人間はどうしても偏見を持ったり、バイアスがかかった状態で物事を見てしまいがちですが、私のそういう「騙された」状態を解いてくれる重要な情報を勇気をもって発信し続けておられる武田邦彦先生の動画で、渡辺 正先生(東大名誉教授、東京理科大教授)の『「地球温暖化」狂騒曲』(社会を壊す空騒ぎ)、という図書を知り、さっそく購入して、衝撃を受けながら読んでいます。
なぜか最近、突然に「脱炭素」や「カーボンニュートラル」という動きが世界中で大きなうねりとなり、日本のコンクリートの分野も、猫も杓子も脱炭素、というような騒ぎになってきています。
私自身は極めて胡散臭い流れだな、と疑念は感じていましたが、渡辺先生の本では、冷静に、信頼できるデータをいくつも見せながらニュートラルに説明され、私のバイアスのかかった状態が解き放されていく感覚に衝撃を覚えながら読んでいます。
世界がそのような動向になってしまっているのは様々な理由があるでしょうが、真実に蓋をして、「思考を停止して」、流れの中でただ活動する、ということに私は強い抵抗を覚えます。
世界の動向は分かった上で、ニュートラルな視点を持ち、本当に意義のあることは何なのか、を研究者としても良く考えたいと思っています。この本を読破した後に、「炭素」と極めて密接な関わりを持つコンクリート工学における真に意義のある方向性について熟慮し、このブログでも改めて書いてみたいと思っています。
内容には衝撃を受けることが多いですが、極めて冷静に書かれている本なので、ぜひご一読をお薦めします。
10月から2月の5ヵ月間の繁忙期が終盤に入りました。
今年は不覚にもインフルエンザに罹患し、少し小休止が入ってしまいましたが、何とかここまでやってきました。2月は息も絶え絶え、という年もあるのですが、今年は今のところ、比較的余裕を持って過ごしています。
長女の受験も無事に終わり、本人の第一志望に合格し、終戦。見ていてかわいそうになるくらいの過酷な受験勉強でしたが、よかったです。娘の合格は、私自身のときの合格よりはるかにうれしかったです。
長女の終戦もあり、家庭にも少しリラックスムードが漂っており、それも私のつかの間のブレイクの原因です。長女と雑談する時間も増えたり、いつ最後になるか分かりませんが、一緒にお風呂に入ったり、この間は二人で「君の名は」を見に行って、父親の方が号泣しておりました。
今週は比較的楽なのですが、来週13日の週からは、入試業務も含めて完全な年度末モードに突入し、ほとんど休み無しになります。修論の最終審査会が14日にあり、これが研究室としても最初の大きな山です。修論生の頑張りに期待です。
読書も乱読的になってきておりますが、塩野七生さんの「ギリシャ人の物語Ⅱ」を購入したので、まだ読破していないⅠを頭から読み始めました。司馬遼太郎の「花神」も上が終わり、中に入ったところ。私の好きなラジオ番組「武田鉄矢の今朝の三枚おろし」が著書になった「人間力を高める読書法」も少しずつ読んでます。あと2週間もすれば村上春樹の新作も発売。その他、ウェイティングリストに入っているものが多数。
読書欲が高い、というのは好調のバロメータでもあります。
今日は、夕方の土木学会での委員会の後、2月で2回目の水泳に行く予定。
心身の調子を整え、繁忙期の最終ステージに突入です。
人間一人一人が成長していく上でもそうですし、組織が成長していく場合でも同じですが、ヴィジョンが必要です。
私は「7つの習慣」の影響を受けて、自分自身のヴィジョンであるミッション・ステートメントを作成し、公開もしています。 このようにありたい、あるべきである、という自己の姿を文章化しているので、適切に努力を重ねていけば、実現するものばかりと思っています。
ただ、実現するためには相当な時間がかかるし、まさに日々の積重ねです。何年も何十年もそれらのビジョンに向かって同じ習慣を繰り返せるよう、ヴィジョンは本当に心の底からの自分の思いでなければなりません。ときどき、思いついたように努力するのでは効果は乏しく、完全に習慣にしてしまう必要があります。だからこその、「7つの習慣」です。
人間一人についても大変ですが、組織になるともっともっと難しくなります。
