どうする？私たちのお産（今日の読売新聞より）

読売新聞「どうする？私たちのお産」というコラム。今日の記事はその4回目、「"マイ助産師"見つけよう」でした。

最近ニュースでも産院不足が叫ばれていて、私は本当にラッキーだったなぁと思っています。
何も考えないで、お産は里帰りするもんだと思っていたので、自宅近くの産院が「お産やめちゃったんだよね」の言葉に「里帰り出産する予定なので、検診だけお願いします」なんて気楽に答えていた。
そして友達に実家近くの産院の情報を教えてもらって、去年3月に開院したての今回のクリニックと出会った。家から散歩圏内だし、キレイだし、食事がおいしそうだし、全室個室だし、出産費用も30万円台後半（普通分娩で）だったから即決めた！15週くらいには出産予約をしていた。

今考えたら、このご時世に開院してくれる産院があってそこで産むことが出来たなんて本当にラッキーだとしか言いようがない。

先生は1人。助産師さんは私が知っている限りでも6、7名いる。
先生は言う「産婦人科の開業医なんてなるもんじゃないよ～。勤務の方が楽だった（笑）」と。
今日の新聞にも載っていたように、普通分娩だとお産は助産師さんがほぼ介助して、先生は最後の30分くらいに付き添う程度。
もちろん何かあった場合にも対応できるようにいつでも院内にいるし、私のような緊急オペは先生が執刀してくれる。

私はこの産院しか知らないから、新聞の記事を読んで、「もっと助産師の活用を」と書いてあったことにびっくりした。
そうじゃないんだ～。

どうやって産みたいか？（バースプラン）とか、母乳育児でいくかどうか？など希望を聞いてくれる。出来る限り母乳で育ててみたいって言う人には、母乳が出るようにどんどんしてくれる。

入院している間、何人もの助産師さんに「おっぱいちょっといいかな～」とか「おっぱい借りるね」とか「ちょっと貸して」などと言って何度もおっぱいを触られた。（笑）こんなことまたとない経験。
ある助産師さんはアロマオイルでマッサージまでしてくれた。そのトレーニング（？）あってかそれなりに出るようにはなったような気がする。

紙オムツに関しては「あぁ、紙オムツで十分。そんなに布にこだわることはない」と言うのに対しておっぱいに関しては「出るようにして退院していくんだから頑張って母乳育児して欲しい」と言っている。

検診だけの病院は殆ど待つことがなかったけれど、この産院では長いときは2時間くらい待った。
その時は「人気の産院は待つんだなぁ～」と思ってちょっと辛かったけど、自分が緊急オペをしもらってからは考えが変わった。
外来を受け付けている間でもお産は始まる。始まれば介助につく。そうすれば外来はストップする。
私が見ていることが全てじゃなかった。見えないところでより一層働いている。

産科は検診、出産、1ヶ月検診（それ以降は小児科）とお付き合いする期間が決まっているから、なかなか「マイ助産師」を見つけるのは困難だけれど、産み場所に困るようなことはどうにか解消して欲しいと思う。