あまり他人のことは批判、非難しないように、特に個人のことはそうしないように、と思っていますので、あくまで一般論として。
人間はもちろん自分自身の考えというのを持って生きているわけですが、その考えや、考え方も、生まれてからの教育や周囲からの影響を受けて出来上がってきているわけです。そして、もちろん自分自身ではそれらが正しい、と思っている人がほとんどかと思います。
私自身も、家庭や教育、周囲からの様々な影響で自分自身の考え、考え方を構築してきました。私は自分自身を比較的柔軟なタイプと思っており、一つの考え方に固執することもありませんし、間違っていたら間違っていたと認めます。考え方を改めたことも何度もあります。
書物、動画、ラジオ、直接の教えなどを通じていろんな方の影響を受けてきましたが、近年では、武田邦彦先生の考え方からも多くを学ばせていただいています。書物、ネットの番組、音声でのブログなど、様々な媒体で情報発信しておられるので、ご興味のある方はぜひどうぞ。武田邦彦の「ホントの話」というネットの番組がお薦めです。
コロナ、ワクチン、あまりにも長引くデフレ、エネルギー問題、ウクライナのこと、などなど、世の中には「正しい」情報を入手するのが必ずしも容易でない重要な問題が山ほどあります。
いつまで毎年数兆円以上(毎年、ですよ!)も、温暖化対策なるものに注ぎ続けるのか。もっと大切な投資すべき事項が山ほどある課題先進国なのに。過去もずっと数兆円以上(毎年)注ぎ続けてきましたが、何か変化があったのでしょうか?様々な国に追い越されて行っていますが、その状況を反省しないのでしょうか?
現実を直視し、おかしいな、と思ったら見直すことが大事です。考えや考え方に間違いがあるかもしれない、と思うことが大事かと思います。
ある土木分野の大先生は、「芸者と学者はお呼びがかからなくなったらおしまい」と冗談めかしておっしゃいました。
学生に人気があるから良い、などとは言いませんが、教員が学生から人気がない、ということは何らかの問題がある、ということです。大学や大学院の研究活動は、理系の場合は教員(研究者)、学生が連携して(外部の共同研究者も参画することも多々ある)行うことが多いですが、教員がひとりよがりになっていないか。学生は教員の小間使い、ではありません。教員がそう思っていないつもりでも、学生や子どもたち、というのは敏感です。学生にとっては、大事なのは自分です。教員がどれだけ力を入れている研究であろうと、学生にとっては教員の研究などどうでもよいのです。所詮、他人ですからね。自分が成長できる環境を求めて大学や大学院で学んでいるのです。
子どもたちも残酷です。つまらない授業であれば誰も聞きません。私も何度も小中学校で防災授業などをやっていますが、特に小学校では最大級のエネルギーで臨むようにしてきました。
とにかくどんな事象についても、現実をよく観察することが重要かと思います。おかしければ、見直す勇気や、柔軟性を持つこと。
頑なであること、頑固であることもよい場合もあるとは思いますが、これだけ変化の激しい時代においては、害になることも多々あるように思います。
自戒もこめて、書いておきました。
私が悩んだときに助けを求める先の一つである、大愚和尚さんの説話に、「人生は中距離走」というテーマでのものがありました。
人生は短距離走でも長距離走でもなく、中距離走と考えるのがよい、という教えでした。
大愚和尚のことを知ったのは、コロナ禍が始まってからだと思いますが、動画だけでなく、本も数冊購入して愛読しました。
実際に走る中距離走が心地よいのは、大愚和尚を知る前から、ジムで30分間のRunをしているときに感じていました。マシンでのRunなので、速度も調節できます。30分を最初から全力ではとても持ちません。私の場合は、時速10.5kmとか11kmくらいでスタートし、途中で少し苦しい時もありますが、そのうち慣れ、後半に少しずつスピードを上げ、最後の5分くらいはどんどんスピードを上げ、時速13kmとか13.5kmくらいでゴールにたどり着く、という走り方をします。音楽を聴きながら走ると、高揚感とともにゴールします。
人生においても、中距離走を重ねていくのが、高いパフォーマンスを発揮し続けるコツである、と大愚和尚さんは言います。
