細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

ゼロ・ポイント・フィールドとエネルギー

2023-04-13 10:26:17 | 人生論

以前は何となく不思議に思っていたことが、いろいろとつながって理解できるようになってきました。

田坂広志さんの「死は存在しない」「運気を磨く」の著書を読んで、「ゼロ・ポイント・フィールド」なる概念を知り、田坂さんの動画コンテンツもいろいろと見始め、考え方を吸収しています。とても理論的で、実践的なので、私は気に入って吸収し、活用しています。

人間の頭に次々と湧いてくるアイディアなどは、エネルギー保存則などとどういう関係にあるんだろう、などと漠然とバスの中で考えていたこともありました。

他の方から「熱いですね」とか「エネルギッシュですね」とか「パワーをもらえます」などと言っていただくことも少なくありませんが、私自身は普通に健康に気を付けた食事をしているだけですし、他の方と比べて摂取しているエネルギーが多いわけでもないと思います。

結局、ゼロ・ポイント・フィールドの力を活用させていただいているのだな、と気付き始めました。

あんまりこの手の話をし過ぎると、「細田さんもついに怪しげなものに染まってしまったか」と思われるかもしれませんが、何も変なものに染まったりしていません。

ゼロ・ポイント・フィールドとは、「この世のあらゆる現象や、人間が考えたこと、感じたことなどが、ホログラムのように波動としてゼロ・ポイント・フィールドに記録(記憶)されている」というようなもので、最先端の量子科学の仮説、とのことです。

ゼロ・ポイント・フィールドには、この世のすべての英知、叡智が記録されている、というイメージでしょうか。

天?神?もしくはゼロ・ポイント・フィールドに導かれ、生かされている、ようでして、どれだけゼロ・ポイント・フィールドの力を引き出せるかは、その人次第、のようです。

エネルギーという概念がもはや適用できない領域であろうと思いますが、より多く引き出せる人は、それこそ無限のエネルギーを宿したようにも見えるのだろう、と思います。

というわけで、田坂さんの考え方を参考に、「導かれている」と覚悟を決め、「導きたまえ」とことあるごとに祈り、ゼロ・ポイント・フィールドの力を活用し、私のなすべきことを実践していこうと思っています。

かなり怪しげな内容に見えるかと思いますが、平たく言えばいつものブログと変わらず、「誠実に、自分自身のやるべきことを果たす」というだけですので、ご安心を。。。


スタートを順調に切ること、また焦らないこと

2023-04-04 13:36:10 | 人生論

4月がスタートしました。私個人としては、バタバタした状態ではスタートしていませんが、いずれ首が回らないような状況にも陥ると思います。余裕のあるときには戦略を考えたり、適切な種まきをしたりできればと思って実践しています。

昨年度は、スマホでの記録によると一日の平均歩数が9,826歩でした。スマホで計測できなかった歩数も多少あると思いますが、ほぼ持ち歩くようにしているので、およそ1万歩/日ということです。

昨年度の12か月のうち、10,000歩/日を超えた月が5回。6月は9,923歩/日だったので,ざっくりと半分の月で10,000歩/日を超えていたということになります。私も、年がら年中やる気に溢れている、というわけではもちろん無く、月単位、週単位、日単位で目標設定したり、気持ちが盛り上がったりしています。歩数については、月単位で特徴が表れるようで、月の最初にスタートダッシュを切ると(平均歩数が多いと)、その月はそのまま頑張ろう、という雰囲気になります。昨年度は2回高熱を出しましたが、1回目の12月は9,264歩/日(12/29にハーフマラソンを走り、30,000歩/日以上となった影響大)、2回目の1月は6,930歩/日で1年の中で最低の平均歩数でした。

今年度の最初の月である4月は、最初の3日間を11,000歩/日くらいでスタートしたので、年度初めで気持ちもリフレッシュしていることもあり、このままアクティブに動き回ると思います。

何事も、スタートを順調に切ることは大事かな、と思います。スタートダッシュをする、という意味ではなく、自分の快適なペースでスタートを切る、ということかと。

一方で、何事も常に順調には進みません。そういう意味では、最近では「焦らないこと」「じっくり待つこと」もとても大事である、と考えるようになってきました。

最近読んでとても感銘を受けた本に、「死は存在しない」(田坂広志著)があります。この中に「ゼロ・ポイント・フィールド」という概念が登場し、この世のあらゆる現象や、人間が考えたこと、感じたことなどが、ホログラムのように波動としてゼロ・ポイント・フィールドに記憶されている、というようなものです。詳しくは田坂さんの本をお読みいただくとして、私は彼の考え方に共鳴し、信じています。

すべてが記憶されているゼロ・ポイント・フィールドから、私たち自身の引き出せるものを引き出している、というイメージを今の私は持っています。

そこで、「待つこと」が大事になります。断片的に我々が考えたり、学んだり、感じたりしたことがゼロ・ポイント・フィールドにはあるのですが、それらがつながったり、インスピレーションのように湧いてくるように感じるのには、やはり時間が必要です。

一晩寝かせる、というような表現もありますが、一晩どころか、半月寝かせてもよいし、数年経ってふっとつながることだって当然あります。

だから、焦らず、日々を丁寧に、着実に重ねていく。ヴィジョンや想念が正しく、強く、確かであれば、いずれ適切な解はやってきます。

4月から「豊穣な社会研究センター」が始動しました。まだHPも整備されていないような状況ですが、私がセンター長を務めます。このセンターと並走する形で、「豊穣な社会のための防災研究拠点」が走っています。豊穣な社会研究センターにおいても、かなりの質・量の活動をしていくことになると思いますが、焦ってもどうにもなりません。しっかりしたヴィジョンを持ち、焦らず、着実にやっていくしか他に方法はありません。

スタートはしっかりと、しかし、焦らずに。どんな2023年度になるのか、楽しみです。


身体との付き合いと健康

2023-02-12 07:53:45 | 人生論

もうすぐ50歳。自分自身との付き合いも半世紀に及びます。その間、幼少期に身体が成長したり、不摂生で不具合が生じたり、老いてきたり、と変化が続いていますが、与えていただいた命・身体を大事にして、最大のパフォーマンスを発揮したいと思っています。

元々身体は頑丈な方だと思いますが、自身の身体との付き合い方が未熟なころは、様々な不具合が発生していました。すべてをここで書くわけにはもちろんできませんが、近年の改善も含めていくつか。

30歳で大学に赴任したころ、職場の土木工学棟のトイレ(大便)が和式で、すごくやりにくかったことを覚えています。中村文彦先生のご努力で、洋式・ウォシュレットになり、快適に。和式のころ、用を足すたびに血が出ていました。。。今と比べるとどれだけ不摂生だったのでしょうか。。。

33歳のころに食生活を大幅に改善し、その当時は、アレン・カーの「ダイエットセラピー」を参考に、朝食はフルーツ主体に。タバコもそのころに止めました。体重が大幅に減って、上記の出血なども改善され、かなり健康になった記憶があります。

49歳になる直前の2022年4月に、33歳のときの大改造に続く、生活習慣の大改変。お酒をゼロに。朝食は白米を中心に。12月頭と1月10ごろに発熱してしまったので、その影響もあって体重が2段階、減っている記録となっていますが、特に2023年の1月に入ってから、白米を食べる量がさらに増えていますが、体重が全然増えない状況となりました。