私も組織運営には年齢なりに携わってはきましたが、長期間存在する組織ほど難しくなります。私の場合は、もちろん、研究室運営が直接的で、かつ最も大事な組織運営になります。直接的、間接的に学科、大学等の組織運営にももちろん関与しますが、このエッセーでは研究室運営にとどめておきます。
組織運営は極めて難しいです。
人間一人と同様に、組織が健全に、たくましく成長していくためには、当然にヴィジョンが必要です。誰かトップの人が勝手に決めたヴィジョンであれば、構成員が心底納得して付いてくることはないと思います。
先ほどの私個人のミッション・ステートメントの近くに、研究室の目指すべき方向も一応、文章化はしています。 この文章は、私個人が作ったものですが、あらゆる機会を通して、研究室の構成員たちにこの方向で全体が努力していくべきであることを伝えているつもりではあります。
組織運営については、私も生涯をかけて勉強していくのだと思います。
そして、個人の成長や、組織運営について、なかなかうまく行かない場合に、相談を受けることもあるのですが、付け焼刃の対策ではどうにもなりません。
相談を受けた場合に、もちろん処方箋のようなものをアドバイスはしますが、その裏には個人、組織のヴィジョンがあり、日々のすべての活動がそれらのヴィジョンに支えられ、ヴィジョンの方向に統合されてなされている、ということを理解しない限り、中長期的に見てうまくは行かないように思います。
うまく行く、行かない、という定義にもよりますが、少なくとも悩んで相談している、という時点で、うまく行っていないと自身が判断しているのだろう、と私は捉えています。
私も、100点満点であるはずはありませんが、ヴィジョンに従って努力を重ねてきました。もちろん、ここからさらに展開、成長していく必要があります。もちろん、社会に貢献するためにです。
1月で研究室を去る、ポスドクの留学生は、2月から日本で働き始めます。彼と進めてきたトンネル覆工コンクリートの数値シミュレーションの研究を、ようやくジャーナル論文に投稿できる直前までこぎつけました。この研究も、日本人学生が引き継いでさらに深度化していきます。また、学生たちの各研究プロジェクトが佳境に差し掛かっており、いくつかはジャーナル論文に投稿できる内容ですので、ここから2ヵ月程度、研究成果の刈り取り、論文投稿準備に精を出したいと思います。大変にやりがいのあるステージです。
講義を担当する細田です。
10/4(火)に第一回が終わりました。大変な混乱状況であることはご存知の通りかと思います。教科書を入手する方法は4通り、私から提示しましたが、何らかの方法で教科書を入手しないと、この講義を受講できないことは、一回目で伝えた通りです。
私の予想を大きく下回る数の学生からしか、私が貸し出す本(過去にこの講義を受講した都市基盤EPの先輩方から貸してもらう)への貸し出し希望が届きませんでした。その他の受講希望者は、本当に教科書を入手できるのでしょうか?きちんと私の話を聞いていない学生が多いと、二回目も大混乱になる可能性が高いです。。。
10/18(火)に第二回目があります。 第一回目に欠席した人は、受講できません。一回目ですでに溢れかえって、選抜方法を伝えたので了承してください。第一回目の出席者にはレポートを提出してもらっていますので、第一回目のレポートを提出していない人は受講資格はありません。
また、教科書を持っていない人は、受講資格はありません。第二回目はまだ混乱していると思うので、何とか授業を遂行することに専念しますが、第三回目以降に教科書を本当に所有しているかを、確認させてもらいます。
教養教育の現場は、大学改革の一環ですでに崩壊しつつある、というのが私の認識ですが、フェアに、クオリティの高い講義を提供するつもりで私も全力を尽くしていますので、受講側も誠意をもって臨んでください。
第一回目に私から教科書を受け取った人は、2800円を支払ってください。毎週、私は13時からの講義のため、12時半ごろには講義室に行きますので、講義が始まるまでの時間に払ってもらうのがありがたいです。
それでは、第二回目でお会いしましょう。
横浜国立大学のオープンキャンパスが、8月5日(金)、6日(土)と開催されます。受験生や高校生がメインのお客さんです。そのご家族も。
このブログを見てオープンキャンパスに来る方がいるのか分かりませんが、私は6日の模擬講義で登場しますので、よろしければ聴きに来てください!
