土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

タヌキとは

2008-06-11 06:34:19 | 生き物色々

 

 種の保全状態評価
LEAST CONCERN《軽度懸念 ⇒. Data Deficient (DD) データ不足 ⇒. Not Evaluated (NE) 未評価、IUCN Red List Ver.3.1 (2001)》

分類
界: 動物界 Animalia
門: 脊索動物門 Chordata
亜門: 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱: 哺乳綱 Mammalia
目: ネコ目(食肉目) Carnivora
亜目: ネコ亜目(裂脚亜目) Fissipedia
上科: イヌ上科 Canoidea
科: イヌ科 Canidae
属: タヌキ属 Nyctereutes
種: タヌキ N. procyonoides
学名 Nyctereutes procyonoides(Gray, 1834)
和名 タヌキ
英名 Raccoon dog

 生態
 森林で
主に生活する。環境への適応能力が高いようで人家でも住み着き、町中でもよく目撃される。夜行性で、単独もしくはペアで生活する。ペアは相手が死ぬまで解消されない。50ヘクタール程度の行動域をもつが、複数の個体の行動域が重複しているため、特に「なわばり」というものはもっていないようである。
本種には複数の個体が特定の場所に糞をする「ため糞(ふん)」という習性がある。1頭のタヌキの行動範囲の中には、約10か所のため糞場があり、1晩の餌場巡回で、そのうちの2、3か所を使う。ため糞場には、大きいところになると、直径50cm、高さ20cmもの糞が積もっているという。ため糞は、そのにおいによって、地域の個体同士の情報交換に役立っていると思われる。
 死んだふり、寝たふりをするという意味の「たぬき寝入り(擬死)」とよばれる言葉は、猟師が猟銃を撃った時にその銃声に驚いてタヌキは弾がかすりもしていないのに気絶してしまい、猟師が獲物をしとめたと思って持ち去ろうと油断すると、タヌキは息を吹き返しそのまま逃げ去っていってしまうというタヌキの非常に臆病な性格からきている。海外ではFox sleep(キツネ寝入り)という。
 冬眠の習性はないが、秋になると冬に備えて脂肪を蓄え、体重を50%ほども増加させる。積雪の多い寒冷地では、冬期に穴ごもりすることが多い。タヌキのずんぐりしたイメージは、冬毛の長い上毛による部分も大きく、夏毛のタヌキは意外にスリムである。
 食性は雑食で、ネズミ、カエル、鳥類や卵、魚類、昆虫類等の小動物のほか、果実など植物質のものも食べる。木に登って柿やビワのような果実を食べたり、人家近くで生ゴミを漁ったりすることもある。
アンダーライン部はフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)より引用。

 タヌキの脂その1
 ウィキペディアにはタヌキの脂については季節によって体脂肪の増減のある事だけ触れています。が、実はタヌキの脂については特別な評価があるのです。これは昔からの民間伝承であり根強い支持(信仰に近いか?)が現在もあります。

 まるで万能薬のように扱われています。

『なんといってもこの直販所の珍しい一品は、「たぬきの油」でしょう。古くは万能薬として珍重されていたことすら忘れ去られていますが、この店ではこれが結構大ヒット商品になっているようです。時期的にたぬきの脂がのった時期のモノがよいそうで、狸には多少気の毒な話ではありますが、是非一度おためしください。ちなみに詳しい効能についてはお店でお確かめくださいということであしからず。』
 これは高知県のある直販所の紹介です。薬事法などのこともあり販売する際に気をつけているようです。
 ちなみにヤフーで「タヌキの脂」で検索すると約215,000件がヒットします。高知県だけかと思っておりましたが、どうも違うようです。
 さて、そのタヌキの脂ですが高知市の有名薬局では弁当に入っている醤油の容器、あのお魚の形をした小さい容器に入れたものを1個400円で販売していると数年前に義母から聞きました。その効能ですが、火傷、切り傷、化膿、アトピー、腹痛etc。
 私はイワシの頭のようなものではないか?と疑っております。しかし、その信奉者の数は多く驚きます。
 私の猟の相棒も、完全に、効くと断固として信じています。彼のその根拠ですが、同じ地域に住む同級生がトラクターのロータリーに巻き込まれて大けがをしました。破傷風になって公共病院に入院しましたが経過が悪くほとんど回復不可能と告げられていたそうです。ワラにもすがる思いで相棒が勧めたタヌキの脂を飲んだそうです。それからは医者も驚く回復ぶりで治ったそうです。相棒は嘘をいう男ではありませんし、その命が助かったという男も私がよく知っている人で同級生です。時々農協でよく会って話をします。
 ただ、副作用なのか、その人だけにおこった現象かはわかりませんが、大けがをするまではほとんど酒が飲めなかったのに、回復後はまるで「うわばみ」のように大酒飲みに変身しています。
 「う~ん!」
 それから相棒の親戚がブラジルに移住して農業を営んでいるそうですが、その家族のご主人が大けがをしてやはり医者からは見放されたそうで、タヌキの脂を求めてこられたそうです。急いで送るとそれを使ったところやはり完治したと話します。大酒飲みになったかどうかは聞いておりません。
 「うーーーん」
 
