明日、10/30(木)の12:00-13:00前まで、建築学棟の8Fにて、中村文彦先生(都市イノベーション研究院長)のDean's Salonに私が登場します。中村先生と私のおしゃべりを、皆さんも軽食を食べながら楽しく聴いていただく、もしくは話に参加していただく、という企画です。
誰も聴衆がいなくても二人で勝手に盛り上がると思いますが、興味のある方はぜひぜひ遠慮なく!お昼ご飯を持参して、食べながら聴いていただいてもOKです。
日本に帰国してから一ヶ月が経過しました。すでに数か月分、働いた気分です。ここのところ、週末もすべて出張が続いており、息付く暇が無い状況ですが、明るく楽しくやっております。
10/24~25にかけて、山口県で土砂災害について実地で勉強しました。土砂災害大国である山口県の砂防課長も務められた、審議監の二宮さんから、まさに赤子がミルクを飲むかのように情報を吸収して、まったくの無知の状態からあるレベルにまで到達し、さらに猛勉強中です。
私は、津波や地震等による災害、その恐ろしさ、対策等についてそれなりには知っているつもりですが、土砂災害、極めて恐ろしい。この国土に住む国民の作法として、もっと土砂災害についても知るべきです。知った上で適切に備え、明るく生き生きと暮らしていけばよいのです。
まずは、私が自分の言葉で語れるようになることが大切。そのために猛勉強中です。今日、初めて、横須賀高校での高校二年生を対象にした二時間の講義の中で、土砂災害についても語ります。実際の土石流、地すべり、崖くずれの動画も見せます。
当たり前ですが、横浜市も過去に数えきれないほどの土砂災害を経験していますので、大学の近辺での学校での防災授業等にもフィードバックします。
3年目に入った鞆の浦の防災の研究にももちろんフィードバックしています。10/26には、鞆の浦の土砂災害危険個所を三鼓君と一緒に見て回りましたが、極めて危険な状況にあることにぞっとしました。何とか少しでもこの状況を改善するために、動き出しました。
学校教育、大学教育における、「社会」「理科」「地理」「歴史」「日本史」「地学」辺りには、自然災害ことを知る工夫をいくらでもできると思います。我が国家の明るい将来のため、文科省、国交省、自治体、大学、学校、住民等が連携して、魅力的な教育モデルを作るべきと思います。
どうでもよい、目の前の成果ばかりを求める現状を打破して。本来やるべきことをやりませんか、皆さん。
私の力を入れている研究プロジェクトのキーワードに、表層品質とか、ひび割れ、等があります。
コンクリート構造物の表面を見て、品質を評価する目視評価法や、表面から数cm程度のかぶりコンクリートの品質を評価する表面吸水法など。
ちょっとだけ知っている他の研究者からすると、「表面や表層ばかり見ていちゃダメだ。きちんと本質が見えているのか。」という感想を持つ場合もあるようです。
ひび割れも、「構造設計でひび割れを許容しているのだから、施工中に発生するひび割れなど大した問題ではない。何をこだわっているのか。」という感想を持つ場合もあるようです。
もちろん、私はコンクリートの表面だけ、ひび割れだけ、を「見ている」わけではありません。その奥にある本質をつかみ切って研究やプロジェクトを進めています。
一番、端的に言えば、「人」の問題です。さらには、「組織」の問題であり、「マネジメント」になります。
技術ももちろん絡みますが、根源は「人」の問題であることを、もっと多くの方々にも分かっていただく努力が必要ですね。
私の「土木史と技術者倫理」を受けて、土木のファンになってきておられる学生が多くいますが、毎回のレポートで、お薦めの構造物はありますか?という質問もあります。
土木学会の選奨土木遺産には各地域の様々な遺産がありますので、ぜひこういう情報も参考にして、自分の目で見てきてください。
自分さえよければよい、と考える人は多いようです。そして、どんどんそのような人の数が増えて行っているようです。
私の土木史の講義の受講生(今年は多くて、200名以上います)の毎回のレポートを読んでいても、そのように思っている、思っていた学生たちが多いです。私の講義はまだ3回しか終わっていませんが、そのような考え方ではだめだ、と気づき始めた学生が多いです。本当に変わるかどうかは知りませんが。