タイトルは、「台湾人に神様のように尊敬され続ける八田與一(はったよいち)が人生をかけた土木事業」 です。
30分くらいの講義になりますが、聴いた方々が、土木ってすごいな、面白そうだな、やりがいがあるな、都市科学部の都市基盤学科に入学したいな、と思っていただけるよう、全力を尽くします。
教育人間科学部8号館、203教室が会場で、私の講義は13時ごろからになるかと思います。
高校生じゃなくても来てもいいですよ!
新年、明けましておめでとうございます。皆様、今年もよろしくお願いいたします。
いろいろと事情もあり、年末年始を自宅で過ごしています。昨年はパリで撤収間近、一昨年はフランスのクレルモン・フェランという街で大晦日と元旦を過ごしたので、家族四人で「自宅でのお正月もいいね」と話しています。
「例年」は実家で過ごすことが多いのですが、今年は自宅で。長女も勉強をしたいらしく、家族それぞれが合同で過ごすスケジュールと各自のスケジュールを楽しんでいます。今日は、家族でのスケジュールは、朝のお雑煮と、軽めの昼食、午後の品川神社への初詣、百人一首かるた、卓球、書初め(私は不参加)、夕食、などです。
私も、日常ではなかなか時間の取れない英語論文の添削や、自身の原稿の執筆を順調に進め、土木史のレポートの採点、演習科目の中間テストの採点なども進めています。「ギリシャ人の物語Ⅰ(塩野七生)」「胡蝶の夢(司馬遼太郎)」「文系学部解体(室井尚)」などの並行読書も楽しんでいます。
穏やかな日差しの差し込む自室で品川神社への初詣の前の時間を過ごしていますが、今年はどのように過ごそうかと考えた結果、「素直」でありたい、とぼんやり思っています。
土木史の300人程度の学生たちのレポートを読んでいると、将来に順調に成長していくであろうと想像できる学生と、いろいろと苦労するだろうなと想像される学生と、おられます。
一つのバロメータが素直さ、であろうと思っています。
読書の魅力や、重要性を多角的に伝えているつもりですが、素直でない学生は、「読書だけで成長できるとは思わない」。私も読書だけで成長できるなどと説明はしていません。読書にコンプレックスを持っていたり、文章が上手でない学生に限って、そのようなへ理屈をこねます。
私の説明が下手であれば、そのようなへ理屈学生ばかりになるでしょうが、素直な学生たちは自分の希望、理想とともに上向きに努力していくエネルギーに溢れたレポートになります。
何を言っても、かたくなに自分の考え方を変えようとしない大人は無数にいますが、その予備軍が膨大に学生たちにもいるわけです。
自分の知らなかったことを知ることができ、経験したことのないことを失敗もあるでしょうが経験して能力が向上し、視野や視座が広がることによりこれまで理解できなかったことも理解できるようになる。純粋に楽しいことだと思うのですが、素直でないとそれを楽しいとも思えないのだろうと思います。現状維持が超短期的には楽ですからね。
世界の状況も渾沌としてきましたし、私の周囲でも、そもそもの目的に疑問符が付くようなおかしな議論が非常に多いです。
そのような状況において、とにかく素直に行ってみよう、と元旦に思いました。
2016年も世界、日本は激動が続くと思いますが、無事に年末にまでたどり着けますように。
昨日は、鞆の浦で楽しい一日でした。
鞆中学校の国語の授業で、とても先進的な取組みが実現しています。
中学校1年生の国語の授業で、学習指導要領での位置付けは、第1学年の【話すこと・聞くこと】の中の、「日常生活の中から話題を決め、話したり話し合ったりするための材料を人との交流を通して集め整理すること。」と、【書くこと】の中の、「段落の役割を考えて、文章を構成している。」になります。
