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関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 宮沢湖温泉 「喜楽里 別邸」
<宮沢湖温泉「喜楽里 別邸」> (埼玉県飯能市大字宮沢27-49、9:00~24:00、原則無休、1,000円(21~ 800円(土休・特定日900円))、042-983-4126)
オフィシャルHP
※ 館内撮影厳禁のため、館内の写真はありません。
スーパー銭湯チェーン「湯楽の里」を展開するサンフジ企画が5/20に飯能にオープンした新顔施設。
「喜楽里」は大人向け新業態で、現在、溝口店と流山豊四季店(非温泉)の2店。
既存2店は小学生以下入館不可ですが、ここは郊外の観光地にあるためか、小学生以上は入浴できます。
「喜楽里 別邸」とあるので、本施設がどこか近くにあるのかと思いましたが、どうやら先行2店に対する「別邸」ということのようです。
場所は日高から飯能へ南下する県道、「宮沢湖入口」交差点を湖側に入ってすぐの取付道路を右に入ってあとは道なり。かなり奥まった丘の上にあります。
施設前のP台数はさほどないですが、手前に超巨大Pあり。
このあたりはR463所沢入間バイパスが開通して、所沢方面からのアクセスがとてもよくなったところです。
また、西武池袋線「飯能」駅とJR川越線「武蔵高萩」駅からそれぞれバス便(イーグルバス/施設前にバス停)があります。
【写真 上(左)】 目の前がバス停
【写真 下(右)】 案内板
典型的和風スパ銭ですが、ワンランク上を狙ったのか、それなりの質感もあります。
イメージとしては湯楽の里レギュラー店と小川(花和楽の湯)と深谷「花湯の森」と箱根「天山」を足して4で割った感じか・・・(笑)
館内には、四季菜ビュッフェ「湖畔茶寮」「そば処玄水庵」お休み処(仮眠所)やリクライニングスペース、ボディケアルーム、ラウンジ、2階に温熱房&岩盤浴&涼みカフェなど盛りだくさん。
【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 夜のエントランス
廊下を渡った休憩スペースの奥に浴場。
質感を追求している施設なのに、脱衣所はみょ~に狭くてごったがえしているのはいただけません。
内湯ゾーンも意外にこぢんまり。
入って正面にかけ湯&水風呂。右手に展望サウナ&塩サウナ。展望サウナは木立にはばまれさして展望はありません。
左手手前に「高濃度炭酸泉」とその奥に「白湯槽」で、内湯ゾーンはすべて真湯使用。
露天ゾーンは、手前に「源泉風呂」(石枠鉄平石造5-6人、屋根付、やや熱め)とその奥に「展望風呂」(同、屋根なし、適温~やや熱)。
「展望風呂」は湖寄り下段に金属パイプ製背もたれのついた座湯×3と手前上段に通常浴槽の合計11-12人くらいか・・・。
全体に段差がはげしくお年寄りなどはかなり神経をつかうのでは・・・。
さらに曲がってその奥、内湯の脇に「寝ころび湯」があります。
露天風呂は雑木林越しに宮沢湖をみおろす高みにあって、東京近郊とは思えないなかなかのロケ。夜はまわりがライトアップされて雰囲気があります。
「展望風呂」の屋根はがっしりとした木づくりで、和風のあかりが灯されて風情あり。
「展望風呂」から湖側に流し出すザアザアというお湯の音も耳にここちよいです。
あちこちにデッキチェアやベンチがおかれて涼めるのも好感。
カラン18(個ブースタイプ3+セパタイプ15)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜18時で30人以上と盛況でしたが、オープン後の週末夕方、そしてこの立地にしては入場制限がないだけまだましかな?
