうから攻撃をしかけてくることはありません。
タヌキはここ数年(2003年頃から)当地では数が激減していました。伝染病の蔓延だと聞いたことです。昨年(2007年)から少し回復基調かな?とおもうように出会いや交通事故死体との遭遇が増えてきました。見えないと寂しいですが、増えすぎると少し困ります。作物の盗み食いがけっこう激しいのです。
3段目の画像は2005年10月に撮影した溜糞で右の方の黒いつぶつぶはアケビの種、下段の画像は2003年2月に撮影、黒いつぶつぶはアケビの種。
溜糞:タヌキは同じ場所で糞をします。便所をもつわけです。まあ、何といいましょうか、すこし上品?と言えるかともおもいます。夏場はすぐに糞に群がるムシたちによって何が何だか分からなくなりますが、冬場はさすがにムシも少ないようで食べたものが良く判別できるような糞が残っています。多い時には、一抱えもあるような糞の山になります。こんな大きなてんこ盛りの糞の山を見るとワクワクするのは私だけでしょうか?見つけると私はしゃがみ込んでウンコ座りをしながら観察します。良く判るのが写真のようなアケビの種やセンダンの種などです。近くに米ぬかを餌にした、イノシシ捕獲用の檻などがありますと、ウンコはヌカばっかりということもあります。また、ミカン畑の近くの糞ですとオレンジ色の糞です。椎やドングリなどの殻もよく見ます。黒っぽいねっとりした艶のあるウンコは獣の死肉やミミズ、カエルといった動物のことが多いようです。