国語の毛利先生が授業を設計し、私が支援しながらダイナミックな授業が展開されています。毛利先生とは知り合って2年目になりますが、新婚旅行でパリに来られたときに、当時のパリの我が家にも遊びに来てくれたお友達です。これまでも教育について熱く語り合ってきましたが、ようやくこのような共同プロジェクトとして結実しつつあります。
今回の単元名は「調べたことを報告しよう」で、全7回のシリーズになります。
毛利先生の指導のもと、生徒たちが話し合ったり調べたりして、防災に関するテーマにうち、生徒たちが土砂災害、地震、火災、について調べることを決めました。自分たちの生活に深く関係する、興味のあるテーマを選んだことになります。これらのテーマが私に知らされ、私は生徒たちの参考になる情報をパワーポイントで毛利先生に送りました。
生徒たちは、本や、インターネット、私の送った情報等から多くの情報を得て、自分たちの疑問点を話し合いながら整理していきます。
生徒たちの質問が私に事前に送られてきました。
そして、いよいよ私も登場する第4回目の授業(12/11(金))となりました。私は鞆の浦に向かう新幹線の中で、生徒たちの質問に上手に答えられるよう、準備をしておきました。
毛利先生の作戦で、二つの隣り合った教室を使うことになりました。
毛利ルームでは、調べたことを防災新聞にまとめ上げていくための授業が展開されています。全18名のクラス(当日は2名欠席)は、4つの班に分かれてこれまでも調査してきましたし、これから新聞記事をまとめていきます。土砂災害A、土砂災害B、地震、火災、です。
もう一つの取材ルームでは専門家(細田)に各班が取材をします。それぞれの班が交代でやってきて12分ごとの持ち時間。「本当の取材では、○○新聞の△△です、と名乗ってからインタビューを始めるんだよ」などと私も説明したり、私も大学の名刺を班の代表者に渡したり、とかわいい生徒さんたちもすっかりその気になって、インタビューをしていました。」
私は生徒たちの質問にはしっかりと答えましたが、それ以外にも重要な視点や、考え方、情報などをたくさん伝えました。
生徒たちはたくさんの情報を持って毛利ルームに戻って、新聞記事にまとめるための見出しや、内容などについて話し合いました。
今後第5回目以降、毛利先生の指導のもと、手作りの防災新聞が創り上げられていきます。新聞は間違った情報を発信してはいけないので、新聞の内容が固まってきた段階で、原稿が細田研究室に送られ、評価、チェックをすることになっています。
自分たちの調べた情報が新聞という形にまとまり、専門家の評価、チェックも受けた完成度の高いものになる。そして、その新聞を使って地元のさくらホームなどでプレゼンをしたいね、という話になっています。
ごく普通の国語の授業で、このようなチャレンジングな取組みもできます。素晴らしいと思います。年明けには同じ中学校で、理科の3年生の授業でチャレンジすることになっています。どうなるでしょうか。
本日が、中国地方の6泊での出張の最終日です。鞆の浦から始まり、広島、山口、岡山と渡り歩いています。とても多くの方々とコミュニケーションし、新たな出会いもあり、多くのことを感じ、考えています。高揚感を覚えることも多ければ、現状のままではよくない、と反省することも多いです。今回の出張中に考えたことを、一つずつまとめていきます。まず一つ目は、先ほど、考えていたことですが、短く、以下のようにまとめます。
人間は、特に日本人は頑張り屋さんで、何でも自分でやろうと頑張ってしまいます。