 つづく

イノシシに食いついたダニ

2008-06-10 07:15:29 | 生き物色々
 タカサゴキララマダニ08.6.10





 イノシシに喰いついたタカサゴキララマダニ上の画像が♂、下が♀

 これまでもダニについては何度か書いてきました。

 山の生き物たちはこのダニ達に何ぼか(さぞかし)悩まされていることでしょう。

 私は狩猟のワナを仕掛けると、ほぼ毎日山をたつくりまわって(駆け回って)見回ります。笹薮やシダヤブを歩くと数分ごとにズボンの裾や足の部分を確認するのが習慣になってしまいました。ダニが取り付くのです。ダニが取り付いた事に気づかずにいるとひどい目に遭います。
 頭を皮膚の中に突っ込み血を吸い始めてからかなり時間が経たないとカユミを感じないのです。おそらく麻酔をしながら仕事をしているのでしょう。
 さて、気づいてたとしても不用意にむしり取ると頭部が皮膚の中に残ったりして面倒な事になります。「タバコの火を近づけて自然に離れるようにするとよい」とか「線香の火で・・・」とかよく言います。

 無事、ダニ全体をうまく取り外したとしても後々のカユミには悩まされます。取り付かれていた時間の長短やダニのサイズなどにもよりますが、普通、1ヶ月以上「あの野郎!」と思いながらかきむしることになるでしょう。

 一番上の画像はタカサゴキララマダニという名前のダニですが、イノシシにはこのダニが一番多く取り付いています。多いときには1千匹ほどいるのではないかと思う事さえあります。私が見た最大のサイズは直径7~8ミリほどです。このダニは身体がとても硬くて平べったい形状をしています。ダニのなかではかなり素早く動きます。
 
 なかなか、根性と力のあるダニでして、ある時仕留めた60キロほどのイノシシを一人でシダの中を数百㍍引きずって道路までだした事があります。軽四に落とし込んで積み込み運転をはじめようとしたときなぜかズボンが引きつるような感じなのです。おかしいなと見てみると何と右の太ももにズボンの上からこのタカサゴキララマダニの大型が食いついてズボンを皮膚に縫い付けたようになっていたのです。





 同定と拡大画像撮影は寄生虫学の専門家Ladybird さん(マス目の青い線の間隔が1ミリ)。上が♀、下が♂

 06年4月初旬、なかなかイノシシが捕れなかったので、タカサゴキララマダニを採集しようとイノシシの獣道を歩くことを決意。数十メートル歩くと思惑どおり7~8ミリほどのダニが2匹ズボンの腿の部分に取り付きました。用意していたフィルムケースに入れてやれやれやっとサンプル確保とほっとしました。
 タケノコの被害がでていて駆除をする事になっていました。この決死行の翌日、ダニを採集したすぐ近くに仕掛けたワナでなんとイノシシを捕獲。たくさんのダニが食いついておりました。数十匹のダニをアルコール瓶にいれてLadybird さんにお渡ししました。ほとんどがタカサゴキララマダニだったそうです。


タヌキ

2008-06-08 08:19:59 | 生き物色々
 [タヌキ]2008.6.8



 上の画像は2006年の猟期にイノシシのワナにかかってしまって困っているタヌキの兄ちゃんです。殺して脂をとるには小さかったので、ワナをはずして逃がしてあげました。
 タヌキは「いたずら者」で「働き者」、「驚異の胃袋」の所有者でもあります。蜜柑・柿・梨・ブドウなどよく盗み食いをします。ミカンなどは畑の近くの山林での獣道には点々とミカンの皮が落ちています。一個は口に銜えて、両脇に一個ずつ抱えて道すがら食べながら帰っていくのだろうか?なんて思うこともあり、なぜかクスリと笑ってしまいます。この獣道のミカンを食べた犯獣はタヌキではなくハクビシンかもしれません。また、大丈夫だろうかと心配するような動物の腐乱死体をよく食べて始末をしています。そのせいでしょうか。タヌキの腹部は臭いです。良く昔話にタヌキ汁がでてきますが、料理をするともう食べる気がしません。鼻栓をしたくなります。
 おとぎ話にもでてくると書きましたが現代でも東京の有名獣肉専門店でもだされているそうです。ある時、ラジオで聞いた事でしたが、1杯2000円を超す値段にびっくりしました。紹介ではやはりかなり強烈に「独特の臭い」があるためか非常に小さい肉片が少量入っているだけのようです。
 ちなみに「ウィキペディア」をみてみると(参考: 『あやしい探検隊焚火発見伝』 椎名誠、林政明 共著)
からの紹介として『タヌキの肉は非常に獣臭いため、そのままではとても食べられたものではない。臭みを消すためには、肉を稲ワラで包んで1週間ほど土中に埋め、さらに掘り出した肉を2時間ほど流水にさらす必要がある。古い文献でも、酒で煮たりショウガやニンニクを多用するなど臭みを抜く調理法が見られる。たぬき汁は臭みを消すため、味噌味にすることが多い。』とあります。
 これはヘンです。ケモノ一般の臭いではありませんし、北国の極寒の地以外ならこれでは肉は確実に腐ってしまいます。
 続いて「ウィキペディア」では
 「一方、アナグマの肉はたいへん美味であり、ヨーロッパや中国でも、古くから食べられているという。『大草家料理書』という文献でも、「(狸汁は)むじな汁の事」となっている。栃木県のある猟師が、キジ猟で偶然タヌキを獲ったので、老人にたぬき汁の作り方を聞いて作ってみたところ非常にまずく、翌日老人に文句を言ったところ、「これは『ムジナ』でねえか。たぬき汁は『タヌキ』の肉で作らんと、食えるわけねえべ」と言われた、という話もある。
 つまり、アナグマとタヌキがしばしば混同されることを踏まえると、いわゆる「たぬき汁」は、特に美味なものとして伝えられる場合は、実はアナグマ汁である可能性が高いと考えられる。(参考: 『同じ穴のムジナ』 柴田哲孝)
 なお、江戸期において「たぬき汁」はタヌキの肉ではなく、コンニャクを入れた汁のことをいった。」