そして、私の講義での説明に共感したり、衝撃を受けたり、心がぐさっと来ている学生は多いようですが、やはり全員から共感を得ることは無理ですし、そんなことを目標にするつもりもありません。
あるレポートで、ナルシスト的な雰囲気を感じる、人の生き方に介入してくるような雰囲気を嫌だと思う人もいることを知ってほしい、などと書いてあるものがありました。ほう、挑戦状ですな。
昨日の3回目の講義の冒頭で、そのような意見に対して、「売られたケンカは買う」と明言して、話を始めました。ただし、そういう意見の学生たちに直接向けた言葉ではない、と断ってですが。
自分さえよければよい、と考えている輩がいるようであるが。
本当に自分だけで生きていけると思っているのか。はっきり言ってとんでもない馬鹿者である。
そういう自分勝手な人間の来ている服、食べる食べ物、など、ちょっと考えるだけでも、どれだけ支えられているのか分からないのか。
先人の方々のご努力の上で、現在、豊かな生活をさせていただいているのであり、決して貴様の能力のせいではない。
前回紹介した、「漂流」の主人公の長平のように、何もない無人島にほっぽり出されて生きていけると思うのか。まあ、そんな所に行く度胸も無いだろうが。
自分さえよければよい、と考える輩がどうしてこんなに増えるのか、知っているか。
内田樹先生の「下流志向」という本を、電子書籍でも買えるから読んでみるがいい。
話を単純化するが、「市場原理主義」に侵された、何でも金で瞬時に買える「等価交換」を当たり前と思い込む輩が、そういう人間になる。
ある意味では、そういう輩たちは、市場原理主義の全体主義の犠牲者である。かわいそうに。本当にかわいそうに俺は思う。
究極の姿とも言える、ニートたちが将来どうなるか、考えたことがあるか。
100万人もいると言われるニートたちの行動原理は、まさに「合理的」、なのである。なるべく少ない代償で、最大のもの(等価のもの)を得ようというのが彼らの行動原理である。世の中に等価交換などありはしない。労働して、それより少ない対価しかもらえないけど、だからシステムが成立するのである。
ニートたちが老いて行った先、国家が彼らを養うしかない。のたれ死ぬからである。とんでもない負担になる。彼らの最後は悲惨であろうが、同胞たちを見捨てるわけにはいかないであろう。
俺は、そこまで覚悟を持つつもりで、現在の仕事をやっている。君たちに対する講義も、もちろんである。だから真剣に講義するのである。
大学における教育とは、君たちの既成概念や思い込みを取っ払ってあげること、できるのはそれだけである。勉強とは自分でやるものである。
一所懸命やろう。
最後に言っておくが、自分さえよければいい、とそれでも思う奴は勝手にしろ。そんな奴はどうでもよい。でも、そいつらの子どもはかわいそうだ。子どもは親を選べない。悲惨だ。そんな自分勝手な親に育てられた子どもがかわいそうだ。そこまで責任を本当に取れるのか。
少しでもいいから、他の人のことを考えられる人になれ。
俺の人間性がどうしても気に入らないのであれば、単位を取るためだけにいてもらう必要はない。ご自身の大事な大事な時間の無駄だ。遠慮なく、この講義から出て行ってくれ。
およそ、以上のような話をしてから、「橋梁の発達」という講義を始めました。
そして、また何百枚ものレポートを受け取りました。若者たちとの真剣な対話、です。
いわゆる主流派の経済学者の方々(超有名大学で、論文もたくさん書いていて、社会的知名度の高い方々)のおっしゃっていることが、現状では正しくないことを、多くの国民は知らないものと思います。現状では正しくない、とかなり遠慮がちに書きましたが、もしかすると全く、根本から正しくないのであろうと、信頼できる筋からの情報を元にすると、思えてきます。
彼らの言うことは、その限られた世界の中では正しいのでしょう。様々な、あり得ない前提条件を置いて、その中で理想的なモデルでシミュレーションすると、彼らの言うシナリオが出てくるのでしょう。あり得ない条件を一つ一つ述べることはしませんが、例えば大災害が生じることも全く考慮されていません。
