昨年は,長女と論語を読むこと(「声に出して読む論語」,斎藤孝 著)を実行し,9ヶ月くらいで読破しました。
今年は長女は小学校2年生になりますが,相談した結果,百人一首を覚えることにしました。以前,彼女が保育園のときにも一緒に覚えたことがあるのですが,今年は100個すべて覚えようということでスタートしました。現在,12個覚えました。
小学校への通学時や,夜のお風呂の時間などに覚えます。そして,百人一首のかるたも始めました。 また12枚だけでやっていますが,だんだんと増えていくでしょうし,「かるた大会に出たら?」とそそのかしています。
3才の次女も興味を持っているらしく,小野小町の「花の色は うつりにけりな ・・・」を口ずさみ始めました。褒めてやるとうれしそうでした。
私も百人一首は中学や高校で覚えただけ。百個全部は覚えませんでした。また,かるたも坊主めくりだけ。ちゃんとした百人一首のかるたをやったことがありません。日本人なのにもったいない。
五七五七七,という究極に研ぎ澄まされた言葉と,そこから情景を思い浮かべる力,何よりも天智天皇ら,まさに時空を超えた日本人の言葉を声に出すことのすごさを,子供たちと一緒に感激しながら楽しみたいと思います。
朝の通学,帰宅後のお風呂や就寝前の会話,くらいが平日は精一杯ですが,百人一首,九九,などを勉強する貴重な時間にしようね,と話しています。そのうち,英語の基礎を教えてやろうと思っています。
始めることも大事だけど,初志を貫徹してやり切ることも大切。昨年は論語を読破したので,今年も百人一首を全部覚え切りたいと思います。彼女たちの根底の自信や教養となってくれることでしょう。
昨日は,丸一日かけて,愛知県まで現場見学。貸切バスで29名で向かいました。天気も非常に良く,充実した見学会となりました。
YNUのOBが3名,我々を出迎えてくださいました。一人は現場代理人,二人は現場副所長で,新東名高速の多くの現場でYNUのOBが大活躍です。素晴らしいことです。
留学生も5名ほど参加し,インターナショナルな雰囲気で,みなワイワイガヤガヤと楽しかったです。
留学生には日本の美しい現場を見てほしい。いろいろと感じたことでしょう。また,波形鋼板ウェブのPC橋では,下の写真の一番高い橋の上までエレベータで登って,張出し施工のワーゲンの先端までもちろん行きました。そこでは,これからコンクリートが打込まれる直前の型枠や配筋の様子がよくわかりました。
剥落防止用のアラミドメッシュや,高欄の鉄筋のさび止め,さらにはエポキシ樹脂塗装鉄筋,横締めのプレグラウトPC鋼材,主ケーブル,波形鋼板ウェブと床版の接合部,などなど,ディテールが非常に面白い。イメージとして視覚に焼付きます。見学の時間は短いので,そこまでのディテールの説明はありませんでしたが,私の周囲にいた学生や留学生たちには説明してやりました。
現場の迫力,スケールを感じることもよいですが,ディテールを視覚的に焼き付けておくこともとても有意義だと思います。
見学会は,留学生が喜びます。なかなか段取りが複雑になるので,日本人だけでやってしまうこともあるのですが,今後もなるべく留学生たちにも声をかけようと思います。下の写真では,私の指導するベトナムのNamさん,タンザニアのMosesさんも一緒です。PC橋の桁の中です。写真を撮ってくれたのは,構造研究室の修士のベトナムのHungさんです。
日本人の学生たちにとっても,インターナショナルな雰囲気はよい経験になると思います。バスの中などでも英語での説明も飛び交いますので。
昨日は,横須賀高校で2時間いただいて,「地震,津波,エンジニア」というタイトルで講義をしました。研究室の4年生たちにも講義に使うための資料の収集などバックアップしてもらい,それらの資料も織り交ぜて講義をしました。
ここのところの不調もありましたが,やはり若い生徒たちの前で講義をする,ということで身が引き締まり,元気なときの自分に戻っていました。