白米を食べる量が相当に増えていますが、胃腸などの消化器官の活動が極めて活発なようで、それによりエネルギーも消費されるでしょうし、排泄もしっかりされるし、身体も健康。食べる量を減らす、というダイエットは、内臓の働きも弱らせ、身体全体を老化、弱くさせてしまう、大変によろしくない手法であると理解しています。

しっかりおいしいものを食べ、内臓も含む身体全体を生き生きさせ、パフォーマンスも高まる。しかも、白米中心の食生活は、食事コストも下げることもできます。

食事は生きることの基本だと思いますが、運動の面でも、日常生活でとにかくよく歩くように心がけています。

通勤手段も横浜駅からのバスから、相鉄線の電車通期主体に切り替え、上星川駅から大学まで毎日山登り・下り。

毎朝の体操・柔軟体操は完全な習慣。適度なジョギング。ときどきハーフマラソンなどのレースに登録・出場。

38歳のときに通い始め、40歳のフランス滞在中は中断したものの、現在も通い続けているのが、カイロプラクティク(大半はマッサージ)。ぎっくり腰になったことはありませんが、予防保全で体調をキープし続けるために不可欠です。

スーパー銭湯のサウナで汗を流し、リンパドレナージュもしばしば。

口腔ケアも33歳のころに全面的に見直し、その後、ほぼ虫歯ゼロ。

睡眠時間を削ることはほとんど無く(よほど忙しいときを除いて)、早寝早起き。

身体の健康を高いレベルで維持し、自身の最大限のパフォーマンスを引き出すためには、適切な生活習慣と、投資が必要というのが、現時点の私の到達点です。

人生はまだまだ続くと思われ、身体も精神も変化しますし、社会での役割も、社会そのものの状況も変化していきます。それらの変化に対応して、自分の身体と付き合い続けていくのでしょうね。


託される思いと、覚悟と

2023-01-29 10:00:08 | 人生論

2023年も早くも1月が終わろうとしています。激動の年が日本にとってどのように進行するか、特に、回復傾向へのターニングポイントになるかどうか、という意味でも極めて重要な1年になろうかと思います。政権もボロが丸見えであり、3年以上続く例の災禍も、悪事が完全暴露されるステージに入ってきており、激動、大混迷になることでしょう。残念ながら、ほとんどすべて予見されていたことですが。

私自身も、あと2か月少しで、「天命を知る」50歳になります。40代後半、少し悶々とした時期がありましたが、その時期は脱却し、天命を知る、に向けてあと2か月ちょっと、日々を大切に重ねていきたい、という思いでおります。

「何をいつまでも甘えたことを言っているのだ」とお叱りを受けると思いますが、いまだに未熟なところが多々あり(死ぬまでそうでしょうね)、周囲にもご迷惑をおかけしており、なるべく改善しながら、役割を果たすべく前進していきます。私自身も当然ながら凡人でありますが、多くの先生方、先輩方からの思いを託されているつもりで生きており、私にしか果たせない役割がある、というのが天命かと思っています。

締切りに追われることが当然ながら多く、焦って対処することも少なくありませんが、時期を逸した、周囲に迷惑をかけた、と自省するときももちろんありますが、少し時間が経てば、それを挽回するように皆さんと議論を重ねてより良い解が出た、というようなことも何度もあります。焦るのではなく、いずれはやるのだ、という気持ちを持ち続け、皆さんと協働することが大事なのだろうと思います。

無事これ名馬。駄馬であっても、とにかく健康であれば、そして持続すれば、少しずつ役に立つことができるようになる。ここまでの私のこと、そのもののように感じます(「無事」の部分ね。この後、50代も、60代も、その後も、無事で駆け抜ければ、少しずつ「名馬」へと近づいていくものと思います。。。)が、健康への配慮も何段かギアを上げているところです。健康については、ブログではあまり発信しないようにし(専門家ではないので)、ツイッターで発信するようにし始めました。ツール(ブログ、FB、ツイッター)も使い分け、です。

若いころから、一級の方々の哲学を注入していただいて年を重ねてきました。一級の哲学は何年経っても、それこそ何百年経っても、変わらないものかと思います。それらの託された思いを背負って、様々な現場で実践していく、というステージです。そして、それらの哲学を周囲に、特に若い方々に伝えていく役割も、私の大切な役割である、と認識を深めています。この「実践」と「哲学の伝達」には、覚悟を持って臨もうと思っています。

今日の日曜日も、休日ではありますが、大切な一日です。心身を静養しつつ、大事な仕事にも取り組み、家族との時間も大切に。

例年、10月から2月の5ヵ月間が連続した繁忙期、という認識ですが、2022年はその前からトップギアで10月に突入し、例年感じている繁忙期間の4~5回のピークをあまり意識せずにここまで来ました。限界に近い状態も思い出せば何度かあったかとは思いますが、精神がタフになっているのでしょうか(ただ麻痺して鈍感になっているだけか?パンチドランカー?)。

2月も様々な活動を精力的に展開していきます。そして、それらの活動をともにする仲間たちとの時間は永遠ではありません。それらの時間をともにできることを幸せに思い、「温かさ」を意識して、日々を重ねていきます。

この「温かさ」がこれからの私のテーマの一つ、かなと思ってます。。。


三が日

2023-01-03 19:49:32 | 人生論

2023年、令和5年がスタートしました。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

新年のスタートする前日の大晦日は、朝一番で、次女と「すずめの戸締り」の映画鑑賞。大地震をテーマにした秀作で、終わったときは茫然自失と感動と。その後、私一人でスーパー銭湯+リンパドレナージュで癒し。前日の30日に実家から受け取っていた奥出雲の生そばで、夜は年越しそば。スーパー銭湯の帰りに買った海老の天ぷら、かき揚げもおかずに、鴨ねぎの温そば。家族四人揃っての良い夕食でした。JCI年次論文集の原稿の添削をして、早めに就寝。

元旦は6時台に目覚めて、JCI年次論文集の原稿の添削。今年は学生が筆頭著者のものが3本、共同研究で連名のものが1本です。奥さんの作ったお雑煮、取り寄せたお節料理、などなどで楽しい朝食。その後も、家の掃除、JCI論文の添削、読書(4~5冊を並行して)、年末から見始めた「鎌倉殿」の総集編の視聴、など。中1でハンドボール部で頑張っている次女と、家の前の道でハンドボールのキャッチボール(大変楽しく、スナップを使った投げ方を教えてあげた)。ほとんどボーっとすることもなく、様々な活動を続けて、夜はまた早めにくたびれたので、Amazonプライムで「シンウルトラマン」の視聴を開始。目が覚めたので、少し論文添削して、早めに就寝。

正月二日は、少し遅めの起床で7時台。元旦の疲れが出たのか、この日は昼寝も。箱根駅伝を少し視聴。JCI論文の添削、土木史のレポートの採点、読書、「鎌倉殿」の視聴、シンウルトラマンを見終わった。元旦より活動量は少なく、YouTubeで動画を視聴して、21時ごろに就寝。

正月三日は、また7時台に起床。家族で初もうでに行こうと言っていたが、8時台の出発はならず、10時過ぎに出発。昨年、仕上げることのできなかった、土木学会論文集に投稿予定の原稿の執筆・添削を再開。初もうでの後、無性に食べたくなって、お餅を二つ焼いて、黄な粉餅を食す。14時半ごろから目黒不動尊へジョギング、初もうで客で大混雑で、大好きなお大仏様を拝むことができなかった。夕食は、豚しゃぶ肉の豆乳味噌鍋を作り、家族から大好評。「鎌倉殿」を見終わった。読書も読みたいものを読みたいように読んでいるが、この日に読み始めた「故郷を忘れた日本人へ」(仁平千香子著)がとても良い。この年末年始は、「奇跡の社会科学」(中野剛志著、これも大変面白い)、「奔馬(豊穣の海・第二巻)」(三島由紀夫、読むのは二回目)などを読んでおり、心地よい読書時間を堪能。学部3年生の少人数ゼミの受講生3名のレポートをブログにアップ。

