2022年が終わろうとしています。この1年は、私自身にとっては様々な変化が訪れた1年で、久しぶりにいろいろと書き留めておきたいな、と思う年末です。
1年の振り返りではあるのですが、どうしても4月からの新年度で大きく生活が切り替わるため、4月からの変化をまずは振り返ります。
昨年度まで2020年度、2021年度と、大学の土木工学教室の主任教授の任を務めました。ほぼすべてコロナ禍とかぶったので、オンラインでの教室会議など前代未聞でしたし、それが当たり前になってしまった2年間でもありました。会議も極めて多く、何とかつつがなく終えることはできたように思いますが、かなりフラストレーションも溜まっていたのかもしれません。今思えば、異常な事態でしたね。
2022年度は、私自身の大学での役割も大きく変化し、主任教授は終わり、留学生FSOのディレクターと、防災研究拠点の拠点長、が主な役割となりました。
大学教授(工学系)の役割もいろいろあろうかと思いますが、大きく分けると、教育・研究、大学内の運営業務、学会活動・社会貢献、になろうかと思います。
上記のFSOディレクターと防災研究拠点長の業務は、上記の分類では大学内の運営業務に相当します(もちろん、その他二つの役割にも関係はします)。それぞれの業務について、優秀なスタッフたちに支えられて、楽しく、クリエイティブに仕事ができていると思いますが、どちらも極めて重要で、それなりの仕事量になります。
学会活動・社会貢献も、土木学会コンクリート標準示方書の改訂作業が佳境に入ってきていることなどもあり、これまたそれなりの仕事量です。
学生の研究指導も、いろいろ理由が重なり、数年前よりも指導学生数が多く、多くの研究プロジェクトを力強く推進でき、楽しいのですが、これまた結構な仕事量です。
というわけで、大学教授の3種業務それぞれが膨張し、まさに全力で当たらないと、日常を回すこともままならない状況、というのが4月以降の実態でした。時期によっては、土日の休みも全くない状況がしばらく続きました。
そして、断酒。コロナ禍を言い訳にすべきではありませんが、元々のお酒好きが、家での飲酒量がかなり増え、アルコール依存を自覚するよろしくない状況に。これはいかんということで一念発起で4月6日から断酒し、本日まで約9ヵ月、お酒は一切飲んでいません。このまま止めてしまうのか、ほんの少し嗜む程度に復活するのか、またズルズルと元の木阿弥になるのか、は自分次第ですが、今のところ酒を飲みたいという気持ちはほとんどゼロです。
断酒で、生活も大きく変わりました。活動的になり、元々の習慣の毎朝の体操・柔軟体操はほぼ毎日。夏が暑かったので、その期間は運動は控えましたが、通勤ルートも横浜からのバスをほとんど止めて、相鉄上星川駅からの上り下りでエクササイズ。読書量や勉強量も以前より増え、有意義な時間が圧倒的に増えた実感です。体重も4kgぐらい減少し、ぜい肉が落ち、アルコールの脱水によると思われる足の筋肉硬直もほぼ無くなりました。健康診断の数値もほぼすべてAに。
食生活も変わりました。以前は朝食はフルーツ主体、でしたが、4月の断酒以降は、白米。大盛のご飯に、生卵、宗田節(かつお節)、卵かけご飯用の醤油を少し、それに納豆。途中からは奈良漬けも定番になり、もりもりご飯を食べて一日の活動開始。年末まで、ほぼこの朝ごはんが継続しました。以前に比べて、フルーツの摂取量は激減、野菜の摂取量も少なくなったと思いますが、体調は万全。やはり、お米中心の食生活が日本人にとっては基本、ということを再確認しました。(生野菜は、本来の日本人は食しておらず、日本人の健康にはあまりよろしくないようです)
2022年度の始まる前、自分自身でくすぶっている感じを持っていました。特に研究において。「天命を知る」と言われる50歳を前にして、自分が50代の10年間を捧げるような研究、ミッションがあるのか、と悩んでいましたが、それは2022年に一応払拭されました。いろいろな方との出会いや、時代の要請等もあり、現時点では私が自分の50代を捧げるべきミッションがたくさんあり、「奥手の私がついに目覚めた」という実感です。これまでいろいろな方々にご指導いただき、少しずつ力を蓄えてまいりましたが、いよいよ全力で取り組む時期に入った、という感覚を持つことができました。日々をともにする方々、応援していただける方々のおかげです。
研究がとても楽しいと思えるようになりました。私の資質上、性格上、いろいろな研究テーマが並ぶことになりますが、全く異なると言ってよい様々なテーマにおいて、極めて多くの方々と連携させていただきながら、やりがいを感じて取り組んでいます。とても幸せなことで、その中で皆が成長し、研究成果を社会実装し、論文などでしっかり形に遺していく、ことにも全力で取り組みたいと思います。