ScienceとEngineeringの違い(どちらが優れているという話ではなく)にも何度も触れ,Engineerとしての課題解決,特にCivil Engineerの課題解決能力,実行力が今の世の中では強く求められていることも分かってもらえたかと思います。
いつもの調子で,本もたくさん紹介するし,ビデオも見せるし,寺田寅彦先生の「天災と国防」から部分的に朗読もしたり。
生徒からの質問もたくさんいただきました。非常に答えるのが難しい高レベルの質問もいただき,有意義なディスカッションができたと思います。一例は,「今回の東日本大震災では,原発事故があったために,Resilientに回復することが妨げられたように感じますが,先生のお考えを聞かせて下さい。」というもの。講義の冒頭を,英英辞典の"Resilient"の定義から始めました。この講義を貫くキーワードがいくつかあり,その一つが"Resilient"でした。キーワードも適切に使った高レベルの質問でした。
講義の中盤では,大きなポストイットも配って,意見や質問を書いてもらいましたので,また集約して紹介したいと思います。
過分な謝金もいただきましたが,そのようなためにやっているのではありません。帰りのグリーン車で同行した4年生3名と軽く打ち上げをしながら帰りました。その飲み物代に一部を使わせていただきましたが,残りのお金で,紹介した本をアマゾンで購入して,横須賀高校へプレゼントすることにしました。
「天災と国防」や前東大総長の小宮山宏先生の著書などを複数冊購入して,生徒たちにプレゼントしようと思います。
帰りのグリーン車の中で,高校での講義もいいけれど,小学校でやろう!ということになりました。それを実現するための種々のネットワークはできてきているので,早い段階で一度実行したいと思います。
小学校での講義となると,難しい言葉もグラフも使えないかもしれない。一気にハードルが上がりますが,面白い講義をしたいと思っています。リハーサルに,私の娘に聞いてもらおう,ということになっています。
昨日は,日中はもちろん仕事をしておりましたが,夜6時ごろから,和田町駅の近くの横浜国大生が経営する「YUZURIHA」という店で会合がありました。ほとんどの方は初めて会う方ばかりでしたが,すごい方がたくさんおられました。ジャーナリストで地域活性のために様々な活動をされている方,日本棋院の方,元三井物産で韓国で事業所長をされた方,などなど。
皆さん,この国を何とかしたくて,自分たちのできること,やるべきことを全力でやっておられるシニアの方々です。
その中に,私と,研究室の4年生の赤間君がいる。不思議な光景ですが,人と人がつながっていくことがもはや当たり前になってきているので,今後もどんどんと連鎖していくのでしょう。そして,知恵を出し合って,少しでも現状を改善していく活動を縦横無尽に展開していくのだと思います。
やっぱり日本人の底力はすごいと思う。素晴らしい人たちがまだまだたくさんいる。そしてこれからは素晴らしい若い力が無数に育ってくるはずです。そうでなければならない。
私もちょっと調子を崩してはおりますが,結論は明確で,普段の元気で頑張ること。私の取柄は,バイタリティ,情熱,愛情,それだけ。それが無くなったら私ではない。別に私などいなくてもこの世の中は回っていくにきまっていますが,私のいいところを期待してくださる方々もいる。私が自分の持ち味を発揮すれば,ほんのちょっと世の中が良くなる。
本調子に戻るかどうかはもう少し様子見ですが,昨日,いろんな方々の考え方,元気な姿を見て,帰宅するときにはとても明るい気分になってました。
今日も一日,今日の私なりにベストを尽くしましょう。
依然として不調から脱却できず。
久しぶりに,相当に意欲が減退しておりますが,まあこういうときは与えられた仕事を一所懸命こなすことで,調子が上向いてくるのを待つしかありません。できないときはできない。
私は重度の花粉症ですが,数ヶ月間,薬を飲み続けました。私の母親によると,花粉症の薬が不要になり,飲まなくなると,調子が崩れる場合があるとか。本当かどうか分かりませんが,確かに薬を飲まなくなったころから調子が優れないので,そういうこともあるのかもしれません。
