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■ 中禅寺温泉 「八汐荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<中禅寺温泉 「八汐荘」>
(栃木県日光市中宮祠2484、8:00~20:00、500円、0288-55-0261)
紹介ページ (@nifty地域ガイド)
紹介ページ (じゃらんnet)

日光、中禅寺湖畔には湯宿がいくつかあって、「中禅寺温泉」とよばれています。ここは日光湯元温泉からの引湯です。
これまで大もとの日光湯元ばかり攻めていましたが、ようやく余裕がでてきたので、流れ星さんのブログをみてよさげだったここを攻めてみました。


【写真 上(左)】 国道沿いの看板
【写真 下(右)】 日帰り温泉の暖簾

中禅寺湖沿いのR120、遊覧船乗り場のすこし先、中禅寺郵便局と「ホテル四季彩」の中間くらいに看板があるので、そこを右手山側に入ります。
看板には「日帰り温泉 八汐荘」とあり、玄関前にも日帰り温泉の大きな暖簾を出しているので、日帰り受け入れに力を入れているよう。
あたりは別荘地というか保養所村で道が入り組みわかりにくいですが、看板に従っていくと難なく着きます。


【写真 上(左)】 帳場前
【写真 下(右)】 浴場の暖簾

建物はどこか公共施設風でやや無機質。
「日光市内や県内外、世界の人々に対して、日光市の日光森林園を拠点とした体験学習、及び施設活用に関する事業を行う」という、NPO法人「日光森林園」が運営する施設です。
お宿の女将さんは親切でとても感じのいい方でした。
しっかり温泉犬もいます。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 男湯

廊下のおくに男女別の浴室、手前が女湯、おくが男湯。
脱衣所はこぢんまり。
二面採光のあかるい浴室に石づくりの浴槽ひとつとシンプル。
日光らしい清楚な林に囲まれた雰囲気あるいい浴室です。
カラン3 or 4。連休11時で独占~2人とゆったり。


【写真 上(左)】 窓の外は林
【写真 下(右)】 女湯

木樋の湯口から10L/min弱のゲキ熱湯を投入で、にごり湯につき槽内排湯不明ですが、かなりの量のオーバーフローがあり、お湯の鮮度感からしてもかけ流しかと。
浴槽は手前が浅めで左手おくの窓側がふかめ。ふかめのところの入りごこちがいいです。


【写真 上(左)】 男湯浴槽-1
【写真 下(右)】 男湯浴槽-2

ほぼ適温のお湯は、透明度30cmくらいの緑白色のにごり湯で、クリーム色のイオウ系の湯の花が浮かびます。
(連れによると女湯はエメラルドグリーンの綺麗なお湯で、お湯の質もかなりよかったらしい。)


【写真 上(左)】 男湯の湯色&湯口
【写真 下(右)】 女湯の湯色&湯口

弱苦味に重曹味と硫酸塩系の味がまじる日光湯元的な味で、ラムネイオウ臭もほとんど日光湯元のそれ。ただ、苦味だけは湯元のお湯よりややよわいように感じました。
硫酸塩泉系のきしきしとイオウのスルスルとした湯ざわりにとろみが加わるすこぶる入りごこちのいいお湯。
濃度感もそこそこあってよくあたたまり、鮮度感もしっかりとあって、日光湯元のヘタなお湯より質感があります。


【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 硫化水素泉らしいにごり湯

それにしても約12kmに及ぶ長距離引湯にしてこのお湯をキープするとは正直おどろき。
中禅寺温泉は、奥日光開発(株)1号・2号混合泉利用ですが、この源泉の質じたいがかなりいいのでは?

中禅寺湖畔でイオウ泉のにごり湯に入れることはあまり知られていませんが、どこもさりげに湯づかいがよさそう。
とくにここは穴場的に空いていて、雰囲気もいいのでおすすめの1湯です。

含硫黄-Ca・Na-硫酸塩・炭酸水素塩温泉(硫化水素型) 77.7℃、pH=6.4、湧出量不明、成分総計=1.651g/kg、Na^+=170.1mg/kg、Mg^2+=5.7、Ca^2+=191.6、Fe^2+=0.2、Cl^-=111.4、HS^-=10.7、SO_4^2-=478.9、HCO_3^-=284.9、陽イオン計=395.3、陰イオン計=888.7、メタけい酸=105.9、メタほう酸=22.4、遊離炭酸=190.3、硫化水素=48.2 <H12.7.19分析> (源泉名:奥日光開発(株)1号・2号混合泉)