三が日はあっという間に終了。

明日、四日も自宅での時間。仕事を本格化させる予定で、土木学会論文集の原稿作業、土木学会示方書施工編の改訂資料の執筆の優先度を高く設定し、舞い込んでくるであろう仕事(JCI論文添削業務等)、土木史のレポートの採点等に取り組む予定。

五日から大学に出勤です。


2022年の振り返り

2022-12-30 07:48:17 | 人生論

2022年が終わろうとしています。この1年は、私自身にとっては様々な変化が訪れた1年で、久しぶりにいろいろと書き留めておきたいな、と思う年末です。

1年の振り返りではあるのですが、どうしても4月からの新年度で大きく生活が切り替わるため、4月からの変化をまずは振り返ります。

昨年度まで2020年度、2021年度と、大学の土木工学教室の主任教授の任を務めました。ほぼすべてコロナ禍とかぶったので、オンラインでの教室会議など前代未聞でしたし、それが当たり前になってしまった2年間でもありました。会議も極めて多く、何とかつつがなく終えることはできたように思いますが、かなりフラストレーションも溜まっていたのかもしれません。今思えば、異常な事態でしたね。

2022年度は、私自身の大学での役割も大きく変化し、主任教授は終わり、留学生FSOのディレクターと、防災研究拠点の拠点長、が主な役割となりました。

大学教授(工学系)の役割もいろいろあろうかと思いますが、大きく分けると、教育・研究、大学内の運営業務、学会活動・社会貢献、になろうかと思います。

上記のFSOディレクターと防災研究拠点長の業務は、上記の分類では大学内の運営業務に相当します(もちろん、その他二つの役割にも関係はします)。それぞれの業務について、優秀なスタッフたちに支えられて、楽しく、クリエイティブに仕事ができていると思いますが、どちらも極めて重要で、それなりの仕事量になります。

学会活動・社会貢献も、土木学会コンクリート標準示方書の改訂作業が佳境に入ってきていることなどもあり、これまたそれなりの仕事量です。

学生の研究指導も、いろいろ理由が重なり、数年前よりも指導学生数が多く、多くの研究プロジェクトを力強く推進でき、楽しいのですが、これまた結構な仕事量です。

というわけで、大学教授の3種業務それぞれが膨張し、まさに全力で当たらないと、日常を回すこともままならない状況、というのが4月以降の実態でした。時期によっては、土日の休みも全くない状況がしばらく続きました。

そして、断酒。コロナ禍を言い訳にすべきではありませんが、元々のお酒好きが、家での飲酒量がかなり増え、アルコール依存を自覚するよろしくない状況に。これはいかんということで一念発起で4月6日から断酒し、本日まで約9ヵ月、お酒は一切飲んでいません。このまま止めてしまうのか、ほんの少し嗜む程度に復活するのか、またズルズルと元の木阿弥になるのか、は自分次第ですが、今のところ酒を飲みたいという気持ちはほとんどゼロです。

断酒で、生活も大きく変わりました。活動的になり、元々の習慣の毎朝の体操・柔軟体操はほぼ毎日。夏が暑かったので、その期間は運動は控えましたが、通勤ルートも横浜からのバスをほとんど止めて、相鉄上星川駅からの上り下りでエクササイズ。読書量や勉強量も以前より増え、有意義な時間が圧倒的に増えた実感です。体重も4kgぐらい減少し、ぜい肉が落ち、アルコールの脱水によると思われる足の筋肉硬直もほぼ無くなりました。健康診断の数値もほぼすべてAに。

食生活も変わりました。以前は朝食はフルーツ主体、でしたが、4月の断酒以降は、白米。大盛のご飯に、生卵、宗田節(かつお節)、卵かけご飯用の醤油を少し、それに納豆。途中からは奈良漬けも定番になり、もりもりご飯を食べて一日の活動開始。年末まで、ほぼこの朝ごはんが継続しました。以前に比べて、フルーツの摂取量は激減、野菜の摂取量も少なくなったと思いますが、体調は万全。やはり、お米中心の食生活が日本人にとっては基本、ということを再確認しました。(生野菜は、本来の日本人は食しておらず、日本人の健康にはあまりよろしくないようです)

2022年度の始まる前、自分自身でくすぶっている感じを持っていました。特に研究において。「天命を知る」と言われる50歳を前にして、自分が50代の10年間を捧げるような研究、ミッションがあるのか、と悩んでいましたが、それは2022年に一応払拭されました。いろいろな方との出会いや、時代の要請等もあり、現時点では私が自分の50代を捧げるべきミッションがたくさんあり、「奥手の私がついに目覚めた」という実感です。これまでいろいろな方々にご指導いただき、少しずつ力を蓄えてまいりましたが、いよいよ全力で取り組む時期に入った、という感覚を持つことができました。日々をともにする方々、応援していただける方々のおかげです。

研究がとても楽しいと思えるようになりました。私の資質上、性格上、いろいろな研究テーマが並ぶことになりますが、全く異なると言ってよい様々なテーマにおいて、極めて多くの方々と連携させていただきながら、やりがいを感じて取り組んでいます。とても幸せなことで、その中で皆が成長し、研究成果を社会実装し、論文などでしっかり形に遺していく、ことにも全力で取り組みたいと思います。

教育においても、力を入れて取り組んできた「土木史と文明」「メインテナンス工学」に加えて、大学院留学生がメインの受講生の「国際プロジェクトマネジメント」でも今年は全く新たなテーマで6時間講義し、来年度はこの講義も分担者を伴う主担当になるので、しっかり勉強して臨みたいと思います。

大学の業務の話に戻ると、留学生FSOの業務は、YNU土木は極めてアクティブな留学生教育を行ってきた経緯もあり、大変に重要な業務と思っており、来年度以降も変わりません。課題はたくさんありますので、優秀なスタッフたちと連携して前進していきます。

豊穣な社会のための防災研究拠点」(YNU防災研)は、今年は大きく進展があった年でした。「自然災害ミチゲーション研究拠点」から11月に名称変更し、6つの研究ユニットの体制も確立しました。かなり活発に活動を展開し始めたユニットもあり、私の理想とする自律分散的な活動を、文理融合的に、縦横無尽に展開できるYNU防災研となるよう、これも舵取りをしばらくは続けます。2023年4月からは、YNU防災研の活動をベースに、大学に新たな研究センター「豊穣な社会研究センター」が設立され、私はこのセンター長を務めることになります。さらに学内業務が増えることになりますが、働き盛り?ということで頑張りたいと思います。

さて、4月より以前の話ですが、2月に人生初の「株」を始めました。私の師匠の岡村先生に勧められて始めました。「上がったら売る」という簡単な原則と、「保有しているだけで配当金も入る」という師匠からの教え?を参考に、始めました。今のところ、順調に利益をそれなりに上げており、11月下旬ころからは、株価下落のため、しばらく保有モード、に入っています。趣味が一つ増えました。

