昨日、1/29(金)で今学期のオンライン講義がすべて終了しました。
1月は結構負荷が大きく、通常の土木史、メインテナンス工学、大学院の耐震耐久設計学、に加えて、臨時の英語での講義が複数重なり、かなりやりがいはありました。
1/9~12は、合計11時間のConstruction Technology and Managementの講義を、7名のホーチミン市工科大学の修士のプログラムに対して提供。
1/29は、13:00~16:00で、YNUの国際プロジェクトマネジメントの最後の講義として、山口システムをフルバージョンで英語で講義しました。質疑も多く、かなり疲労はしておりましたが、充実した時間で、翌日の今日、受講生から感謝の言葉も届きました。この講義は20人弱の受講生で、全員が留学生であり、その中の少なくない方々が、母国では政府の役人をしていたり、実務経験のある方々なので、ディスカッションも面白く、私もフルパワーで臨みました。
結局、上記の国際プロジェクトマネジメントの臨時講義が最後となり、私の2020年度のオンライン講義生活が終了しました。やや複雑な気持ちですが、とりあえずやり切って、ホッとしています。
オンライン講義のスキルは格段に上達しました。2020年度が始まった当初は、どうすればよいのかもよく分からない状況でしたが、私の担当した講義は様々な種類のものがありましたが、学生実験も含め、最後の国際プロジェクトマネジメントまで、オンライン講義も決して悪くはない、という印象です。講義資料が教室のスクリーンではなく、各自の画面で見やすい、とか、大教室では難しいディスカッションがオンラインではやりやすい、など、講義のクオリティは講師の力量次第でどうにでもなる、というのが私の見解です。実験や実習は相当に厳しいですけどね。
それから、メインテナンス工学の第14回の招待講師である鉄道総研の上田洋さんのスライドにもあったように、人生を微分で見るか、積分で見るか、という議論は大好きで、紆余曲折、上がったり下がったりもある、でもトータルで見れば少しずつ向上していっている、というような人生において、局面ごとの微分で見ると、調子の悪い時もあるわけです。でも、トータルで少しずつ向上していけば素敵だし、またそこまでの積分値だって、土木工学においては総合力になり得る、という考え方もあります。
2020年度は容易ではない1年で、私も悩み苦しんだ時期も少なくありませんが、やり切ってみると、これまでに無かったスキルが身に付いたり、積分であるストックが増えたり、するように思います。今後もオンラインでの講義や講演は無数にあるでしょうが、十分に対応できるでしょうし、英語でのConstruction Managementでの講義や講演に対応できるストックもそれなりに蓄積できました。もっと増やして充実していきたいですが、そのための足がかりができたように思います。また、土木工学教室の主任教授としての職務も、不安だらけでスタートしましたが、10ヶ月が経過し、まあおおよそのやり方は把握できたので、残りの14ヶ月の任期、所属組織に貢献できるように頑張りたいと思います。そのように思えるようになったこともここまで10ヶ月の成果かと思います。そして、このコロナの状況においても、いろいろなご縁をいただき、新たな出会いや、新しい研究テーマなどにも出会うことができました。仏教、禅宗への興味の拡大もあり、ご縁などについての自分の考え方もより深くなったように感じます。
さすがに昨日、1/29は疲れて安堵でため息が何度も出ました。19:00からは、オンラインの土木酒場で楽しい会話を結局23時過ぎまでしていました。意欲の高い最前線の方々と「だべる」のは楽しいですね。
今日、1/30の土曜日は、若干、心機一転の気分です。朝一番で直接の指導学生ではない、学部4年の侭田君の卒論について、1時間のオンラインの議論。深く勉強している学生で、工学というよりは哲学的な内容、テーマなのですが、とても楽しく議論できました。その後、自分なりのリラックスタイムを過ごしながら、このブログを書いていますが、その後は2つの英文ジャーナル論文の原稿の添削からスタート。1月の後半から、様々な意欲が戻ってきており、勉強したいこと(コンクリート、土木に限らず)、チャレンジしたいことがいろいろと溜まってきており、自分自身としては調子が上がってきている兆候です。
ここ数日、わずかに花粉症の症状を感じます。すでに自分の中で構築した花粉症対策を、1月の前半から開始しており、それなりの態勢で花粉症の時期に突入できそうですが、繁忙期の最終月、2月を上手に乗り切りたいと思います。
中央エフエムの、ドボクのラジオ、に出演しました。
1回目が、1月13日放送で、「良いコンクリート構造物をつくるために」という、一般人が興味持つんかいな?というような題材。これは、編集側のリクエストなので、その題材について、提供できる最良の内容を、質問への回答という形で提供していきます。
2回目が、1月20日放送で、「コンクリートは人づくり」でした。この回では、横浜国立大学の土木での教育についても触れながら、また、土木の大先輩である廣井勇先生や吉田徳次郎先生の哲学をご紹介しながら、人がどう育っていくか、という話をしました。
ドボクのラジオはバックナンバーも聴けますので、ちまたのギラギラした情報に疲れた方、ちょっと息抜きしながらドボクに触れたい方、にお薦めですよ!
