細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

動画配信:国土交通省のコンクリート構造物の品質確保の試行工事の講習会(12/9に実施)

2024-12-16 09:28:02 | 研究のこと

12/9(月)に開催した、オンライン講習会の内容が動画で配信されました。すべての講演や、話題提供を動画で見ることができます。品質確保の実践にご活用ください!


第7回 元気なインフラ研究所 公開セミナー(今回は情報交換会)

2024-12-10 15:05:43 | 研究のこと

2024年の12月20日(金)14:00~15:00 (Zoom)

元気なインフラ研究所の第7回の公開セミナーを開催いたします。

https://us06web.zoom.us/j/88552846788?pwd=wFBJRF4Zzgo6R2uRX5Fk9VtiPXq18U.1

Zoom ID: 885 5284 6788
パスコード:425905

「元気なインフラ研究所の情報交換会」

主な参加者:彌永 貴裕 氏(高岡市、元気研コンソーシアムメンバー)、宮本 充也 氏(長岡生コンクリート、元気研コンソーシアムメンバー)、松永 昭吾 氏(元気研所長)、二宮 純 氏(山口県の品質確保システムの創始者)、宮川 洋一氏(愛知県、元気研コンソーシアムメンバー)など

今回は、元気研のコンソーシアムでの様々なプロジェクトの情報交換や、今後の皆さんの連携(各自がどんなことができるのか)などを、気楽に情報交換する場とさせていただきます。

今後もセミナーは何度も重ねて実施していきます。膨大な既設インフラの維持管理はもちろん、新設インフラの品質確保と長寿命化、圧倒的な環境負荷低減型の建設材料の開発と実装、などを推進していきます。

セミナーなどで語られる哲学に基づいて、着実に実践、実装を重ねていきます。粘り強いこと、しつこいこと、良いことはいつまでも続けること、などが我々の取り得と思ってます。。。

元気なインフラ研究所のコンソーシアムへの行政機関の会員が増えてきています。民間企業の会員も増えてきています。

コンソーシアムが軌道に乗ってくると、会員限定のセミナーを開催したり、共同研究やコンサルティングなどもどんどん増えていくと思いますので、ご興味のある方はぜひ、コンソーシアムへの入会をご検討ください。こちらを参照ください。


2024年12月9日、国土交通省のコンクリート構造物の品質確保の試行工事の講習会

2024-11-15 09:41:31 | 研究のこと

国土交通省のコンクリート構造物の品質確保の試行工事の講習会を開催します。プログラムを以下に示します。

ご参考までに、
2023年11月27日の講習会の動画や資料はこちら
2022年12月16日の講習会の動画や資料はこちら
2021年11月26日の講習会の動画や資料はこちら

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「コンクリート構造物の品質確保の試行工事に関する講習会」 プログラム

日時:2024年12月9日(月)14:00~17:00(オンラインのみ。無料です)

オンライン(Zoom)での講習会
https://us06web.zoom.us/j/88552846788?pwd=wFBJRF4Zzgo6R2uRX5Fk9VtiPXq18U.1
Zoom ID: 885 5284 6788
パスコード:425905

講習会のスケジュール

1. 開会の挨拶(国土交通省 技術調査課)(5分)

2. 品質確保の試行工事の目的や土木学会の品質確保の委員会の活動状況
(土木学会コンクリート委員会235委員会 委員長 細田 暁)(10分)

3. 各地域での試行工事におけるGood Practice(優れた取組み)(14:15~15:15,15分程度×4件)

3.1 極寒冷地の凍害対策に向けた配合試験の報告・冬季打設の施工報告
発表者:西松・植木・堀口・戸沼岩崎 北海道新幹線,倶知安駅高架橋JV 佐藤 亙 氏
3.2 北海道十勝地方の橋台試行事例(紋別川橋橋台工事,北海道開発局)発表者:加藤建設 加藤 茂樹 氏
3.3 広島県福山市の鞆未来トンネルでの覆工コンクリートの品質確保,発表者:五洋建設 古山 純也 氏
3.4 下水道処理施設のRC構造物におけるひび割れ抑制の取組み,発表者:勝井建設 吉廣 幸司 氏