水風呂は3人くらいの小ぶりのもので、カルキ気はあるものの、弱キシキシと弱とろみもあってなかなかに入りごこちのよいもの。
かなり冷たかったので、ほとんどだれも入っていません。
内湯「高濃度炭酸泉」(6-7人)はやたら強烈で人気。入ってすぐにアワアワにつつまれます。
その奥の「白湯槽」(6-7人)はあまり人気がありませんが、弱キシキシと弱とろみがあって硫酸塩泉的なイメージはたぶん水風呂と同じものかと。
よくあたたまり浴後肌つるつるになりますがカルキが残念。
露天「源泉風呂」はなかにパイプを仕込んだおおきな石の湯口から熱湯を投入。
槽内注排湯はみあたらず「展望風呂」へ流し出しのかけ流し。
「展望風呂」は「源泉風呂」からの流し込みと底面注入で、湖側と手前側への大量の上面排湯。
「源泉風呂」のお湯は灰白色で透明度30cmくらいのにごり湯。
湯口そばではこまかな気泡がただよい、よわいながらアワつきもありました。
ごくよわいたまご味と僅微重曹味にかすかな苦味。湯口のそばでごくよわい甘イオウ臭。
湯面では奥多摩、奥武蔵や秩父あたりのお湯によくある紙パルプ的な臭い。
はっきりとしたツルすべとよわいとろみ。濃度感はよわいもののよくあたたまるお湯です。
「展望風呂」のお湯は、イオウ臭とアワつきを感じないくらいで、「源泉風呂」とさしてちがいはありません。
悪くいうと「源泉風呂」が力不足、よくいえば循環の「展望風呂」が健闘しているかと・・・。
それにしても、この灰白色のにごり湯にはびっくり。
ふつうこのくらいの白濁だと、もっとイオウ気を感じるか、どろどろになまっているかのどちらかですが、どちらでもないので、このにごりはイオウによるものではなく、源泉固有の湯色(たとえば揚湯時に細かな白砂がまじるとか・・・)のような感じがしました。
イメージ的には、寄居(かんぽの宿)~小川(花和楽の湯)~玉川~奥多摩(十里木・長岳温泉 「瀬音の湯」など)の流れのなかにある一湯で、高pH、重曹系の弱イオウまじりの疲れない軽い浴感。
成分総計=825.5mg/kgと、このあたりのアル単としては濃い目ですが、濃度感はあまりなく、浴後すっきり爽やかなのはF^-=9.5のシワザか?
それでも白濁にごり湯が大好きなふつうのお客には見た目からして濃く感じるらしく、「濃い温泉だね。」という声多数 (^^;)
たしかにあたたまりは強いので、よけいにそう感じるのだと思います。
四季菜ビュッフェ「湖畔茶寮」で夕食を食べましたが、雰囲気よく地産地消っぽいメニューのバイキングは印西の「ヒーリングヴィラ印西」と似たような感じでなかなか楽しめました。
(味はふつうでしたが、サラダは美味しかった。話題の”チョコタワー”もありました。昼1,600円、夜1,800円。)
タオル・バスタオルレンタル付、時間制限なし、休日割り増しなしで1,000円はかなりリーズナブル。
館内着を着ていたお客が多かったので、1日ゆっくりすごす人も多いのでは?
白濁ににごったツルすべ湯は一般受けするし、施設のできやロケもいいのでこれから人気の高まっていく施設だと思います。
エリア的にはサイボク天然温泉「まきばの湯」とバッティングします。
お湯についていえば個人的にはサイボクのほうがぜんぜん上だと思いますが、人気の白濁にごり湯だし、料金も安めだし、施設的にはこっちの方がトレンディなのでがっぷり四つか?
アルカリ性単純温泉(Na-HCO3・Cl型) 32.4℃、pH=9.5、67.0L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=825.5mg/kg、Na^+=267.9mg/kg (95.28mval%)、Fe^2+=2.2、F^-=9.5、Cl^-=146.3 (34.65)、HCO_3^-=288.3 (39.61)、CO_3^2-=63.4、メタほう酸イオン=16.8、陽イオン計=278.6 (12.23mval)、陰イオン計=527.0 (11.92mval) <H19.12.18分析>(源泉名:宮沢湖温泉 喜楽里)
※ 敷地は西部鉄道の所有らしく、温泉分析申請者は同社になっています。
<温泉利用掲示>
〔源泉風呂〕
加水:あり(湯張り時のみ) 加温:あり かけ流し 塩素系薬剤使用:あり
〔展望風呂・寝ころび風呂〕
加水:あり 加温:あり 循環:あり 塩素系薬剤使用:あり
※ 循環:衛生管理のため、新しい温泉を常時補給しながら循環ろ過装置を通年使用しています。
〔 2009年7月3日レポ 〕
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