でも、やっぱり、人間は一人でできることは限られています。自分で全部やろうとすると、周囲に本当は連携できる人がいても、その人の力を活用もできないし、コミュニケーションも疎になってしまいます。全部やろうとする人が破たんするかもしれないし、本来持っている力を活用されない人も輝かないし不満がたまるかもしれない。
全部やろうとしないこと。頼る勇気を持つこと。それは、自分自身に謙虚になること、でもあります。
人に頼るいうことは、決して安易に依存する、という意味ではないのだけど、自分のやるべきことはしっかりとやって、適切に人に頼る、ということです。連携すること、と言った方が正しいかもしれない。
これは、仕事だけでなく、家庭においてももちろんそうです。
もっともっと自分の周りで、適切に頼り合い、素敵な連携が広がるように、私自身にできることを小さなことから始めよう、と思った朝でした。
7月10日(金)に仙台河川国道事務所で品質確保の講習を行いました。
仙台河川国道事務所の監督官が全員集まったのではないか、という話を聞きましたが、45名程度の聴衆を相手の講習会でした。聴衆のほぼ全員が、直接、コンクリート構造物の品質確保に関わる方々なので、やりがいのある仕事です。
私が90分の講義を行い、その後に、品質確保チャンネルにもアップロードされている、20分の教材用動画を復習も兼ねて視聴し、その後、仙台塩釜道路の現場に移動して、目視評価法等の実習を行う、という内容でした。
現場での実習では、志願してこの講習に参加された日大の子田先生に講師を務めていただきました。
非常に充実した内容となったようです。この講習を半ば主導的に企画した東北地方整備局の道路工事課の遠藤専門官がそう言ってました。遠藤さん自身が非常に勉強になったようです。
品質確保の土壌を整備する、施工状況把握チェックシートと目視評価法は、どちらもA4一枚で実施できる簡単な方法ですが、その奥深い背景や、本当の目的がなかなか理解されにくいものです。昨日の私の講義も、哲学的な内容も多く含みますし、東北の復興道路で実践が始まった経緯から、今後に目指すべき本当の目的も含め、具体的な事例をふんだんに盛り込んだ内容にしました。
遠藤さん曰く、講習に参加した国交省の職員も、現場では目を「キラキラ」させて楽しそうに実習していた、とのことでした。
うれしいことです。
仙台河川国道事務所は、北は陸前高田から、南は福島県との境までを扱う非常に事業量の多い事務所だそうです。今後、東北での展開の中核の一つを担っていただけるものと大いに期待しています。
今回は国交省の職員がほとんどでしたが、すぐに施工者も対象とした講習会をする必要がある、という提案をしました。昨年、南三陸国道事務所や三陸国道事務所では施工者を対象とした講習会を行い、それが起爆剤になった経験があるからです。
夜は、遠藤さん、子田先生と、駆けつけてくださった南三陸の佐藤所長と4人で、濃厚に懇親をして、新幹線で帰宅しました。
2015年の後半が始まった7月ですが、私の7月は宮古島・沖縄本島出張から始まりました。3日間の出張の翌日は、横浜国大土木同窓会の総会と、研究室OBOG会だったので、夜遅くまで。
さすがに5日の日曜日はくだばっていましたが、一日疲れを癒しながら読書していました。
今週辺りから、休日も休めないスケジュールに入っていきますが、心身の状態がよいので、適切に気分転換しながら元気に仕事したいと思います。
昨日の月曜日は、サマースクールに通学中の次女のお迎え役が確保できず、私が午後の来客をキャンセルしてお迎えに行きました。前週の疲労も完全に抜けていなかったこともあり、私がお迎え役を買って出ることにしました。