質疑応答(15:15~15:30)

休憩(15:30~15:40)

4. 品質確保に関連する話題提供 (土木学会コンクリート委員会235委員会から)
4.1 一般構造物の目視評価法の評価法の改善について
4.2 トンネル覆工コンクリートの目視評価法の評価法の改善について
4.3 山口県の毎年の品質確保の講習会について
4.4 山口県の構造物群の品質の向上についての研究成果の発表
4.5 施工状況把握チェックシートの適切な活用方法
4.6 暑中コンクリート等での品質確保のためのスランプ保持型混和剤の活用

5. 全体的な質疑応答・講評(16:40~16:55)

6. 閉会の挨拶


和のAI・コーチング

2024-11-15 08:58:52 | 研究のこと

ご無沙汰しております。本調子でない状況が続き、日常を乗り切るのにアップアップしておりました。。。少しずつ元気になってきているように思います。引き続き、皆様のご支援、よろしくお願いいたします。

さて、豊穣な社会研究センターのつながり方研究所も、いろいろと活動の展開をしておりますが、「和のAI・コーチング」が今後、大きな展開となりそうです。これについての対談を、豊穣だよりの第7号として発刊いたしました。ぜひご覧ください!


「豊穣祭」?「新嘗祭」? ー米と土木ー

2024-09-05 08:43:56 | 研究のこと

11月23日が何の日かご存じですか?以前は、新嘗祭の日だったことをご存じでしょうか?今は、へんちくりんな名前の日になってしまっていますが、なぜ変わったのか(大東亜戦争で敗北を受け入れたことが関係しています)、ご存じで無い方は勉強してみてください。

さて、11月24日(日)に、豊穣センターのイベントを実施することになりそうです。23日に実施したかったのですが、コアメンバーの予定が合わず、23日は前夜祭的なイベント(都合の付く方々で遅めの午後からイベント)、24日の午前にイベント本番、としたいと思っています。

「食糧」とくに、「米」をテーマにします。

私は、土木、インフラの重要性を、個人の生活への影響や、社会の健全な発展、防災・減災などの観点から話すことが多いのですが、理解していただける場合も多いですが、なかなか一般に浸透しません。

「食」をテーマにした方が面白いし、身近に感じるのではないか、と以前からぼやっと思ってはいましたが、昨日の、元気なインフラ研究所の所長のマツさんと、仙台でゆったりと昼食を取りながらの対話で、双方が確信し、今回のイベントを実施することにしました。

日本人にとっての最重要な食糧とは?間違いなく、米です。

新嘗祭。五穀豊穣を祝う、最重要とも言える神事。

米を食わなくなり、小麦食が激増し、健康を失った日本人。大きな圧力が、戦後かかり続けていることは当然ご存じかと思います。

ベトナムに数多く出張しますが、様々なおいしい麺の食事がありますが、米の麺ばかりです。私の周囲にはずっと力説していますが、小麦の麺などやめて、米の麺を普及すべきと思います。ものすごくおいしいですよ。

自然災害に対する防災も大事。でも、まずはとにかく食糧安全保障、です。食わなければ死にます。

米、大豆、魚。極論すると、この三つを死守すれば、日本人は生きていけると思っています。我が国家、国民は、この三つをどれくらい大事にしてますか?本当に飢える時代が迫ってますよ。

極端な減反政策。食糧安全保障を捨てて、札束で食糧を輸入し、増えた人口を危険な土地に密集させて住む。災害が増えるに決まってます。

米の問題から、国土の利用の仕方、個人の健康問題、新嘗祭をはじめとする日本国の成り立ちや伝統・文化への興味・憧れ、様々な話題に発展できます。

とにかく日本の食事はおいしい。8月下旬にアメリカの西海岸に一週間ほどおりましたが、使いやすいフリーウェイ(高速道路)と大谷翔平の活躍をドジャースタジアムで観たこと以外、アメリカに魅力を何一つ感じませんでした。食事はまずいし、高すぎる。