そして、そのようなシミュレーションの結果は、当然ですが、全く現実社会と整合しません。
私は、経済学者ではありませんので、これ以上、経済のことについては述べません。
ですが、どの分野も似たり寄ったりでしょう。
私の専門のコンクリートの分野でも、実験や数値シミュレーションの結果と、実構造物の結果が整合しないことは往々にしてあります。
二つの種類のコンクリートがあるとして、コンクリートAと、コンクリートBで角柱試験体を作り、それぞれの性能を調べると考えましょう。
研究者はいろいろと工夫して、コンクリートBの性能を高めようと努力します。いろんな良い結果が出てくるでしょう。
でも、二つのコンクリートを使って、実際の構造物(トンネルや、橋梁など)を作ってみたら、あら何と、コンクリートAの方が結果が良い、ということが往々にして生じます。コンクリートBを使った方では、とんでもないひび割れが発生したり、時間が経つと目も当てられない劣化が生じたり、など。
部分最適化が、必ずしも全体最適化にならない。
理由はいろいろあると思いますが、部分が最適になっても、それらが合成するとおかしくなる、合成の誤謬、もあるでしょう。また、部分で性能を検証しているときに、見落としている着眼点があることもあるでしょう。
経済も、コンクリートも同じ。
私は現在、復興道路の建設に深く関わっており、まさに、実構造物(すなわち全体)で結果を出すことに責任感を持って取り組んでいるつもりです。
私も、所詮は大学の研究者で、実験室、数値シミュレーション、という武器しかこれまでは持っていませんでした。今は、実構造物で結果が出てきますので、絶対に実構造物の結果が良くなるように、思考しています。そのためには、もちろん、部分も非常に重要です。
これがマネジメントであり、全員がマネジメントをできる必要はないと思いますが、経済においては全体を見渡せる人が絶対に主導すべきだし、建設という極めて影響の大きい産業においてもしかりです。
建設はまだ救いがあるのかもしれませんが、経済においてなぜ、部分しか見れない人たちがはびこるのか、それが真の原因であり、おそらく恐ろしい全体主義に国家が侵されていく真っ最中にあるのだと思います。
このブログの読者は心ある方々だと思いますが、真の情報に気付かれることを切に願います。情報の発信者が、本当に全体を見ている人か、また、怪しい理念を唱えているのではなく、現実の社会や構造物の結果をきちんと見ている人か、少しでも現実をよくしようとしている人か、結果に責任を取る人か、それだけを見ていれば、分かるはずです。
いわゆる主流派の方々が、経済についてどれだけの虚言をばらまいているか、国家を間違った方向に進めようとしているか(破壊しつくそうとしている)は、この番組を見ていただければすぐに分かると思います。賛同できずに途中で見るのをやめてしまいたくなる方は、全体主義に侵されて、思考停止に陥っている方、と判断して間違いないと思います。
YNU土木の皆様
細田@見学会担当です。
10/31(金)の午前は、外環自動車道の国分の現場見学(鹿島建設)、午後は、磯子火力発電所の見学を企画しました。
それぞれ、参加者の募集を開始しますので、見学会ブログで参加希望を申し込んでください。
今日、10月17日(金)から2泊3日で東北に出張です。二週間ちょっとぶりの東北です。11/7(金)にも青森河川国道事務所での勉強会に講師で出席するので、結構なペースで今後も東北に通いそうです。
浦和の実家から大学までは遠いのですが、東北方面に大宮から新幹線に乗るのはすごく便利で、朝もそれほど早くないのでありがたいです。
今日17日は、国土交通省、南三陸国道事務所主催のトンネル覆工コンクリートの勉強会に、3名の講師の一人として参加します。私は1時間の講演と、勉強会の終了後にトンネル現場に皆で移動して、覆工コンクリートの目視評価の実技の講師も担当します。
今日の講演では、6月5日に水海トンネル・八雲第二トンネル、6月7~8日に新川目トンネルで計測した表層品質の調査結果も盛り込みます。また、田老第六トンネルで西松建設さんと取り組んで来た品質確保の研究の結果も盛り込みます。
