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■ 吉井温泉 「牛伏の湯」 〔 Pick Up温泉 〕 〔休業中?〕



<吉井温泉「牛伏の湯」> (群馬県吉井町多比良鬼ヶ原2483-1、9:00~22:00、600円(18:00~ 400円)、027-387-1092)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE観光ガイド)

この施設は、休業に入ったという情報があります。

いちじは月1ペースで通っていた気に入りのお湯です。
吉井ICからだと国道254号に出て藤岡方面へ。
馬庭駅入口信号を過ぎてすぐのT字路(信号なし、小さい看板あり)を右折。山道を1.5㎞ほど走り、上信越道をくぐってすぐのT字路を右折(看板あるが照明なく夜は見にくいので注意)、あとは道なり。
近道もありますがわかりにくいのでこのルートが無難です。(→ ここ


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 休憩所

1層のこぢんまりした施設ですが休憩所は広め。
時間制限なく個室も無料なので、地元の寄合い所&居酒屋のように使われています。
(アルコールがけっこう出ており、民間施設としてこういう路線もあるな~と感心・・・ 自家製地ビールもあります。)
家族経営らしく、アットホームで親しみやすい雰囲気でなごめます。


【写真 上(左)】 内湯-1
【写真 下(右)】 内湯-2

浴室は、内湯(石造15人)、露天(鉄平石造7.8人)とシンプル。オーソドックスな造りで落ちつけます。
カラン11。シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。


【写真 上(左)】 露天-1
【写真 下(右)】 露天-2

メジャーガイドでは男女別サウナありとなっているが女湯のみです。(2006年2月現在故障中/2009年7月現在も故障中)
内湯・露天とも湯口の他に側面注湯、底面排湯ありの循環仕様。
露天・内湯とも少量のオーバーフローはあり鮮度は悪くありません。沢に面した露天は山ぶかい秘湯の趣。
土曜16時で浴室5-6人と空いていました。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯口

お湯は、緑茶色うすにごりで白と茶色の浮遊物あり。
露天は塩味にタール臭+強い磯の香。内湯は弱塩味にやわらかな磯の香。
Fe^2+=21.4ながら鉄の気配がないので除鉄はあるでしょう。
露天は以前より濃度感がでているような気がしますが、ややタール臭が気になるかな。
内湯はうすめながら磯の香がきれいに出ていて、おだやかで入りごこちのいいお湯。
浴後は肌がつるつるになる美人の湯です。
重曹泉系のツルすべと食塩泉系の温まり&重さを兼ね備えた重曹食塩泉の教科書的なお湯だと思います。


【写真 上(左)】 析出
【写真 下(右)】 露天からの景色

ひさしぶりにいきましたがやはりいい施設です。ちかごろは「金井の湯」に客をとられているのか、以前ほど活気がないのがちと心配です。

Na-塩化物強塩温泉 泉温記載なし、pH=7.8、46.8L/min動力、成分総計=21.1g/kg、Na^+=8070mg/kg (98.45mval%)、Fe^2+=21.4、Cl^-=11700 (94.69)、HCO_3^-=1090 (5.13)、CO_3^2-=3.86、Br^-=37.6、陽イオン計=8180 (357mval)、陰イオン計=12800 (349mval)、メタほう酸=116 <H.8.12.18分析> (源泉名:吉井温泉 牛伏の湯)

〔 2002年1月27日レポに2006年2月加筆修正 〕

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ひさしぶりにいってみました。この日もやっぱり空いていました。
お湯は内湯でうがい薬臭。露天で弱い磯の香。内湯でやや強めの食塩重曹味。
露天は弱い塩味で濃度感は内湯のほうがぜんぜんありました。
内湯ではとろみも感じられます。
湯ざわりは以前とさほどかわらず入りごたえのあるお湯で、温まりは以前より強まっているかもしれません。(なんとなく硫酸塩成分が入ってきているような気がする。)
また、浴槽まわりには石膏らしき析出も出ています。

ひさしぶりに入りましたが、いかにも西毛らしい食塩と重曹が絶妙にバランスしているお湯はやはり好み。

最近は”金井の湯”ばかりで足が遠のいていましたが、このところ金井の湯の調子があまりよくないので、このお湯だったらちょくちょくきてもいいかな・・と思いました。

温泉利用掲示 加水:あり 加温:あり 循環:あり(常時新湯を加え溢流) 消毒剤使用:あり

〔 2009年7月入浴・レポ 〕
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■ 柳沢鉱泉 「清水屋」 〔 Pick Up温泉 〕



<柳沢鉱泉「清水屋」> (栃木県那須町大字高久乙1894-20、10:00~16:00(時間確認要)、350円、0287-78-0703)
紹介ページ(@nifty温泉)

以前”みしゅらん掲示板”で話題になった那須の秘湯。
那須ICから湯本方面へ向かい「広谷地」交差点を左折、約2km走った「那須高原大橋」手前を斜め右に下ります。橋の下からくる道と合流し数百m行った小川の橋を渡ったすぐ(看板あり)を北側に右折、1kmほど走ったT字路(看板あり)を右折し、あとはときおりでてくる看板に従います。