食事は楽しいですね。食文化と言いますから、日本の良さを見直すことにもなるでしょうし、少なくとも食事をしない人はいませんから、極めて多くの方々の関心につなげることができると思います。

米と言えば、日本酒。日本酒も、戦前は純米酒しかなかったことをご存じですか?日本酒にはいろんな種類がありますが、私は基本、純米酒しか飲みません。大吟醸、吟醸、などとこだわっている方もおられますが、そもそも純米でないかどうか、そちらの方が重要と思います。なぜ、純米酒で無いものがこれほど多く出回っているのかも知ってますか?結局、敗戦(終戦)がきっかけです。

米、五穀豊穣、豊穣な社会、土木、食文化、安全保障、国土、田園、天皇、古事記、・・・

キーワードは増えるばかりと思いますが、

11/23、24にイベントを開催しますので、ぜひご参集ください。イベントの詳細は、追ってご案内します。


ベトナムのダナンの出張レポート(前半)

2024-08-17 15:36:38 | 研究のこと

今年度、初の海外出張となりましたが、4月頭からの地獄のような「脱皮」「大転換」の4ヶ月を、「無事に」?乗り切って、今回の出張にたどり着きました。

ダナンに来るのは10回目くらいだと思いますが、多くの教え子やその仲間たちにいつもサポートしてもらい、充実した出張になります。今回は、生コン工場、ゼネコン、山岳トンネルの運用やメンテナンスも担当しているゼネコン、大学の研究者たちとの交流や将来の協働のための議論を、たくさんさせてもらっています。

私自身の言葉で書いてもよいのですが、私の出張の前半に同行した、長岡生コンの宮本充也さんのブログが面白いので、それらをご紹介します。。。

1. 何かとお騒がせ中 【ホソヤン】 と行く! ベトナムダナンのコンクリート視察レポート① 「やっぱ最初からトラブル」

2. 何かとお騒がせ中 【ホソヤン】 と行く! ベトナムダナンのコンクリート視察レポート② 「なぜかダナンでひとりぼっちなんダナン」

3. 何かとお騒がせ中 【ホソヤン】 と行く! ベトナムダナンのコンクリート視察レポート③ 「生コン工場さえあれば世界中どこでもオワコン」

4. 何かとお騒がせ中 【ホソヤン】 と行く! ベトナムダナンのコンクリート視察レポート④ 「お仕事の合間に観光で骨休め」

5. 何かとお騒がせ中 【ホソヤン】 と行く! ベトナムダナンのコンクリート視察レポート⑤ 「建設コンクリートグループDUFAGO訪問」

6. 何かとお騒がせ中 【ホソヤン】 と行く! ベトナムダナンのコンクリート視察レポート⑥ 「ベトナムの残コン現場視察」

7. 何かとお騒がせ中 【ホソヤン】 と行く! ベトナムダナンのコンクリート視察レポート⑦ 「インフラ大手DEOCA訪問」

8. 何かとお騒がせ中 【ホソヤン】 と行く! ベトナムダナンのコンクリート視察レポート⑧最終章 「日本のゼネコンが手がけたトンネル視察。ありがとうベトナム」









元気なインフラ研究所 第5回セミナー(8月10日17:00~)

2024-08-08 09:55:34 | 研究のこと

豊穣な社会研究センターの元気なインフラ研究所の第5回のセミナーを開催しました

土曜日の夕方ですが、ビールでも片手に、お気軽にご参加ください!
⇒ 私はそのように参加しました!


