細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

健康と意志

2011-10-23 12:52:40 | 人生論

10月の体育の日の三連休辺りから、節酒を開始しました。

やり出すと徹底してやる、というのが私の性格でして、手帳にお酒を飲んだかどうかの○×と、朝のテレビ体操をしたかどうかの○×を記録に付け始めました。記録に付ける、という行為は何においても重要。山口県のひび割れ抑制システムも、施工の記録が公開されることが、システムの成功の秘訣です。

17日(月)から始まった一週間では、お酒を飲まなかったのが5日。体操をしたのは6日。この週末は明らかに体調が良く、仕事がバンバンとはかどっています。その結果、気分もよろしい。気になっていた膝の軽い痛みも全く無くなっています。

お酒との付き合いは、かなりの多くの人が苦労するのかと思いますが、「飲まない」ことでこれだけ体調に違いが出るのであれば、目指すべき方向は明らかです。私の日常の行為のほとんどが、積極的な「アクション」を起こすことで成り立っています。それらのアクションを起こすためには、気力、意志、体力が必要です。一方で、お酒については、「飲まない」だけでよい。積極的な行為は不要。それだけで健康が確保され、不要な出費も無くなります。

酒と似通ったものに、タバコ、麻薬などがあります。すべて薬物中毒。麻薬はもちろんやったことは皆無ですが、タバコの中毒は経験済み。すべての喫煙者がニコチン中毒です。中毒から脱出する方法も知っています。タバコはあほらしくて二度と吸いません。

もちろん、酒の効用も知ってます。コミュニケーションの場はとても大事だし、たまに少し飲む分には精神衛生上も良いのだろうと思います。人間、多少は悪いこともしないと息が詰まります。

今回の節酒により得た健康状態にはやや感激。自分の体力・気力がまだまだ十二分にあることを認識しました。この良好な状態をしっかりと認識することが節酒の原動力になります。今は、全力で高いレベルの仕事をすべき時期です。

体に本格的な不具合が生じれば、節酒でなく、禁酒するのだと思います。

健康とは、意志によるところ大。


笑って

2011-10-17 12:07:45 | 職場のこと

予想もしてるし、過去の経験からしても、10月に入ると激務になるのは分かっているのですが、いざその状態になると・・・

今週もたくさん自分の仕事をしないといけないのですが、月曜、水曜と横浜市の技術者の研修。しかも水曜日は建設現場での種々の実演も含んだ研修。重なるときは何でもかんでも重なってきます。

おまけに体調もやや悪い。ここ数年はぶっ倒れて仕事ができなくなるのは1年に1回程度。大体、高熱が出ますが、インフルエンザではない、というのが2年続きました。今朝の体調不良など、そのぶっ倒れるに比べたら屁のようなもので、日常的な波の底、という程度です。

まあ、こういうときは追い込まれて余裕が無くなって、さらにバタバタに拍車がかかって、となりがちなのですが、あえて余裕を持って笑っていくようにいたしましょう。

渡辺泰充さんのエッセーから、浅田次郎の短編集「鉄道員」と、「地下鉄に乗って」を購入して週末に読みました。短編集「鉄道員」は噂にたがわぬ秀逸さ。「角筈にて」を読んで涙が溢れました。「地下鉄に乗って」はまだ途中ですが、不思議な世界に引き込まれています。

私と一緒に研究をしている研究室の仲間たちだって必死にやってます。私も、勝負どころでこそ、真価が問われますね。

さて、今日は横浜で何かおいしいものでも食べて、13:30~17:00の横浜市の皆さんへの研修「コンクリートの耐久性、劣化」で充実した時間を過ごしてもらえるよう、ファンを作れるよう、頑張ってまいります。


論語

2011-10-15 22:29:09 | 人生論

論語はすごいですね、当たり前ですが。

長女と今年の4月から、論語を読んでいます。斎藤孝さんが「声に出して読む論語」という本で100個、厳選されており、これを娘と1年かけて音読することにしています。約半年で60個ほど読んできたので順調なペースです。娘には私が意味を解説していますが、もちろん私も勉強になっています。

「内に省みてやましからずんば、それ何をか憂え、何をかおそれん。」

自分の心に問うて何もやましいことが無いくらいに、しっかりと自分のやるべきことをやっていれば、何も憂えたり、恐れるようなことは無いはずだ。というような意味でしょうが、まさにその通り。自分が不安になったりイライラするのは決まって、本来やるべきことをやっていないときです。

先週末の3連休あたりから、自身のペースが上がってきており、今週末は予算の申請書に全力投球です。もちろん家事・育児もバリバリやっています。

今年は自分では納得できる申請書が出来上がりそうで、今の全力を出し切ろうと思います。昨年は落選しましたが、申請書の内容、迫力としては昨年とは比べ物にならないと思っています。これで落ちたら仕方ない。敵?の方が上手だったということです。

今の私にとってやるべきこと、やりたいことは明確です。仕事でも、家庭でも、趣味でも。それをしっかりやることもそれほど大変ではなく、コツはとにかく行動すること。気が向かないのであれば気が向くことで行動する。その流れで自然に本来やるべきことも実行に移せる。

そのようにしていると、本当に、孔子先生のおっしゃるような境地に至ります。


土木史と技術者倫理 初回

2011-10-12 06:11:39 | 教育のこと

昨日、初回が始まりました。私自身もこの講義を通して土木史について勉強していきたいと思っているので、楽しみな講義です。

都市基盤コースの2年生の必修の講義なのですが、全学の一般教養科目にも設定されておりまして、フタを開けてみたら100名以上の受講希望者。しかも、都市基盤コースの2年生と、それ以外の学生には、異なる教室があてがわれていたようで、講義開始後に大混乱。とりあえず、まったく収容しきれないのですが、土木棟のセミナー室に入ってもらいました。

適当にやる?一般教養科目と思ってもらうと火傷しますので、講義の趣旨、進め方を説明すると20人くらい出て行ったでしょうか。それでも100名くらい残っています。教科書を講義中に学生たちが読むことを前提とした講義なので、40冊は事前に購入して配布する準備をしていましたが全く足りません。これくらいのハプニングには全く動じずに対応できますので、一部、床に座ってもらって講義を始めました。

都市基盤の学部3年生も多くの学生が受講してくれ、教員には負担にはなりますが、うれしいことです。研究室の4年生、M2にも受講を希望する学生が少数おり、大混乱の今日は去ってもらいましたが、次週以降は大きな部屋に移動して行なうので、受講OKの連絡をしました。

初回は「建設材料の開発」。教科書の14章から始め、さかのぼっていく、という斬新?なスタイルをとっています。日本の歴史教育の欠点に対する私なりのアクションです。

これだけ大人数相手の講義を大学で行なうのは初めてなのですが、彼らの期待に応えられるよう、しっかり準備をしたいと思います。