昨日、12月29日に、昭和記念公園でハーフマラソンに出場し、一年が終わりました。2年連続で出場し、今年は断酒しているので昨年の記録(ちょうど2時間)を上回ると思っていましたが、最後の5kmくらい完全にエネルギー切れでペースが急激に落ちて、2時間03分。もうちょっとしっかり練習することと、レース前の食事、レース中の栄養補給をもっと研究しないといけない、という反省で終わりました。しかし、やり切った、という充実感は大きく、レース後はスーパー銭湯でリンパドレナージュで癒し。

12月28日ごろから少しずつ年末年始モードに移行し、本日12月30日から完全に移行。1月11日締め切りのJCI年次論文集に投稿する学生たちの論文の添削も本格化しました。年末年始にやるべき?できる?仕事をリストアップするとかなりのボリュームになりましたので、自分のペースで楽しみつつ、読書や映画鑑賞、適度な運動などで年末年始は過ぎていくと思います。

この1年、皆様には大変にお世話になりました。至らぬところもまだまだたくさんありますが、来年4月にはいよいよ「天命を知る」50歳になります。社会、周囲に貢献したい、という気持ちが極めて大きくなっておりますので、使ってやってください。。。

それは、皆様、よいお年を。


11月の振り返り

2022-12-03 10:45:02 | 人生論

11月が終わりました。

何とか乗り切ったという感じです。基本的にはあまり調子が良くない状況で、パフォーマンスを保つ努力をした、という月でした。

PCを自宅に忘れて出勤したことが一度。最寄り駅の改札に着いたらスマホが無かったことが二度。ひと月にこんなことが3回も起こったことは最近の記憶にありません。余裕が無いのでしょうか。

PCを忘れた日は11月11日で、朝一番からオンラインの会議、土木史の講義、午後にはベトナムで開催される会議での招待講演をオンラインで、というような一日でした。かなり大学に近付いてから、相鉄線の電車の中でPCが無いことに気づき、PCが無くてどうするの???という感じでした。汗。。。

ジタバタしても仕方ないので、研究室の共用PCと、土木事務室の共用PCの二つを用意し、使い物になるかテスト。結局、研究室のPCは全く使い物にならずすぐにあきらめ、いくつかトラブルはあったものの土木事務室のノートPCを徐々に使いこなし始め、戦闘態勢が整い始めました。(とはいえ、しばらくスイッチの入れ方が分からない、講義をするときにHDMIケーブルなどをどのように接続していいか分からない、などジタバタしましたが)

それなりのクオリティのノートPCが手に入り、ネットワークにつながれば、何とかなります。講義資料もネットワーク上に一応ストックがあるし、午後の招待講演もサポートしてくれるポスドクのNgocさんとの事前のやり取りのファイルがあったので、それを活用して無事に招待講演も終了。

スマホを忘れた日も、最初の日は一度家に取りに帰りました。歩数がかせげて少しはハッピー?

二回目の日は、時間的な余裕が無かったので、そのまま大学へ。Suicaも使えないので、小銭で切符を買ったり、大変に面倒でした。一日、スマホを使わずに帰宅しましたが、帰宅後、様々なメッセージやら電話が入っておりました。スマホにどれだけ依存しているか、体感した一日でした。

体調は基本的には健康ですが、万全ではなく、足の指やらくるぶしの上の辺りが不調。年末にハーフマラソンを予定しているので、完治した状態で臨みたいのですが、それらの不調と付き合いながら、軽めのジョギングをしたり、一日の歩数をなるべく増やしたり。走ったり、たくさん歩いたりするから、治りにくいというのもあると思うのですが、まあ自分のやりたいように。

結果的に、11月の平均歩数は12,178歩でした。5月の13,101歩には及ばないものの、自分の中ではかなり高いレベルの「歩行月間」となりました。10月21日以降、継続している1万歩以上/日も、昨日の12月2日まで43日間連続で継続しており、これは自分の人生の中でも最高記録だろうと思います。調子が万全でないなりに、何か一つのことをやり遂げた、という意味では自信にもなります。

それなりに出張もあったのですが、出張の無い時の大学への通勤は、相鉄線の上星川駅から大学までの上り、帰りは下り。とても良い運動になります。また、下った後に満天の湯で体を温め、サウナで心地よい汗をかく、という気分転換も適宜取り入れており、息抜きもしっかりやりました。

子どもたちのお弁当作りは11月は19回。豚キムチを新たにおかずに採用しましたが、極めて簡単で、子どもたちも大好きで、ほんの少しお弁当のレパートリーも増えました。お弁当作りの私の人生においての位置づけも、少し考察が深まり、福田恒存から学んだ「自由について」とともに、別のエッセーでまとめる予定です。

研究はよく進捗した、と思います。今年度は、私にとって、研究者として成長があった年になると思いますが、様々な研究プロジェクトを並行して推進していますが、この11月にもいろいろな進展がありました。一緒に研究している学生たちや共同研究者の方々の努力あってのものと思います。これらの成果がいずれ形になってくると思いますので、大変に楽しみにしています。最近は、研究の打ち合わせが極めて楽しいです。

業務が極めて多忙なのですが、留学生プログラムのディレクターとしても、文科省の留学生特別プログラムの外部諮問委員による委員会も11月8日に開催して無事に終了しました。「豊穣な社会のための防災研究拠点」(自然災害ミチゲーション研究拠点から名称を変更しました)の拠点長も務めておりますが、この研究拠点に関する業務もかなり多いのですが、順調に進んでいると思います。この研究拠点のHPを刷新中で、この作業も多くの方々にサポートいただいて進んでおりますが、年末に公開予定です。

講義も順調に進んでおり、「土木史と文明」「メインテナンス工学」が回を重ねており、どちらも大変に重要なメッセージを大量に含む講義であり、学生たちとの真剣な対話が重ねられています。私もすべての回、全力で臨んでいます。

講義は12月にさらにタイトになり、上述の二つの重要な講義に加えて、「国際プロジェクトマネジメント」の私の担当分が12月に6回分(1.5時間×6)と、「都市科学C」で「土木史とイノベーション」というタイトルで1回ほど登壇します。昨日、金曜日の16:15から、10名ちょっとの留学生たちを対象に「国際プロジェクトマネジメント」の講義を19時ごろまで行いましたが、終了後、ほぼもぬけの殻でした。。。来週、再来週とこの講義が実施されます。

というわけで、何とか乗り切った11月ですが、12月はもう一段、忙しくなりそうで、ようやく体調が本調子に戻ってきている気配を感じるので、ギアを上げて臨みたいと思います。

本日は土曜日。昨夜は10時間くらい寝て疲れがかなり取れました。朝9時からオンラインで研究指導を一件行いましたが、これも非常に楽しかったです。本日は、洗濯、食器洗い、各所の床掃除、夕食づくり(チゲ鍋の予定)など家族のための家事を楽しくこなしつつ、しっかり休養も取りつつ、相当に時間のかかる締切りの近づいている業務もこなしたいと思います。。。


10月の振り返り

2022-11-03 14:43:11 | 人生論

10月は我が大学では秋学期の始まる時期で、私個人にとっては毎年の繁忙期が始まる、身の引き締まる時期でもあります。

今年、2022年は、10月の始まる前からやたら忙しく、9月も飛ぶように過ぎ、トップスピードのまま10月に突入しました。そして、またもあっという間に10月は終わってしまいました。

