種の保全状態評価
LEAST CONCERN《軽度懸念 ⇒. Data Deficient (DD) データ不足 ⇒. Not Evaluated (NE) 未評価、IUCN Red List Ver.3.1 (2001)》
分類
界: 動物界 Animalia
門: 脊索動物門 Chordata
亜門: 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱: 哺乳綱 Mammalia
目: ネコ目(食肉目) Carnivora
亜目: ネコ亜目(裂脚亜目) Fissipedia
上科: イヌ上科 Canoidea
科: イヌ科 Canidae
属: タヌキ属 Nyctereutes
種: タヌキ N. procyonoides
学名 Nyctereutes procyonoides(Gray, 1834)
和名 タヌキ
英名 Raccoon dog
生態
森林で主に生活する。環境への適応能力が高いようで人家でも住み着き、町中でもよく目撃される。夜行性で、単独もしくはペアで生活する。ペアは相手が死ぬまで解消されない。50ヘクタール程度の行動域をもつが、複数の個体の行動域が重複しているため、特に「なわばり」というものはもっていないようである。
本種には複数の個体が特定の場所に糞をする「ため糞(ふん)」という習性がある。1頭のタヌキの行動範囲の中には、約10か所のため糞場があり、1晩の餌場巡回で、そのうちの2、3か所を使う。ため糞場には、大きいところになると、直径50cm、高さ20cmもの糞が積もっているという。ため糞は、そのにおいによって、地域の個体同士の情報交換に役立っていると思われる。
死んだふり、寝たふりをするという意味の「たぬき寝入り(擬死)」とよばれる言葉は、猟師が猟銃を撃った時にその銃声に驚いてタヌキは弾がかすりもしていないのに気絶してしまい、猟師が獲物をしとめたと思って持ち去ろうと油断すると、タヌキは息を吹き返しそのまま逃げ去っていってしまうというタヌキの非常に臆病な性格からきている。海外ではFox sleep(キツネ寝入り)という。
冬眠の習性はないが、秋になると冬に備えて脂肪を蓄え、体重を50%ほども増加させる。積雪の多い寒冷地では、冬期に穴ごもりすることが多い。タヌキのずんぐりしたイメージは、冬毛の長い上毛による部分も大きく、夏毛のタヌキは意外にスリムである。
食性は雑食で、ネズミ、カエル、鳥類や卵、魚類、昆虫類等の小動物のほか、果実など植物質のものも食べる。木に登って柿やビワのような果実を食べたり、人家近くで生ゴミを漁ったりすることもある。
アンダーライン部はフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)より引用。
タヌキの脂その1
ウィキペディアにはタヌキの脂については季節によって体脂肪の増減のある事だけ触れています。が、実はタヌキの脂については特別な評価があるのです。これは昔からの民間伝承であり根強い支持(信仰に近いか?)が現在もあります。
まるで万能薬のように扱われています。
『なんといってもこの直販所の珍しい一品は、「たぬきの油」でしょう。古くは万能薬として珍重されていたことすら忘れ去られていますが、この店ではこれが結構大ヒット商品になっているようです。時期的にたぬきの脂がのった時期のモノがよいそうで、狸には多少気の毒な話ではありますが、是非一度おためしください。ちなみに詳しい効能についてはお店でお確かめくださいということであしからず。』
これは高知県のある直販所の紹介です。薬事法などのこともあり販売する際に気をつけているようです。
ちなみにヤフーで「タヌキの脂」で検索すると約215,000件がヒットします。高知県だけかと思っておりましたが、どうも違うようです。
さて、そのタヌキの脂ですが高知市の有名薬局では弁当に入っている醤油の容器、あのお魚の形をした小さい容器に入れたものを1個400円で販売していると数年前に義母から聞きました。その効能ですが、火傷、切り傷、化膿、アトピー、腹痛etc。
私はイワシの頭のようなものではないか?と疑っております。しかし、その信奉者の数は多く驚きます。
私の猟の相棒も、完全に、効くと断固として信じています。彼のその根拠ですが、同じ地域に住む同級生がトラクターのロータリーに巻き込まれて大けがをしました。破傷風になって公共病院に入院しましたが経過が悪くほとんど回復不可能と告げられていたそうです。ワラにもすがる思いで相棒が勧めたタヌキの脂を飲んだそうです。それからは医者も驚く回復ぶりで治ったそうです。相棒は嘘をいう男ではありませんし、その命が助かったという男も私がよく知っている人で同級生です。時々農協でよく会って話をします。
ただ、副作用なのか、その人だけにおこった現象かはわかりませんが、大けがをするまではほとんど酒が飲めなかったのに、回復後はまるで「うわばみ」のように大酒飲みに変身しています。
「う~ん!」
それから相棒の親戚がブラジルに移住して農業を営んでいるそうですが、その家族のご主人が大けがをしてやはり医者からは見放されたそうで、タヌキの脂を求めてこられたそうです。急いで送るとそれを使ったところやはり完治したと話します。大酒飲みになったかどうかは聞いておりません。
「うーーーん」
つづく