まあいつもいつも調子がいいはずもなく,むしろ調子の悪いときほど人間性というものは表れてしまうので,どん底の状態を泳ぎ切れればと思います。
「・・・。故に世帯も学問なり。帳合も学問なり。時勢を察するもまた学問なり。」
「・・・。学問の要は活用に在るのみ。 活用なき学問は無学に等し。」
「私(わたくし)に沈深なるは淵の如く,人に接して活発なるは飛鳥の如く,その密なるや内なきが如く,その豪大なるや外なきが如くして,始めて真の学者と称すべきなり。」
言わずと知れた,福沢諭吉の「学問のすすめ」に出てくる文章です。
毎年,私が主催で研究室内で勉強会を行っています。今年も,スタートが少し遅れましたが,勉強会を行うことにしました。
学生たちが自発的に行っている勉強会,実験プロジェクト,コンクリートカヌーもあり,研究室が徐々に活性化している雰囲気は感じます。
私の主催する勉強会は,これまでの経験からやはり必要だろうということで,趣旨を明確にして今年も実施することにしました。全体的に学生の底上げをする,というよりは何人かの非常にモチベーションおよび研究力の高い学生を養成することにつながると感じているからです。それが結果的に,全体の底上げへの近道と思います。
今年は,「とにかく一級の論文,論説文に触れ,深く入り,感じる」ことです。私が過去に読んだものでよいと思っています。まず最初は,大成の丸屋さんの塩化物イオンの移動の論文にしました。その次は,岡村甫先生のせん断耐力評価式の英語の論文。
副読本として,「学問のすすめ」を全員に一冊ずつ購入してもらうことにしました。最初の回に12編の「演説の法を勧むるの説」および「人の品行は高尚ならざるべからざるの論」を勉強することにしました。
我々が行うのは研究なので,最新情報をどんどんと吸収していくことももちろん大事なのですが,それよりも,若いうちには古いものでもよいから一級の論文や本を読んで血肉にしていくことの方がはるかに大事だと思っています。むしろ,古いものにこそ,本物があると思っています。もう若くもないですが,私のような人間にとっても,最新のめまぐるしく変わる幾多の情報よりも,一級のものに触れて感じることの方が大事だとつくづく感じます。
今日は1日,自室で仕事をしていました。
朝に研究室のメンバーにメールを送って,学食で昼ごはんを一緒に食べましょう,とお誘いしました。10人くらいで食べることができました。
昨年度は定かではないですが,学生たちと学食で食事をしたのは5回くらいかなと思います。あまりにも少ないので,今年度は可能な限り学生たち,留学生たちと食事をともにして,コミュニケーションを取りたいと思っています。人間はとにかくコミュニケーションです。
自室で1日,特に予定も無く仕事をできる日,というのは年間を通じてほぼ皆無です。今日はとてもラッキーな日でした。
家に帰って子供たちのお世話があるので完全に1日を自由に使えるわけではありませんが,ありがたい時間でした。
月曜日まで不調に陥っていましたが,原因は種々あるものの,抱えている仕事を順調に回転していけない状況になり,意欲の減退に至ったのが日曜日でした。
仕事を回していくことも大事なのですが,価値を生み出すための時間を持ち,その時間で自身の心身を燃焼することが本当に大切です。そうやって,知識,経験,実力を向上させていかないと,期待されている職務を果たすことができません。
そのような時間を確保するためにはマネジメントが必要だし,心身を燃焼するためには心身の健康が必要。仕事を回していく馬力も必要。
今日は予定していた仕事すべてはこなせませんでしたが,少しずつ遅れていた業務にも着手しました。日曜日,月曜日に比べると,格段に元気になり,意欲も戻ってきました。
さて,これから,寝る準備の整った子供たちに「世界の民話」を読んでやって,ベートーベンの「田園」をみんなで聞きながら就寝です。明日は早く起きて頑張ろう!