「スランプ保持型の混和剤の活用について」

2024-06-18 04:52:04 | 研究のこと

「スランプ保持型の混和剤の活用について」

 本稿では,スランプ保持型の混和剤を用いたコンクリートの土木分野での活用の状況や今後の方向性について,筆者が知る情報をお伝えする。

 筆者の学部の卒業論文の指導教員である小澤一雅先生の博士論文は,自己充填コンクリートの開発であった。しかし,土木分野では長らくスランプ8cmが当たり前とされ,ようやく12cmに標準的な値が移行するような状況であり,スランプの比較的小さなコンクリートが今でも用いられている。そして,スランプロスの問題が当然に品質確保の達成を阻害する大きな要因となる。

 筆者が2009年から関与する山口システム(品質確保システム)の発端は,田村隆弘先生(当時,徳山高専)をリーダーとするコンクリートよろず研究会(一期目)であるが,長い休止期間を経ての二期目(筆者もメンバーの一人)の活動テーマが混和材料であった。その動機は,コンクリートに関わる産官学の様々なプレーヤーのほとんどが,混和材料についての深い知識をほとんど持っていないことであり,今後のコンクリートは混和材料なしには成り立たないことは自明であろう。

 コンクリート用化学混和剤を使用する際,現場で重視される機能は何かについて,コンクリートよろず研究会が業界関係者へ幅広くアンケートを実施した。約2ヶ月間の実施期間で全国から521件の有効回答を得た。「化学混和剤を使用する際に重視している項目」,「化学混和剤について機能を追加,強化して欲しい項目」への回答を集計したところ,いずれの問いにおいても,最も多くの回答が寄せられたのが「スランプ保持性能」であった。スランプロスの問題が業界で大きな課題になっている証左であろう。

 筆者は,2023年に改訂された土木学会コンクリート標準示方書の施工編の改訂部会の代表幹事を務めた。その改訂において,スランプロス問題に風穴を開けるため,暑中コンクリートの35℃問題に取り組んだ。コンクリートの打込み温度が35℃を超え,38℃以下の極めて厳しい暑中環境において,十分なスランプ保持性と適切な凝結遅延性を与える混和剤の使用を条件とすることとした。暑中期にスランプロスの問題が顕著になり,施工時の不具合が発生するリスクが極めて高くなるからである。JIS規格が十分に整備されていない領域の混和剤であったため,JSCE-D504「暑中環境下におけるコンクリートのスランプの経時変化・凝結特性に関する混和剤の試験方法」を制定した。この試験方法による試験を実施し,示方書の施工編に示される判定基準を満たした混和剤を用いる仕組みとした。

 この改訂は,土木分野で深刻化するスランプロスの問題を改善するための重要な一手,というのが筆者の認識である。筆者は個人的には,フレッシュコンクリートの世界からスランプロスという問題が無くなることが理想と思っている。一気にその状態に飛ぶことはできないため,今回はその出発点としてでき得ることをやったという認識である。

 上記の改訂のための準備は,土木学会コンクリート委員会の3種委員会である「養生および混和材料技術に着目したコンクリート構造物の品質・耐久性確保システム研究小委員会」(356委員会,委員長は筆者)のWG2(菅俣匠主査)で行い,JSCE-D504の叩き台を作成した。その叩き台が土木学会コンクリート委員会の規準関連小委員会での度重なる審議を経て,制定された。

 現在,コンクリート委員会の2種委員会である「暑中コンクリートの設計・施工に関する研究小委員会」(253委員会,委員長は筆者)が指針の原案の初稿が出来上がり,常任委員会での審議にかけられるよう段取りを進めている。この指針には,スランプ保持型の混和剤の活用がさらに進む社会となるような仕組みが盛り込まれるよう,全力を尽くしているところである。