10月3~4日に、横浜国大の土木工学教室の見学会が大阪、兵庫で開催されました。学生たちが企画を創り上げる、YNU土木の誇る秀逸なイベントです。コロナ禍のため、しばらく実施できていませんでしたが、ついに、1泊ではありましたが宿泊を伴う見学会が開催できました。誠実に、そして熱血に、企画を創り上げてくれた学生幹事たちに敬意を表します。私も多くを学ばせてもらいました。幹事学生たちが取りまとめた見学会のレポートも近く公開されます。

土木史の講義もスタートしました。例年、この講義の進行とともに私のギアも徐々にアップしていく、というイメージですが、今年はトップスピードで10月に入ったので、少しいつもと違う感覚を感じています。学生たちの論文も、初回から秀逸なものが少なくなく、私のブログで紹介しているのはご存じの通りです。学生たちとの真剣なやり取りは、私にとっても大きな刺激で、この「解釈学的循環」から多くの新しいことが創造されていくことを願っています。

土木史の講義でも伝えた、「人が情報である」という考えについても、10月に私自身も肌で感じました。

「オンラインで十分」とか、「働き方改革」とか、よく分からない考えが流布しておりますが、対面で人が交流することによる効果の大きさは、簡単にはかり知れるようなものではありません。

言葉は悪いですが、レベルの低い方々の交流はオンラインでも十分、なのかもしれませんが、すさまじいレベルの情報が宿る人同士の対面での交流は、オンラインでのそれとは次元が異なります。

10月11日に久しぶりに長崎に出張しました。松永昭吾さん(マツさん)もこの出張に参加され、西海橋を案内いただきました。西海橋についての詳細はここでは述べませんが、吉田巌が設計し、GHQの占領期に設計されたこの橋の凄まじさ(極限まで使用材料の量を減らした超合理的な設計)を肌で感じ、震えるような感銘を覚えました。







長崎市内から西海橋への往復の車内(運転はマツさん)での会話もすさまじかったですが、吉川土木コンサルタントに到着後の、本命の用務である、地方自治体の管理する橋梁群の維持管理システムの改善、についての議論はスパークしました。

まさに「解釈学的循環」であり、このレベルの対話では、適切と思われるボールを投げ、それに対する相手の反応を見て、次の手もベストと思われる手を打ちます。お互いの表情や声色などもすべて感じ取りながら対話を重ね、あっという間に高みに到達します。

これが、「人が情報である」という考えの極意であり、西海橋からの感銘やマツさんとの対話から得られる興奮や今後のワクワクするような展開は、オンラインではなかなか得られないものなのです。もちろん、我々はオンラインでもそれなりの成果を上げますが、それは対面ではるかに高いレベルのコミュニケーションをできる能力に支えられてのものなのです。

この長崎出張以外にも、長崎から戻った日の東京駅付近での「トンネル工学研究会」での招待講演(山口システム+東北システムの成功の秘訣)、10月17日の山口県の品質確保講習会、18日の広島のトップレベルの生コン工場での対話+福山のある企業訪問、19日の鞆の浦学園での授業+鞆に集う親友たちとのコミュニケション、29日の舟遊びみづはの「コンクリートを巡る旅」のガイド、などなど、各地域で非常に心地よい対話を重ねることができました。

10月は秋。体を動かしたくなる時期です。10月に入ってからジョギングの回数も一気に増えました。12月29日の昭和記念公園でのハーフマラソンに登録した(2年連続)ので、昨年よりも良いタイムで走れるように、トレーニングを積みたいと思います。(昨年は2時間ちょうどで、15kmくらいを過ぎた辺りからスタミナが切れ、ペースがガクッと落ちました。。。)

断酒ももちろん継続中。7ヵ月が経過しました。

読書の秋でもあり、読書量も増えています。
・「神なき時代の日本蘇生プラン
・「人を動かす「正論」の伝え方
・「古事記完全講義
など、大変お薦めです。

お酒をたくさん飲んでいた時期と異なり、休日もスポーツ、家事、仕事などであっという間に過ぎ去り、ゆっくり休むという日がほとんど無かったためか、10月終盤に疲労が顕在化しました。左足の膝から下にいろいろと変状が生じ、かなり回復はしてきたものの、疲労により抵抗力が落ちているからかな、と推察しています。

昨日、11月2日もかなり疲れており、オフィスで昼食後に眠くてどうしようもなくなり、机に突っ伏して少し昼寝してしまいました。早めの夕方に帰路につき、スーパー銭湯でサウナに入って、帰宅後に次女とおしゃべりしながら楽しく夕食を食べ、大量の洗濯をした後、ベッドの中でゆったり本を読みました。大好きな「100分de災害を考える」のセネカの章を読み返し、大変な感激を受けて、就寝しました。以前もこの章は読んだのですが、「過去とつながる」「過去への扉を開く」という考え方が、今の私には強く染み入りました。

ぐっすり寝た後、本日、11月3日は朝から極めて活動的で、元気が戻ってきました。体操、学生の研究指導(オンライン)、寝具の洗濯、皿洗い、髪のカラーリングなどをした後、長女と図書館へ。楽しいランチも一緒にして、図書館で仕事、勉強、ブログの更新。

まだ体調は完全ではありませんが、いずれ完調に戻ると思うので、11月が充実した時間になるよう、大切に過ごしたいと思います。


共感

2022-10-08 15:04:24 | 人生論

今朝は三連休の初日の朝でしたが、ベッドで目覚めた6時過ぎに、届いていたメールをいくつか見て、そのうちの一つを読んで、涙がたくさんこぼれました。

昨日、10月7日(金)の2限に、今年度の土木史の講義が開講しました。この講義に対する思いはいろいろあり、年によっても異なりますが、今年は自分自身がほぼトップスピードのまま夏休み期間中を駆け抜け、そのまま秋学期に入った珍しい年だったので、かなりのパワーをまとって教壇に立った、ということだけ今は述べておきます。

正規の受講生たちに混じって、お二人のゲストが聴講していました。私の教え子の鈴木三馨さんと、その友人の女性の方。このお二人とは午後に仕事の打ち合わせがあって来学されていましたが、名物講義の土木史が午前にある、ということでついでに聴講されました。

その女性の方とは数か月前に初めて出会い、ご縁があって仕事も一緒にすることになりました。私の人となりは仕事での対話でも感じているでしょうし、9月21日に開催された土木弁論大会にも聴講者として会場に来ておられ、私の弁論も聴いてました。

昨日の土木史の講義は初回のイントロダクションですが、今の日本がどれだけ危機的な状況にあるのかも証拠とともに伝え、その理由についても簡単に触れ、どうすべきかもほんの少し提示しました。

講義90分で伝えたことは、上記の私の弁論(「憧れ」)の内容と基本的には同じです。私に宿る哲学は同じですから、弁論をしても、講義をしても、基本的には根幹的なメッセージは同じです。

土木史の講義では、毎回、学生たちに論文を書いてもらいます。

その女性もメールで感想(論文)を送ってくれました。

タイトルを付けなさい、と学生にお願いしているので、その方もタイトルを付けてくれました。

「豊穣な社会のための個人としての挑戦 ~私の仕事と育児のリアル~」

誰もがそれぞれの人生を懸命に生きています。

私のメッセージは、連携しよう、ということも含んでいました。

辛いこともある。人間関係もわずらわしいこともある。でも、我々は何のために生きているのでしょうか。

共通の目的があるなら(私は、豊穣な社会のためにみんなで連携したい)、ぜひ連携すべきではないでしょうか。

そのような私のメッセージ、学生に接する態度に共感していただいたようです。

ご自身の忙しい仕事と育児の生活に具体的に触れながら、どう生きるべきか、について論じてくれました。

大変共感しましたし、私が全力で講義に取り組む意義についても再確認することもできました。やっぱりちゃんとやろう、と心から思えたので、たくさんの涙がこぼれたのでしょう。

