細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

分割

2018-10-28 12:45:08 | 趣味のこと

5週間後に、港区のハーフマラソンに出場します。10月に入る直前ごろから、このハーフマラソンを意識して練習を強化しています。

走ることだけが趣味では全くないし、いずれはトライアスロンにも出たい(来年6月の鞆の浦でのトライアスロンに出ることをほぼ決意しています)ので、これまで通り、ロードバイク、Run、水泳を適度に織り交ぜて体を鍛え、その中で少しRunに重きを置いたトレーニングにしています。また、そもそもが健康増進が大目的なので、体に負荷をかけるばかりでなく、毎日の体操・柔軟体操、運動後のマッサージなどもしっかり行うようにしています。

どうしても運動は週末に偏ります。10月の休日はすべてトレーニング。

昨日は土曜日でしたが、横浜駅西口のJR東日本の再開発ビルの工事現場を見学しました。大変に興味深い見学でした。多くの留学生も満足してくれたようです。お弁当をいただいて、その後、ジムへ直行。5.7km程度のマシンでのRunの後、2000m泳ぎました。水泳では、2回連続で2000mを泳いだので、明らかに泳ぐ距離が延びてきています。泳ぎ方も以前と異なり、トライアスロンを意識した泳法に変わりました。長距離泳いでも、以前とは疲労感が全く異なります。

今日はこれから釜石での出張のために移動。ジムに行く時間はないので、その代わりに朝7時過ぎに家を出発して1時間のRun。今日は、1時間、と決めていました。いつも、ジムではマシンが混み合うので30分が一回の利用限度、ということもあり、30分のRunが習慣となっています。ハーフマラソンではその4倍近く(私のスピードでは)走る必要があるので、今日は実戦に向けて1時間に設定しました。

最近、1時間走ったことはないため、適切に時間を分割して、自分の調子を確かめ、いろいろなことを想像しながら走りました。今日はウォークマンで音楽を聴きながら。

20分経過したら、「今日はこの3倍走ったら終わり。うん、大丈夫そう。」。約5km程度経過したら、「この4倍走ったら、ハーフマラソンは完走。今日はおそらく自分のイーブンペースで走っているので、何だか行けそう。」

ミュージシャンのししゃもの「明日も」は1曲で6分10秒くらいあり、聴いているととても励まされるので、今日は4回も聴きました。それだけで25分ぐらいです。

結局、ちょうど1時間、最後は時間の調整のために家の周囲を少しうろうろしましたが、走り切り、満足の行くトレーニングとなりました。このペース(おそらく時速11kmくらいと思う)で走れれば、自分の満足行くタイムで完走できるかと思います。

ただ、昨日午後のジムでの疲労もあったのかと思いますが、早速筋肉痛になり、やはり5~6kmと10km超えでは体への負荷は異なることを体感しました。まだ5週間あるので、ロードでの1時間走は今後も何度か行おうと思います。

さて、ハーフマラソンや、2000m泳ぐこと、トライアスロンなど、3年前のひざ痛を発症した私ではとても考えられなかったことですが、今では手の届くところまでやってきました。それらの距離や負荷を思い浮かべると「げっ」と思うのですが、結局はこれらも少しずつの積み重ね、です。2000m泳ぐのも、プールであれば25mの繰り返し、です。

一気にはとてもできないと思われることも、自分のできる小さなユニットに分割して、それの積み重ねであることが分かればチャレンジできる。

これは仕事も、人生も同じであろうと思います。

さて、久しぶりに釜石へ出張。今夜は多くの同志の方々と日曜夜の釜石で懇親しますが、高耐久床版の手引きの改訂がいよいよ本格化します。これも、これまでの研究・実務の実績に基づいて、誠実に一つ一つの仕事を積み重ねていくのみです。行きの新幹線は3時間近くあるので、私の主担当部分(ひび割れ抑制)の本文案と、解説文に書くべきことのメモ書きを作ってしまう予定です。


活動開始

2018-10-26 06:48:39 | 研究のこと

10月に入ると、私の場合は講義の負担が春学期に比べて格段に増え、また学生たちの研究も追込みの時期に入ってくることもあり、春学期に比べて大学にいることのニーズが増えてきます。