断酒前は、このような中距離走的な生活を送ることが十分にできておらず、パフォーマンスの質が落ちてきていることを自分自身感じていました。
毎年10月から始まって2月末まで5か月間くらい続く、私の毎年の繁忙期ですが、ただでさえ忙しいので、4~5回くらいは放っておいても仕事のピークがやってきます。毎日お酒を飲んでいたので、仕事のストレスをお酒でごまかして乗り切ってきた、というのが正直なところかと思います。
断酒してもうすぐ3週間になりますが、有効に使える時間が明らかに増えています。頭を使いたくて使う時間が明らかに増え、通勤中や家事などをしているときにも、仕事をクリエイティブに進めていくための思考などをするようになっています(本来は当たり前ですよね!)。
読書の意欲も高まり、いろいろと並行して読んでいます。今日読み始めたのは、師匠の岡村甫先生に薦められた「黒牢城」(米澤穂信 著、直木賞受賞作)です。「信長に叛逆した荒木村重と 囚われの黒田官兵衛 二人の推理が歴史を動かす」と帯に紹介されています。大変読みやすく引き込まれており、私自身あまり詳しくない黒田官兵衛についても学べそうで楽しみです。
断酒前の生活について、「時間がもったいなかったなあ」という気持ちもありますが、すべて含めて私の時間であり、私の人生です。
お酒に飲まれていたような時間を過ごしたからこそ?、今の有意義な時間の価値も分かると言えるかもしれません。
お酒のことに限らず、世の中にはいろんな人がいるのであって、いろんな人の考え方や気持ちを理解することも必要だったり、大切だったりするようにも思います。
お酒に飲まれていた時間を過ごしてしまったことは仕方ないので、それからすらも何かを学べばよい、と今は心から思っています。
来週は、27日に高知へ出張し、岡村甫先生、大内雅博先生とお会いします。高知へは、長岡技術科学大学の下村匠先生と一緒に訪れます。たくさんの情報交換ができそうで、大変に楽しみにしています。
GWも近いですが、今年はこれまでになく楽しみで、私の指導する博士課程の留学生の予備審査が5月に2件あるので、彼らの博士論文草稿の添削や、発表練習なども含め、仕事に、勉学に、家族とのレクリエーションに、スポーツや読書などの趣味に、充実した時間を過ごしたいと心底思っています。
2022年度が始まり、早3週間が経ちました。その間、毎年恒例の誕生日を迎え、49歳になりました。
4月6日から断酒しました。いろいろと思うところがあり、断酒に踏み切りましたが、これについてはこのエッセーの後半に少し書こうと思います。断酒を始めてから本日で18日目で、体調は極めてよく、スポーツも活発に行っており、体も引き締まってきました。仕事への意欲も高まり、趣味や日常の活動も活発になり、メリットばかりを感じています。
さて、昨年度まで2年間、土木工学教室(学部・大学院を含む土木系の教育組織)の主任教授を務めました。大きなトラブルもなく、無事に2年間を務めあげることが一応でき、ホッとしています。コロナ禍ともろ被りの2年間だったので、本来であればもっとアクティブにできたかもしれませんが、様々な制約条件が存在したため、とにかくつつがなく進行するように、と途中からは割り切りました。
この2年間は、土木工学教室では多くの人事が行われ、昇任人事や新規採用など、これまで私が在籍した18年半の中で、最も活発に人事が行われた2年間であったと思います。良い人材(人財)が組織を良くしますので、人事の仕事は書類仕事がかなり多いのですが、主任教授の重要な任務と思い、こなしてきました。
2021年度には、「自然災害ミチゲーション研究拠点」の拠点長を勝地先生から引き継ぎ、この研究拠点を機能強化して、防災・減災の観点で、大学内で縦横無尽の連携を生み出し、神奈川県や横浜市などの自治体や、鉄道、道路等の事業者と積極的に連携していく方針を打ち出しました。自然災害ミチゲーション研究拠点は、2022年度からかなり活発に活動していくことを期待されており、拠点長として私のやるべきことは相当多岐に渡る、と認識しています。