今日から三連休ですが、明日からの二日間は終日、学会の会議。初日の今日のみ、自宅でゆっくりすることができます。

ゆっくりと言っても、午前にオンラインで研究の打ち合わせ2件、昼前にいくつか仕事をさばいてからジョギングへ。夕方も1件、研究の打ち合わせをして、家族のために夕食のグラタンを作り、夕食後は連休明けのいくつかの講演のためのパワポを作る、という休日?です。

先ほど、目黒不動尊までジョギングしてきました。お気に入りのコースの一つで、大仏をゆっくり拝んで心を落ち着けてから帰ってきます。

自宅近くまで走ってからクールダウンで歩いているとき、身近な植物などと自分が一体になっているような感覚を少し味わいました。私の体内の水も循環しており、体外へ排出され、他の生物などに取り込まれ、循環する。酸素や二酸化炭素などの気体も同じですよね。そう考えると、植物たちもその他の生き物なども、さらにはコンクリートの無機物なども、私自身と根元的には一体と考えることもできる。

共感、したのです。

気の合わない人ももちろんいますが、まあちっぽけなことを言わずに大きく連携していけるようにしたい。実践できるかは別として、まずはこのように心から思えるようになったことが今年度の私の成長の一つ、かと思います。

ただのジョギングですが、私個人のためのジョギングでもない。自分自身の心身が健康で社会に貢献できるためのジョギングでもある、と考えれば、ただのジョギングではなくなります。

とはいえやっぱりただのジョギングでもあるので、とても気持ちのよい運動でした。

これから研究の打ち合わせの前に、グラタンの材料を買ってきます。これもお散歩。これまた楽し。



「憧れ」

2022-09-22 05:36:25 | 人生論

昨日、第1回の全国土木弁論大会(有馬優杯)、が開催され、私も5人の弁士の一人として出場しました。準備から当日まで、いろいろな貴重な経験ができました。ここにその原稿を記しておきます。最優秀賞に次ぐ、優秀賞をいただくことができました。

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『憧れ』

皆さん,土木の偉人,八田与一をご存じでしょうか?土木分野では有名な,台湾の台南では神様のように尊敬されているエンジニアですが,日本では,一般の方にはほとんど知られていないでしょうね。

八田は,台湾の発展に大きく役立った水道や農業インフラの整備に貢献した超一級のエンジニアでした。それだけでなく,とにかく人のため,特に弱い人たちのため,に行動した人格者でもありました。

私は八田与一に憧れています。本当に近づきたいという憧れを抱くのです。2016年3月に学生たちを引率して,台南の嘉南大圳を見学に行きました。その夜,食堂での夕食時に学生たちと熱い思いを語り合っていたとき,与一が私たちのことを,大きく温かく包んでくれるような気持になったことを今でも強く覚えています。

さて,嘉南大圳とは,烏山頭ダムを天王山プロジェクトとする,与一が陣頭指揮を執った巨大事業です。1930年に完成しました。その20年くらい前に台湾で完成した4000kmもの鉄道ネットワークの,なんと約2倍の工事費。いかに巨大なプロジェクトであるかが想像できるでしょう。

香川県に匹敵する広さの平野を,干ばつ,塩害,洪水の三重苦から,豊かな実りある緑の平野に変えた,人のためのプロジェクトでした。水源から平野を灌漑するために網の目のように造られた水路の総延長はなんと,16000kmにもおよびます。

工事の途中,関東大震災もあり,日本政府は資金難に陥ります。工事で働く人にやめてもらう必要もありました。なんと,リーダーの与一は,有能な人から先にやめてもらったのです。弱い人は他では働けない。有能な人は他でも働ける。もちろん与一は彼らの職探しをサポートしました。そして,また工事が順調に進み始めてからは彼らに戻ってきてもらい,バリバリと働いてもらいました。弱い人のことを大切にする心の優しい真のリーダーであったのです。

その嘉南大圳,完成後は,工事にかかった巨額の費用をたった3年で回収できるほど,平野からは穀物,農作物の収穫が上がるようになりました。土木とは,何も生み出さない土地ですら,適切に人間が働きかけることにより,人間に恵みを与えてくれる国土へと変える尊い事業なのです。このインフラが恵みを生む効果を「ストック効果」と言います。

私は,「ストック効果」を知らない国民が多いことが我が国の抱える諸問題の根幹的な原因の一つであると考えています。ですから,大学の講義で,ストック効果の最良の事例と言える嘉南大圳を,与一の人柄とともに教えるようにしています。

元気が無いと言われる日本人。一方で,若い人たちに活力があり目が輝いている発展途上国。そんな日本が,どうして豊かな生活を送れるのか?私も知識の無い未熟な頃は理由が分かりませんでした。答えは,我々の先人が積み重ねてくださったストック効果に支えられて生活できるから,なのです。

我が国,日本は,かつての輝きを完全に失い,もはや先進国と言えないほど世界の中で凋落を続け,貧困化が進む国になってしまいました。我が国が,「日本にふさわしい姿」を取り戻すためには,決して十分ではないインフラを良質な形で各地域に積み重ね,ストック効果を高めることが絶対に不可欠と確信します。

長持ちするインフラを新たに建設すること,それから,すでにある膨大なインフラを維持管理しながら上手に使いこなしていくこと。私はこれらに,自分の研究者,エンジニアとしての人生を捧げるつもりです。あと半年で,天命を知ると言われる50歳になりますが,一人でなど決して成し遂げることのできないこの大きなミッションに,様々な方々とともにチャレンジしたい,と心から思うようになりました。いつまでも未熟な人間ですが,与一のように広い,温かい人を目指したいと思っています。

私がどれだけ努力したところで,与一たちのような偉大な先輩方に届くことは決してありません。偉大な先輩方は,はるか彼方から広く,温かく,私たちの歩みを見守ってくださっていると思います。私たちは,無限の努力をできるのです。

哲学者の内田樹は,「教育とは,無限のあこがれ」であると言いました。与一も師匠の廣井勇を憧れていました。廣井の背中を追いかける与一の憧れの眼差しを見て,後輩が与一を憧れて追いかける。教育とは,そのような憧れの無限の連鎖,なのです。

私も,その無限の憧れの連鎖の中で学び続け,教育に命を燃やし,素敵なインフラに支えられた豊かな将来の日本に少しでも貢献したいと思います。


我慢、ではない

2022-09-01 16:10:37 | 人生論

お酒をやめてそろそろ5ヵ月になろうとしております。懇親会、飲み会の場にはちょこちょこ参加しておりますが、飲むように勧める方がまだおりますし、「さすが細田先生。意思が強い」などとおっしゃる方が多いので、決して「我慢」しているわけではない、ということを書いておこうと思います。これ、結構本質的なところです。

現在の私は(2022年4月以降は)、基本的に体に悪いことや、自分で後ろめたく感じるようなことをほとんどしておらず、極めて健康的な生活を送っていますし、まだ若干の余裕はありはしますが、ほぼ全力で仕事にも取り組んでいる状況です。

もっともっと高いレベルで仕事や生活をしている方ももちろんおられるでしょうが、私としてはほぼベストを尽くしている状況にあります。それが「意思」の強さによるものかどうか。