10月2日に滋賀・福井県に日帰り出張するまで、各地を飛び回っていましたが、その後、大型の出張はなく、今日、久しぶりに日帰りで金沢へ出張です。日帰り、悲しい。。。

その間、遠出の出張は無かったのですが、ここ数日、かなり疲れがたまっています。今週を振り返っても、結局、月曜から木曜まで昼休みも全くない状況。昨日は、1限から3限まですべて講義で、昼休みもミーティング。講義終了後も結局17時過ぎまでいわゆる休憩なしで研究打ち合わせや仕事。10月以降、平日の起きている時間(で食事や懇親会の時間以外)は通勤時間も含めてほとんど仕事か家事などをしている、というような状況になってしまいます。決して良い状況ではないのですが、現実はこうです。ただ、睡眠時間を削るのは最終手段(2月などごく一部の時期を除いてほとんど使わない手段)で、10月の段階では睡眠はしっかり確保しています。

私の場合、どの時間も大事で、結局はどの時間も楽しんではいます。昨日の3つの講義(博士(英語)、修士、学部3年)もすべて楽しかったし、昼休みの学生見学会マネジメントチームのミーティングでも3月の見学会の計画を立てており、とても楽しみです。昨日のお茶会(3名)も、30分の間、防災のミニ教室になりました。

さて、その状況で、いよいよ各地へ動き出すことになります。春学期や夏休みほど派手には動けませんが、28日(日)の午後は釜石へ移動し、夜は関係者8名で懇親し、29日(月)には小佐野高架橋の視察、高耐久床版の手引き改訂の打ち合わせ、その後気仙沼へ移動して気仙沼湾横断橋の建設現場の視察をして、戻ってきます。

東北地方整備局の高耐久床版の手引き改訂を今年度中に行い、2019年3月5日(火)に仙台で講習会を開催することがすでに決まっています。私の研究室で行ってきた、高耐久床版のひび割れ抑制の研究成果も相当に盛り込まれますので、非常に大事な局面です。

11月9日(金)には、岩手県の譜代村の辺りの橋梁現場での高耐久床版の打込み、養生までの一連のプロセスを一日かけて視察します。

今年の秋、冬も様々な研究活動で東北のあちこちに通うことになりそうです。

学生たちも頑張って研究を進めてくれており、いくつもの研究プロジェクトが輻輳していますが、チームでよく連携して、何とか前進していければと思います。

私がチームリーダーとして戦略を考えるべきことがいくつもあり、手が回っていない状況でもあります。手を抜くべきことは徹底的に手を抜いて、時間を創り出し、ゆったりと思考する時間を確保しないと、チームリーダーとしての責任を果たせません。さらなる努力が必要。

疲れてはいますが、早速、もう一段、ギアを上げる必要が出てきました。

「活動」開始、です。


僕は教師なんだ

2018-10-24 23:06:25 | 職場のこと

今日は、学部2年生に、英語の講義をした。英語だ。

僕は英語の教師ではない。でも、横浜国立大学都市科学部都市基盤学科(平たく言えば、土木の学生たちだ)の2年生のための、英語の科目を一コマだけ請け負ったのだ。請け負ったからには精一杯やる。

どんな講義をしたってよいと言われた。だから僕は自分のベストと思う方法でやる。文科省よ、文句があればかかってこい。というか、私の講義を見るがよい。見ることなくして批判しないでくれたまえ。こちらは命をかけて教育をしている。やり方に文句があるなら俺の講義を現地で見てから批判すべし。

さて、今朝の授業がいかにexciting であったか。

ある女性の英語が堪能な事務職員(英語の教育免許も持っている)にアシスタントとして一緒に講義をしてもらうことを3週間くらい前にお願いした。スーパーアシスタントだ。

私も英語は得意である。彼女はもっと得意である。現在、横国で職員をしておられる。コラボだ。

90分の講義が始まった。もちろん、我々プロフェッショナルは、お互い忙しいが事前に可能な範囲で、時間はなるべく短縮して打ち合わせを行い、アイディアを出し合い、準備をした。顔を合わせての打ち合わせはお茶を飲みながら30分程度。無駄な時間をかけるのはプロではない。

私はコンクリート工学のプロ(自称、ね)だ。題材はコンクリートに関する英文のテキストを選んだ(伝統ある土木学会の100周年記念の発刊物)。Extradosed bridge, 空港舗装PC版の沈下のリフトアップ、自己充てんコンクリート、を選んだ。学生には1週間以上前に配布して、予習してもらった。

講義では、私が、まずはテキストの内容の概要の解説を7~8分程度。

それから、教員二人(一人は英語教育のプロ、もう一人は私)での音読の手本。私自身も前夜に何度も音読の練習をした。





それから、受講生それぞれが音読10分。ここはパートナー(プロの英語教師)の腕の見せ所で、テキスト全体を着席で音読、その後2回目は立って音読、早い人は3回目を再び着席して音読。



