細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

短歌

2007-09-29 21:34:04 | 家族のこと
娘と短歌を覚えています。子供はすごく記憶力がいいので、どんどんと美しい日本の言葉を覚えておくと、大人になってからとても役にたつと思います。

「春過ぎて夏来にけらし白妙のころもほすてふ天の香具山」は完全に覚えてます。
「敷島の大和心を人問はば朝陽ににほふ山桜花」は今覚えている途中。

親も子供と一緒に楽しんで覚えようとしていると、子供も苦痛でも何でもなく、遊び感覚で覚えちゃいます。

一流のモチベーション?

2007-09-26 20:28:46 | 人生論
ここのところ、先輩である岸先生、石田先生と委員会の飲み会でご一緒する機会が非常に多く、よくコミュニケーションできています。お二人ともすごく尊敬できる先輩で(岸先生は私の博士論文の指導教官なので、師匠です!)、いつも熱く議論してます。

そのお二人の先生からも、私のマインドは「尊敬に値する」とおっしゃっていただいてます。まことにうれしい限りです。年齢の近い(岸先生とは6つ、石田先生とは4つ)研究者・教育者が、お互いにものすごく刺激し合って、緊張感を持って高めあっていく関係にあるのは本当に幸せなことです。

私も、モチベーションのみは「一流」のようです。イチローのようなとてつもない人も日本人にはいるので、私のモチベーションについてもさらに高みを目指します。

能力については、二流は脱して、1.5流の仲間入りはしたように自分では思いますが、まだまだいくらでも伸びシロがあると思ってまして、能力的な一流ははるか先であります。

サファリパーク

2007-09-24 21:46:51 | 家族のこと
3連休は、家族イベント。
親戚で群馬サファリパークへ。子供が二人、大喜び。
途中でサファリバスから降りて、鹿せんべいや、草のエサをたくさんの種類の動物にあげることのできるゾーンがあって、これまた子供も大人も大喜び。

自然の動物がベストではあるけど、こういう形でも動物と触れ合うのは子供にとって貴重です。我が家は動物園、水族館が大好きで、また訪問リストが増えました。

妙義山の近くの温泉ホテルに宿泊。8月には大相撲の巡業で、魁皇を除く大関3人が宿泊したようです。温泉もすごく気持ちよく、おいしい食事をいただきました。

温泉で肩のこりも癒し、9月最終週を充実したものにしたいです。

パソコンでの仕事はできませんでしたが、
"Properties of Concrete"の読書は続けています。
この本をどういう意味合いで読むか、ですが、

①英語の勉強
②コンクリート・セメント・混和材などの物性についての勉強
→書いてあることを鵜呑みにはしない。なるべく、自らの研究に面白いアイディアを付与するような情報を得るような意識で読む。しかし、コンクリートの「常識」も身に付けるように。(鵜呑みにしすぎると、研究者としては逆効果)
③研究者としての継続的な努力をしている、という自己満足

今のところ、これくらいです。
特に②については、気をつけるようにしていて、常識で凝り固まると、ろくな研究はできないと思います。

外回り続行

2007-09-22 16:20:38 | 研究のこと
今日も朝から綱島の生コン工場でフレッシュコンクリートの実験。
関係者+学生4人でやってきました。

9/21(金)-22(土)で合計で13バッチのコンクリートを練り,
フレッシュ性状の経時変化も観察したので,いろんな知見を得ることができました。
学生もたくさん参加していたので,「実験」「研究」というもののある見方を,学ぶことができたのではないかと思います。「実験結果」をグラフで見るだけではだめ,やはり現場で何が起こっているのか,どうやって実験の条件を設定したのかなどをよく観察してもらいたいのです。

さて,この結果を受けて,9/27(木)に関係者で議論し,
10/8(月)に群馬で再チャレンジ。ここではほぼ実施工の配合を固める必要があるでしょう。生コンプラントの実物のミキサーで練ることも計画中です。

どういう結果になるかは分かりませんが,ベストを尽くすのみ。

連休明けの9/25(火)-26(水)は富士で調査。
10/4(木)-5(金)は新潟・浦佐で調査。

大学の先生なのか,調査のコンサルタントなのか,分からないくらい外回りが続きます。行くたびにいろいろ吸収できるので,楽しいです。頑張ります。

モチベーションとは

2007-09-22 08:00:04 | 人生論
「よくそんなにモチベーションが続くね」
「どうしてそんなにモチベーションが高いのか?」
「なかなか高いモチベーションを持てない、続かない」