 アナグマは上記のように美味しい肉の持ち主ですがタヌキと比べてとても気が荒く、力も強く危ない動物です。ただ、決してアナグマのほうから攻撃をしかけてくることはありません。

 タヌキはここ数年(2003年頃から)当地では数が激減していました。伝染病の蔓延だと聞いたことです。昨年(2007年)から少し回復基調かな?とおもうように出会いや交通事故死体との遭遇が増えてきました。見えないと寂しいですが、増えすぎると少し困ります。作物の盗み食いがけっこう激しいのです。






 3段目の画像は2005年10月に撮影した溜糞で右の方の黒いつぶつぶはアケビの種、下段の画像は2003年2月に撮影、黒いつぶつぶはアケビの種。

 溜糞:タヌキは同じ場所で糞をします。便所をもつわけです。まあ、何といいましょうか、すこし上品?と言えるかともおもいます。夏場はすぐに糞に群がるムシたちによって何が何だか分からなくなりますが、冬場はさすがにムシも少ないようで食べたものが良く判別できるような糞が残っています。多い時には、一抱えもあるような糞の山になります。こんな大きなてんこ盛りの糞の山を見るとワクワクするのは私だけでしょうか?見つけると私はしゃがみ込んでウンコ座りをしながら観察します。良く判るのが写真のようなアケビの種やセンダンの種などです。近くに米ぬかを餌にした、イノシシ捕獲用の檻などがありますと、ウンコはヌカばっかりということもあります。また、ミカン畑の近くの糞ですとオレンジ色の糞です。椎やドングリなどの殻もよく見ます。黒っぽいねっとりした艶のあるウンコは獣の死肉やミミズ、カエルといった動物のことが多いようです。





穴内保育所を守ろう-4

2008-06-07 07:09:13 | わが町安芸市・日々つれづれ・山日記
 

 保育所は穴内小学校に隣接しています。運動会は小学生も参加します。

 保育先進県といわれた高知県のなかでも安芸市の公的保育はすぐれていました。それが今ではまるで行政のお荷物のように扱われています。これはいったいどうしたことでしょう。

 子供を守り育てるという仕事は尊く崇高なものです。それを経費面からだけみて民営化しようとしたり、保育所をつぶしていく。恐ろしい考え方です。

 子供を守り育むためには親は命をかけます。あらゆる事に優先します。自分たちの食事をへしても子供には食べさせます。これは人間だけではありません。犬や猫でも鳥でもそうです。

 国も安芸市も税金の使い方をもっと精査すべきではないいでしょうか。

 保育や教育にはお金がかかるものです。ここにお金をかけたからと怒る市民や議員はそれほど多くはないでしょう。

イノシシジラミ

2008-06-06 06:49:05 | 生き物色々
【虱(シラミ)】 2006.3.1 イノシシジラミ
< <span style="font-size:150%;line-height:110%"><span style="font-size:70%"> style="font-size:150%;line-height:110%"><span style="font-size:150%;line-height:110%"><img style="color:red"><span style="font-weight:bold">♀ style="color:red"><span style="font-weight:bold">同上腹側から撮影。</span></span>
</span>
<span style="font-size:150%;line-height:110%"><img style="color:red"><span style="font-weight:bold">♂腹側で下腹の突起はペニス。体の割にはでかいものを持っています。</span></span>

<img style="color:red"><span style="font-weight:bold">イノシシの毛に産み付けられたイノシシジラミの卵ですが孵化後のもので上部が切りとられたような形状になっています。</span></span> style="font-weight:bold">〈<span style="font-weight:bold">今までの最高にシラミがいたイノシシ</span>の話〉</span> style="font-weight:bold">写真は寄生虫学の専門家:Ladybird さん撮影。