あきじの気まぐれ日記Ⅱ

「あきじ」が日頃、撮影した鉄道・バス・船など
様々な写真などを紹介して行きたいと思います。

呉サマーフェスタ2017 その②

2017年08月09日 | 海上自衛隊ネタ
先日7月29日、海上自衛隊呉地方総監部城山グランドで行われた
「呉サマーフェスタ2017」の続きとなります。

PRブースでは中国電力、KDDI、NTTドコモなどが災害対策の取り組みなどをPR
この他、撮影するのを忘れておりましたが、ステージイベント、
海上自衛隊募集広報も行われてました。

会場では呉海自カレーなどの飲食物や海上自衛隊グッズ、呉氏グッズも
販売されました。

昨年は護衛艦「いずも」公開で話題になりましたが、
今年のサマーフェスタの目玉は旧呉鎮守府司令部地下壕(旧地下作戦室)の
初の一般公開です。
歴史的価値があるとして戦後72年を経て公開することが決まったそうです。

旧呉鎮守府司令部地下壕(旧地下作戦室)の当時の用途や構造を記録する資料は
見当たらず、海上自衛隊呉地方総監部が
呉工業高等専門学校に調査を依頼して調査が行われました。
調査をもとに海上自衛隊呉地方総監部の下に広がる旧日本海軍の地下壕(ごう)の
「探検マップ」も作製。
初めて一般公開されるのにあわせて、成果をまとめたマップが訪れた人に
配られました。

呉地方総監部第1庁舎(旧呉鎮守府司令部)裏の崖下にある地下壕

呉地方総監部第1庁舎に登る大階段。

地下壕(地下作戦室)の案内看板。
昭和17(1942)年に設計、昭和18(1943)年夏頃着工、昭和20(1945)年4月ごろに
完成
空襲で被害を最小限にするため、重要書類等も保管されていたそうで被害を免れた
そうです。
終戦後は倉庫として使われていたそうです。

頑丈な扉
扉の内側は外を伺うための窓だったのか?

いよいよ地下壕の中へ

ぶ厚い扉

ぶ厚い扉の後ろはガラスの扉がありました。

立入禁止でしたが、扉を抜けると左側には小部屋がありました。
更に奥にも部屋がありました。

旧地下作戦室
地下壕の中で1番広い空間で幅14m、奥行15m、高さは最大で6mと
呉市内中心部と呉市東部を結ぶ休山トンネルと同程度だそうです。
奥にも扉がありますが、旧地下作戦室と地下道とつなぐ扉だそうですが、
開ける事が出来ないそうです。
1階部分には会議室、発電機室。換気施設・排水施設があったとされている。

この日の気温は35度近く暑い日でしたが、地下壕(旧地下作戦室)は
とても涼しかったです。


旧地下作戦室の右側にある部屋。
手前の部屋には何かの台座がありました。
発電機の台座かな?

旧地下作戦室の右側にある部屋の天井は水滴でキラキラ。
地下水が湧き出ているのでしょうか?

2階へ通じる階段
今回は2階は公開されませんでしたが、2階は通信室・事務室・映写室・休憩室が
あったとされているそうです。

階段手前にあった扉。この奥にも小部屋があるようです。

呉地方総監部第1庁舎の出入り口から地下壕へ続く通路は一部は崩落していますが、
いくつも枝分かれしているそうで、現在の市民広場(旧練兵場)や
入船山記念館辺りまで続いているのではないかということです。

もう少し見せてくれるものかと期待してましたが、
旧地下作戦室がメインだったのは残念でしたが、
普段は入れない場所に入れただけでも貴重でありました。

海上自衛隊呉地方隊では、今回公開された
旧呉鎮守府司令部地下壕(旧地下作戦室)を今後は一般公開することもあるようです。
詳しくは呉地方隊HPをご覧ください。