関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 二宮温泉 「みどりの湯 船橋・田喜野井店」
<二宮温泉 「みどりの湯 船橋・田喜野井店」>
(千葉県船橋市田喜野井6-24-10、9:00~25:00、原則無休、750円(土日祝 850円)※会員各100円引、0474-64-4126)
■ スタッフblog
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
2009/11/14オープンの温泉スーパー銭湯。
「みどりの湯」は千葉のローカルスパ銭チェーンで、ここは「都賀店」につづく2店目のようです。
場所はR296成田街道「二宮神社入口」交差点を南に折れて1kmほど走ったところ。スーパードラッグ「ウエルシア」の先です。
京成大久保駅あたりから直接北上するルートもありますが、入り組んでいるので成田街道経由がベター。
電車だと新京成電鉄「薬園台」駅より徒歩20分。新津田沼駅、北習志野駅より無料送迎バスがあるようです(確認要)。
【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 広い駐車場
このあたりは住宅地が密集するエリアですが、いきなり180台の大駐車場と大ぶりな施設があらわれてびっくり。
「田喜野井ゴルフガーデン」あとにつくった(?)ため、こんな贅沢な敷地づかいができたようです。
玄関手前に足湯。茶色ににごり温泉臭を発してはやくもよさげ。
敷地左脇には泉源らしい施設もありました。
【写真 上(左)】 泉源?
【写真 下(右)】 足湯
最新施設らしく、館内は「都賀店」よりはるかに上質感があります。
1階にアカすり、ボディケア、カットサロン、食事処、個室休憩所3室。
2階は浴場フロアで、館内着専用奥座敷(有料600~650円?)もあります。
階段をのぼって左手手前が男湯、おくが女湯で男女固定制。
【写真 上(左)】 足湯の湯口
【写真 下(右)】 エントランス
脱衣所はやや狭めで窓から露天が見えます。ドライヤー処セパレートはナイス。
浴場は木の質感、天井高く、広い窓のあかるく居ごこちのいい空間に仕上がっています。
スパ銭らしからぬいい石材をつかっていて質感あり。
手前から温泉のかけ湯、遠赤サウナ、水風呂、桧風呂(温泉、木目調磁器タイル&みかげ石造10人弱)、炭酸あし湯、大ぶりな炭酸風呂と奥側に真湯の機能浴槽群。
露天に出ると左手に壺湯(温泉、陶製1人)×3、そのおくに寝ころび座敷、中央に大岩風呂(温泉、鉄平石造15人以上)、その奥に数段高く御滝の湯(温泉、鉄平石造屋根つき6人)、右のおくに寝ころび湯(4人)と多彩。
露天はさほど広くはないものの、ベンチが適当に配置され風も通って居ごこちはいいです。
浴槽そばの植裁が枯れているのは、塩害のせいか?
男女湯は浴槽構成がややことなりますが、配置はほぼシンメトリ。
カラン28(内セパ式14)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜16時で40人以上とそれなりの盛況でファミリー客がメイン。
ここは立地からして商圏は広くなく、周辺の住民がメインかと思います。
桧風呂はかけ湯からの流し込み+熱湯側面注入で槽内排湯不明ですがオーバーフローなくやや熱め。
壺湯は側面注入に弱オーバーフローで適温~ややぬる。
大岩風呂は御滝の湯からの流し込み。混んでいたので槽内注排湯ともノーチェックですが、御滝の湯よりも湯温が高め(適温~やや熱)でオーバーフローもなかったので、槽内注排湯ありかと。
御滝の湯はいい感じに赤茶に色づいた石の湯口から源泉と思われるやや熱湯を大量投入で
槽内注排湯はみあたらず、全量を大岩風呂への流し出しはかけ流しでしょう。
`かけ流し`の掲示もありました。
水風呂はかなり冷たくよわい消毒臭。
ぬるめの炭酸風呂は「都賀店」ほどではないもののそれなりに強力。
船橋~千葉周辺はどこも人工炭酸泉が充実、人気も高くマストアイテムになっているようです。
炭酸風呂のお湯はきもちとろみがあり指先の青白発光もあったので井水では?
