細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

高校生のための講義

2019-07-19 07:14:20 | 教育のこと

受験生、高校生たちのための企画で、東京ビッグサイトでの大きなイベントにて、6月初旬に、土木工学の魅力を伝えるための30分講義と、3分間のライブ講義を行いました。

動画が公開されましたので、お近くのお子さんたちに見ていただければ、と思います。

3分間のライブ講義

30分間の講義(You tube)も含むページ


3分間の方は、当日の朝に、私の二人の子供たちにも練習に付き合ってもらいましたが、なかなか難しかったです。。。


研究!

2019-07-18 09:42:32 | 研究のこと

7月の8日(月)は朝から山口県へ出張。以前から行きたいと思っていた錦川上流の平瀬ダムを見学させていただき、その前には品質確保の試行対象であった森ヶ原トンネル(第1、第2)の視察、午後は、山口県庁にて山口県の施工記録データベースと機械学習を組み合わせた研究について打ち合わせを行いました。大変に充実した一日でした。

翌朝、9日(火)に羽田経由で札幌に移動し、JCIの年次大会に参加。学会ですので、もちろんいろいろな収穫がありましたが、毎年恒例の「生コンセミナー」で後半のパネルディスカッションのコーディネータをさせていただきました。多くの方々から好評をいただきましたが、御大である長瀧先生から少人数の懇親会にてしっかりダメ出しをいただきました。「君は生コンのことを何も分かっとらん」。ですが、「生コンの将来は君に任せた」とも言っていただきましたので、大いなる愛情のこもったダメ出しと受け止めさせていただきました。

長瀧先生を囲む懇親会の翌朝には、いつも親しくさせていただいている鹿島建設の坂田さんから2時間にわたる生コンの個人指導。ご自身がダムの現場で生コンを徹底的に勉強された経験も踏まえて、将来のコンクリート構造物がしっかりと構築されていくための、重要なレクチャーをいただきました。目から鱗のことも多かったですが、今後につなげていきたいと思います。

連休が明けて、7月16日(火)は、一日中、研究ゼミや研究のディスカッションでした。チェコ工科大学のStemberk教授(YNUコンクリ研のOB)も来てくれて、いろいろとディスカッションできました。ほぼ同じ年で、最近はとても仲が良く、今年の9月には私もプラハでの国際会議で招待講演もさせていただき、今後の連携が楽しみです。

この日のメインのトピックであった、首都高速道路との共同研究である「鉛直締めのPC鋼棒の破断突出対策」は、数値解析が我々のメインの役割なのですが、6体もの大掛かりな試験体で検証実験も行っている真っ最中で、なかなかエキサイティングな状況です。6体の試験体の実験だけで、私の最近の年間研究予算の2倍程度、となり、巨額です。とても大学でできる実験ではありません。また、数値解析が目的ではなく、数値解析も活用しながら2万本のPC鋼棒の破断突出による不具合が生じないようにマネジメントすることが目的です。そのような研究に携われていることを当たり前に思わず、自分たちにできる最善を尽くそう、と改めてチームで確認しました。

16日の夜に横浜での短時間での懇親会を終えてから盛岡へ移動。

17日は盛岡ー宮古間の復興支援道路の大規模トンネルにて、技術開発のための現場視察。山岳トンネルの建設のための技術開発のチームで現場視察とディスカッション。これまで開発してきた技術の方向性が良い方向に転換しそうで、とても意義のある時間でした。この技術開発も行く末がどうなるのかは分かりませんが、Construction、品質、耐久性にどっぷりと浸かる研究者にとってはとても大事な研究だと思っています。

あちこち動き回っておりますが、動きながら研究を推進していく、というある意味では私の一番得意とする状況です。一緒に研究に関わるメンバーがやりがいを感じて、いろいろと学びながら研究を推進してくれることを願っています。


研究室ゼミ

2019-07-04 11:34:42 | 研究のこと

研究室も大所帯で、現在は30名程度の規模です。研究のミーティングは普段はそれぞれの研究チームで行っていますが、週に一回、研究室全体でのゼミをやるようにしています。教員が3名全員揃えばディスカッションの質も上がるのですが、必ずしも全員が揃わない回もあります。

7月2日の火曜日は、久しぶりに3名の教員が揃っての研究室ゼミでした。5名からの研究発表があり、4名は私の指導する研究でした。4名のうち2名は卒論性、1名は博士3年、もう1名はポスドク。

その前夜、大学の同期たちとの同期会があり、同期と久しぶりに会うとついつい飲みすぎてしまいます。

火曜日の朝は大分お酒が残ったような状況で研究室ゼミに来てしまいました。ですが、なぜか頭は冴えていました。

5名、それぞれが現時点でできる全力の発表をしてくれて、大変好印象を持ちながら聴いていました。

私も自分の発言すべきことは言いましたが、前川先生からも大変に貴重なアドバイスや視点をいただくことができ、発表した本人たちも嬉しかったのではないでしょうか。

私の指導する学生たちが頑張ってくれていること、質の高い充実した議論ができること、で大変な満足感を得ることができました。

このような時間が増えるように、日々の努力を重ねたいと思います。


博士号

2019-07-03 11:55:41 | 研究のこと

2019年6月修了の博士の修了式がありました。1名だけの修了式でしたが、都市イノベーション学府長の佐土原先生から修了証を授与いただき、Toan君が博士号を取得しました。大変苦労しましたが、無事に取得できてよかったです。おめでとうございます。




私が主査を務めた博士号は彼が8人目です。

ちなみに、

第1号が Ha Ngoc Son 博士(ベトナム)
第2号が Usman Akmal 博士(パキスタン)
第3号が 小松 怜史 博士
第4号が Huynh Phuong Nam 博士(ベトナム)
第5号が 二宮 純 博士(論文博士)
第6号が Chamila Rankoth 博士(スリランカ)
第7号が Arifa Iffat Zerin 博士(バングラデシュ)
第8号が Van Ngo Toan 博士(ベトナム)

となります。どの研究も、そのときの私なりに全力で指導してきたつもりですが、これからもチャレンジは続きます。