今日は共通テストの初日です。関東地方も気温が高くなる予報で、18℃くらいとのことだったので、そのような服装で通勤しました。受験生も、受け入れる側の会場のスタッフも、気を使いながらのテストとなりますが、無事に進行することを切に願います。
今日は、私は監督者補助、の役割なので、午前のテストと、本日の最後の英語のリスニングのみが出番で、間の時間はオフィスで仕事をしています。明日の二日目はお役目無し、です。昨年、一昨年と二日間のフル出動で相当に疲弊しましたので、今年は楽をさせていただいてありがたいです。
と言っても、一つ前のエッセーで書いたように、1/9~11の三連休の辺りが仕事がタイトで、AUN/SEED-NetというJICAのプログラムのCEPの一環で、7名の学生たち(ホーチミン市工科大学)に英語でオンラインの講義を合計11時間しておりました。4日間で合計11時間の、Construction Technolog and Managementというタイトルの講義でした。これだけならそうでもないのですが、1/12(火)の15:00がコンクリート工学年次論文集の投稿締切りで、久しぶりに私も筆頭著者で1本投稿し、他の論文の添削作業もあったので、結構過酷でした。1/12(火)の締切りの日は、早朝、長女のお弁当を作った後は、私自身の原稿の執筆に専念。12時半ごろには電子投稿を完了しましたが、その後、ぐったりでした。そして、その日の夜8時から英語での最後の講義を終えて終了。
かなり久しぶりに、口唇ヘルペスの少し軽い症状が出て、疲労が蓄積していたのだろうと思います。子供のころから、右の上唇の一部に口唇ヘルペスが疲れたときに出ます。何十年経っても、ウイルスさんと共存しているのですね。
というわけで、コロナはどうか分かりませんが、風邪が流行る季節であることは間違いないですし、ヘルペスが出るほど抵抗力が落ちておりますので、本日の共通テストの試験監督には私もかなり用心しております。答案用紙を回収した後は、アルコール消毒しましたし、オフィスに戻ってお弁当を食べる前にもしっかり手洗いとうがいをしました。
次の出番の英語のリスニングまで4時間以上の空き時間ができたため、溜まっていた英語論文の添削作業などを始めました。私の添削を待ってくれていた方々には申し訳ないですが、あまり無理して仕事をして体調を崩すのが今は怖いので、謝意の文章を添えつつ、添削したものを送っております。
英語論文の添削以外にも、溜まった仕事を明日の日曜日には何とかさばいて、かなりリカバリーした状態で来週の月曜日を迎えられそうで、追い込まれた状況を抜け出せそうです。毎年、こういうピークの状況を何度か切り抜けて、年度末にたどり着きますが、今年も同じですね。
土木史やメインテナンス工学などの講義も、それぞれあと2回ずつで終了となります。最初は不安だったオンライン講義も、もう慣れてしまって当たり前のようにこなしておりますが、あと2週、私に提供できる最良のものを提供したいと思います。一つ一つ、ですね。
明けましておめでとうございます。新年早々、不穏なニュースばかりが入ってきておりますが、少なくとも自分にできることはしっかりとやり抜いていきたいと思っております。今年もよろしくお願いいたします。
新年が明けてから、2~4日の三日間は、ほとんど仕事が手に付きませんでした。本来はいろいろとやらなくてはならないことが溜まっていたのですが、どうにもモチベーションを上げることができず、そのときの自分なりに過ごしました。。。「抜く」ことも、いずれ訪れる繁忙期のために必要な休暇かと。。。
5日から実質的な活動が始まり、6日は研究室ゼミや会議等で強制的に忙しくなり、7日からは講義も始まりました。やはり仕事があることで、強制的に気が引き締まり、ペースが立て直ります。
