私が今の職場に赴任してからもうすぐ丸9年になります。あっと言う間のようでもあり,いろんなことが詰まった密度の濃い9年であったように思います。
最初,私が赴任した直後は,研究室の活動の全体を把握することもそれほど難しいことではなく,教員3名の社会的な活動を全て合わせても大した量・質ではなかったと思われます。よって,どうやって全体のパフォーマンスを向上させていくか,考えやすかったとも言えます。
今は,質はともかく,研究室の全員で行っている活動の全貌を把握することは,私でも容易ではありません。9年間の投資で,実験設備や数値解析等のツールも格段に増え,教員3名の社会的な活動の量も圧倒的に増え,自分自身の活動だけでも相当な量に至っていると思います。
このような状況でも,当然に研究室の活動をマネジメントしていかなくてはなりません。自分自身にできることは限られている。
基本は,得意な人,できる人,やるべき人に任せることに尽きると思います。その代り,自分自身でないとできないことをしっかりやる。
メンバーの入替えの激しい組織ですから,すべてのパフォーマンスを維持することは考えない。部分的にパフォーマンスが落ちても気にしない。もちろん,事前にそれなりの対処をできるのであればするべきですが,まあ全体的に上向きのベクトルであれば良し,とするぐらいの鷹揚な気持ちでいるくらいでちょうどよいと私は思っています。
元々,大したことができる人間ではないので,私のマネジメントはこのようなやり方になります。でも,それを長所と捉えれば,私のやり方で組織が一色に染まるのではなく,構成員の真の長所を生かした成果が生まれる可能性がある,ということになります。そうありたい。
そもそも,研究室なんて,人が入れ替わることが当たり前の組織であり,教員の入れ替わりだっていつ起こるか分からないような流動的な組織です。だからこそ,一年一年,そこに集えることそのものが喜びであり,そのときのメンバーで全力で日常にチャレンジすることを楽しむべきであると思います。そう思える構成員が増えれば増えるほど,研究室の活動の質が上がっていくでしょう。
今年度もまだまだ種まきの段階ではありますが, 年度の後半はきっと充実することでしょう。
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