 ここからは,国内外でのスランプ保持型の混和剤の活用状況について事例を紹介する。

 筆者は,2021年12月に,広島県の生コン工場を視察した。この工場では,2021年6月にJIS A 6204(コンクリート用化学混和剤)に規定され,JSCE-D504に準拠した試験で示方書の施工編の判定基準も満たすスランプ保持型混和剤(暑中対策用混和剤)を社内標準化した。同工場では土木配合による暑中期の打設において,スランプロスの慢性化が課題となっていた。更に山間部の災害復旧現場では運搬時間だけで60分以上を要するため, 汎用の高機能AE減水剤ではスランプロスが生じ現場での品質確保が困難となる事例があった。そこで,スランプ保持型の混和剤を採用し,その結果,フレッシュコンクリートの性状は極めて良好な状態が保持され,スランプ値は製造直後から2時間経過後においてもJISの規定範囲を維持する品質となった。筆者は,生コン工場を視察した同日に,災害復旧現場の砂防堰堤を視察した。コンクリートの仕上がりは素晴らしく,筆者らが開発した目視評価法で私が点数を付け,非常に素晴らしい出来であることを定量的な数値でも確認した。なお,この工場では,混和剤を切り替えた後は,厳しい暑中環境下においてもスランプロスによるクレームはゼロであったとのことである。

 JIS A 6204に規定されているスランプ保持型の混和剤は,ある混和剤メーカーにおいては,全国で使用されるAE減水剤の年間数量ベースで1割程度(西日本では2割)の使用とのことで,普及が進んでいる状況にある。生コン工場数の減少は,生コンの安定供給の観点からはゆゆしき事態であると認識しているが,荷卸しの時間制限,土木分野での打込みに関する時間制限,打重ね時間に関する時間制限などの緩和についても,構造物のコンクリートが品質確保されることが前提で,慎重な検討が重ねられることを期待したい。

 国外での動向を述べる。シンガポールなどの日本より厳しい暑中環境の国では,このような化学混和剤の活用について日本よりも進んだ状況にあるようであり,生コンの製造会社にヒアリングを行った。

 ヒアリングは,2023年7月18日(火)に,シンガポールの第2番目の規模の生コン会社であるISLAND CONCRETE (PTE) LTD.のSenior Technical Managerに対して筆者が行った。ISLAND CONCRETE社は,シンガポールで2番目の規模の生コン会社であり,7工場で,一月の出荷量が200,000m3/月程度をほこる。ちなみに,シンガポール最大の会社は,350,000~400,000m3/月程度の出荷量とのことであった。

 暑中コンクリートの温度について尋ねたところ,コンクリートの温度に対して付加価値が認められており,28℃以下の場合に+12ドル(シンガポールドル),30℃以下の場合に+8ドル,32℃以下の場合に+4ドル,とのことであった。ちなみに,コンクリートの単価はおよそ100ドル/m3とのことであった。フレッシュコンクリートの温度を下げるために氷が使用され,練混ぜ水の35%程度を氷で置換することもあるようで,氷はマレーシアから輸入しているとのことであった。1トンの氷が90ドル程度とのことであった。

 水和熱を低減するために,高炉スラグ微粉末を70%以上置換したコンクリートも出荷されているようで,+5ドルの付加価値とのことであった。フライアッシュは,産業廃棄物との扱いで近隣の国からは輸入できない状況のようで,日本からフライアッシュを輸入しているそうである。フライアッシュを30%程度置換した,水和熱抑制型のコンクリートが出荷されているとのことであった。

 スランプ保持型の混和剤についても,スランプ保持時間の付加価値が付いたものが流通している.日本のJIS製品に近いと思われる”Concrete Family”と呼ばれる一般的なメニューには無いそうであるが,発注者が希望すれば,通常2時間程度のスランプ保証が,4時間,6時間,8時間,10時間といった長時間のスランプ保持が可能なコンクリートが出荷されている。また,アジテータ車が9~12m3を積載可能なものがシンガポールのRoad Authority(道路管理者)のルール変更により許可されており,生産性が向上しているとのことであった。工場のミキサーも4.5m3の容量とのことであった。自己充填コンクリートの普及率は5%程度であろう,とのことであった。ヒアリングを通じて,シンガポールの生コン会社に大きな活力があることが感じられ,コンクリートの温度やスランプ保持時間などの品質に明確な付加価値を認める市場が形成されていることに大きな刺激を受けた。

 以上,筆者の知る情報を述べた。読者の何らかの参考になれば幸いである。

 