次女も私のお迎えを喜んでくれましたが、次女と私の夕食、それより1.5時間遅い塾帰りの長女と妻の夕食を、準備しました。緑色野菜たっぷりとシラスのサラダと、パスタです。
その合間を縫いながら急ぎの仕事を片付けました。
長女はそれなりに泳げるのですが、次女は水が恐くあまりプールで練習してこなかったこともあり、まだ全く泳げません。でも、小学校に入るまでに泳げるようになりたい、と先日私に告白しましたので、できうるトレーニングをする約束をしています。この日も、お風呂でゴーグルを着けて潜る練習をすることになりました。10秒間、顔を付ける練習を何度かやり、できるたびに抱き合う、というスキンシップ。
入浴後は、次女が絵本を読んでほしい、ということで、私のベッドで「はじめてのキャンプ」というかわいらしい絵本を読んであげました。ここ数日、次女に絵本を読んであげる機会が増えていますが、絵本の読み聞かせは、特に父親の読み聞かせは、親の想像を超えて子供への影響があるらしいので、リクエストがあるときは心を込めて読んであげようと思っています。日曜日だかに読み聞かせているときに、次女が「パパの読み方、好きなんだよね」と言ってました。いつまでも続くことのない、大事な時間です。
今日も私と次女のお弁当を心を込めて作りました。今週は金曜日の仙台出張がありますが、大型出張はないので、月から金まで5連続、次女のお弁当を作ることになると思います。
家事も育児もバリバリこなしながら、仕事もパワフルにこなす、走る7月になりそうです。
藤野陽三先生の講演で、美智子さまの「橋をかける」という本を知りました。現在読んでいます。
その本の冒頭で、美智子さまが、第26回国際児童図書評議会(IBBY(イビ))ニューデリー大会の基調講演をされた内容が記されていました。諸事情により、日本からのビデオ講演だったそうです。
その余りに慈悲深い内容に感銘を受けました。
一部のみ、紹介します。
「今振り返って、私にとり、子供時代の読書とは何だったのでしょう。何よりも、それは私に楽しみを与えてくれました。そして、その後に来る、青年期の読書のための基礎を作ってくれました。それはある時の私に根っこを与え、ある時には翼をくれました。この根っこと翼は、私が外に、内に、橋をかけ、自分の世界を少しずつ広げて育っていくときに、大きな助けとなってくれました。」
「悲しみの多いこの世を子供が生き続けるためには、悲しみに耐える心が養われると共に、喜びを敏感に感じとる心、又、喜びに向かって伸びようとする心が養われることが大切だと思います。」
「どうかこれからも、これまでと同じく、本が子供の大切な友となり、助けとなることを信じ、子供達と本とを結ぶIBBYの大切な仕事をお続けください。
子供達が、自分の中に、しっかりとした根を持つために
子供達が、喜びと想像の強い翼を持つために
子供達が、痛みを伴う愛を知るために
そして、子供達が人生の複雑さに耐え、それぞれに与えられた人生を受け入れて生き、やがて一人一人、私共全てのふるさとであるこの地球で、平和の道具となっていくために。」
YNU土木の見学会ファンの皆さん
見学会担当の細田です。
(1) 3月18(水)~20(金)で実施する東北の復興の現場等の見学会
限定20名で締切ります。2月11日(水)の昼12時が受付の開始ですので、お早めに。
(2) 2月20日(金)の午後に、首都高横浜環状北線のシールド工法の現場見学です。 こちらはすでに受付を開始しています。
奮ってご参加ください!