ほてほて浴感の「桧の湯」との交互浴が異様に快感。
炭酸泉の足湯ははじめて入りましたが、なかなか面白いもの。
真湯の機能浴槽群はよわいとろみがあってこれも井水かも。カルキも気になりません。
お湯はかけ流しの御滝の湯と循環系の大岩風呂・桧風呂・壺湯でニュアンスがちがい、お湯のよさは、御滝の湯 > 大岩風呂 > 桧風呂 > 壺湯の順かな?
それでも壺湯でも相当なレベルを保っていて、真湯槽も含め、ハズレ浴槽がないのがここのすごいところです。
循環系浴槽のお湯は、うすい紅茶色で浮遊物なし。
強塩味、アンモニア臭をベースにかすかに鉱物系の整髪料のような臭いと化学系薬品臭がまじりますが、これはこれで悪くないです。
湯ざわりのいいツルすべ湯であたたまりしっかり。
大岩風呂は御滝の湯からかなりの流し込みがあるので、循環系浴槽と御滝の湯の中間くらいのお湯になっています。
さて、注目のかけ流し浴槽、御滝の湯です。
ややぬるめのお湯は灰褐色に赤味をまじえたうすにごりで、灰色の浮遊物。
強塩味+かなりの苦味のうらで重曹味とかすかなしびれ鉱物味も効いています。
アブラ臭+モール臭+有機肥料臭+アンモニア臭+土類系のクレヨン臭+かすかな相間川系鉱物臭+わずかなうがい薬臭の超複雑かつ個性的な湯の香が楽しめます。
みた目ぎしぎししそうな感じですが意外にもツルすべが卓越する湯ざわりで、しっかりとろみも感じられます。
いかにもほてりそうなお湯ながら、ぬるめの湯温もあってか、あたたまりはむしろ桧風呂のほうがつよめ。
でも、入っていると顔から汗がしたたってくるのはさすが総計=31260mg/kgの特濃強食塩泉。
水分を根こそぎもっていかれる感じと、浴後の湯疲れ感がかなりきついので長湯はキケンかも。
それにしてもこの温泉臭はハンパではありません。
露天にタムロっていたガキども(もとい、お子さま達)が口々に「臭い!」と叫んでいたほどのシロモノです。
ちなみに温泉臭関係の成分をみると、NH4^+=138.3、Br^-=119.8、I^-=115.6と、これまたただことではありません。
南関東の化石海水系で正統派の東横綱を三郷早稲田の「めぐみの湯」とするならば、クセモノ系西横綱はここになるのでは?
最近オープンした関東のスパ銭では文句なく屈指の湯質だと思います。
モロこのみのお湯で浴場のつくりも秀逸なので、家のそばにあれば通い必至ですが、なにしろ埼玉からはやたらに行きにくい立地なのが残念。
それでも、今後近くにいったら引き寄せられてしまうのでしょう。
それにしても「みどりの湯」は、ここといい、「都賀店」といい、本当にいい源泉に恵まれたものです。
Na-塩化物強塩温泉 33.4℃、pH=7.6、291L/min掘削揚湯、成分総計=31260mg/kg、Na^+=10910mg/kg (89.01mval%)、NH4^+=138.3、Mg^2+=284.3、Ca^2+=355.2、Sr^2+=9.9、Ba^2+=1.5、Fe^2+=4.0、Cl^-=18280 (97.79)、Br^-=119.8、I^-=115.6、HCO_3^-=565.7、陽イオン計=12070 (533.2mval)、陰イオン計=19080 (527.3mval)、メタけい酸=66.3、メタほう酸=6.1 <H21.3.13分析> (源泉名:二宮温泉)
■ブランドグルメ
〔 船橋人参(ふなばしベーターキャロット) 〕
春夏にんじんとしては、県下最大の生産量を誇るとされる船橋市のにんじんは「船橋人参としてブランド化されています。
船橋市内の春ニンジン栽培は戦後まもなく進駐軍の食料供給のため始まり、昭和42年に国の指定産地、平成17年産には「ちばエコ農産物」の産地指定認証の認定を受けている有力産地です。
主力品種は、臭みがすくなく甘みがつよいとされるベーターキャロット。
大井競馬場などから仕入れた堆肥を使用し、安心・安全な生産に取り組んでいるそうです。
(「船橋人参共販推進委員会」紹介ページなどを参考。)
〔 2010/05/29UP (2010/05入湯) 〕