 


豊穣な社会研究センター 爆走?体制が構築

2024-05-24 03:39:42 | 研究のこと

豊穣な社会研究センターが設立されて1年1ヶ月が経過しました。

準備に時間がかかりましたが、2024年度に入ってメンバーも変更となり、体制も構築され、3つの研究所の所長も確定しました。

メンバー表に掲載されているメンバー以外にも、学外に無数の連携者がおり、さらに増えていきます。豊穣Cのメンバーは今後、どんどんと充実していきます。

豊穣Cの本質は、「コンサルティング」です。お悩みに寄り添い、必ず解決策を提示します。不安が解消します。

「困ったら?」

「豊穣センターへ!」

あなたが知っている豊穣Cのメンバーや関係者に、なんでも相談してください。様々なプロが、どんなお悩みにも相談に乗り、具体的な解決策をご提示します。

行政、民間企業、大学関係者、一般の方々、
インフラや、数値シミュレーションなどに限らず、
(インフラについては、すでに「元気なインフラ研究所」のコンソーシアムが設立。申し込みはいつでも)

「つながり方研究所」という、人と人のつながりについてもプロ集団がそろっていますので、「孤立と分断」という近代社会の象徴的な現象の中で苦しんでおられるあなたも、ぜひご相談ください。

様々なイベントも展開していきます。

1) 「和のAI・コーチング」をYNUから発信!2024年5月27日(月)15:00~17:30
https://note.com/hojo_ynu/n/n541acf5e9d59

2) 真に我が国が発展するためのインフラのありかた 2024年5月28日(火)13:30~15:30
https://note.com/hojo_ynu/n/nd5eaeeea0395

3) YNU dialogue 「福島の今を知り、100年後の豊穣な社会を考える」のご案内  2024年5月28日(火)18:00~
https://note.com/hojo_ynu/n/n952e35a34a31?magazine_key=m76da01fc3a4f

今後の豊穣Cの様々な展開に、乞うご期待!


豊穣センターのニュースレター

2024-04-18 11:39:58 | 研究のこと

豊穣な社会研究センターのニュースレター第1号が、発刊されました。

広報担当の古川さんが、デザインしますので、細田のテイストとはかなり異なった素敵な感じになります。。。

豊穣センターでは、様々な魅力的なセミナーやイベントも開催していきますので、ぜひ、ご興味のあるものに参加いただき、仲間になってください!


「品質確保物語」から「元気なインフラ物語」へ

2024-04-10 09:05:43 | 研究のこと

道路構造物ジャーナルNETという、ウェブ上の専門誌にて、「品質確保物語」という連載を続けてきました。

私が2009年3月3日に出会って衝撃を受けた「山口システム」(当時は、コンクリート構造物のひび割れ抑制システム。現在は、ひび割れ抑制も含む品質確保システムへ拡張。)が立ち上がる経緯や、発展していく経緯、2011年の東日本大震災の後に復興道路で多くの構造物の品質確保や耐久性確保へとチャレンジが展開していった状況を、物語として連載してきました。

連載は、49回まで続き、皆さんが見やすいように、私自身が運営しているHPに集約してあります

ところが、出版社の事情で、道路構造物ジャーナルNETは今後、更新がなされないことになってしまいました。というわけで、「品質確保物語」も終了となります。

ところが、ところが、同様のウェブ専門誌が別途立ち上がり、私の連載も新装開店で4月下旬ごろにオープンすることとなりました。

新連載の最初の原稿はすでに書き上げ、編集者に送りました。

新連載の名称は「元気なインフラ物語」としました。なぜ、このような名称にしたのか、どのような内容を発信していく予定か、も初回の原稿に記しました。オープンになったら、皆さんが読みやすいように私のブログや、豊穣な社会研究センターのHPからも発信していきます。

引き続き、ご愛顧のほど、よろしくお願いいたします!