というようなことを良く聞きます。聞かれます。

人間は、自分ひとりで閉じた世界でモチベーションを持てるわけではない。
そういうことのできる天才的な人もいるでしょうが、普通はそうではない。

やはり仕事というのは大きいです。仕事は自己実現のツールでもあり、
社会へ貢献するツールでもある。仕事を始めていない学生が真のモチベーションを
もつというのも難しいし、それほど焦る必要もない。
逆に、仕事を始める前に真のモチベーションを持てるのか?大学に入学する前に、本当の学問へのモチベーションを持てるのか?私は実体験を伴わないで真のモチベーションを持つことは難しいと思う。だから、就職や入学試験の面接であまり小難しいことを聞いても仕方ないと思う。えらそうに面接してるあなたは、それほどのモチベーションを持ってたのですか?もっと真の人間性を見てあげるのがよいと思う。

また、家族も大きい。特に子供が生まれたあとのモチベーションの変化、というのは皆感じたことがあると思います。

実際、私も大学に赴任した直後(3年半くらい前)のモチベーションと、
今のモチベーションは全く違う。当時の私も、同じ人間なので、それなりには
やっていたはずなのに。

なので、なかなかモチベーションを持てない、という人は、
今はまだそういうステージではない、という可能性もあります。
漠然とした夢・目標でいいので、「こうなりたい」というものを描くことが将来につながると思います。

いずれそれらの夢・目標は具体的になるときが来ます。

ぶどうのおいしい季節

2007-09-18 06:45:55 | 家族のこと
8月後半~9月中旬までほとんど食料品の買い物にも行けない状況でしたが、その間に果物のラインナップがだいぶ変わっていました。

今は、ぶどうですね。梨や桃はもう少し前から充実してきていましたが、今は明らかにぶどう。

巨峰、ピオーネ、甲斐路などに加えて、ナイアガラ、デラウェア、その他いろいろ、朝食に並べるだけでも楽しくなります。

お米をしっかり食べる、というのも大事なことだとは思うけど、
しっかりと季節を感じながら毎日フルーツを味わうというのは、なかなか良いことだと思います。

携帯の機種変更

2007-09-17 09:31:07 | Weblog
現在使っている携帯は、ソフトバンクの東芝製のもので、当時はVodafoneでした。
私は、シャープの機種が好きで、2年ちょっと前に機種変更したときも、シャープを希望したけど、「無い、待っても在庫切れ」と、売れ残った東芝製を売りたいだけのような腹立たしい対応をされ、諦めて東芝製のものに機種変更しました。

そのときの魅力は、3G。外国でも平気で使える、というもので、これは確かに便利でした。

いよいよ満を持して機種変更ですが、はっきり言って何のこだわりもない。
ソフトバンクはそのままで、シャープにしたい、だけ。

家の近くの店で機種変更すると、待ち時間が長かったり、ストレスも感じます。

ソフトバンクのHPを見てみたら、オンライン機種変更ができるとやら。
何の待ち時間もなく、シャープの最新機種に変更することができました。
家に、代金引換で送られてくるらしい。これは便利でした。
貴重な休日を無駄な待ち時間や、腹立たしい対応で害されることもなくなりました。
携帯のボディーをゴールド色にしておいた。

さあ、今日は一つ時間を食いそうな用事がなくなったので、
休日を有効に活用します。

長期ロード終了

2007-09-17 09:05:33 | 研究のこと
9/10(月)-15(土)の長期ロードが終わりました。

群馬・草津、広島でしたが、実験・見学・学会座長・委員会・見学と充実して刺激的なロードでした。さすがに帰宅した時は疲れましたが、翌日は娘の保育所の運動会。まあとにかく私が感心するくらい、ビジョンがはっきりして活動が活発な保育所で、昨日の運動会でも感動して何回か泣いてしまいました。

8月後半から、フランス-スイス-韓国-国内長期ロード、とその間大学に出たのは1日だけ。少し態勢を整えないと、10月からの後期が大変なことになりそうです。これからの半月で、戦略も練って、具体的な施策も実行していきます。

9/21-22、9/25-26と、学外での実験・調査が入っています。

秘書さん

2007-09-14 09:58:38 | 職場のこと
週に1度,秘書さんに研究室の運営をお手伝いしてもらうことを考えており,実行に移します。良い方が見つかったので,さっそく10月からお手伝いいただこうと思います。

週に1度で足りなくなれば,増やしていけばいいと思いますが,現状では週1で十分と思います。

今年は実験室係とコンピュータ係も学生に任命して,いろいろとクリエイティブな仕事をしてもらっています。

大分研究室の体制が出来上がってきたように思います。
いよいよ,全力で研究をやらないといけませんね。

ひび割れ自己治癒ピンチ!

2007-09-14 09:54:36 | 研究のこと
ひび割れ自己治癒コンクリートの技術開発が一つの局面を迎えています。

いずれにせよ,今年は横浜国大での自己治癒の研究の方向性を大きく変更するなり,拡大するなりしようと前から思っていたので,ちょうどよい機会です。JR東日本の小林さんからも「じっくり腰を据えて本質的なことをやっていこう」と言われているので,良い戦略をしっかりと考えたいと思います。

ピンチはチャンス!