地図でみるとT字路から1kmほど走った橋を渡ってすぐを左折したくなりますが、ここは直進。右手にそば処「ふくろう」を見てさらに直進。遠くにハイランドパークが見えてくるT字路(看板あり)を左折し、すこし走った看板を左折。あとは別荘地内をしばらく走って、川に向かってすこし下るとようやく赤い屋根が見えてきます。(→ここ

ハイランド側からもアプローチできますが、こちらの方がICから近く、まだしもわかりやすいです。
別荘地内の施設は、なまはんかな”秘湯”よりぜんぜん行きにくいですが、ここは極めつけの難易度。
一郷一会100名湯にも書きましたが、山奥のメジャー秘湯?よりはるかに秘湯です。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 空の小浴槽

山の湯らしい飾り気のない館内ですが、よく手入れされ居ごこちがよさそう。
帳場の左手奥にふたつの浴室。この日は手前のだけお湯が張られていました。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴室

鉄平石+岩の壁面、丸タイル貼の内床にタイル貼の浴槽(3人)の味のある浴室。
すぐよこを小川が流れているらしく、せせらぎの音がきこえます。
カラン2、シャンプーあり、シャワー・ドライヤーなし。
カランは井水とのことで、味は浴槽の源泉カランに似ていますが全体に弱く、酸味のみ強めになっています。


【写真 上(左)】 源泉カラン
【写真 下(右)】 結晶が張っている浴槽


槽内にはヒーターが仕込まれ、冷たい源泉の出るカランがあるので、随時投入のため湯かけ流しだと思います。
冷鉱泉としては理想的な湯づかいかと・・・。

土曜11時ごろ行ったので微妙でしたがラッキーにも先客なく独占。
例の白い結晶(たぶん炭酸カルシウムだと思う)が湯面に張り詰めています。
結晶は濃い(厚い)部分とうすい部分があってはっきりとした境界があります。
ちょうど凍結した湖で、氷の厚い部分とうすい部分があるような感じです。


【写真 上(左)】 濃い結晶
【写真 下(右)】 うすい結晶

女将さんのハナシによると源泉は庭で湧いていて、結晶は数時間で張る。
結晶の張り方は日によってちがい、気温などに左右されるのではないか、ということでした。


【写真 上(左)】 濃い結晶とうすい結晶
【写真 下(右)】 結晶が割れたあとの湯色

お湯は異彩を放っています。
そろそろと結晶を割りながら身を沈めると、結晶の下で透明に近かったお湯が、たちまち透明度50-60cmくらいの茶色のにごり湯に変わっていきます。

ほぼ適温のお湯からは弱うま味+微重曹味+微苦味+微収斂味に微金気臭+微重曹セメント臭+やわらかな温泉臭と、成分の複雑さを感じさせる味臭が感じられます。
キシキシした湯ざわりとからだのなかに染み渡ってくるような奥のふかい浴感。
よく温まりどしりとくる力のあるお湯で長湯できませんが、浴槽から出て涼んでいると、またぞろ入りたくなる、そんなあと曳き系のお湯です。

Mg・Ca・Na-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉(含食塩-重炭酸土類泉)という泉質はすくなく、とくにMg^2+が主成分となる泉質は関東では貴重品。
栃木西部には小滝赤滝寺山など、似たようなロケーションの酸性緑礬泉群がありますが、それらともイメージがちがいます。
どちらかというと、赤城南麓の赤城滝沢にちかく、とくに滝沢の飲泉所から炭酸を抜いたような感じかな?

那須の温泉というと、湯本「鹿の湯」を筆頭に山側のお湯にスポットが当たりますが、じつは麓の高原地帯にもたくさんの泉源があります。
泉質はバラエティに富んでいて、自家源泉のマイナー湯が多いので温泉マニアには応えられないエリアかも・・・。

たとえば、すぐそばにある「ホテル報恩」など、こことは全然イメージの違う個性的なお湯なので、連チャンで攻めればこのあたりのお湯のクセモノ度を実感できると思います。

Mg・Ca・Na-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉 6.3℃、pH=6.4、湧出量不明、成分総計=2.452g/kg、Na^+=180.1mg/kg、Mg^2+=103.3、Ca^2+=162.1、Fe^2+=5.4、Cl^-=230.6、SO_4^2-=165.0、HCO_3^-=900.1、陽イオン計=464.9、陰イオン計=1245.8、メタけい酸=75.4、メタほう酸=14.2、遊離炭酸=601.1、硫化水素=0.1 <H13.3.23分析> (源泉名:柳沢鉱泉)

<温泉利用掲示> 加水なし 加温あり 循環なし 消毒剤使用なし

■ → 一郷一会100名湯

〔 2009年7月27日UP (2005年12月入湯)〕
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