例えば、毎朝、体操しています。4月以降、一日だけ体操しない日がありましたが、真夜中のコンクリート打設に立ち会った夜勤明けの日でした。まあ仕方ないかと。

この体操一つとってみても、私にとっては完全な習慣であり、習慣ということはまさに生活の一部なので、「意思」の強さで継続しているという感覚では全くありません。ブログでも公開している私のミッション・ステートメントに従うと、毎日の習慣として自然に行われることになります。

逆の言い方をすると、体操しない方が違和感があり、習慣が崩れるので、結局すべての活動の土台が崩れていくことになり、そんなことをしたくない、という気持ちになります。

習慣に従っている方が楽、なのです。ここが最も本質的な部分と思います。意思の強さで継続しているのではない、苦しいのを我慢しているのでもない、その方が楽、なのです。

お酒も一緒。アルコール依存症、もしくはそれに近い人は数えきれずいると思いますが、私も軽度の依存症を自覚していた状況でした。その状況から脱するにはいろいろな方法があり得るかと思います。入院したり、お酒を飲めなくする薬を飲んだり、断酒会に入会したり。。。

私の場合は、お酒をやめよう、と決意した後、いろいろと勉強しました。そして、頭で(知識で)理解し、お酒にはメリットが無いと心の底から認識しました。というわけで、お酒を楽しんでいる方には申し訳ないですが、「酒を飲むのがバカらしい」と私の頭が認識した、ということです。いろいろ勉強しましたが、やはり決定打はアレン・カーの「禁酒セラピー」でした。

33歳のころにタバコも止めましたが、同じ止め方でした。タバコを吸う吸わないはそれぞれの自由と思いますが、私は吸う気がさらさら無くなり、今は我慢も何もしていません。

お酒に対しても一緒で、わざわざそんなもの飲む必要がないし、飲みたくもない、という状況です。一度飲むと、元の木阿弥で、またずるずると酒浸りになることも容易に想像がつくので、わざわざそんな習慣に戻る必要は全くありませんので、このまま止め続けたいと心の底から思っています。

というわけで、我慢しているわけでは全くありません。

そんな生活しているとストレス溜まりませんか?という質問が来そうですが、スーパー銭湯行きまくってますし、サウナにもしょっちゅう入っているし、カイロプラクティクやマッサージなど健康と快適さを兼ね備えた趣味にもどんどん投資していますし、心身ともに快調です。時季に応じて様々なスポーツもバリバリやってます。スカッとお酒を止めた人がよく言うように「酒なんか飲まなくても楽しいことなどいくらでもある」のです。

9/3からは久しぶりの海外出張で、ベトナムに行ってきます。海外渡航の飛行機の中など、これまでは間違いなくお酒を飲んでましたが、今回のビジネスクラスではどんな時間を過ごすでしょうか。9/21に開催される弁論大会の原稿がまだ全く着手できていないので、その原稿の書き出しと、9/5の国際シンポジウムでの講演の準備であっという間、でしょうかね。


実現

2022-08-30 11:36:33 | 人生論

自分がやりたい、と強く思ったことは、実現できるのだと思います。

強く思う、真剣に、心の底からやりたいと思う、ということは、それを実現するためにありとあらゆる手段を取る、ということになります。

何事も、簡単には実現しませんし、チャレンジが大きいほど、一人ではスタートすらできない場合もあります。

また、人間とは時間の生き物、でもありますが、時間を味方に付ける必要があります。大きなチャレンジはすぐには実現しませんが、少しずつ種まきし、仲間を増やし、一つ一つのアクションにおいて実現の方向に向かうように選択、行動していくと、だんだんと実現に向かっていきます。

これまでの私も、大小の様々なプロジェクトに関わってきましたが、自分が本心からやりたいと思うことについては、上記のように行動してきました。少し逆風のときがあっても、逆風をよけながら少しずつアクションを重ねていくと、やりたいと思っていたことが実現できるようになります。

現在、「自然災害ミチゲーション研究拠点」の拠点長を務めていますが、しばらくは拠点長として陣頭指揮を執ることになります。この研究拠点の活動は自由であり、仲間もどんどん増えていく状況にあります。防災・減災をミッションとしています。

この研究拠点のプロジェクトとして、やりたい、と強く思うことが複数あり、強く思う、ということは日々、ありとあらゆる手を打つ、ということなので、遠からず実現するのでしょう。今日も富山に向かっていますが、そのやりたいと強く思うことの一つに関連しています。昨日も土木学会での示方書の会議を少し抜けて、オンラインで高知のコンサルタントの社長らと1時間ほど対話しましたが、それも関連しています。私のやりたいことを説明し、共鳴してもらいました。その「やりたいこと」とは、インフラの維持管理のシステムに関することです。

なぜ、やりたいのか。その根底にある思いをしっかりと伝えることが重要と思います。

それが、物語につながっていきます。

インフラの維持管理システムについての私の思いや哲学は、これまでまだ十分には発信していません。私自身の中にはコアになる思いはありますが、まだまだ実践が不十分です。私のいつものやり方ですが、徹底的な実践に裏打ちされた洗練された哲学をつかみきれるように努力を重ね、そして発信していきたいと思います。



自分の役割

2022-08-23 21:25:15 | 人生論

月に一回程度の、私の師匠の岡村甫先生を囲む夜のオンライン懇談会があり、8月19日の夜にもありました。私が一番下っ端で、前川先生、岸先生、石田先生もおられる雑談会なのですが、私も楽しく勉強させていただいています。

8月19日の会の終盤に、岸先生が東北の復興道路のトンネルについて言及されました。お盆休みに東北に旅行されたとのことで、復興道路のトンネルのコンクリートが「本当にきれいだった」と言われ、「細田さんらが品質確保の活動を頑張っているのは聞いて知ってはいたが、トンネルのコンクリートを見てすごいと思った」との趣旨のことを言われ、大変うれしく思いました。

復興道路の数多くのトンネルのコンクリートの見た目がきれいなのは事実かと思います。

復興道路のトンネル群には、NEXCOの高速道路で現在は標準的に使われている中流動コンクリート(締固めを必要とする高流動コンクリート)が標準的に使われているわけではありません。多くは、国交省の標準的な仕様の、特別でないコンクリートを丁寧に施工することで、見た目がきれいな仕上がりになったものと思います。

このように品質が良くなったことは、誰が頑張ったからなのでしょうか?

私の貢献がゼロ、という可能性もあり得ますが、私も何らかの貢献をしたものと思います。

私が復興道路のトンネルの取組みに関わる前から、東北地方で非常に品質の良いトンネルコンクリートを施工していた方も知っています。代表格は、安藤ハザマの佐々木照夫さんです。佐々木さんと初めてお会いしたのは2014年4月のことで、佐々木さんが現場所長を務めておられた新川目トンネルでのことでした。

佐々木さんも私も含め、数えきれないくらいの方々の努力や貢献があって、復興道路のトンネルの品質は全体的にとても良いものになった。私には、これに関わった非常に多くの仲間、同志たちの顔が思い浮かびます。そして、当然ながら、私が会ったことのない方々の貢献もあるに決まっています。

これを歯車の一つ、という紋切型の言い方でまとめてしまってよいのか分かりませんが、私はこのようなみんなで取り組むプロジェクトが大好きで、肌に合っています。日本人の本来の強さを引き出すようにも感じています。