「和のコーチング」をYNUから発信! 2024年5月27日(月)15:00~17:30

2024-04-04 15:50:38 | 研究のこと

豊穣Cのセンター長の細田です。

豊穣な社会研究センターの「つながり方研究所」の具体的な活動の一つとして、「和のコーチング」(細田の付けた暫定タイトル)というプロジェクトを立ち上げます。

5月27日(月)に、横浜国立大学のメディアホール(中央図書館内)にて、「和のコーチング」の公開セミナーを開催することが決まりました。学長も参加されます。

今回は無料の公開セミナーとしますが、今後、これを契機にプロジェクトを進め、上手く運べば、大学で受講できる講義として「和のコーチング」が実装されるヴィジョンを私は描いています。

さて、「和のコーチング」とは何か?

このプロジェクトは、プロのコーチたちと連携します。東京コーチング協会のつわものたちです。

私も彼らとしっかりと対面したのは2023年7月末の「コーチング祭り」というイベントにおいてでした。コーチングの達人たちは、プロスポーツ選手や、誰でも知ってる大企業の重役さんなどをコーチングしたりしています。クライアントの持っている能力をフルに引き出すための伴走者、というイメージです。コーチング祭りでは、まさにコーチング界のレジェンド級の方々4名の講演をたっぷり生で聴かせていただき、私自身は講演者たちの考え方やメソッドに共鳴するところが多々ありました。

私も大学教員として、まさに学生たちをコーチングしているわけだし、「コーチング」というものはもっと社会に開かれ、活用されていくべきものであると感じたのです。私の認識では、コーチングとは、対話であり、傾聴、質問力、内省力、思考力であり、人間のポテンシャルをフルに引き出すための考え方です。

「和」と付けたのはなぜか?

私の認識では、コーチングという方法も西洋から入ってきたものです。それはそれで良いのですが、現在は日本が大ピンチの状況で、日本人としての誇りも失いかけている危機的状況。日本人や日本が本来持っている強さ、美しさ、誠実さ、などを前面に押し出して、もしくは取り戻して、社会を良くしていきたいと私は思っています。そこで、「和のコーチング」。

5/27の公開セミナーでは、「つながり方研究所」に集う、本物の僧侶の方も参画予定。私も大ファンの素敵な僧侶の方々です。

近代という社会は、個人がそれこそバラバラの砂粒のようになってしまいかねない、生き方を見失いやすい難しい社会です。

宗教と科学もこれまでは別物だったのかもしれませんが、物事の真理を追究していくと、同じところに行き着くのではないかと我々は議論しています。

つながる、ということは、我々が人間らしく生きていく上での根幹と思います。

プロのコーチたち、現役の僧侶、つながり方の研究者、学長、学生、豊穣な社会への挑戦に興味のある方が集い、つながって、「和のコーチング」を一緒に模索していきませんか?

皆さんのご参加、心よりお待ちしております!


元気なインフラ研究所 第2回セミナー(3月22日(金)15:30~、オンライン)

2024-03-15 07:56:53 | 研究のこと
3/22(金)15:30~、
元気なインフラ研究所の第2回セミナー(オンライン)を実施しました。動画は、こちらです。

元気研のコンソーシアムの情報もポスターの下にありますので、ご覧ください。



今後もセミナーは何度も重ねて実施していきます。膨大な既設インフラの維持管理はもちろん、新設インフラの品質確保と長寿命化、圧倒的な環境負荷低減型の建設材料の開発と実装、などを推進していきます。

セミナーなどで語られる哲学に基づいて、着実に実践、実装を重ねていきます。粘り強いこと、しつこいこと、良いことはいつまでも続けること、などが我々の取り得と思ってます。。。

元気なインフラ研究所のコンソーシアムへの行政機関の会員が増えてきています。民間企業の会員も増えてきています。

コンソーシアムが軌道に乗ってくると、会員限定のセミナーを開催したり、共同研究やコンサルティングなどもどんどん増えていくと思いますので、ご興味のある方はぜひ、コンソーシアムへの入会をご検討ください。こちらを参照ください