教育においても、力を入れて取り組んできた「土木史と文明」「メインテナンス工学」に加えて、大学院留学生がメインの受講生の「国際プロジェクトマネジメント」でも今年は全く新たなテーマで6時間講義し、来年度はこの講義も分担者を伴う主担当になるので、しっかり勉強して臨みたいと思います。
大学の業務の話に戻ると、留学生FSOの業務は、YNU土木は極めてアクティブな留学生教育を行ってきた経緯もあり、大変に重要な業務と思っており、来年度以降も変わりません。課題はたくさんありますので、優秀なスタッフたちと連携して前進していきます。
「豊穣な社会のための防災研究拠点」(YNU防災研)は、今年は大きく進展があった年でした。「自然災害ミチゲーション研究拠点」から11月に名称変更し、6つの研究ユニットの体制も確立しました。かなり活発に活動を展開し始めたユニットもあり、私の理想とする自律分散的な活動を、文理融合的に、縦横無尽に展開できるYNU防災研となるよう、これも舵取りをしばらくは続けます。2023年4月からは、YNU防災研の活動をベースに、大学に新たな研究センター「豊穣な社会研究センター」が設立され、私はこのセンター長を務めることになります。さらに学内業務が増えることになりますが、働き盛り?ということで頑張りたいと思います。
さて、4月より以前の話ですが、2月に人生初の「株」を始めました。私の師匠の岡村先生に勧められて始めました。「上がったら売る」という簡単な原則と、「保有しているだけで配当金も入る」という師匠からの教え?を参考に、始めました。今のところ、順調に利益をそれなりに上げており、11月下旬ころからは、株価下落のため、しばらく保有モード、に入っています。趣味が一つ増えました。
昨日、12月29日に、昭和記念公園でハーフマラソンに出場し、一年が終わりました。2年連続で出場し、今年は断酒しているので昨年の記録(ちょうど2時間)を上回ると思っていましたが、最後の5kmくらい完全にエネルギー切れでペースが急激に落ちて、2時間03分。もうちょっとしっかり練習することと、レース前の食事、レース中の栄養補給をもっと研究しないといけない、という反省で終わりました。しかし、やり切った、という充実感は大きく、レース後はスーパー銭湯でリンパドレナージュで癒し。
12月28日ごろから少しずつ年末年始モードに移行し、本日12月30日から完全に移行。1月11日締め切りのJCI年次論文集に投稿する学生たちの論文の添削も本格化しました。年末年始にやるべき?できる?仕事をリストアップするとかなりのボリュームになりましたので、自分のペースで楽しみつつ、読書や映画鑑賞、適度な運動などで年末年始は過ぎていくと思います。
この1年、皆様には大変にお世話になりました。至らぬところもまだまだたくさんありますが、来年4月にはいよいよ「天命を知る」50歳になります。社会、周囲に貢献したい、という気持ちが極めて大きくなっておりますので、使ってやってください。。。
それは、皆様、よいお年を。
12月16日(金)に、昨年に引き続いて2年連続で、コンクリート構造物の品質確保の試行工事に関する講習会を開催しました。
オンラインで開催し、すべての講演と講演資料をWebで公開しました。昨年、2021年11月26日のものも公開してあります。
まずは、2年連続で開催できたことをとてもうれしく思いますし、来年以降も継続・発展していけるとよいと思っています。
国土交通省の試行工事と土木学会の連携は、決して上手く行っていない時期が数年ありましたが、ここ数年はかなり改善され、良い連携ができてきているように感じます。
山口システムに始まり、東北復興道路での展開もありましたが、一歩一歩です。
昨日、第6回の公開座談会を開催し、動画もアップしました。
土木学会のこの教育研究小委員会のHPはこちらです。過去の動画や、文字起こししたファイルなども整備してきます。ぜひ各方面に拡散していただければと思います。
この後、年度末に向けて、第1~6回の座談会の文字起こし・文章の精査・図表の貼り付けを行い、公開します。
来年度、2023年度の早めに委員会メンバーで合宿を行い、第1~6回の座談会のテーマについてreviewし、議論を深め、文章版を充実させます。
そして、まだまだ議論し、世の中に発信すべきメッセージは山ほどありますので、第7回以降の公開座談会を企画し、実践していきます。
引き続き、ご愛顧のほど、よろしくお願いします!