1月の三連休は、日本コンクリート工学会(JCI)の年次論文集の締切りの直前であることが多く、仕事をしているイメージが強いですが、今年は締切りが1/12(火)に設定されたため、三連休と完全にぶつかりました。それはそれで、事前から分かっていることなので、早めに準備すればよい、という話なのですが、
今年は、なんと、1/9(土)~1/12(火)に4回、合計11時間の英語でのConstruction Managementの講義を、ベトナムのホーチミンの大学の大学院プログラムに対して提供することになり、現在、その真っ只中です。。。受講生は7名なのですが、フィリピン、インドネシア、ミャンマー、ベトナムの学生たちで、このエッセー執筆時点で2回分(6時間)が終わったところです。そして、後半の1/11(月)と1/12(火)は、現地は平日で働いている学生もいるとのことで、なんと日本での開始時刻が20時で終了が22時半、という朝型の私には過酷な条件。
1/9に講義を開始する前は、講義資料の準備もあるし、それなりに憂鬱だったのですが、やはり始まってみると、学生たちと対話しながらの講義は楽しい。学生たちは実務経験のある人が少なくなく、質問もそれなりに活発なので、いざ毎回の講義が始まると、あっという間に数時間が終わってしまいます。
今回の11時間でのテーマは、以下のような感じ。
・インフラの本来の効果は何か?(ストック効果)
・真に耐久的なコンクリート構造物を構築するためにはどうすればよいか?
・高性能の材料(自己充填コンクリートなど)を適切に活用していくためにはどうすればよいか?
・"Conpceptual Design"(構想設計)とは何か?
・山口システムの本質とは何か?
・維持管理から新設構造物への設計・施工へのフィードバックの重要性
・技術者の果たすべき役割とは?
これらのついて理解を深めていくために、講義をし、議論をし、最終回には学生たちに興味のあるテーマを選んでもらい、プレゼンをしてもらいます。
今日は三連休の最終日ですが、夜の8時から第3回目の講義。山口システムのベースはすでに教えた(温度ひび割れのメカニズムも含めて)ので、さらに深いところに入ってみたいと思います。また、今回のシリーズから、私としては新ネタもいくつか加えており、「総価一括契約方式」(日本でいまだに主流)の害にも触れながら、なぜ自己充填コンクリートが普及しないのか、なぜ杭の施工不良が生じたのか、など建設マネジメントの第一人者の草柳俊二先生から学んだエッセンスも少し盛り込む予定です。
この三連休はほとんど仕事している状況になっていますが、上記のように、「面倒くさい」と思いがちな、臨時の国際講義であっても、結局は自分自身のスキルの向上につながることもあるし、意欲の高い受講生がいれば、結局は教師としての血が騒いでしまいます。
そして、問題の1/12が締切りの論文ですが、今回は合計で5本の論文を投稿予定です。ポスドクや博士課程の留学生、合計3名がそれぞれの論文を執筆してくれており、これらはほぼ内容が固まりました。私の年明けのスケジュールを事前から伝えていたので、早めに執筆を進めてくれていたおかげです。優秀な学生たちに支えられていることに感謝です。修士1年の日本人学生も卒論の内容を投稿予定で、これも固まっています。
最後は、私自身が久しぶりに筆頭著者でこの論文集に投稿する原稿ですが、何とか時間の合間を見つけながら執筆に取り組んでいます。NATMトンネルの覆工コンクリートの養生システムの技術開発に関する論文で、予定のタイトルは「小径バルーン構造による養生システムを用いたトンネル覆工コンクリートの養生効果の調査」です。今日の夜の講義の開始前に、8~9割くらいまで仕上げることを目標にしています。。。
始まる前は、やや心配な三連休でしたが、国際講義により否が応でもテンションとモチベーションを引き上げられ、結果的には仕事で充実した期間となりそうです。。。つくづく、仕事人間であることを感じます。。。働けるうちが花、ですよね。