<温泉利用掲示>
加水:源泉温度が高いため外気温差またはお客さまのお好みにより差し水をする事があります 加温:なし 循環:なし 消毒:なし

■ブランドグルメ
〔 中禅寺湖のヒメマス 〕
中禅寺湖では1906年に十和田湖からヒメマスが移殖されて以来、名産となっています。
ヒメマスはベニザケの湖沼残留型(陸封型)でたいへん美味しい湖魚ですが、中禅寺湖ではレイクトラウトに食べられてしまうこともあり数が減っています。
また、年によって漁獲が変動('06年は684匹、'09年は3千匹以上)するのでなかなかの貴重品ですが、地元では、ヒメマス料理の試食会なども催されています。
中宮祠にある「亜絽馬 アウローラ店」のご当地バーガー、ヒメマスバーガー(ヒメマスフライのバーガー)は、マスコミでとりあげられ一躍人気アイテムとなりました。

〔 2010/05/19UP (2008/09入湯) 〕


E139.29.5.828N36.44.20.989
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■ 白子温泉(リゾーン) 「東海荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<白子温泉(リゾーン) 「東海荘」>
(千葉県白子町中里4437-1、時間要問合せ、500円、0475-33-2061)
オフィシャルHP
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (るるぶ.com)

スポーツ合宿のメッカとして知られる白子町には、浴用源泉として白子温泉(古所)と白子温泉リゾーン(中里)の2本の源泉があります。
白子温泉リゾーンは、1989年(平成元年)、共同で2000mのボーリングをおこない開発・開湯したもので、ここはこの源泉をつかう宿。
なお、白子温泉(古所)は、「白子町アクア健康センター」でつかわれていたようですが、残念ながら2009年5月6日をもって閉館しています。(料金が高かったので躊躇しているうちに閉館で、未湯のままおわる・・・(泣))

長柄から茂原経由で九十九里に出ました。
このあたりの日帰り施設では、砂風呂で有名な「白子町アクア健康センター」や「オーシャンスパ九十九里」がありますが、どちらもお高いので手頃な旅館の日帰り入浴にしました。


【写真 上(左)】 白子温泉の看板
【写真 下(右)】 浴場入口

白子には日帰り入浴できる宿が何軒かありますが、入浴可能時間が長く、料金も安いここにしました。
38室の中規模旅館で館内は新しくはないものの、とてもよくメンテされています。

廊下のおくに男女別の浴室。
窓の広いあかるい浴室に赤みかげ石枠タイル貼8-9人の浴槽ひとつとシンプル。
カラン15、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日15時で男女湯とも独占。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 男湯

赤茶に色づいた石の湯口から50L/min以上もの大量投入で側面吸湯があるもののかるくオーバーフローも。他に側面から少量の冷水を注入しています。


【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 浴槽から洗い場

きれいな琥珀色透明のお湯は適温で、明瞭な塩味にうがい薬臭+アンモニア臭+磯の香の複雑な温泉臭。
ヨウ素や臭素、アンモニアが効いていそうなクセのある臭いですがなかなかいい感じ。
そこそこのツルすべがありとてもあたたまってほてりますが、浴後はさっぱり爽快感のでる気っぷのいいお湯は純食塩泉のイメージ。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 湯色&湯口

かなり個性的なお湯でけっこう気に入りました。
新しい温泉地なので温泉場の風情はないですが、近くまできたら寄ってみる価値はあるのでは・・・?。
とくに異臭湯好き ^^;)には面白いお湯かと思います。


【写真 上(左)】 白子温泉の説明
【写真 下(右)】 ヨウ素の説明

分析表掲示はなくフロントにもなし。館内掲示によると以下のとおり。

Na-Cl強塩温泉(旧 含臭素沃素-強食塩泉) 31℃ (地下2,000mから湧出)
「ヨウ素と一緒に採取した天然ガスで温めた天然温泉。上総層群と呼ばれる第3紀から第4紀の地層中の特に100~200万年前の砂と泥の互層のうち、砂質中のメタンを主成分とする天然ガス中に溶存しているかん水。」

このあたりはヨウ素の生産地としても有名なようで、「世界のヨウ素(ヨード)の生産量は年間約18,000トンで日本の生産量は世界の40%を占め、チリに次いで第2の産出国。千葉県では全国の80%の6,000トン、白子町では年間1,000トンが生産されている」とのこと。
強烈な塩の湯温泉のある新潟県の中条町もヨードの生産地なので、ヨードと温泉はやはり関係が深いのでしょうか。

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 たまねぎワイン 〕
小粒ながら甘いタマネギの産地として知られる白子町。
「ながいき玉葱」としてブランド化され、「白子たまねぎ祭り」も開催されています。
その白子産タマネギの搾り汁にブドウ果汁を加えて醸造したのがめずらしい「たまねぎワイン」。「健康と美容のために、一回に50~100ccを目安にお飲みください。」とのこと。
(白子町観光協会HPなどを参考。)

〔 2010/05/19UP (2006/04/11レポ (2004/04入湯)) 〕


E140.23.51.776N35.25.37.318
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