その後、3人一組のグループに分かれてもらって、一文ずつ輪読の音読。5分程度。

学生たちが立ったり座ったりしながら一所懸命英文テキストを音読している姿を想像されたし。非常に爽快な、素敵な現場であった。賛同されない方は、現場を見るべし。

その後、テキスト中の使い勝手のある文章(技術者として)を参照した英作文の演習を2題やって、終了。

これが1セットだ。45分。



このセットを2つのトピックで行い、大学の90分の1コマ終了。

楽しかった。

躍動感もあった。

受講生たちも、これが大学の「英語の」勉強だ、と感じてくれたのではないかと期待する。

講義の最後に5分時間を残した。

二人の教師から、英語が上手になるためのメッセージ、アドバイスを時間の限り伝えた。

大学の教師たちよ、メッセージを伝えているか?学生たちは感じているのか?

文句を言うことなど誰にでもできる。

大事なのは現場だよ。

でき得る努力をしよう。

僕はやっぱり教師なんだ。


自覚

2018-10-20 12:25:04 | 人生論

様々な人とつながって生きていける、仕事をできる、というのは本当にありがたいことです。

つながっている、ということは、お互いに影響を及ぼし合う、ということでもあります。

元から自覚しているつもりではありますが、多くの留学生を含む学生たちや、子どもたちも含む特に年下の方々への、自分自身の及ぼす影響は極めて大きいことを、最近改めて肌感覚で自覚を深めています。影響が大きいことは当然に悪い方向にも良い方向にも向かい得るので、よくよく配慮して日々を生きようと思っています。その方の人生を変えてしまうような局面も少なくありません。

秋は講義が多いのですが、学部、修士、博士課程の講義がスタートしました。博士課程の講義は全面リニューアル。私はあまり講義のスタイルを変えるタイプではありませんが、今年は例年以上に講義にテコ入れをしています。来年度は新たな講義「メインテナンス工学」も立ち上がります。まっさらの状況から講義を創り上げていきますので、これまた楽しみ。

私の講義は特殊だ、と受講した人やいろんな方から言われます。端的に言うと、「伝えたいメッセージが明確である」とのことです。先週、大学院の留学生のために講義を開講してくださった、草柳俊二先生の"International Project Management"を少し聴講しましたが、前川宏一先生曰く、草柳先生と私はタイプが似ている、とのことです。30年以上の国際建設プロジェクトの経験(大成建設)をお持ちで、その後、高知工科大学の教授を務められた草柳先生ですが、初日の講義では、田辺朔郎、青山士などの土木の大先輩の偉業や、白水堰堤、通潤橋などのローカルエンジニアがローカルマテリアルを駆使して創り上げた秀逸なインフラの紹介などもありました。若い優秀なエンジニアをどう登用するか、何が妨げているのか、というようなディスカッションも終盤にあり、盛り上がっていました。

私ももちろん、これからも修行を重ね、エンジニアとして、研究者として、また教育者として、少しでもレベルアップしていきたいと思っていますが、私が経験してきたことを学生や後輩たちにもっと積極的に伝えていこうという気持ちも少しずつ増えてきています。博士課程の講義の全面リニューアルはその一環です。コンクリートの「ひび割れ」について、私が経験してきた技術的なこと、社会マネジメント的なこと、等々をしっかりと伝える講義にしたいと思っています。そうすることで、博士課程の学生たちの研究力も向上すると期待しています。講義において、教育、研究、実践が融合すると素敵だなと思っていましたが、その観点でのチャレンジでもあります。

子どもたちとのコミュニケーションも良好で、いろいろなアドバイスをしていますが、しっかりと聴いてくれています。今朝も、バスケットボールの試合に出かけた長女に一つアドバイスをしましたが、おそらくスタメンで出場するであろう長女は、なるほどね、頑張る、とストレートに受け止めてくれていました。28名と同級生がすごく多いチームなのですが、「試合に出ること、すなわち実戦は、練習とは緊張感も全く異なるし、その中でものすごく鍛えられる。実戦を積めば積むほど上手になる。そういう大きなチャンスをもらっているんだから、幸せに思って頑張りなさい。」というアドバイスをしておきました。