田老第六で監理技術者を務められた、私の教え子でもある八巻さんも1時間、講師としてレクチャーします。このような連携ができて、本当にうれしいですね。
18~19日は様々な現場を回り、特に19日では相馬の玉野トンネルで、また新たな現場研究のディスカッションをします。
非常にダイナミックで、現場で研究をして、その結果をすぐに多くの現場にフィードバックしていく、という状況に入っており、完全な真剣勝負のステージに入っています。
JR東日本の構造技術センターで育てていただいたこともあり、元来、実構造物志向が強くはあったのですが、実構造物の現場で行った研究の論文も少しずつ発表できるようになってきており、私としては大変にやりがいがあります。
やはり、コンクリート構造物は何と言っても現場、だとつくづく感じます。
「出し惜しみしない」という方針もいつまでも貫きたいと思いますが、今日も本当に最新の情報、昨夜考えたこと、も含めて情報を提供します。
聴衆は80名程度になりそうで、南三陸国道事務所の管内のトンネル現場の技術者や、国交省の監督官、支援PPPの皆さん、などです。現在、南三陸管内で18本のトンネルが契約済み、多くは施工中、という段階ですので、ここで品質確保をどこまで達成できるか、は相当に重要です。極めて意義の大きい勉強会、実技研修であると思っています。
11月ごろには、三陸国道事務所でも勉強会を開催する見込みで、これも楽しみです。三陸国道事務所は大まかに言えば、南三陸よりも1年遅れくらいで工事の最盛期を迎えるので、着実に戦略を展開したいところです。
トンネルだけでなく、PC橋梁の最盛期に入っていきますので、これからが本当に真剣勝負です。
都市イノベーション研究院長の中村文彦先生の継続企画である、Dean's Salonに呼んでいただきました。
10/30(木)の昼休みに、建築学棟の8Fの広いスペース(教授会が行われるスペース!)にて、研究院長の中村先生と、ゲストの先生が対話しながら、皆でランチをする、というものです。学生等の臨席も自由だそうです。
今回は、1年のフランス滞在を経験させていただいた私が、フランスで感じたこと、考えたことなどを中村先生のインタビューで引き出していただく、という趣旨のようでございます。
これまでは数名程度の聴講者の参加というのが多かったらしく、用意されている昼食の供給量は一定らしいのですが、ご興味のある方はぜひぜひお越しください。
私も感じたこと、考えたことを正直に話したいと思います。
YNU土木 見学会ファンの学生の皆さん
細田です。見学会担当に復帰します。
好例の常盤祭の準備日の見学会ですが、急ピッチで企画を立ち上げたいと思いますので、奮ってご参加くださいませ。
企画の状況は、見学会ブログでご覧ください。
帰国後、三週目に入りました。
火曜日の午後は、学部の講義が二連発で入っており、準備も大変だし、講義も相当にエネルギーを使います。
「土木史と技術者倫理」の二回目でした。やはり、この講義は、極めて重要なものになりそうです。
一回目のレポートを採点し、返却しましたが、182名も受講していました。一回目でやめた(火傷しそうで)方もおられますが、二回目から受講を始めた人もいます。今年は、理由はよく分かりませんが、文系の学生の受講生も非常に多く、「土木ファン」を増やす大チャンスですね。
東日本大震災、復興の経験ももちろんこの講義には反映していますが、フランス留学の影響も大きいようで、すでに受講生との信頼関係が築かれていているように思います。
・これまでに講義で感じたことのない異質な雰囲気を感じた。
・これだけ熱心に教える先生に会うのは初めてである。
・これからの講義が楽しみである。
・昨年からこの講義を楽しみにしていた。
・先生の社会を見る見方が素敵です。
・人生の先輩として何かを伝えようとしてくれていると感じる。
などなど、好意的なメッセージがレポートに多く記述されていました。
私も、これだけ多くの学生たちと「対話」しながら、Civil Engineeringの歴史を勉強していけることを本当にうれしく、楽しみに思っています。
もちろん、無数に本を紹介しますが、今日はたくさんの本が借りられて行きました。