ここのところ,調子がよくありません。
先週末の土曜日は終日出勤して大学院のオープンキャンパスに対応したり,いろいろな打合せも実施しましたし,学外から研究室を訪問していただいた3名の学生さんと,研究室の学生たちも一緒になって懇親会も実施しました。
日曜日は全く仕事が手に付かない状況。久しぶりに,自己制御が困難な状況に陥りました。こういうときは流れに身を任せた方がよいので,村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」を読んだり,子供と遊んだりして過ごしました。奥さんも発熱してましたので。
月曜日も継続して不調。仕事に取組む意欲が湧いてこず,かつ締切りを過ぎているものなどに追い立てられている気持ちになり,なかなか苦しい状況でございました。
そこで,火曜日の午後の出張をキャンセルしました。子供たちのお迎えの夫婦間での調整がうまく行っておらず,私がお迎えのはずだったのに,つくばへの出張を入れていました。これで理由が二つになったので,つくばへの出張をキャンセルしました。
今朝は,3時に起床の予定が,布団の中でもだえて,何とか4時15分に起床。そこで思い切って起床したことで流れが変わりました。いつまでもうじうじしていても仕方ないので,「起きよう!」と布団を出ました。その後早速,種々の仕事に着手して,通勤後に2限の講義の準備もぎりぎりで終了して,講義も伝えたいメッセージを発信しました。骨材がテーマでした。
その後,あわてて昼食を食べて12:30から研究室ゼミ。さらには新しく届いたデスクトップPCのセットアップ。学部4年生3人との面談も行い,今年度の研究室の研究テーマがほぼ確定しました。みんなでがんばりましょう。
不思議なもので,今朝の布団の中の4:15が転機だったのでしょう。堰を切ったように水が流れ始め,仕事への意欲がよみがえってきました。
明日は珍しく一日,自室のオフィスで仕事できます。もりもり仕事しよう。
GWに台湾で,徳山高専の田村先生と数日間ご一緒し,夜も含めて非常にたくさんのお話をしました。また,5/9にも山口県でJCIデータベース委員会の全体委員会があり,午前は山口県の生コンのエースの方々,午後は全体委員会,夜は懇親会,二次会で田村先生と上田さんと。相当に濃厚な一日でした。
私がいなくても,山口県のひび割れ抑制システムはもちろん存在したわけですが,私はこのシステムと出会って,大きく変わりました。このシステムに関わる方々と出会ったことによって,私の人生は明らかに変わったと思います。おそらく,このシステムに元から関わっていた方々も大きく変わったと思います。
いろいろと偶然が重なってこのシステムに出会いましたが,出会った後の行動は私の自発的な選択の積み重ねです。ここまで深く関与することになったのは,私がそうすることを心から欲したからです。
ある程度,人生の方向も固まってしまっているように傍からは見えるかもしれませんが,転機となる出会いは数多くあり,自分の選択で変わっていきます。
昨日も鹿島の現場を訪れました。見学会などを除いて鹿島建設の現場と本格的に絡むのはこれが初めてですが,一気にいろんなことが動き始めるように思います。これも,山口県のシステムとの出会いの延長にあります。
今日も,起床してからバタバタとパワーポイントを仕上げましたが,夕方にJCIの関東支部の総会で「津波による橋梁の被害と原因分析」というタイトルで特別講演(45分)をしてきます。まだ進行中の研究ですが,皆様と連携してやっている研究の方向性について,興味を持っていただけるよう,楽しく話してまいります。
人前で話したり,会議で話したり,我々ですと講義で話したり,とにかく人は,他人に何かを伝える機会が非常に多いです。その場合の説得力はとても大切です。
長々と話してもダメ。雄弁であることと,説得力があることは別です。全く別と言ってもよい。