さて、今日もジムでのミニトライアスロンとお仕事、家事。明日の日曜日は天気も良さそうですが、誘っていただいて、秩父方面で自転車。1000mくらい登るらしいのですが、終わったらおいしいクラフトビールもお楽しみで待っているそうなので、頑張ってヒルクライムやってきます。。。


寝かせる

2018-10-19 15:43:36 | 人生論

すぐに反応しないと、次から次へと対応を求められ、溜まって行ってしまいます。

とにかく慌ただしい現代の都会での生活です。

少し寝かせて、数日経つと、落ち着いて対応できる場合がかなり多いです。最近も様々な件でそのように感じました。

最初に直面したときは、「え?どうしよう。。。」と思うようなときも、冷静さを失った状況で対応するより、少なくとも一晩寝かせて、数日も経つと、かなり良い対応ができる場合が多いように思います。(もちろん、早い判断を現場が求めている場合は、すぐにレスポンスするべきであることは言うまでもない。)

師匠の岡村甫先生からは、以下のようなことを教わりました。

岡村先生が博士課程を終えた後にテキサス大学に留学されたとき、師匠のファーガソン先生の研究室では、研究成果が出てから2年間、寝かせてから論文を投稿していたそうです。その間にミスも見つかるし、内容のブラッシュアップもなされるからかと思います。

人間のやる研究ですから、どうしてもミスがつきものです。記述にミスが無いように、研究の前提条件や入力条件にエラーが無いように、徹底的に検証はしているつもりですが、過去に出版された論文にもミスはゼロではありません。

論文の数を競うようなつもりはさらさらありませんが、2年間寝かせる、ということも今の世の中では容易ではありません。

焦って論文を書くような愚行はやめ、できる範囲でじっくりと研究の質、論文・解説文・著書等の質を上げ、良い仕事をする努力を重ねたいと思います。

崩壊していく大学(この図書の中で詳しく論じられています)の中で、何とか良い仕事をし続けていくための大局的な戦略を持ち、無数の現場での工夫を実践していく必要があります。


歴史と自然

2018-10-12 09:45:52 | 人生論

一度読み終わって、またすぐに二度目を読み込んでいる、中野剛志さんの「日本の没落」です。大変な良書と思いますが、内容が深く、一度目では理解し切れなかった部分も、二度目に理解が深まっています。

本の終盤で、本書を通じて引用され続けている「西洋の没落」を1918年に著したドイツの哲学者、シュペングラーが、いかにしてその後の歴史を予言できたのか、その「予言の方法」が第8章です。方法論はゲーテに学んだ、とのことです。この章は相当にすごみがあります。

その中で、歴史と、自然、についての著述があります。

中野先生の解説の方が分かりやすいので、部分的に引用してみます。

『自然は世界を「成ったこと」として「認識」するのに対し、歴史は世界を「成ること」として理解することである。・・・中略・・・ 歴史は「成ること」であるのに対し、自然は「成ったこと」である。・・・中略・・・ 自然科学のような手法では、歴史を理解することはできないのである。』

『現実を理解するということは、「成ること」と「成ったこと」、すなわち歴史理解と自然理解の両方を含む。』

ここで、中野先生も読者に分かりやすく語りかけておられますが、歴史とは、過去に起きた出来事についての記録なのでは?現在形の「成ること」ではなく、むしろ過去形の「成ったこと」ではないのか?と。

シュペングラーの「西洋の没落」より
『あらゆる起こることは一度限りのもので、決して繰り返されない。それは方向(「時間」)という特徴、すなわち戻って来ないということという特徴を持っている。』

再び、中野先生の解説。
『我々は、未来へと向かう不可逆な時間の流れの中で、二度と繰り返されない一度限りの瞬間、「ただ一度だけ現実となっている諸事実の世界」を生きている。そういうふうに生きた過去の人間の感情を想像し、それに共感し、そして追体験する。歴史を研究するということは、そういうことである。
 歴史とは、偶然の諸事実でできている。』

大変に共感します。

自分が何かを頑張っても、この世の中なんて何も変わらない、ではないのです。

今週の9日(火)から、8年目になりましたが、「土木史と文明」が始まりました。講義名が少し変更になりましたが、基本的な内容はもちろん変わりません。

初回は300名近い学生がいたのではないかと思います。現在、初回のレポートを読んで点数を付けているところですが、初回にしては内容の濃いレポートが多く、楽しく読んでいます。初回から揺さぶられた学生が少なくないようですが、上記の「日本の没落」も紹介しました。