17日、18日の週末はセンター試験でフル拘束されてましたので、休みのない状況で1月後半に入っております。
基本的に、代休を取る余裕などない、というのが実態です。土木系の大学教員は忙しいのです。
週末に休めないと、やはり疲労の回復が鈍ります。十分に睡眠を取るように心がけています。
昨夜は比較的たっぷりと睡眠が取れたこともあり、非常に寒いですが、やや元気です。そうなると、勉強したい意欲が湧いてきます。
勉強すべきことはそれこそ山ほどあります。専門分野の深い勉強も必要だし、今更ですが基礎を復習したいときもあります(今朝はこの欲望が強い)。一般教養も日々勉強しているし、これから展開していく周辺領域の勉強もしないと戦えません。
勉強が足りない、と自覚するときは、何か焦っている場合や、時間に多少の余裕がある場合が多いです。少し経つと平常心に戻り、限られた時間の中で実践していく過程で必要な勉強をするしかない、と開き直ります。
時間がない、というのは単なる言い訳で、1年間もの留学期間を与えていただいたのだから、時間はあった、あるはずです。
時間は誰にでも等しく与えられている。なるべく有効に、長く使えるよう、健康に留意し、寸暇を惜しんで勉強すべきなのでしょうね。
一つ下のエッセー(ブログの文章は「記事」ではない、と言う方がおられましたので、エッセーと呼ぶことにしております)で、読書の時間の創り方を、若い方々に向けて書きました。
昨日の土木史のレポート(200枚くらい)を読み始めていますが、どのような本を読めばよいのか、という質問が結構あります。「自分は、○○のようなジャンルの本ばかり読んでいるのだけど、それでも良いのでしょうか。 」などの質問も。
どんな本でも良いのです。自分の興味の無い本は読めません。どれだけ良書だと薦められても、自分にフィットしないものもあります。
ただ、読書を積み重ね、実社会でいろいろと経験をして能力・実力が付いてくると、以前は興味を持たなかったような本にも興味を持てるようにもなってきます。自分の力不足で本の興味に気付けていない可能性があることは知っておくべきです。
私も様々な本を読みますが、自分の読みたくない本は決して読みません。当たり前のことです。
私のような一風変わった授業をしていると、「読書のやり方」というものを、適切に教わっていない人たちが極めて多いことに気付きます。 読書をしない教師や大人が増えてくると、読書の面白さを子どもたちにも伝えられないので、負の連鎖になるでしょう。読書の面白さを知っている大人が、若者や周囲の人たちに説いていくしかないでしょうね。
別の質問で、複数の本を同時に読んでも良いのか、というものもありました。ローマ人の物語(超長編!)を読んでいる途中で、別の本を読んでも良いのか、という質問。私の講義をきっかけに、ローマ人の物語を読んでいるのは素晴らしいですね!
答えはもちろんOK。OKに決まってます。私は5冊くらい並行で読んだこともあります。とにかく自分のやりたいようにできるのが読書です。
今、私が読んでいる本は、梅棹忠夫先生の「研究経営論」です。以前、藤野陽三先生が土木学会誌で推薦されていたのを知っていましたが、同僚の菊本先生に紹介されて、すぐに購入しました。極めて面白く、勉強になります。
読書のやり方を教わらない人が多いのと同様?、研究のやり方というのも実はきちんと教わってきたわけではありません。もちろん、指導を受けた先生方、先輩技術者たちに研究のやり方は教わってきましたが、教科書で学んだわけでもない。岡村甫先生は、「大先生の下で学んだ研究者は、信頼できる」とおっしゃっていましたが、やはりどの先生に指導を受けたか、で研究スタイルも決まってしまうところがあります。
師匠から教わったことはもちろん大事なのですが、読書からは、梅棹先生のような巨人の研究哲学も学ぶことができます。
読書には様々な魅力がありますが、多くの心の師匠と出会うことができるのも、その最大の魅力の一つかと思います。
YNU土木 見学会ファンの皆様
見学会もガンガンやり始めました。何といっても、自称、全国一の質・量の見学会を誇るYNU土木、ですからね。
以下、急遽の企画ですが、あっという間に希望者で埋まってしまうと思うので(定員10名)、参加希望者はここを要チェックです。