人間は変わる,ので

2007-09-14 01:02:41 | 研究のこと
今日は一日,ある委員会(土木学会333委員会)で始まり,その懇親会で終わった,と言ってよいと思いますが,いろいろとアイディアを出し,いろいろと感じました。

自分の考え方が必要とされてるのも再認識したし,
私が独特の考え方を持っていて,それをプラスの意味で期待されているのも,
いろんな人との会話で感じました。

さて,それをプレッシャーと感じるか,どうかです。

この記事のタイトルにあるように,人間は変わります。
問題意識さえ持っていれば,常に変化,成長していきます。
「それは若いからであって,いつまでも成長できるわけじゃない」
と,おっさんたちの声が聞こえてきそうですが,
最近見た例では,池田尚治先生は違うし,麻生太郎氏も違う。
麻生太郎氏も,老いるということをマイナスで見るな,常に進化だと思っている,
と新書に書いてました。私もそうだと思いたい。
他にもいくつも例はある。
というわけで,いつまでも成長していけるわけです,人間は。

なので,今の実力で,私にかけられている期待をすべて受けると
壊れてしまいますが,いずれ実力はついてくる,という開き直りで
プレッシャーとならないように考えています。

私の感覚でおかしいと思ったことは正直に言うし,
面白い,やりたい,と思ったことは熱く主張し,自らリードして実行しようと
思うのであります。

333委員会も,議論における,ある既成の方向性ができてしまっている。
私から言わせると,委員会でのご意見番としての役割のWG1が本来の役割を果たしていない。
「現場での不具合事例の紹介する」私から言わせるとそれだけではダメ。
それを言う人は誰もいない。なので,私が言います。
私は,そのWG1のメンバーですので,本質的な機能を果たしていないWG1に対して,
あるべき姿を提言するし,自ら実行しようと思っています。

結局は,「三つ子の魂なんとやら」です。
言いたいことを言うからには,責任を取る。
背伸びをする必要はないが、全力で発言をして,成長して借りを返す。
いつまでも,そのときの信念に基づいて,思いを発信できる人間でありたいと思います。


元気をくれる

2007-09-13 12:30:19 | 教育のこと
相変わらず,いろいろなところで新しい人に会いますが,それはとても楽しいことです。
特に,自分の指導した学生を通してさらに人脈が広がっていくように感じ始め,それは
とてもすばらしいことだと思います。

先日の群馬での実験のときも,高梨君の会社の先輩がおられ,私に声をかけてくれました。
我々の研究室のホームページを見ておられ,「感銘を受けた」「ビジョンがはっきりしていて
勇気付けてくれる」などのお褒めの言葉をいただきました。

人と人の関係の構築には,お互いの間のバリアを取っ払うことが必要ですが,
私の人間性のある程度の部分は,研究室のホームページを見てもらえれば分かる,というのは
実はとても大きなことです。ホームページを見てる人で私に近づいてくる人は,
私の考え方をある程度知っていて,これはとても大きいことです。
ただ,実際には現物を見ないと本当の姿は分かりません。

群馬での実験でも,実験は「失敗」ですが,我々は失敗とは思っていない。
技術開発のステップとしか思っておらず,結果に対してJRの人たちと真剣に議論し,ある意味では
和気あいあいとしており,私自らもコンタクトチップを試験体に埋め込んだり泥臭い作業も
平気でやったりもします。

そのような雰囲気も見られて,高梨君の先輩も,警戒心なく近寄って来られ,
いろんな話をしてくれました。

私が指導した卒業生との関係は,今後も良好なものを持続していきたいと思いますが,
彼らを通して,さらにネットワークが大きく広がっていくのは,今後の大きな財産に
なるのは間違いないです。さらに,留学生とのネットワークもできていくだろうし,
考えるだけでワクワクしますね。

「元気をくれる」はとてもうれしいほめ言葉ですが,私が元気である限りは,
いくらでもパワーをおすそ分けしようと思います。どんどん使ってください。

広島でお好み焼き・カワハギの刺身・酢カキ

2007-09-13 11:02:48 | 研究のこと
広島にいます。

9/10(月)~11(火)は群馬県の草津にいました。

研究開発中のひび割れ自己治癒コンクリートを,いよいよ現場に使用するということで,試験練りをしていましたが,トラブル発生!