この講義だって、偶然の何かを必ずもたらしていると思います。これで人生が変わる人だっているかもしれない。私はこの講義を担当したことで人生が変わっていると思います。この講義をやっていることのおかげで学外で知り合った方だっているし、これまでの過去の受講生たちも何かをつかんで今に活かしてくれているものと期待します。

「日本の没落」にあるように、また1918年にシュペングラーが「西洋の没落」で予言していたように、この世界はまさに没落しようとしています。グローバルシティや少子化など(他にも様々な証拠が)、すでにその兆候は現実社会に様々な形でまさにシュペングラーが予言した通りに表れています。

ですが、「日本の没落」の最後に引用されているシュペングラーの言葉は、私たちを勇気づけてくれます。土木史の初回の講義でも、この部分を朗読しました。

『われわれは、この時代に生まれたのであり、そしてわれわれに定められているこの終局への道を勇敢に歩まなければならない。これ以外に道はない。希望がなくても、救いがなくても、絶望的な持ち場で頑張り通すのが義務なのだ。』


余裕

2018-10-08 09:48:11 | 人生論

10月初旬の三連休です。

初日は、長女の女子校の文化祭に家族で出かけました。長女は中学バスケ部に所属で、この日は3年生対2年生。長女は、2年生のスタメンとして登場しました。3年生に完敗しましたが、いくつかの良いプレーもできていたので、私はビデオ撮影の係をしっかりとこなし、帰宅後は良かったプレーと、もう少し改善できる点についてアドバイスしておきました。

たしか3年前だったかと思いますが、長女と私とでその学校の文化祭に行き、試合が終わったバスケ部が体育館を出たところでコーチに指導を受けているところを長女と一緒に見て、長女が憧れの気持ちを強くしたのを覚えています。今、その夢が現実となり、バスケ部も含む中学生活に全力を挙げている長女を微笑ましく思います。

私自身も三連休の二日目からスポーツに力を入れています。スポーツセンターへの往復のロードバイクを含め、トライアスロンを二日連続で。12月2日の港区のハーフマラソンに出場するので、これまでになくRunを意識したメニューへとシフトしています。今のところはひざ痛も問題なく、とりあえずの目標のハーフマラソンで2時間を切る、を達成できるようにトレーニングを重ねたいと思っています。節制期に入っているため、三連休はお酒もなし。。。

三連休に入る前に、何冊か書籍が研究室に届いていました。そのうちの一冊が、「宇沢弘文 傑作論文全ファイル」。とても分厚い本ですが、連休前の金曜日の帰宅のバスで、第20章「医療費抑制が招く危機的状況」(2008年施行の後期高齢者医療制度への徹底的な反対)と、第17章「地球温暖化の対策ー炭素税と大気安定化国際基金の提案」を読み、改めて感銘を受けました。連休中は、この本を冒頭から読み始めました。冒頭に、宇沢先生を恩師と慕う、ノーベル経済学賞受賞者であるステグリッツ教授の追悼講演(2016)が収録されており、ステグリッツ教授の描く人間社会の未来、サステイナブルな社会のあり方にも大変に感銘を受けました。世の中の動向や、これまでの歴史をなるべく俯瞰的に、大局的に理解したいと思って勉強を重ねていますが、宇沢先生の物の観方を今一度、勉強したいと強く感じています。

基本的に、「緊縮財政」を根幹的原因とする余裕のない社会。医療、教育の現場の悲惨な状況を改めて宇沢先生の論文で認識し、私自身もその渦中にいることに複雑な気持ちです。

余裕なくして、人間社会がサステイナブルであるわけがありません。私はインフラを職業としているので、余裕があること、代替があること、いざというときの備えがあること、の重要性はよく認識できているつもりですが、これは個人においても同様です。

45歳となり、大学教員生活も15年を経過し、これまでの経験やストックによってもそれなりの仕事をできる局面が少なくありません。以前であれば事前の準備にかなり時間をかけていた仕事であっても、経験やストックを活用してリラックスして仕事に臨むことも可能となります。そして、往々にして、リラックスして臨んだ方がよい成果が出たりします。

様々な経験を積んだり、視野を拡げたり、良質なストックを積み重ねるためにも、余裕が必要です。追い立てられ、疲弊していく日々では、ストックを食いつぶすばかりになります。

2019年2月末ごろまでは、研究、教育面(つまり本業)で、かなりタイトな状況に置かれると自覚しており、そのためにもなるべく余裕をもって日常を過ごしたいと思っています。このブログの記事が増えることも、余裕の一つの証、です。