2年間の教室主任を終え、今年度からは、土木FSOのディレクターに就任しました。FSOとは、留学生のための事務組織です。YNUの土木は、相当に活発に留学生教育を展開してきておりますので、そのディレクターは責任も重大です。前川宏一先生からディレクターを引き継がせていただきました。まだまだ駆け出しですが、先輩方が紡いで発展させてきたYNUの留学生教育がさらに充実した内容で継続していくよう、私にできることを、FSOの優秀なスタッフたちと実践していきたいと思います。
というように、今年度から心機一転!という状況ではあるのですが、コロナ禍の影響も少なくないと思っていますが、お酒を飲む量が以前より相当に増えてしまい、自分で適切にコントロールできていないと認識するに至りました。
楽しく飲むときももちろんあるのですが、飲むことで自己嫌悪に陥ったり、足の筋肉が硬く張りを感じたり、様々なことに対する意欲が減退したり、と「これはまずい」という状況であると自分で認識しました。
というわけで、4月6日の0時から断酒しました(その直前まで飲んでました。。。)。
(ここからは、断酒に関する内容なので、お酒好きの方は読み飛ばしてください。。。)
まずは、断酒しよう、と思い立ち、Youtubeでいくつかの動画を見て、「やっぱり断酒しよう」と決意し、4月6日から開始しました。細かい経緯は別のエッセーで書くことにして、「断酒したことを周囲に知らせるのがよい」という情報があったので、家族、母等に早速知らせ、皆、応援してくれる、ということになりました。
自身ではアルコール依存症、と認識していたので、いろいろと勉強しました。断酒を開始してから数日は、「お酒を飲みたいなあ」という気持ちもあったり、精神的に少し不安定になったり、という時間もありましたが、数日が経過して以降は飲酒欲も低減しました。スポーツも活発に行い、ジムへ行くロードバイク・30分Run・水泳のトライアスロン3点セットも復活し、それ以外にもジョギングしたり、毎朝の体操・柔軟体操ももちろん継続し、体が明らかに引き締まってきました。
中学生になった次女が6時40分に家を出発するので、長女・次女と私のお弁当を作るために、平日は4時半起床になりました。もちろん早く寝ますが、断酒したこともあり、睡眠の質も向上し、早朝から活発に活動する生活リズムになり、仕事や生活全般への意欲がだんだんと高まってくるのを感じていました。
30代前半にも一度、断酒をしたことがあるのですが、そのときに読んだ、アレン・カーの「禁酒セラピー」をもう一度読み、今回の断酒の勉強が一応完成しました。この本を読むと、我慢して断酒する、ではなく、「断酒して良かった!」と日々思えるのが素晴らしいです。私もお酒の罠にはまった、と理解していますが、自分でコントロールしてお酒を飲んでいる(つもりの)人も、重度なアルコール依存症の人も、実は紙一重であって、お酒を飲んでいる誰もが実はお酒の罠にはまっている、というのがアレン・カーの主張です。この本の主張に従えば、私の程度のアルコール依存症の状態で自覚し、断酒すると決意し、今のところ断酒できている、というのは見方を変えればラッキーだったのかもしれません。
さて、アレン・カーの本によれば、断酒をしても、これまでと生活のスタイルを変える必要はない、とのこと。懇親会にもどんどん出なさい、とのことです。もちろんアルコールなしで。これまでアルコールとセットで考えていた様々な機会(懇親会、結婚式、お祝い会などさまざま)において、実はアルコールは必要ではなかった、と一つ一つ、アルコールとそれらの機会のつながりを切り離していくプロセスを楽しみなさい、と書いてあります。というわけで、これからも変わらず懇親会には出て、クリエイティブな会話を楽しみたいと思います。みんながぐでんぐでんになってくる2次会はパスするかもしれません。
(断酒に関する記述終わり)
というわけで、新年度は、新生した気分でスタートしています。この1年、自分のエネルギーや情熱をつぎ込むべきことが仕事にもいろいろとあります。これまでアルコールで逃げていた、とも言えるので、自分本来のエネルギーや情熱を燃やして、教育、研究、趣味、家事等に全力を注ぎたいと思っています。
研究室に新しく入ってきた卒論生も、たくさんの学生が私の研究テーマを希望してくれているので、面白い研究をぐいぐい推進できるよう、学生たちと頑張りたいと思います!