E140.2.58.216N35.42.5.473
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■ 大菅鉱泉 「元湯旅館」 〔 Pick Up温泉 〕
<大菅鉱泉 「元湯旅館」>
(茨城県常陸太田市(旧 里美村)大菅町261-1、9:00~夕方(要事前確認)、500円、0294-82-2712)
■ 紹介ページ (るるぶ.com)
■ 紹介ページ (MapFanWeb)
茨城、久慈の里川筋の小規模な湯場のひとつ大菅(おおすげ)鉱泉には「元湯館」「里美屋旅館」の二軒の宿があります。
ともにふつうの温泉ガイドにはなかなか載っていない、ひじょ~に地味なお湯です。
日帰り可の情報があったのと「元湯」(温泉好きはこの響きにめっぽうよわい ^^; )に惹かれ、「元湯旅館」を攻めてみました。
場所はかなりわかりにくいです。
里川沿いを走るR349の「上深萩」信号のそば。
行ったときはたしか迷ったので(^^;) うまく説明できませんが、「上深萩」信号の北側の路地を左に入って走っているとなんとなく着きました。
畑のなかにあるこぢんまりとした湯宿ながら、広めの大広間もありました。
【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 浴槽
こじんまりとした浴室にFRP浴槽ひとつときわめてシンプル。
側面からのジェット注入とお湯&水カランがあり、カランは温泉かもしれません。
お湯&水カラン(温泉?)投入が随意で投入できるし、浴客もすくなそうなのでお湯の鮮度は悪くありません。
カラン1(温泉?)、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜10時で独占。
【写真 上(左)】 洗い場カラン
【写真 下(右)】 カラン
無色透明のお湯はかなり熱めで、わずかに白い浮遊物がただよいます。
よわい重曹たまご味に、よわい甘イオウ臭とほのかに喜連川系の焼けタイヤ臭が香ってびっくり。
イオウ重曹泉系のツルすべ湯ながらガツンとくる浴感があり、よくあたたまります。
イメージ的には、秩父の鉱泉群、たとえば、かおる鉱泉、千鹿谷鉱泉にちかいものを感じました。
【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 掲示
予想外にインパクトのあるお湯。
ただ、このあたりまでくると、温泉好きは当然、里美温泉「ぬく森の湯」(入湯済未レポ)や横川温泉「巴屋旅館」などをこのあとハシゴすることになるので、キャラのかぶるこれらのお湯によって印象がうすくなりがちなのは気の毒なことです。
規定泉(総硫黄)(Na-HCO3・Cl・SO4型) 16.5℃、pH=9.5、3.6L/min、成分総計=228.4mg/kg、Na^+=65.00mg/kg (96.58mval%)、Cl^-=29.48 (28.31)、SO_4^2-=31.27 (22.14)、HCO_3^-=62.85 (35.11)、CO_3^2-=11.76、陽イオン計=67.45 (2.926mval)、陰イオン計=135.9 (2.935mval)、メタけい酸=23.4、硫化水素=1.625 <S33.11.30決定> (源泉名:大菅鉱泉(茨城県久慈郡里美村大菅260-1湧出))
※ 名前は”鉱泉”ながら硫黄成分で温泉法規定をクリアするれっきとした温泉。館内掲示によると「開湯三百年」の歴史があるようです。
■ブランドグルメ
〔 里美ジェラート 〕
地元産の牛乳をつかった手づくりのご当地ジェラート。
コーンとカップがあり、ユズ・パンプキン・ブルーベリーなど種類がたくさんあって楽しいです。
JA茨城みずほ里美生産物直売所で売っていて、寄るとついつい買ってしまいます。
〔 2010/05/29UP (2007/04入湯) 〕
E140.31.31.024N36.40.7.793
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