テーマがトンネルだったこともあり、
・高熱隧道(吉村昭)
・闇を裂く道(吉村昭)
・黒部の太陽(木本正次)
・三陸海岸大津波(吉村昭)
・漂流、破獄(吉村昭)
・京都インクライン物語(田村喜子)
・築土構木の思想(藤井聡ら)
・日経コンストラクションの最新号
などを紹介し、読書は本当に読みたいものを読めば良い、ということで、ヘレン・ケラーの自伝、レ・ミゼラブル(ヴィクトル・ユゴー、岩波少年文庫)等々も紹介しておきました。
9月末までフランスにいる間は、10月以降の日本での生活に対して、ある程度の予想は付いて何とかなるとは思っていたものの、自分自身の家族と離れて住むこともあって、未知なことを想像していたことは確かです。
自分自身の家族とは離れて住むものの、私の両親の家に居候となるため、私の生まれ育った家族と過ごすことができることはメリットだな、とは想像していました。
帰国後、約2週間が経過しましたが、今のところ、出張のときを除いて、浦和の実家から職場や都心に通っています。 食事や洗濯など、身の回りのことはやってもらえるし、両親や妹との会話もたくさんできるし、私にとってもありがたい時間となっています。
昨日は、四人で墓参りに行き、そばを昼食に食べ、私も何度も散歩したことのある見沼代用水を皆で散歩しました。見沼代用水は、江戸時代の1728年(享保13年)に幕府の役人であった井沢弥惣兵衛為永が新田開発のために、武蔵国に普請した灌漑農業用水です。ちょうど、鷲神社の獅子舞のお祭りと遭遇し、日本の伝統文化を堪能させていただきました。
昨日の夕食は、私がお好み焼きを作りました。家族皆、喜んでくれました。
今日は連休の最終日ですが、台風が接近しています。早めの夕方に、奥さんの実家に移動し、夕食をごちそうになります。そのまま泊まって、明日は台風直撃のために出勤できるのか分かりませんが、まあなるがままに任せます。
フランス以前の生活もよし、フランス中の生活もよし、フランス後の生活もまたよし。家族の中で生きています。
日本に帰国して約2週間が経過しました。
いわゆる日常に戻ったわけですが、まずは私自身に求められる機能をしっかりと発揮できるためにも、自身の生活リズムを確立することに集中してきました。
人間には当然に、資源の限りがあります。体力的にも、時間的にも。それらをどのように活用するかが鍵です。
平常のように見える日常を、いかに意識高く過ごすか、が重要であることは理解しており、できうる範囲でチャレンジしていきたいと思います。
私の研究・教育活動の中では、東北の復興道路は非常時に近い状況が続いており、私もなるべく通いますし、貢献したいと思っていますし、私たちのネットワークのパフォーマンスが最大となるように、非常時的に思考し、実践しているつもりです。来週も、私自身も17~19日で復興道路の現場で実践活動を行います。チームとしては、もっと多面的に活動しており、台風でどうなるか分かりませんが、14日も小本道路の現場でのコンクリート打込みの事前検討会が学も関与する形でなされ、15日には打込みの施工状況把握もなされます。
日常的な行為の代表格である講義でも、ベストを尽くしているつもりです。教育の現場は極めて重要な現場であり、今の私で伝えられる限りのことを、学生たちに伝え、感じてもらえるよう、それぞれの瞬間でベストを尽くしています。講義終了後にはかなり疲弊します。
10日(金)はハイウェイ懇談会、という有識者会議で外環自動車道の東名JCT付近の現場を視察してきました。このNEXCO中日本のハイウェイ懇談会では、高速道路の整備状況や高速道路会社の努力について多くを学ばせていただいており、ありがたく思っています。今回は、外環自動車道の大泉と東名JCTを結ぶシールドトンネルの発進箇所となる立坑を建設する現場の視察です。その後の懇談会でも有識者(私も有識者!?の一人として参加しています)たちから発言があり、議論していましたが、レベルの高い発言が少なかったです。高い方ももちろんおられますが。私は短時間で、自分にしか話せない情報発信をしたつもりですが、主催者であるNEXCO中日本側の顔色や態度が急変したのを肌で感じました。これも、瞬間瞬間を本気で生きているか、の証左であると思うし、そのように瞬間を生きるために、日常をしっかりと生きているかが問われるのだと思っています。