相手に理解してもらうためには,まずは理解してもらうために必要な情報が不可欠です。その情報が不足している場合が多い。話している本人は分かっているつもりでも,聴く相手は初めてなのです。相手の気持ちになって,理解するために何が必要な情報なのかを瞬時に判断して,かつダラダラと長くならないように話す必要がある。
長いとダメ。結論から言いましょう。結論に魅力を感じれば,そこに至るプロセスにも興味が湧きます。とにかくまずは相手に興味を持ってもらうこと。興味を持ってもらうつもりが無いなら,そもそも話すことをやめましょう。お互いに時間の無駄。
後は,相手のリアクションをきちんと見ること。納得しているときはそれなりのリアクションが必ずあります。興味を持っているかどうかも分かる。理解してもらっていないようであれば,何度も言葉を変えながら,最も伝えたいことをきちんと伝える。この辺りが表現力になってきます。
お互いを理解できれば,新たな展開が生まれてきます。理解できなければ,何も生まれない。だから大事です。
今週からかなり忙しくなります。
今日の火曜日も日中はほぼ息付く暇なし。明日の水曜日は7:40の羽田発で山口宇部へ。JCIデータベース委員会の全体委員会+意見交換会で深夜に至るでしょう。
翌朝の木曜日は始発の山口宇部発で羽田へ向かい,2限は大学院の講義。その後,研究室ゼミを昼休みの途中から行って,川井浄水場へ調査・見学・打合せ・懇親会。
金曜日は種々の打合せをした後,JCIの関東支部で津波の橋梁被害に関する招待講演。
まあ,予定が詰まっている中で,どのように勉強して,仕事もして,というリズム感で勢いが出てくるのは分かっておりますので,とにかく心身の調子が上向くように,です。
いつも同じですが,瞬間瞬間を燃焼できているときはうまく回ります。GW中,調子が崩れておりました。
結局,この議論になってしまうのですが,「手段」と「目的」。
社会マネジメントシステムの国際会議で,招待講演などを聞いていていろいろと考えています。山口県のシステムの発展と各地への展開は,私が直接かかわっている社会マネジメントシステムです。
このシステムの「目的」とは?5/9に山口県でJCIのデータベース委員会の全体委員会を開催しますが,特に夜の意見交換会でこの議論が白熱すると思います。システム全体の目的も大事ですが,その要素である,「打設管理記録」を施工者が提出することの目的とは?
私は,「目的」とは"Philosophy" であると思っています。Policyでもいいけど,Philosophyでありたい。
社会マネジメントシステムとは政治も含んだものです。山口県のシステムも,社会マネジメントシステムだと思っていますが,その中の政治的要素,policyの決定は誰が担っているのか。 Policy,Philosophyの無いシステムは行き詰まり,魅力を失い,失速します。
私自身は,いろんな視点で,多角的に,「目的」を設定したいと思っています。山口県のシステムの目的も多角的に設定できるし,いろんな次元がある。一つの目的に固定する必要はない。「打設管理記録」の目的もいろいろと語ることができます。
今の世の中は,PolicyやPhilosophyが一元的になりすぎている。得する,得しないとか,非常に低レベルの一元的な目的に縛られすぎていると思う。
どんな物事にでも,ポジティブに目的を設定すれば,楽しくなります。
人間個人の行動においてもそうなのだから,もっと複雑な社会システムの目的が一元的なわけがない。
もっと自由闊達に,我々が進むべき方向を議論しましょう。
昨夜は,国際会議@高雄のWelcome Party@ホテルのプールサイド,でした。
途中からはホテル内のテーブルに日本のBig Professorたちとご一緒し,野球談議?でした。