土木学会コンクリート委員会 教育研究小委員会(201委員会) 第6回公開座談会「インフラの維持管理のあり方について(第2弾)」(12月21日(水)、16:00~17:00です!)のご案内です。
1回ではとても語りつくせなかった維持管理について、委員が話題提供し、討論します。
議論テーマ:インフラの維持管理のあり方について(第2弾)
前半部 話題提供
1)松永 昭吾 委員:維持管理分野における分業のあり方と教育
2)玉田 和也 委員:維持管理分野における人材育成のあり方
3)細田 暁 委員長:我が国における維持管理の目指すべき方向
後半部 前半の話題提供を受けた自由討議
【座談会の趣旨】
座談会は録画(録画も公開)し、文字起こし、アーカイブ化していきます。
ちなみに、第1回「土木工学教育における動機付けや教育法」の動画はこちら。第1回の座談会についてのブログはこちら。
第2回「土木工学教育における新たな試行」の動画はこちら。第2回の座談会についてのブログはこちら。
第3回「企業における人材教育」の動画はこちら。第3回の座談会についてのブログはこちら。
第4回「維持管理のあり方と人材教育」の動画はこちら
細田 暁 横浜国立大学
アホなことにうつつを抜かしている間に、国力はボロボロ。
おかしなことばかりまかり通り、実力も何もない無能政府であることをいいことに(言いなりになることが分かり切っているために)、国民にとってはマイナスな、誰かさんにとって都合の良い政策が次々と決められていく。
どうしようもない体たらくに心底絶望いたしますが、
我が国にはとんでもない自然災害が襲ってくる、という事実をいまだに皆さん直視できないようでして、、、
南海トラフ地震、
1707年の宝永地震では、巨大地震・津波に加え、富士山噴火。
1854年には安政南海、安政東海。幕末の動乱に影響を与えなかったはずがない。
1944年、1946年は昭和東南海、昭和南海。大東亜戦争の敗北の時期と重なる。
1498年の明応地震と巨大津波が、その後の戦国時代の引き金となった、という説もあり。
大きな歴史の流れで見ると、次にやってくる南海トラフ地震は、富士山の噴火も伴い、日本に致命傷を与える可能性も大きそうですね。
このままのひどい国家運営が続けば、日本は地の底に叩き落されるでしょう。米、中、という現代の巨大帝国に挟まれた状況で、自滅+巨大自然災害で滅び去る日本。どのような地獄絵図が待っているでしょうか。
目を覚ましましょう。
そして、豊穣な社会の実現に向かって、早く上向きに歩み始めませんか?
11月が終わりました。
何とか乗り切ったという感じです。基本的にはあまり調子が良くない状況で、パフォーマンスを保つ努力をした、という月でした。
PCを自宅に忘れて出勤したことが一度。最寄り駅の改札に着いたらスマホが無かったことが二度。ひと月にこんなことが3回も起こったことは最近の記憶にありません。余裕が無いのでしょうか。
PCを忘れた日は11月11日で、朝一番からオンラインの会議、土木史の講義、午後にはベトナムで開催される会議での招待講演をオンラインで、というような一日でした。かなり大学に近付いてから、相鉄線の電車の中でPCが無いことに気づき、PCが無くてどうするの???という感じでした。汗。。。
ジタバタしても仕方ないので、研究室の共用PCと、土木事務室の共用PCの二つを用意し、使い物になるかテスト。結局、研究室のPCは全く使い物にならずすぐにあきらめ、いくつかトラブルはあったものの土木事務室のノートPCを徐々に使いこなし始め、戦闘態勢が整い始めました。(とはいえ、しばらくスイッチの入れ方が分からない、講義をするときにHDMIケーブルなどをどのように接続していいか分からない、などジタバタしましたが)
それなりのクオリティのノートPCが手に入り、ネットワークにつながれば、何とかなります。講義資料もネットワーク上に一応ストックがあるし、午後の招待講演もサポートしてくれるポスドクのNgocさんとの事前のやり取りのファイルがあったので、それを活用して無事に招待講演も終了。
スマホを忘れた日も、最初の日は一度家に取りに帰りました。歩数がかせげて少しはハッピー?