三連休の最後の今日も、11時からスポーツ開始。それまでは家事、仕事(雑用)。午後は、食材の買出しと夕食の準備、それから頭を使う仕事。


独特の感性

2018-10-05 14:43:24 | 家族のこと

Lucky 品川店。

私の次女(小学3年生)が経営する、マッサージ店の名前だそうです。

一度だけ、私の通うカイロプラクティクに連れて行ったことがあり、私のなされている施術(大半がマッサージ)を観察してたのを記憶していますが、おそらくそれが原体験になっているのでしょうか。

私や妻、私の母(次女にとっては祖母)などが常連のお客さんです。結構本格的なマッサージをしてくれます。全身、顔、手足、など。マッサージのメニューによって料金は異なりますが、付加的なサービスもどんどん充実してきています。

彼女の趣味のアクアビーズ(ビーズで動物やキャラクターなどを作る)の教室や、習い事のバイオリンなども演奏してくれるようですが、最近凝っているマンガの執筆も新たに加わっていました。

彼女が書いたマンガの作品を読ませてもらいましたが、結構な力作で、「ペンネームを付けた方がいいんじゃないの?」とアドバイスし、ペンネームって何?と聞かれたので、次女の好きなマンガの一つのドラえもんの「藤子・F・不二夫みたいな感じの」と教えてやると、いつの間にか、「細子・H・細男のマンガ」がサービスに加わっていました。

その下に書いてある「歌」も気になります。カラオケにもときどき一緒に行き、結構上手に歌っている(嵐の歌とか)のですが、次女の気に入っている歌でカラオケでは歌ったことのない歌の中の、加山雄三の「海・その愛」(うーみよー、おれのーうーみよー)ももしかしたら歌ってくれるかもしれません。なぜかこの歌が好きだそうで、お風呂等で「自然に口ずさんじゃったよ」とか言ってるときがあり、吹き出しそうになります。

かなり独特の感性をお持ちですが、失われないように育ってもらえればと期待します。


お茶会

2018-10-02 07:13:04 | 職場のこと

昨日は10月1日で、大学としては新学期の初日に当たります。私たちの研究室の秘書さんも新しい方が着任し、半年間は二人の体制になります。

私はこの日は当初予定されていた福井への出張が台風でキャンセルされたので、固定されたスケジュールの業務は無く、子どもの世話も少ししながら、11時過ぎ~15時半ごろまで大学に出勤する、というスケジュールでした。出勤時に横浜駅で、3時のおやつでもみんなでお茶でもしながらできるといいかな、と思い、お菓子の詰め合わせを購入。大学に到着後、多くの女性職員の働く事務室に顔を出すと、「みんなで15時にお茶会でもしますか?」と提案してしまいました。

学生の数も増え、この10月にまた多くの留学生が来日し、事務のスタッフも入れ替わり、とにかく組織の変化が続きます。

大学のような組織こそ、まさに人でつくられていますので、人が活き活きと仕事なり勉強なり研究なりしていないと、ある意味存在する意義もありません。

よくコミュニケーションする場や機会があればよいのですが、スペースも限られているし、皆忙しい。

この日は、私たちの研究室のミーティングルームである土木工学棟の305室でお茶会することを提案しました。1年半前まで、私の居室だった部屋ですが、研究室のミーティングルームになり、ついに華やかなお茶会まで開かれる部屋に化けてしまいました。

結局、10名以上参加していただき、楽しいお話や、ちょっとした今後へのアイディアなども交換して、皆がリフレッシュしてそれぞれの持ち場に戻りました。

私も、10月二週目に講義が始まり、段々と火の車になると思いますが、風通しがよく、皆で連携、協働しながら組織の活動をポジティブにクリエイティブにできる環境となるよう、尽力したいと思います。お茶会の2回目以降がどのような形態になるか分かりませんが、続くことを期待します。

自分の時間や体力は限られていますが、その中ででき得ることをやろうと思います。

17時半に帰宅後、長女と道路でバスケ。いくつか、ドリブルで相手を抜き去るフェイクの技を教え、自分にもできそうということでとても気に入っていました。子どもたち3人と夕食。

今朝も4時に起床して、長女のお弁当を作り、家族のフルーツ朝食を準備して、新幹線で滋賀・福井の日帰り出張へ。

自分にできることは限られていますが、それでも一つ一つの時間を大切に過ごすことで、周囲によい影響を及ぼすことができるはずです。