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■ 磯原温泉 「としまや月浜の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<磯原温泉 「としまや月浜の湯」>
(茨城県北茨城市磯原町200-3、11:00~14:00(要事前確認)、月・金休、1,000円、0293-43-1311)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE トラベル)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)

北茨城の景勝地、磯原にある自家源泉の湯宿が日帰り開放するもの。
全20室の小綺麗な中規模旅館で、1階の磯料理「魚ぐん探ちき」は人気がありそう。
(昼の部(11:30~14:00OS)/夜の部(17:30~20:00OS・要予約))


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 玄関

日本三大童謡詩人、野口雨情ゆかりの宿でもあります(宿HPによると、当館先代は雨情の親友で、その縁で雨情は磯原小唄をつくったらしい。)
ちなみに磯原は雨情の生誕の地で、生家も残されています。


【写真 上(左)】 磯原温泉発祥の由来
【写真 下(右)】 雨情ゆかりの宿です

フロントの対応は親切で好感。エレベーターで5階の浴場にのぼります。
右が「浜見の湯」、左が「月見の湯」で、この日は「月見の湯」が男湯でした。(HPによると男女固定制のよう。ともに内湯+露天の構成。)


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

二面採光の明るい浴室。天井が高くこもりもありません。
こぢんまりとした浴場ながら、機能的にまとまっていて居ごこちよし。
内湯・露天とも名勝、天妃山と太平洋が望めるオーシャンビューです。
カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜13時で独占~2人とゆったり。


【写真 上(左)】 「月見の湯」内湯
【写真 下(右)】 「月見の湯」露天

赤みかげ石枠で石+すのこ敷6-7人の内湯に、赤みかげ石の湯口からやや熱湯を大量投入で切欠からかなりの量を上面排湯。
槽内注吸湯は不明ですが、投入量よりも排湯量のほうがすくない感じがしたので、循環はあるかも・・・。

湯口のなかにはパイプが2本あり混合して浴槽に投入。
ひとつはぬるめで少量、とろみが感じられたのでこれは源泉かも。もうひとつは熱めで大量、これは循環湯のような・・・?


【写真 上(左)】 「月見の湯」内湯浴槽
【写真 下(右)】 「月見の湯」露天浴槽

露天は石造り3-4人の浴槽に、白い析出のでた石の湯口から適温湯を投入で、こちらも湯口内にパイプが2本で内湯と同様。
ただ、こちらのほうが源泉?の投入量が多いような。
また、浴槽まわりには石灰華のイガイガもでています。


【写真 上(左)】 「月見の湯」内湯の湯口
【写真 下(右)】 「月見の湯」露天の湯口

お湯は露天と内湯でニュアンスがちがい、露天のほうが濃度感があっていいです。(湯温はともに適温)
内湯はわずかに翠がかった透明。
湯口そばではなぜかこまかな気泡が舞い、アワつきもありました。
味不明でよわいセメント臭+弱消毒臭。
明瞭なツルすべがありますが、露天よりはよわいもの。


【写真 上(左)】 「月見の湯」露天の湯色&湯口
【写真 下(右)】 イガイガ石灰華

露天のお湯はなかなかの佳品。
翠がかってうすにごったお湯にうす茶の浮遊物を浮かべ、重曹味+微苦味+αの複雑な味。
思いがけず西上州系のセメント臭が香ってびっくり。これは消毒よりも源泉起源のものかと。
かなり強烈なツルすべ湯でとろみも感じられます。
浴後はお肌すべすべになるので、「美人の湯」の看板にいつわりなしでしょう。

湯中の指先がよわいながら青白く発光し、浴感に奥行きがあるので、硫酸塩も存在を主張していると思います。
これにメインの重曹成分が加わって、強力なあと曳き系のお湯になっています。
しかし、湧出量はけっして多いとはいえないのに、これだけの湯質を保っているとは、よほどスグレものの湯づかいをしているのかと。

さすがに温泉のメッカ北茨城でも名湯とうたわれた磯原温泉。
予想を上回るお湯に満足しました。


【写真 上(左)】 露天からの眺め
【写真 下(右)】 海際の更地が元「磯原館」

磯原温泉には、「磯原館」、「山海館」、そしてここの3つの自家源泉のお宿がありましたが、「磯原館」が廃業、「山海館」は入浴のみ不可なので、ここは磯原温泉に日帰りで入れる貴重なお湯となりました。

含硫黄-Na-塩化物・炭酸水素塩泉(硫化水素型) 17℃、pH=8.7、1.0L/min掘削自噴、蒸発残留物=0.943g/kg、Na^+=325.1mg/kg (92.24mval%)、Ca^2+=10.7、Cl^-=325.7 (59.60)、SO_4^2-=33.3、HCO_3^-=231.8 (24.64)、CO_3^2-=51.0、陽イオン計=353.0 (15.33mval)、陰イオン計=642.6 (15.33mval)、メタけい酸=49.2、メタほう酸=7.7、遊離二酸化水素*=2.1 <H14.12.19分析> (源泉名:としまや月浜の湯)
*):”遊離二酸化水素”は、”(遊離)硫化水素”の記載ミスかと思います。