二回目の日は、時間的な余裕が無かったので、そのまま大学へ。Suicaも使えないので、小銭で切符を買ったり、大変に面倒でした。一日、スマホを使わずに帰宅しましたが、帰宅後、様々なメッセージやら電話が入っておりました。スマホにどれだけ依存しているか、体感した一日でした。
体調は基本的には健康ですが、万全ではなく、足の指やらくるぶしの上の辺りが不調。年末にハーフマラソンを予定しているので、完治した状態で臨みたいのですが、それらの不調と付き合いながら、軽めのジョギングをしたり、一日の歩数をなるべく増やしたり。走ったり、たくさん歩いたりするから、治りにくいというのもあると思うのですが、まあ自分のやりたいように。
結果的に、11月の平均歩数は12,178歩でした。5月の13,101歩には及ばないものの、自分の中ではかなり高いレベルの「歩行月間」となりました。10月21日以降、継続している1万歩以上/日も、昨日の12月2日まで43日間連続で継続しており、これは自分の人生の中でも最高記録だろうと思います。調子が万全でないなりに、何か一つのことをやり遂げた、という意味では自信にもなります。
それなりに出張もあったのですが、出張の無い時の大学への通勤は、相鉄線の上星川駅から大学までの上り、帰りは下り。とても良い運動になります。また、下った後に満天の湯で体を温め、サウナで心地よい汗をかく、という気分転換も適宜取り入れており、息抜きもしっかりやりました。
子どもたちのお弁当作りは11月は19回。豚キムチを新たにおかずに採用しましたが、極めて簡単で、子どもたちも大好きで、ほんの少しお弁当のレパートリーも増えました。お弁当作りの私の人生においての位置づけも、少し考察が深まり、福田恒存から学んだ「自由について」とともに、別のエッセーでまとめる予定です。
研究はよく進捗した、と思います。今年度は、私にとって、研究者として成長があった年になると思いますが、様々な研究プロジェクトを並行して推進していますが、この11月にもいろいろな進展がありました。一緒に研究している学生たちや共同研究者の方々の努力あってのものと思います。これらの成果がいずれ形になってくると思いますので、大変に楽しみにしています。最近は、研究の打ち合わせが極めて楽しいです。
業務が極めて多忙なのですが、留学生プログラムのディレクターとしても、文科省の留学生特別プログラムの外部諮問委員による委員会も11月8日に開催して無事に終了しました。「豊穣な社会のための防災研究拠点」(自然災害ミチゲーション研究拠点から名称を変更しました)の拠点長も務めておりますが、この研究拠点に関する業務もかなり多いのですが、順調に進んでいると思います。この研究拠点のHPを刷新中で、この作業も多くの方々にサポートいただいて進んでおりますが、年末に公開予定です。
講義も順調に進んでおり、「土木史と文明」「メインテナンス工学」が回を重ねており、どちらも大変に重要なメッセージを大量に含む講義であり、学生たちとの真剣な対話が重ねられています。私もすべての回、全力で臨んでいます。
講義は12月にさらにタイトになり、上述の二つの重要な講義に加えて、「国際プロジェクトマネジメント」の私の担当分が12月に6回分(1.5時間×6)と、「都市科学C」で「土木史とイノベーション」というタイトルで1回ほど登壇します。昨日、金曜日の16:15から、10名ちょっとの留学生たちを対象に「国際プロジェクトマネジメント」の講義を19時ごろまで行いましたが、終了後、ほぼもぬけの殻でした。。。来週、再来週とこの講義が実施されます。
というわけで、何とか乗り切った11月ですが、12月はもう一段、忙しくなりそうで、ようやく体調が本調子に戻ってきている気配を感じるので、ギアを上げて臨みたいと思います。
本日は土曜日。昨夜は10時間くらい寝て疲れがかなり取れました。朝9時からオンラインで研究指導を一件行いましたが、これも非常に楽しかったです。本日は、洗濯、食器洗い、各所の床掃除、夕食づくり(チゲ鍋の予定)など家族のための家事を楽しくこなしつつ、しっかり休養も取りつつ、相当に時間のかかる締切りの近づいている業務もこなしたいと思います。。。