山口、東北、と紡いできた品質確保の物語は、まだまだ完成には至っておらず、あちこちで様々な物語につながっています。

私のライフワークの一つと思っていますので、これからも多くの方々と出会いながら、改善を重ねていきたいと思います。


第5ターム

2022-08-13 12:43:48 | 人生論

昨年、2021年4月のこのブログのエッセーで「年男」というものを書きました。12年サイクルで人生を振り返ると、そのときに4つ目のサイクルを終えようとしているタイミングでした。

そのエッセーの中では、4つ目のサイクル(36歳から48歳まで)を「プロとして研鑽を積んだ時期」と総括していました。

現在は、5つ目のサイクルがスタートして1年4ヵ月が経過したところです。自分の人生がこの先どうなるかは分かりませんが、おそらくこの第5タームが、自分がプロとして最も力を発揮する期間になるのだろうと予感はしています。もしくは、そうなるように努力したいと強く思っています。

その先の第6、第7タームはあるのかも分かりませんが、健康で、周囲に貢献できるように生きたいと思っています。

研究が自分の仕事の重要な部分ではもちろんありますが、自分自身に「いわゆる研究的な能力」が十分備わっていないというコンプレックスを抱えて研究者人生をスタートしました。私は正直な人間ですし、事実を素直に見るという性格でもあるので、机上の論よりは実現象を虚心坦懐に見つめるというやり方で研究に取り組んできました。愚直に誠実に続けることしかできませんが、様々な方々と連携させていただきながら、多くの研究プロジェクトに携わってきました。

私の力不足で大した成果が出なかった研究も少なくありませんが、すべての研究活動から、多くのことを学ばせていただき、それらをフィードバックして、少しでも良い研究ができるように努力はしてきました。

8月1日に、二人の指導留学生の博士論文の最終審査が行われ、無事に審査を終了しました。ベトナムのNgocさんと、エチオピアのAddisuさんです。この二人で、私が主査を務めた博士号は13人となります。博士論文の研究は、どの研究においても、指導学生との数えきれない打ち合わせを重ね、困難を少しずつ乗り越え、ともに悩み、ともに喜び、ともに笑い、時にはブレイクスルーがあり、掲げた目標を達成してきました。これからも数多くの方々と博士論文にチャレンジしていくと思いますが、どんな研究に取り組んでいくのか、楽しみと少しの不安とが入り混じった気持ちです。

研究にはいろんなやり方があるのでしょうが、いろんな方々と多角的に議論しながら進める研究が私は好きです。人間は知識にも限りがあるし、簡単に間違いも犯すので、多角的な議論で内容をブラッシュアップしていく過程を経験し、私は強い魅力を感じるようになりました。現在、そのような研究にいくつも関わることができることを幸せに思います。

また、私の研究室でテーマ設定をして実践していく研究以外にも、自然災害ミチゲーション研究拠点の拠点長として、様々な研究プロジェクトをマネジメントしていく立場に就いています。まだまだ模索している最中ですが、これも大変に魅力的な役割と感じています。私自身もでき得るアクションを取っているつもりですが、他のプレーヤーの方々も前向きに、知恵を絞ってくださるので、すでに様々な連鎖が生じてきており、今後の発展が大変に楽しみです。

研究は先が見えないこともあるので不安に感じることもありますが、やはりポジティブに、ワクワクしながら取り組む方が、予想もしない連鎖を生み出すように感じています。

第5タームの序盤、あと半年ちょっとで50歳となります。天命を知る、と言われる年です。そこから10年間、あっという間かと思いますが、第5タームが終わると還暦です。山あり谷ありの時間になると思いますが、自分のポテンシャルをしっかりと発揮できるよう、心技体の充実に努めます。


仕事の能力

2022-08-06 20:39:56 | 人生論

8月に入りました。本日も土木学会示方書施工編の改訂の幹事会で、岡山大学での会議のための日帰り出張です。
明日の日曜日は今度は四ツ谷で、これも施工編改訂の幹事会で終日会議。。。

2週連続で土日が休みでなく、平日も休みなど取れませんので、疲れが蓄積しているのが明らかです。。。
この間、7月26日夜には、西武新宿線東村山駅の高架化工事の夜間コンクリート打込み視察、7月30日には炎暑の中の暑中コンクリート実機打込み実験、も無事に終了し、何とか乗り切ってきております。

この先も9月中旬ごろまで、すでに仕事で埋まっている土日もかなりあり、上手に乗り切れますように。。。

所属組織の土木の主任教授の2年の任期が2022年3月で終わったので、少し楽になるかな、と思っていましたが、逆に明らかに忙しくなりました。いろいろと理由はあると思いますが、
・上記の示方書施工編の改訂作業が佳境に入ってきたので、対面・オンラインの会議が非常に増えたこと
・自然災害ミチゲーション研究拠点の拠点長としての仕事が相当に増えたこと

が主たる理由かと思います。4月から留学生プログラムのディレクターに着任したため、この仕事の負荷も軽くはないのですが、こちらはスタッフが充実しているので、しっかりと支えられて仕事させていただいております。

仕事の能力は、実際に仕事をすることで培われます。

結局は、それぞれの仕事をやり切らないと、仕事を遂行する能力が身に付かないのは当然なのですが、まずはそれぞれの仕事に着手できるように自分のレベルを向上させておく必要もあります。

昨年度までの主任教授の仕事もそう。終わってしまえば、やり方も身に付いていますが、着手する前は不安に思ったこともありました。30代の特に前半は、自分の仕事だけでも精一杯なのに、とても土木工学教室全体のマネジメントなどできないなー、といずれやってくるであろう業務に漠然と不安を感じていました。

留学生プログラムの仕事もそう。実は、30代の前半のときに、留学生プログラムの仕事に携わってほしい、とシニアの先生に緩めにお願いされましたが、結局、ほとんどお役に立てませんでした。具体的に仕事を任されなかったことも理由かとは思いますが、やはり私の力不足でした。今は、49歳となり、留学生プログラムのディレクターをそれなりにこなしています。

示方書の改訂の仕事もそう。学生のころ、育った研究室の先生方(岡村先生ら)から、示方書にまつわる話は幾度となく聞いてきました。学生の身で示方書の施工編も読んではみましたが、とにかく詰まらない。今は、改訂作業に相当にディープに関わっているので、肝の部分が分かってきているので、ようやく面白さが分かってきたかな、という状況。まあ、今回の改訂に限らず、今後もしばらくは関わるでしょうから、ようやくプロとして仕事ができるレベルに向上してきた、ということでしょうか。

いろいろな仕事をさせていただけることをありがたく思う気持ちは強くなっています。重たい仕事も誰かがやらなくてはならないし、重たい仕事ほど、誰でもできるものでもありません。未熟な人間なりに努力とともに日々を重ねてきて、それらの仕事を任せていただける状況に立っている、とありがたく捉えるようになっています。仕事を通じて直接貢献すること、仕事の能力を身に付けて後進にアドバイスすること、などなど、この年代の役割をしっかり果たせるよう、努力を重ねます。

明日の日曜日は、大学はオンラインのオープンキャンパスを開催するので、私も昼休みに模擬講義を30分ほど提供します。「土木と、国の発展・エネルギー・環境問題について考える」というタイトルにしました。示方書の会議ですが、12:30~13:00の間は、四ツ谷の主婦会館で別の会議室を借りて、オンラインで高校生たちに模擬講義を提供します。楽しみ。

これだけ忙しいと、心身の調子が崩れると破綻するので、暇があればスーパー銭湯でくつろぐ、睡眠は削らない、毎朝体操するなど、健康にはかなり配慮しています。

断酒も本日で123日目。4か月経過しました。。。