何とかこれを解決しないといけないので,来週,9/21-22に横浜周辺で生コン工場の試験室を借り切って,トラブル解決法を模索します。原因は大体特定できているので,何とかします。

失敗は成功のもと,と言いますが,今回も非常に良い教訓です。
ドキドキわくわくですが,これこそ研究開発の醍醐味ですね。
同行した3年生の学生はとても刺激を受けたようです。これぞ教育。

その翌日,朝の飛行機で広島に到着して,1泊したところです。

昨日はセッションの座長が仕事で,学会等での座長の仕事はこれで6回目くらい。
大分慣れてきて,そろそろ予習が必要ない?感じになってきましたが,
予習も大して時間かからないので,飛行機の中でやりました。

その後,広島駅で少し時間があったので,師匠とお好み焼きやカワハギの刺身・肝などを堪能して,若手懇親会に向かいました。またまたいろいろお話できて,楽しかった。

今回は,ホテルのネット接続も非常に良好だし,モバイルもいよいよ威力を発揮してきて,たくさん仕事を回したり,さばいたりできています。

今日からはほとんど委員会だけが仕事ですが,
土曜日には鉄筋コンクリートの船を見学して帰ります。

9月の前半で自分のオフィスに行けたのは9/7だけ,というすごいことに
なってしまいました。

モバイル

2007-09-10 09:30:11 | 研究のこと
これまでも,それなりに出張してましたが,ノートPCでモバイルはしてませんでした。
今や,たいていのホテルでインターネットが使えるし,自宅で大学のメールを見ることも
当然できるので,わざわざ移動中までインターネットに接続する必要性を感じなかった。

が,ついにモバイルを導入してしまいました。150時間の権利を買い取って,有効期間が600日。
これはかなり使い勝手がよさそうです。

今日は群馬の草津温泉の辺りに1泊で出張。
さすがに今日の温泉旅館ではインターネットは無いと思うので,従来であればPCは持参しなかった
かも。特急電車もガラすきなので,さらがら移動オフィスです。

特急で2時間半あるので,分厚い"Properties of Concrete"を広げ,
藤原正彦の「若き数学者のアメリカ」も読み,
今朝まで大学のメールサーバーが止まっているので,メールを読むこともできないので,
自分の好きなことしてます。

今日明日は,ひび割れ自己治癒コンクリートをいよいよ実際の現場で使うので,
そのための試験練りです。普段一緒に仕事をしている人たちがたくさんいるので,
夜の懇親会などでも,話し合う時間がたっぷりあり,そういうところで実質的に
仕事を進めてしまいます。

図書館

2007-09-10 09:12:14 | 趣味のこと
あまりこれまで図書館と縁がありません。
私は基本的に本は買います。著者に敬意を表して,人から借りれば済むような場合でも
本屋やアマゾンで買います。

子供や大学生になる前に,図書館で本を借りたのはあまり記憶にありません。
高校3年生の受験生のときに,友達から「図書館で受験勉強するのが集中できて良い」
と聞いて,実家から割と近かった,明石公園内の図書館に夏休みに通ったのは覚えてます。
予備校に行ってなかったので,夏休みは自分で勉強してました。

図書館をあまり利用してないというのは,基本的に読書家でなかったということだと思います。
私が少しでも読書するようになったのは,甲陽学院中学・高校のときの国語の先生だった
中倉先生の影響が大きいです。中倉先生には中学1年から6年間ご指導いただきました。
入学直後にまず読まされたのが,星新一。面白くて次々と読みました。
その後,宮沢賢治,白樺派,森鴎外,夏目漱石,太宰治,魯迅,
なかかんすけ(漢字忘れた)の「銀の匙」,新唐詩選,菊池寛の「恩讐の彼方に」,
司馬遼太郎,ゴリラとピグミーの森,御伽草子,
その他にもいろいろあったと思いますが,読書ノートにも添削・コメントしていただきました。
今思えば,非常にありがたいご指導でした。

今は,周囲の同年代と比べたら,割と読書している方だと思います。
楽しく読書しており,いろいろと読んでみたいジャンルも増えてきています。

それで,昨日の日曜日に,奥さんの発案で家族で家の近くの小さな図書館に行ってみました。
もちろん子供の絵本はたくさんあるので,娘は大喜び。
私もいろんなコーナーで足が止まり,「日本文学」のコーナーでいろんな本の背表紙を
見ているだけでも楽しかった。さっそく,図書館の会員カードを作成して,
娘のと合わせて5冊借りて帰りました。

遅まきながら図書館の魅力を発見?遅すぎるかもしれませんが,
本屋で購入する読書と合わせて,あちこちの図書館を活用して,今後の人生の読書を
楽しみたいと思います。

井沢元彦の「日本史集中講義」は非常に面白かった。
井沢さんの「逆説の日本史」シリーズは学生のころから読んだりしていましたが,
弥生時代ごろから太平洋戦争まで,日本史を通史として集中講義で学ぶと,
点と点がまさに井沢さんの言うように線でつながり,日本をよく理解できた気がする。

その線でつながった視点を持って,「点」の歴史を学ぶと(読書すると),
一層面白くなりそうである。