<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:あり 循環:あり 塩素殺菌:あり

〔 館内掲示より 〕
「昭和六年、当館先代渡邊年之介が天妃山の麓に井戸を掘ったところ、軒先高く温泉(硫黄泉)が噴き上げました。翌年その旨を親友、野口雨情に伝えたところ、その温泉を磯原小唄で紹介し、広く世に知られるところとなりました。」

「当館の温泉は、お客様に快適にご利用頂けます様、温泉水に、加水・加温しております。
また、温泉水の沈殿物等を取り除く為、浴槽は循環濾過式となっております。また浴槽内の殺菌方法と致しまして、塩素殺菌を実施しておりますが、塩素濃度は0.2ppm~0.4ppm以内で調整致しております。入浴添加剤は、一切使用しておりません。」

■ブランドグルメ
〔 北茨城の自然薯 〕
北茨城では人工栽培した自然薯が特産となっています。
優良品種「北茨城1号」を野生の自然薯の生態をよく観察して栽培に生かして(北茨城方式)生産されるため、天然の物と同様の粘りやコクがあるそうです。
(北茨城自然薯研究会HPなどを参考。)

〔 2010/05/05UP (2009/11入湯) 〕


E140.45.32.316N36.47.34.354
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■ 七面山温泉 「ひのや旅館本館」 〔 Pick Up温泉 〕



<七面山温泉 「ひのや旅館本館」>
(山梨県早川町高住字角瀬618、10:00~16:00(時間要問合せ)、500円、0556-45-2531)
オフィシャルHP
紹介ページ (早川町)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
紹介ページ (山梨の温泉宿(求人ジャーナル社))

身延の霊山、七面山の登山口=門前町にある宿のお湯。
県道37南アルプス街道の早川町役場の1㎞ほど手前を左手に数百m入ったところです。
まわりには団体バスが何台も入り、白装束の七面山参拝客であふれていました。

お土産屋風の軒先は、お土産?を買う参拝客でごった返し。
こりゃダメだな!と思いながらも、ダメもとで入浴をお願いすると・・・。
奥に向かって「おばあちゃん、お風呂大丈夫?」と訊いていて、しばらくするとOKとのこと。ラッキー!。
おばあちゃんは、「電源(ボイラーの?)付けっぱなしにしちゃったので熱いかも・・・」といいながら、奥の浴室の場所を教えてくれました。


【写真 上(左)】 白装束の七面山参拝客
【写真 下(右)】 浴室

浴室は内湯1(岩+コンクリ?造円形、5.6人)のみで男女交代制。
入口に男(女)入浴中の札をかけて入ります。
窓は広く明るいですが、浴槽まわりにはシダ?が生えており、緑白色の一風変わったコンクリ?浴槽と相まって独特の雰囲気。

浴槽内数ヶ所からの注入で吸湯もあるのでたぶん循環。
浴槽の上にカランが2つありましたが、チェックし忘れました。
カラン5位、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
平日12時で独占。

かなり熱めのお湯は無色透明で細かな白い浮遊物が浮かびます。
無味でわずかに渋めの硫化水素臭があります。
弱いヌルすべがありますが、さほど特徴のある浴感はありません。
でも、かなりの熱湯だったのに、浴後すぐに爽快感が出ました。

成分的に面白そうなお湯ですが、湧出量が少ないので循環?はやむなしでしょう。
総硫黄=8.6mg/kgは本格派硫黄泉ながら、加温循環ではやはりイオウも飛んでしまうのか?
でも、さっぱり感のあるお湯は、登山や参拝の後には向いているような・・・。
なお、別館もあって、そちらにも温泉浴槽があるようです。

追補:最新のHPによると浴室がリニューアルされ、浴槽もかわっているようです。

単純硫黄冷鉱泉(硫化水素型)(Ca・Na-HCO3・SO4型) 10.7℃、pH=7.4、3L/min、成分総計=567.1mg/kg、Na^+=30.8mg/kg (18.85mval%)、Ca^2+=96.6 (67.79)、Fe^2+=0.7、Cl^-=2.0 (0.87)、HS^-=5.7、チオ硫酸イオン=0.3、SO_4^2-=138.2 (41.74)、HCO_3^-=230.8 (54.78)、陽イオン計=140.6 (7.11mval)、陰イオン計=377.0 (6.90mval)、遊離炭酸=15.5、硫化水素=2.6 <S55.6.27分析> (源泉名:不明)

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 山蜜 〕
山梨県早川町で採蜜される日本ミツバチの蜂蜜は、多くの花から集められるため「百花蜜」とも呼ばれています。
杉板作りの巣箱に自然に巣をかけた野生の日本ミツバチから採蜜する天然蜂蜜のため、採取量はきわめてすくなく、「幻の蜜」ともいわれているそう。
「自然豊かな山野の花のみつは、深みのある味わいと芳醇な香りが特徴」とのことです。

〔 2010/05/05UP (2002/08/05レポ (2002/08入湯)) 〕


E138.22.15.188N35.24.11.909
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