岡村甫先生,丸山久一先生,前川宏一先生と田村隆弘先生と私。岡村先生も,田村先生も野球部の監督ということで,話が盛り上がっていました。野球の本質は,研究にも,人生にも通じそうで,いろいろと示唆深い教訓が飛び交っておりました。
人間は成功体験が大切。成功体験をきっかけに伸びていく。これは,私の娘たちの成長の仕方を見ていても痛感します。学生の指導にも通じるのでしょうが,私はまだ教師として未熟でしょう。
東大野球部が,岡村先生が二度目の監督になる前後,1勝60敗という時期があったそうな。部員たちは球場に向かうときも戦場に向かうという雰囲気ではなく,敗れて帰るバスの中も悲壮感が漂っていないことに先生は疑問を感じたそうな。ですが,それだけ負け続けると,いちいち悲しんでいては精神が持たないから,そのような状況になるのだそうです。言葉は正しくないかもしれないけど,パンチドランカー。
今の我が国も,似たような状況ではなかろうか。危機的な状況から目や耳を塞いで,布団の中に隠れている状態。成功体験をきっかけにそれぞれが大いに伸びていくべき状況なのに,お互いが足の引っ張り合いばかり。
もう一つ,昨日再認識したのは,一級になっていく人というのは,どの分野でも,努力を継続できる人であること。誰よりも努力できる人が超一級になる。超一級になる人は,質の高い努力を継続できる。どうすれば質が高くなるかを常に考えている。
質の高い努力を継続できない人は,一級になれない。
自分自身をどのような特長を持った研究者,教育者にしたくて,日常の努力に創意工夫をするか,できるか,継続できるか。
私も全く未熟ですが,自身の特長には気づいている,もしくは気づき始めているとは思っています。
人生とは奥深いねえ。
人間とは,楽をしたがる生き物ですが,結局は見かけ上「苦しんでいる」ときほど鍛えられ,脳細胞,体細胞が鍛えられ,総力が向上していくものです。
連休前半の3連休は家庭のイベントだらけ。中日には,長女と次女と,鶴見の行きつけのスイミングプールに行きましたが,まだオムツが外れていない次女を伴うといろいろとトラブルが発生します。いろんな連鎖があり,私の愛用のPoloのCapもプールの施設に置き忘れ,しかも帰りのバスで定期入れも忘れる失態。うーむ。良くないときは良くないことが重なるものね。
結局,定期入れはバスの営業所に届けられていました。連休の最終日の朝に長女と次女を伴って,定期入れを受け取りに行きました。その午後は,盛大な誕生パーティーで,そのためにいろんな種類のサンドイッチをたくさん作りました。
帽子を無くして,定期入れも紛失して,自己嫌悪に陥りましたが,それらは自分に隙があるから生じたことです。自分自身も全く未熟でありますが,それでも定期入れが届けられて私のところに戻ってくるという,日本の素晴らしさに合掌。娘のオムツのせいではあるのだけど,やっぱり日本って素晴らしい。アクシデントのおかげで,いくつかのことに気づくことができました。
連休の前半が終了して,5/1(火)の予定は非常にバタバタしていました。夕刻から台湾へ成田空港から出発するため,講義やらゼミに加えて種々の打ち合わせも詰め込んで,14時過ぎに大学出発。買っておいたお昼ご飯も結局食べきる時間が無く,少し残して捨ててしまいました。申し訳ないです。合掌。
でも,そのようなバタバタしたスケジュールでも,しっかりと仕事をこなすことで,自分の脳細胞や体細胞が活性化して鍛えられている。そのことは今日もかなり敏感に感じました。
結局,仕事,日常生活を通して,我々は鍛えられているのです。
台湾では,いわゆる「学会」を楽しんでこようと思います。知り合いの研究者も多くいると思いますが,社会マネジメントシステムについての学会なので,新しい出会いを楽しみたいと思います。
厳しい制約条件の中で自らを追い込むことと,解放して緩めることと,どちらも大切。 人間も社会も,すべて,バランスね。