締切に遅れていますが、ある原稿をこの連休中に仕上げて提出します。原稿も極めて重要で、そこに日常、議論していること、実践していることの粋を盛り込めるよう、執筆も頑張りますし、内容が充実するように日常を全力で生きていく必要があります。
平常的ではあるのですが、実は、現時点で私は家族と離れて暮らしていますし、両親の家に住みながら次の日常的な生活に向けて準備を開始しています。フランスでの一年間の生活、という非日常が実は今でも続いているのであり、人間とは、平常と非常のバランス、調和を取りながら生きていくべき存在であると思っています。
何が起こるか予想もつかないような状況の中で、可能な想定をしっかりとしつつ、連携して見かけ上の平常を生きていくしかありません。
今週末も強力な台風が我が国家の国土を襲いますが、全くの無被害ということはあり得ないと思います。少しでも被害が軽くなるよう、空振りの避難も多くなるとは思いますが、皆で意識を高く持って対応したいですね。
私の、「土木史と技術者倫理」、「材料と複合」の受講生の皆さんへ
私が立て替えて購入した教科書を受領した学生は、私に教科書代を支払ってください。
・土木文明史概論 2,750円
・図説わかる材料 2,660円
です。
3限の講義の開始前に早めに教室に行くので、そのときに支払ってもらってもよいです。なるべくお釣りの無いようにお金の準備をしてください。
また、土木工学棟の3F、309室に秘書さんがいます(月、火、木の10:00~17:00)ので、払いに来てもらっても大丈夫です。
あまり遅くなり過ぎずに支払ってください。
細田 暁
2003年10月1日に横浜国立大学に助教授として赴任して、ちょうど10年が経過した2013年10月から1年間、フランスで過ごしました。1年の滞在を終えて日本に戻り、12年目の大学教員生活がスタートしました。
フランス滞在中にできなかった講義を、前後のそれぞれの半年で行う必要があるため、今学期も二倍の講義を担当します。フランス渡航前の半年は、かなり疲弊した記憶がありますが、今回はどうなるでしょうか。
帰国後の二週目を過ごしていますが、今日の木曜日の二つの講義で、とりあえず一通り、講義をこなすことになります。講義では多大なエネルギーを消費しますが、講義自体は慣れた行為なので楽しく、やはり体の切れがすぐに戻ってきました。朝のテレビ体操もしっかりと行っています。
今週末の三連休は、執筆すべき解説文の仕上げや、研究論文の添削など、落ち着いて仕事をする時間に充てます。
来週から動きが激しくなりそうです。
17日の金曜日に釜石に入って、トンネル覆工コンクリートを対象とした、品質確保の勉強会で講師。 18~19日は、南三陸国道事務所管内の構造物の視察と、福島県の西松建設の現場訪問となります。西松建設さんとは、復興道路のトンネル、橋梁でがっちり連携させていただいており、私も多大な勉強をさせていただいており、感謝です。少しでも貢献できるよう、私もベストを尽くします。
24日の金曜日には山口県に入ります。様々なことを語り合うと思いますが、品質確保CHの動画コンテンツも面白いものを整備したいと思います。 例えば、山口県のシステム構築の原点である、田村隆弘先生のコンクリートよろず研究会の発足した経緯を語っていただくとか、山口県でシステムを構築していく上での役所の中でのご苦労を二宮さんに語っていただくとか。施工状況把握の研修会を精力的に行っておられる森岡さんにも、今の思いを語っていただいたりしようかな、と思っております。
25日の午後からは、久しぶりに鞆の浦に行く予定です。鞆の浦で研究を行う学生としては三代目の三鼓君が、先週、民家での家具固定を実践しました。次の予約も入っているそうです。私もフランスから戻ってきましたので、鞆の浦がさらに魅力的に、そして災害にも強い町になるよう、少しでもお手伝いをできればと思います。
来週末辺りからは、週末も日本各地を駆け回ることが多くなろうと思いますが、足で稼ぐ研究者として、ライバルの「コンクリート刑事(デカ)」に負けないよう、頑張ります